ZeroWinchester
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SCP-XXX-JP指定区域

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは半径20m内を立入禁止区域とし、遠隔監視および警備職員により24時間の監視が行われます。SCP-XXX-JPへ接続する道路の両端30mは封鎖され、迂回路が敷設されます。影響範囲内に民間人が立ち入った場合、クラスA記憶処置を行い市民再編プログラムにて処分されます。SCP-XXX-JP-A05は暫定的に機動部隊隊員として職員用セキュリティクリアランスを付与されます。使用許可リストに記載されたオブジェクトを運用し、定期的に"UNSC軍事演習"を行ってください。演習中は常に、ミシマ研究員の音声が聞き取れる状態に置かなければなりません。

ミシマ研究員がネット接続を用いてhaloシリーズを動作させることは禁止されています。

説明: SCP-XXX-JPは███の███に存在する、路線運行バスの停留所を含めた一定面積の区域です。

SCP-XXX-JPは、停留所を中心とした半径8m以内に人間が立ち入ると、人型実体またはそれに類する実体(SCP-XXX-JP-A)を出現させる異常性を持っています。SCP-XXX-JP-Aは、停留所に設置されたベンチの上に座った状態で出現します。SCP-XXX-JP-Aは、出現させた人間が過去に関係した人物の複製ですが、再現の精度に差異が見られます。SCP-XXX-JP-A実体は、1度に1体のみが出現し、一定の条件を満たすと消失します。

SCP-XXX-JPの異常性は、停留所の時刻表やベンチ、上屋に依存せず、それら全てを撤去しても同じ場所に再出現し停留所の状態を維持します。すでに1体以上のSCP-XXX-JP-Aが存在している場合、影響範囲に人間が侵入しても新たな実体は出現しません。

実体出現記録: 観測されたSCP-XXX-JP-A実体についての記録です。

SCP-XXX-JP-A01実例: 2014/01/31 11:46:00(GMT) 確認された最初の実体です。

複製元: 20代 男性 ████

出現経緯: 付近を通りかかった市民により、偶発的に出現したものと見られます。SCP-XXX-JP-A実体(-A01)は最寄の病院で複製元と対面し、現場に大きな混乱をもたらしました。当日中に財団が異常性を察知し、A01実体と複製元の人物を確保しました。

消失まで: SCP-XXX-JP-A01の証言により、出現させた人間が特定され、当該人物の聴取を行っている最中にA01実体が消失しました。複製元の人物に影響は見られませんでした。

SCP-XXX-JP-A02実例: 2014/03/16 10:30:00(GMT) 最初の実体出現実験です。

複製元: 20代 男性 ████

出現経緯: Dクラス職員(IDNo.-D-XXX001)をSCP-XXX-JPのベンチに配置。20分後、D-XXX001の弟と同一の人型実体(-A02)がベンチの上に出現しました。

消失まで: D-XXX001とA02実体との会話を許可したところ、複製元の人物と同様の言動を見せました。会話内容から、A02実体は約1年前からの記憶を持たないことが確認されました。会話開始から7分32秒後、A02実体は瞬時に消失しました。複製元の人物に影響はありませんでした。

SCP-XXX-JP-A03実例: 2014/03/21 11:20:00(GMT) 2回目の実体出現実験です。

複製元: 20代 女性 ████

出現経緯: Dクラス職員(IDNo.-D-XXX002)をSCP-XXX-JPの影響範囲限界に配置。5分後、D-XXX002の知人と同一の人型実体(-A03)がベンチの上に出現しました。

消失まで: 実体はD-XXX002に対し少額の金銭(1,204,970円)を要求しました。記録のため要求額をD-XXX002に付与し、A03実体に譲渡しましたがA03実体は拒否しました。経過観察後、両者共に収容施設へ移送し、消失実験が行われました。6日後、押収されたD-XXX002の資産の一部を譲渡したことによりA03実体は消失しました。複製元の人物に影響はありませんでしたが、消失条件は把握していました。

SCP-XXX-JP-A04実例: 2015/02/03 10:30:00(GMT) 3回目の実体出現実験です。

複製元: 20代 男性 ████

出現経緯: D-XXX002をSCP-XXX-JPの影響範囲内に配置。10分後、準人型実体(-A04)がベンチの上に出現。A04実体は人間の特徴を持ちますが、頭部は激しく損傷を受けた人間の胸部に置き換わっており、全身の皮膚組織が欠落しています。A04実体は人間に対し非常に攻撃的です。

消失まで: 実体出現直後、D-XXX002が激しい動揺を見せ、収容区域から逃走を試みました。即時の確保後、両者共に収容施設へ移送し、消失実験へ移行しました。D-XXX002はA04実体の破壊を要求しましたが、却下されました。消失手順について、前回と同様に思い当たるものがないか、D-XXX002に質問したところ、自身の終了が条件ではないかと証言しました。試験的に、D-XXX002を仮死状態に置いたところ、D-XXX002の脳波消失と同時にA04実体は消失しました。複製元の人物はD-XXX002に激しい敵意を示していました。

SCP-XXX-JP-A05実例/事案XXX-001: 2015/02/04 09:14:36(GMT) 事案記録に分類された出現事例です。

複製元: 10代 男性 ████

出現経緯: Dクラス職員(IDNo.-D-XXX003)をSCP-XXX-JPの影響範囲内に配置。2分後、人型実体(-A05)が出現。A05実体はビデオゲーム"Halo: Combat Evolved"におけるmultiplayer(青)の容姿をしていますが、細部に独自の形状が見られます。エネルギーシールド他、携帯する銃器全てにおいて作中と同等の性能を発揮します。

消失まで: 消失実験は予定されていません。

実験担当のミシマ研究員がSCP-XXX-JP-A05に対する聴取を要請しました。保安職員の立会いの下、聴取は許可されました。実験過程において、付き添ったミシマ研究員がSCP-XXX-JP-A05を出現させたと見られます。

補遺01: 一度消失したSCP-XXX-JP-A実体は二度と出現しません。