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アイテム番号: SCP-1719-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1719-JPはサイト-8181の低脅威度収容チャンバーに収容されます。SCP-1719-JPの内部から発せられる音は録音され、通常の状態から逸脱していないか検査されます。

説明: SCP-1719-JPは背に穴が空いたキツツキ目キツツキ科クマゲラ属(Dryocopus martius)と模した彫刻です。体長は6m72cmです。SCP-1719-JPは背面に人間が侵入できる楕円形の穴が空いており、縦の長径は72cm程です。内部は完全な暗闇になっており外部からは視認できませんが、内部から音が発生しており、その音響の波形により内部の大きさはかなり広大であることが確認されています。内部調査を行うため、Ⅾクラス職員の派遣が決定されました。以下は調査の音声記録です。

補遺2: D-1725は探査終了より強い恐怖感を訴えています。記憶処理はこの対策に効果を持ちませんでした。継続的なメンタルケアが求められます。
追記: D-1725はメンタルケアの最中に恐怖感の原因について触れました。D-1725がその理由について触れたのはこれが最初です。以下はその内容です。

面談記録D-1725-11

面談者: 一能医師

対象: D-1725

<抜粋開始>

D-1725: 先生は……私が探査した場所についての場所についての報告書を読みましたか?

一能医師: ええ、たくさんの……キツツキがいたそうで。

D-1725: ええ、たくさんのキツツキがいました。でも、あの場所の本質はそこじゃないんです。

一能医師: 本質……とは?

D-1725: 私はキツツキを見ました。2次元、3次元、4次元、それよりもっと上のものも。でも、それはキツツキが見えたのではないのです。ただ、上の次元を眺め見ただけなんです。

一能医師: 上の次元とはなんでしょうか。

D-1725: 私達はいわゆる3次元という場所に生きています。そしてその上、4次元より上までは見ることが出来ません。私達の影は平面、つまり2次元です。それより下の1次元は見ることが出来ません。見る方法を知らないで生きているからです。

私が見たのは[削除済]次元のキツツキですが、そのために私は[削除済]次元まで1度辿り着いたのです。そこにいたのは、[削除済]次元だけではなく、3次元、2次元、4次元などたくさんのキツツキでした。

私が得たのは他の次元への到達方法です。2次元と3次元しか知覚できない世界で生きてきた私は、他次元への到達にあのキツツキの中で成功したのです。あの扉は、次元の跳躍を許す扉でもありました。私は、その次元にいられるなら、新たな次元のキツツキを見ることができるようになったのです。おそらく、あなた方がたった今なんらかの手段で上の次元に辿り着いたとしてもキツツキは見えないでしょう。しかし私は見ることが出来ます。

ただし、ここに帰ってきてからもう4次元以上のキツツキは見えません。私たちは、自分の次元にいる以上の次元を知覚できないのです。

私は、いくつもの次元を扉を介して越えてきました。始まりの扉は2次元から始まりました。私は、あのエントランスが最初の次元であったことに、帰ってきてからようやく気が付いたんです。

<抜粋終了>

補遺3: 20██/██/██にD-1725が自室で死亡しているのが発見されました。取り付けられた監視カメラからの映像にはD-1725がキツツキについて言及しながら収容房を走り回る様子と、走り書きを残す様子が映されていました。メモには短いメッセージと点が残されています。D-1725が行動を始めてから3分27秒後、D-1725は悲鳴を上げながら死亡しました。ただし、検査の結果からはD-1725の体に一切の外傷は発見されていません。以下は、その映像の中でD-1725が記したメモの画像です。

一次元ツツキ.jpg

D-1725により残されたメモ。