天使と呼ばないで
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アイテム番号: SCP-番号-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-番号-JPは、非金属によって内面が構成された、少なくとも3×3×3m以上の防音室に収容してください。その部屋の中および周辺では、如何なる言語、場合においても「天使」を意味する単語を口にしてはいけません。該当する単語をSCP-番号-JPに聴こえる範囲で発した場合、即座に対象を終了するか、不可能な場合は出来る限りの距離を取り、SCP-番号-JPが鎮静化するまで声を出すことを控えてください。また、そのような音を発する可能性がある再生機器についても、SCP-番号-JPの周囲から遠ざけるか、処分してください。

説明: SCP-番号-JPは、身長102.3cm、体重15.7kgの4歳ほどの少女のような見た目をしています。しかしその知能はとても高く、現在までに実験した全ての言語を理解しており、会話も行えます。両手のひらには絵の具のような赤いもので描かれた幾何学的な紋様があり、発見当初から身に付けている白ワンピースの左胸部分にも同様のマークが確認されています。また、背中の部分にはまるで翼が生えていたかのような2つの痣があります。今のところ、観察中の成長および老化は一切確認されておらず、食事や排泄なども必要としていません。

SCP-番号-JPは、通常は自身が作り出した2.1×2.1×2.1mの詳細不明の金色の金属(以後SCP-番号-JP-Bと記述)でできた箱の中にいます。SCP-番号-JPが19██年にフランスの████山脈の地中から発見された際にも、この箱に入っていました。SCP-番号-JP-Bは赤外線などは通すものの非常に硬質で、SCP-番号-JPによる攻撃以外では破壊不可能と暫定されています。SCP-番号-JPによって破壊された場合、SCP-番号-JP-Bは数分で灰のようになり、燃やして処分することが可能となります。

SCP-番号-JP-Bは、SCP-番号-JPが1.4×1.4×1.4cm以上の金属類(種類不問)に両手のひらのどこかで触れた時に生成されます。それはSCP-番号-JPが再び触れることによって、その質量や形状を自在に変化させます。金属ひとかたまりにつきひとつのSCP-番号-JP-Bを生成することが可能とみられており、個数の上限は今のところないように見えます。そのことから、他のSCPを収容するのにSCP-番号-JP-Bを使用すべきという意見もありますが、SCP-番号-JPが極めて非協力的であるため、量産することは非常に難しいとされています。加えて、SCP-番号-JPに必要以上の金属を与えた場合、高確率でSCP-番号-Bを利用して脱走を試みる傾向があるので、推奨しません。

SCP-番号-JPの聴力は非常に発達していて、人間と比べると210倍にもなります。そして、その聴力であらゆる言語で話された「天使」という単語を聞き取ると、自身が入っている箱を破壊し、即座にその音源に向けて最短距離で移動を始めます。この時のSCP-番号-JPの移動速度は平均でも350km/h、最高███km/hとされています。

SCP-番号-JP-Bを破壊できるように、SCP-番号-JPは絶大な破壊力を持っています。そのため、SCP-番号-JPが音源に向かって移動する際、通り道にあるものは全て破壊されます。SCP-番号-JPのパワーがどこから来るのかは不明ですが、破壊の際には必ず両手のひらのうちのどこかで触れていることが確認されています。また、破壊能力だけでなく、SCP-番号-JP-Bが破壊された後のような、対象を灰にする能力も確認されています。さらに、SCP-番号-JP自身の耐久力も非常に高く、SCP-番号-JP-Bに近いか同等の頑丈さを誇っています。

SCP-番号-JPは音源に到達すると、あらゆる方法を使用し音源を殺害もしくは破壊し、さらに周囲の人間または人間の声が聴こえる全ての音源を数分間に渡って殺害もしくは破壊しようとします。時間が経ち鎮静化すると、SCP-番号-JPは周辺の金属類をSCP-番号-JP-Bに変え、箱にこもりしばらくの間眠りにつきます。金属類が近くになかった場合は、箱に戻らずそのまま眠りにつきます。

SCP-番号-JPが反応するのは人間の声だけのようで、インコが「ange(天使のフランス語)」の発音によく似た鳴き声を発している音声を聴かせてみましたが、全く反応しませんでした。SCP-番号-JPが人間の言語を喋るSCPについて有効かどうかは、今後実験が必要になるでしょう。

SCP-番号-JPは上記のケース以外でも時折箱を任意で破壊して出てきますが、その場合SCP-番号-JPは非常に落ち着いていて、会話をはじめとした交流が可能です。数分~数時間すると箱を作るための金属類を要求し、また箱の中へ戻っていきます。このパターンでSCP-番号-JPが箱から出てくる周期は定まっておらず、21時間~7年ほどです。

補遺: SCP-番号-JPが20██-6-17に任意で箱から出てきた際、█████博士と会話をした記録が残されています。