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アイテム番号:SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス:Euclid

特別収容プロトコル
SCP-XXX-JPは、その発生のしやすさと、鏡の普及多さから完全な収容はほぼ不可能です。ですが現代の科学では間違った見解が一般化しており、発生を最小限に抑えられています。
各病院にエージェントを配置し、SCP-XXX-JPの曝露者を見つけた場合、直ちに財団の保護下に置き監視してください。事案-XXXXを受け病院に配属されたエージェントは、曝露者をもう一度鏡に触れさせた後クラスB記憶処理を施して解放してください。

概要
SCP-XXX-JPは、鏡に触れた者に起こる認識災害です。人が鏡についてとある疑問を一定以上持ちながら鏡に触れることでSCP-XXX-JPに曝露します。曝露すると曝露者は典型的な左右失認から始まる様々な“左右″を逆に判断するようになります。
SCP-XXX-JPは、前々からその存在が噂されていたが発見にはいたらず。19██年に研究員███ ████がサイト81██のトイレの鏡でSCP-XXX-JPに曝露したことによりSCP-XXX-JPの発見に至りました。

実験記録
対象:D-XXXX
実験内容:D-XXXXにSCP-XXX-JPに曝露させテストをする
結果
1 左右についての簡単なテスト
D-XXXXは左右を全て逆に答える

2 3時を指す時計を見せて何時かを答えさせる(この時計には数字書かれていない)
D-XXXXは9時と答える

3 〝私はD-XXXXです″と紙に書かせる
D-XXXXは〝すでXXXX-Dは私″と書いた

事案-XXXX
実験中にD-XXXXが不意に鏡にもう一度触れた時SCP-XXX-JPの影響から回復、特別収容プロトコルを改訂。

インタビュー記録
対象:D-XXXX
インタビュアー:███博士
付記:このインタビューは事案-XXXXのすぐ後に行われた。
<録音開始,19██/██/██>
███博士:早速だが、質問させてもらう。
D-XXXX:あいよ。
███博士:まず、最初に鏡に触れた時どうだった?
D-XXXX:えっとな、凄い不思議な感じだったな。パッと見て変わったことはなかった、けどなんか違った。
███博士:ほう、違ったと。
D-XXXX:ああ、どことなく今までいた世界とは別の所に来た気がした。
███博士:その後は。
D-XXXX:その後はあんたらに色々テストされて……あ、そういえば妙な事があったな。
███博士:妙な事とは?
D-XXXX:テストの時にな、お前らの一人に「北を前にした時、東はどちらだ。」ってきかれてよ、俺は右だと答えたんだ。そしたらそいつがよ、不思議そうな目で俺を見たんだ。
███博士:なるほど、他には?
D-XXXX:その後のテストでもよ、俺の答えがほとんど間違ってるような顔しててよ。おかしいよなあ、小っちゃい頃から習ってきたことを答えただけなのによー。
███博士:わかった、その次に鏡に触れた時は?
D-XXXX:ああ、さっきと似たように今度は戻って来たって感じがした
███博士:わかった、インタビューを終了する。
<記録終了,19██/██/██>
終了報告書:テスト時D-XXXXは方位の問題の所で左と答え、その他の問題でもインタビュー時とテスト時では解答に誤差が見られます。