アイデア1:黒い霧
時間経過を促す未知の粒子でできた霧
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コピペ用
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe/Euclid/Keter (適切なクラスを選んでください)
特別収容プロトコル: [SCPオブジェクトの管理方法に関する記述]
説明: [SCPオブジェクトの性質に関する記述]
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の特定保管ユニット-XXX-JPに保管されています。
ユニット内には、50cm×50cm×50cmの水槽があり中は水と油で満たされています。SCP-XXX-JPは水層と油層の中間に浮かぶように保管されています。
水は純度がほぼ100%に近い状態のものを用意し、油は植物由来のものを使用して下さい。また、水槽内は液体が常に動き続けるように対流を作り、必ず新しい水と油がSCP-XXX-JPに接し続けるようにして下さい。万が一、対流が止まるなどの同じ液体が当たり続けるといった事態が起こった場合、速やかに白金または純金等1の容器に一時保存して下さい。
現在、SCP-XXX-JPに関する一切の実験及び研究は停止されています。再承認にはAクラス職員5名以上の承認が必要です。また、実験を担当する主任研究員は、財団に対して深い理解と忠誠を誓った者のみにして下さい。これはSCP-XXX-JPの取扱についてO5評議会員も意見が割れているための応急的処置です。たったこれだけの判断を下すのにも約█年[編集済]の歳月がかかりました。20██/10/30現在、未だ議論が行われています。
説明: SCP-XXX-JPは、接している物体の時間経過を促す球体です。SCP-XXX-JPは黒い霧とそれに覆われたピンク色の核を持ち球体の形状をしています。現在の技術では作れないほどの精度でありながら、人工物である痕跡が見つけられたためその詳細について検証が必要です。現在検証は一切の実験及び研究の停止命令が出ており、進んでおりません。SCP-XXX-JPの時間経過は、化学的視点に置いて反応が鈍いものほど早く、激しいものほど比較的遅い事がわかってまいます。そのため核に触れる面積が同じ場合ならば時間経過具合がほぼ同じになります。また、SCP-XXX-JPの時間経過とは人間からみた劣化の現象であることが判明しました。生命体なら急速な老化、食品等なら腐敗と言ったように時間経過の方向に作為的な意図が感じられます。
SCP-XXX-JPは埼玉県████市の森林で発見されました。当時、急速に木々が枯れる現象が住民の通報により発覚し、その検証を行っていた職員に紛れたエージェントによってSCPの特異性が確認されました。エージェントがSCP-XXX-JPを持ち帰るため、収容チームの派遣しました。しかしその後誤って足に落とした結果、即座に足が腐敗、炭化するという事態が起こりました。後の研究の結果、信頼できる保管プロセスが確立されたためオブジェクトクラスをSafeと判定されました。
SCP-XXX-JPの特異性について研究は現在禁止されていますが、当時の研究レポートが残っています。詳細を確認したい職員は下記を確認して下さい。
研究レポートXXX-JP-01
対象:木製の棒実施方法:核の部分に接触させる
結果:霧の部分に触れているうちは特に変化は無かった、核に接触させると枝から葉が生えてきた。しかし、数秒後には腐敗が進み30秒後には完全に炭化、崩れ落ちる。
分析:乾燥済みの木から自然に葉が生えることは考えづらい。その後腐敗したことから急速な成長を促す作用があるのではないだろうか。
研究レポートXXX-JP-02
対象:実験用マウス実施方法:霧のみに接触させる
結果:マウスに変化はなし。実験の前と後で遺伝子レベルで変化は認められなかった。
分析:先の実験も合わせて考えると、特異性を発現するのは核の部分らしい。
研究レポートXXX-JP-03
対象:Dクラス職員実施方法:手に握らせる
結果:握っていたのは数秒であったが、被験者の手は明らかに老化していた。遺伝子を調べたところ握っていた手のテロメアが短くなっていた。
分析:非常に興味深いデータが取れた。テロメアが短くなっているということはその部分だけ老化したということだ。これは面白い特異性を持っているかもしれない。
研究レポートXXX-JP-04
対象:研究主任のおやつのショートケーキ実施方法:核に接触させる
結果:一瞬で腐敗し、10秒後には茶色いヘドロとなった。
分析:この実験で私の仮説は確信へと近づいた。最初は核に触れると急速な時間経過が起こると推察した。しかし、これらの情報を踏まえて考えるとこれは劣化又は退廃と言った現象のほうが近いのではないか。もしそうなら試してみたいことができた。至急新たな実験を申請しなければ。
追伸:██主任には代わりのおやつを用意しておいてくれ。
補遺:以降の研究レポートはレベル4セキュリティクリアランスが必要です。
これは、SCP-XXX-JPのあらゆる実験及び研究が禁止になる引き金となった研究レポートです。この実験を行った研究員は失踪を遂げており、行方を追っています。エージェントは研究員を発見した場合、最優先で拘束及びサイト-81██へ移送して下さい。
研究レポートXXX-JP-██
この実験はあまりにも危険すぎるという理由で許可が下りなかった。だが、危険を恐れてばかりでは何も進歩はしない。それにこの研究欲求は抑えきれるものではない。私はこの実験を行った後、この財団を去ることにした。だが安心して欲しい、私はここの秘密は誰にも話さないことにする。まぁ、信用はしてもらえないだろうけどね。それでは早速本題に入ろう。私の行いたかった実験、もしSCP-XXX-JPの時間経過が本当に劣化の方向性にのみ向かうのなら、他のオブジェクトを無効化出来るのではないだろうか。仮にそれが可能なら、我々はもう未知の恐怖から逃れ続けるということがなくなるのだ。対象:SCP-31█-JP、SCP-7██-JP、SCP-2██-JP及びSCP-███-JP
実施方法:直接核に接触させる
結果1:SCP-31█-JP及びSCP-7██-JPはいとも簡単に崩壊した。両者の特異性SCP-XXX-JPには発揮されなかったようだ。また、崩れ落ちた後に残った残骸にも一切の特異性は認められなかった。
結果2:SCP-2██-JPはお互いの特異性を均衡したかのような反応を見せた。しかし3時間が経過すると劣化が始まり、5時間が経過するとSCP-2██-JPの大きさは半分以下まで縮小した。これまでにSCP-2██-JPが縮小したという事例は確認されていない。
結果3:SCP-███-JPはまるでSCP-XXX-JPを怖がるように逃げ惑っていた。意思があるSCPから見るとSCP-XXX-JPは恐怖の対象らしい。その後、遠隔操作で強制的に接触させたところ、SCP-███-JPが威嚇時に発する高周波を出したが30秒で崩壊。酸化した鉄、及びいくつかの金属粉が確認されたが特異性は認められなかった。分析:素晴らしい結果だ。SCP-XXX-JPは他のオブジェクトを無効化出来る。私の見立てでは現象系あるいは環境系のSCPオブジェクトを除いて殆どを無効化出来るはずだ。私はSCPオブジェクトが怖い、心の底からそれらに対して恐怖を抱いている。もしすべてを無効化出来るのなら私はそうしてしまうだろう。故に私はここから去る。ここは、Secure Contain Protectを掲げる素晴らしい財団だ。決して破壊が目的ではない。だが、私は知ってしまった、無効化出来る術を。私はこのことを後悔はしないだろう。
O5評議会員による意思表明
我々はSCP-XXX-JPに対してどのような評価を下すべきか、議論を行った。しかし積極的に利用しようと言う者・他のものと同じく確保、収容、保護すべきだと言う者そして傍観者を気取るもので意見が割れてしまった。この議論は平行線のまま決して交わることはないだろう。よって、これらの判断は未来の諸君に委ねることにした。君たちの未来は自分自身で決めるのだ。 O5評議会員一同
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-18██内の無響室にて、録音機能がない監視カメラを使用し観察して下さい。なお、無響室の周囲50メートル内に音楽の鳴る製品・機械、又は素材・形状を問わずあらゆる楽器等の音楽の演奏出来るものの持ち込むことを禁止します。SCP-XXX-JPには必ず染色処理をして、対の一組を別々の完全に溶着したアクリルケース内に収容して下さい。
また、SCP-XXX-JPが寄生してると思われる人物・集団が発見された場合カバーストーリ(ストレスによる集団幻聴)を適用し速やかに回収・収容にあたって下さい。なお回収にはワセリンを塗った綿棒を耳に入れると効率的です。
収容違反が確認された場合は、職員全員にイヤープロテクター又は耳栓の装着が義務付けられます。その後、Dランク職員数名を施設内で適度に徘徊させて下さい。30分おきにSCP-XXX-JPが寄生していないか検査し、寄生されているものがいればその職員の耳から回収して下さい。適切な回収方法は上記の通りです。
説明: SCP-XXX-JPは透明なイヤホンのスピーカー型の昆虫です。
補遺: