Yukime_Blumen

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-██の収容施設で保管します。同じ母語を持つDクラス職員を少なくとも二人配置してください1。職員はSCP-XXXX-JPと常に会話を試みてください。また、収容施設の大きさはSCP-XXXX-JPを中心とした円を描いた場合、半径1.95キロメートル以上になるようにします。SCP-XXXX-JPの収容施設にはSCP-XXXX-JPを監視している職員と同一の母語を持つ職員以外立ち入ることはできません。

説明: SCP-XXXX-JPは高さおよそ15cmの砂時計のような形をしており、市販の砂時計と構造に相違はありません。内部にある砂は紀元前██年と分析された地層の成分と一致しますが、肉眼及び映像記録媒体では普遍的な砂のように見えます。また、砂時計内部には未知の文字で描かれた短い文章があります。文章は砂時計の上部に常に出現しており、上下を反転させても変わりません。SCP-XXXX-JPは全ての言語を理解していると考えられます。SCP-XXXX-JPは母語を問わず人間と会話を行っている状況下では消失及び移動をしないことが確認されています。SCP-XXXX-JPの周囲に自身と会話を行う人間が存在しない場合は、未知の手段を用いて現場から消失し、人間がその時間帯に多く集まる場所に出現します。補遺XXXX-JP-1の実験記録を参照してください。

SCP-XXXX-JPは、ノアの方舟が実在すると信じ込んでいた██県██市の学生が、方舟の破片探索という名目で████山の土を掘り返した際に発掘したオブジェクトです。当時大雨と泥の中にあったSCP-XXXX-JPには汚れが見当たりませんでした2。掘り返されたSCP-XXXX-JPは、発見時に汚れないこと以外の特異性を発揮していません。SCP-XXXX-JPの収容後、SCP-XXXX-JPの発見者にBクラス記憶処理を施して解放しました。

SCP-XXXX-JPの異常性は、複数の言語を効果適用範囲内で聞いた時に発動します。SCP-XXXX-JPの効果は、話者の能力に関わらず全ての言語で適用されます。SCP-XXXX-JPの効果範囲内で会話を行った異言語の話者(以下SCP-XXX-JP-1)は、文法及び発音の間違いが発生していたとしても、その内容を完全に理解し、さらに会話を重ねることによって互いに非常に強い仲間意識を持つようになります。加えてSCP-XXXX-JP-1は「仲間を増やさなければならない」という強い欲求3に駆られるようになります。SCP-XXXX-JP-1の仲間になることを拒んだ人間は、SCP-XXXX-JP-1によって罵倒を繰り返された後に殺害されます。SCP-XXXX-JPが聞ける範囲の声は半径1.90キロメートル以内にいる人間のものに限られます。SCP-XXXX-JP-1以外の異言語の話者がSCP-XXXX-JPの効果範囲内に存在する場合は、砂時計内部の砂が異言語の話者の数に正比例して下部から上部へと吸い込まれるように移動し、何かの塔を形作るかのように絵を描き始めます。SCP-XXXX-JPの上部に浮かぶ文字はSCP-XXXX-JP-1にのみ解読可能です。

補遺XXXX-JP-1:以下は██博士とDクラス職員によるSCP-XXXX-JPを用いた実験記録です。

実験記録XXXX-JP-1
博士:日本語を母語とするD-4711とD-5529にSCP-XXXX-JPと会話を行うように指示。
結果:SCP-XXXX-JPは友好的な態度で会話をしてみせた。旧約聖書の話を好むことが判明。

実験記録XXXX-JP-2
博士:日本語を母語とするD-4711と英語を母語とするD-8146にSCP-XXX-JPと会話を行うように指示。
結果:英語の知識を持たないD-4711がD-8146と円滑に会話を行った。SCP-XXXX-JPが内部の砂を上部に向けて動かし、塔の土台と見られる物体を生成したことが確認される。

実験記録XXXX-JP-3
博士:D-4711にSCP-XXXX-JP上部で確認された未知の文字の解読を指示。
結果:補遺XXXX-JP-2を参照。

実験記録XXXX-JP-4
博士:D-4711にSCP-XXXX-JP内部の砂を採集するよう指示。
結果:SCP-XXXX-JPは下部を開いてD-4711に砂を採集させた。数分後、SCP-XXXX-JPの開かれた下部は自然修復された。

実験記録XXXX-JP-5
博士:実験現場にいたDクラス職員すべてに発言をせずSCP-XXXX-JPの効果範囲内から出るように指示。
結果:SCP-XXXX-JPは施設から消失し、サイト-8181にある食堂のテーブル上に出現した。昼食を食べる職員が多い時間帯であったため、人間がより集まる場所を認識していると考えられる。

実験記録XXXX-JP-6
博士:D-4711とD-8146にSCP-XXXX-JPと会話するように、D-5529に彼らの考え方を否定するように指示。
結果:D-5529はD-4711とD-8146に罵倒を繰り返され、彼らの拳で殺害された。

補遺XXXX-JP-2: 読み取れた文章を以下に表示します。
「言語は再生する。すべては平和のために、すべては秩序のために」