Yui2004の記事保管庫

アイテム番号: SCP-×××-JP

オブジェクトクラス: Safe

SCP

女児の母親が撮影したSCP-×××-JP

特別収容プロトコル: SCP-×××-JPは保管サイト-81██に設置された、高さ2m縦180cm×横180cm収容室内に収容してください。扉の内側には何も書かれていないカードを設置し、SCP-×××-JPの下にはバスタオルを敷いてください。
SCP-×××-JPと接触が許されているのはセキュリティクリアラスレベル2以上の職員のみです。

説明: SCP-×××-JPはプラスチック製の目を持つ高さ30cm幅25cmの薄茶色クマのぬいぐるみです。

SCP-×××-JPは[データ削除済]県、[データ削除済]市在住の4人家族の次女が所持していたものです。

SCP-×××-JPの異常性が発見されたのは財団職員が自身の娘(当時12歳)と持ち主だった女児がSCP-×××-JPに話しかけている所を発見し、その事を翌日誕生日を迎え、13歳になった娘に職員が聞いたところSCP-×××-JPの事を全て忘れ、昨日と同じ様に女児と会ったにも関わらずSCP-×××-JPと女児に対し初めて会ったかの様に接していたのを谷口博士に報告したためです。

SCP-×××-JPの異常性は、扉の内側に「子供部屋」あるいは「1歳から12歳の人間の名前」が書かれたカードがぶら下がっている部屋で1歳から12歳の人間(以下子供と記載)と接触しているときに発現します。

SCP-×××-JPは子供と接触している際、大人には聞こえない声で子供と話していると思われます。
またプラスチック製で楕円形の目を細めて笑うのを映像記録で確認できました。
さらにSCP-×××-JPと接触した子供が13歳になるとSCP-×××-JPの記憶が無くなります。

SCP-×××-JPの声が聞こえるのは1歳から12歳の人間のみです。

SCP-×××-JPは1ヶ月以上子供と接触していないと人間が悲しいと感じた時の涙と同等の成分を含んだ液体をプラスチック製の目から流します。

インタビュー記録-1

対象: SCP-×××-JPの持ち主の6歳の女児

インタビュアー: 田村研究員

録音開始

田村研究員: それじゃあ、君のお友達のくまさんのお話を聞いてもいいかな?

女児: いいよ!

田村研究員: あのくまさんは君にどんなお話をしたのかな?

女児: 色々だよ、くまさんが住んでた夢の国のお話とか!

田村研究員: …………それじゃあその夢の国のお話を聞かせてくれるかい?

女児: くまさんは夢の国からユニコーンに乗って[女児の名前]のところまで来てくれたんだって!

田村研究員: えっと、くまさんは君のお姉さんが今年の君の誕生日にプレゼントしてくれたんだよね?

女児: そうだよ!くまさんがお姉ちゃんのおもちゃ箱から出てきて[女児の名前]のところまで来てくれたんだよ!

これ以上は時間の無駄と谷口博士が判断し録音終了

インタビュー記録-2

対象: SCP-×××-JPの最初の持ち主の13歳の少女

インタビュアー: 田村研究員

録音開始

田村研究員: 君はSCP-×××-JPの最初の持ち主なんだよね?

少女: SCP-×××-JPってなに?

田村研究員: 君が[少女の妹の名前]ちゃんにプレゼントした熊のぬいぐるみの事だよ。

少女: あのぬいぐるみ?

田村研究員: そうだよ、[少女の妹の名前]ちゃんが熊のぬいぐるみが話しかけてきたって言ってたから、もしかしたら君にも話しかけていたのかと思ってね。

少女: 知らない、覚えてないよ。

田村研究員: でも、お母さんもお父さんも去年までSCP-×××-JPに君が話しかけてたって言ってたんだよ、去年の事は覚えているだろう?

少女: 本当に覚えてないの、あのぬいぐるみだけはどうしても思い出せないの。

田村研究員: そうか……どうもありがとう。

録音終了

終了報告書: もしかするとSCP-×××-JPには記憶を消す能力があるのかもしれません。

インタビュー記録-3

対象: SCP-×××-JPの持ち主だった姉妹の母親

インタビュアー: 田村研究員

録音開始

田村研究員: それでは[母親の名前]さん、よろしくお願いします。

母親: は、はい、よろしくお願いします。

田村研究員: [母親の名前]さん[SCP-×××-JPの写真を見せ]このぬいぐるみは貴方が[姉妹の姉の名前]さんに買ってきたものですか?

母親: いいえ、あれは私の母が[姉妹の姉の名前]に作ってくれたものなんです。

田村研究員: 貴方のお母様は今、どちらに?

母親: もう、2年前に亡くなりました。

田村研究員: そうですか……

田村研究員: それでは、貴方のお母様はまじないなどはされていましたか?

母親: いいえ。

田村研究員: そうですか、では貴方のお母様の地元などに人形が喋る、または動くといった伝承などはありましたか?

母親: いいえ、でも母は私が子供の頃からずっと「人形にも心はあるから、大切にしてあげなさい」ってずっと言われていました。

田村研究員: そうですか………ありがとうございました。

録音終了

インタビュー記録-4

対象: SCP-×××-JP

インタビュアー: 田村研究員

付記: SCP-×××-JPの通訳係として実験2を手伝った女児(当時12歳)にSCP-×××-JPが言ったことをそのまま言ってくれと伝え、インタビューに同席させた。

田村研究員: こんにちは、SCP-×××-JP

SCP-×××-JP: こんにちは

田村研究員: 早速だけどSCP-×××-JP、君はなぜ子供達に話しかけるんだい?

SCP-×××-JP: 子供達とお友達になりたいんだ。

田村研究員: なぜ、友達になりたいんだい?

SCP-×××-JP: [データ削除済]さんに「子供達がお友達を作る練習を手伝ってね」って言われたからさ。

田村研究員: [データ削除済]さんとは誰だい?

SCP-×××-JP: 僕を作った人だよ。

田村研究員: [持ち主の女児]ちゃんのおばあさんかい?

SCP-×××-JP: うん

田村研究員: それじゃあ、なぜ13歳の子供に話しかけないんだい?

SCP-×××-JP: 13歳からは僕が居なくても大丈夫だと思うから、1人でもお友達が作れると思っているから。

田村研究員: ……君の記憶を消す理由は?

SCP-×××-JP: わからないんだ、なぜか皆、僕の事を忘れちゃうんだ……

田村研究員: 最後の質問だ、[姉妹の祖母の名前]さんに頼まれた以外で子供達に話しかける理由はあるかい?

SCP-×××-JP: 僕は作られた時から子供達が大好きなんだ、だから話しかけるんだよ。

田村研究員: そうか、ありがとう。

録音終了

実験記録-1

対象: SCP-×××-JP

実施方法: 持ち主だった6歳の女児の部屋を再現し、女児とSCP-×××-JPを対話させて対話を録音し解析する。

結果: 解析した音声からは女児の声しか聞こえなかったにもかかわらず、女児はSCP-×××-JPと楽しく会話をしているようだった。

分析: SCP-×××-JPは何らかの手段を使い、女児へ話しかけていたと思われる。

実験記録-2

実施方法: 12歳の男児と女児をSCP-×××-JPを配置した部屋で1年間過ごさせる、この1年間部屋は監視カメラと録音機器で監視する。

結果: 男児、女児共に13歳になるまではSCP-×××-JPと対話をし、SCP-×××-JPもプラスチック製の目を細めて笑っている様子が撮影されたが、男児、女児が13歳になった途端にSCP-×××-JPに関する記憶が全て抜け落ち、SCP-×××-JPの目も元の楕円形に戻っていた。

分析: SCP-×××-JPと対話ができるのは12歳までの人間で、13歳からはSCP-×××-JPの記憶が全て消えることが確認できた。

補遺-1:SCP-×××-JPの持ち主だった一家と実験2を手伝った男児と女児にBクラス記憶処理を使用し、解放した。

補遺-2:現在もなぜSCP-×××-JPの記憶が消されるのか、どうやって子供に話しかけているかは不明である。