Yoshino524
評価: 0+x
photoACより_自転車.jpg

発見当時のSCP-XXX-JP(画像手前の自転車)

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8104の標準収容ロッカー内に収容されています。SCP-XXX-JPを実験に利用する際はレベル2以上の職員2名、もしくはサイト管理者に目的、移動距離を記した所定の申請書を提出し許可を受けた上で行ってください。 現在SCP-XXX-JPを利用した実験は凍結しています。

説明: SCP-XXX-JPは██████社のロゴが入った28インチの白い自転車です。該当する会社に問い合わせたところ、「確かに弊社が20██年に製造したものである」と回答しました。SCP-XXX-JPは奈良県██市の中古自転車屋████で発見されました。「今までの購入客全員が使用すると奇妙なことが起きると苦情を言って返品する自転車がある」という噂をエージェント・██が聞きつけ、財団により存在を確認、収容が実施されました。収容後、SCP-XXX-JPの過去の購入客6名と店主にはAクラス記憶処理が施されました。

SCP-XXX-JP-1.jpg

D-████によって記録されたSCP-XXX-JP-1内部

SCP-XXX-JPはそれを用いて4700mの距離を移動した時に特異性が発現します。移動距離が4700m未満である場合は一般的な自転車と相違点はありません。移動距離が4700mとなった時点でSCP-XXX-JPを運転している人間(以下、被験者)はSCP-XXX-JPと共にその場から消失し、奈良県██市██町と類似した場所(SCP-XXX-JP-1と呼称)に一瞬で移動します。SCP-XXX-JP-1内で、被験者は実験当時の実際の季節や時間を問わず桜の花弁が散っていると訴えます。移動距離が4750mを超えると桜の花弁は全て地面に落下します。SCP-XXX-JP-1内へのカメラやマイクなどの通信器具の持ち込み及び使用は可能です。GPSは奈良県██市██町の座標を示しますが、実際には被験者はそこに存在しません。SCP-XXX-JP-1から帰還するには被験者がSCP-XXX-JPを降りる必要があります。

SCP-XXX-JP-1への移動後も運転を続行すると、16~18歳と思われる男女5~8人から構成される人物群(SCP-XXX-JP-2と呼称)が出現し被験者に声を掛けます。SCP-XXX-JP-2は被験者の友人であるかのように振る舞います。SCP-XXX-JP-2への物理的接触は不可能です。SCP-XXX-JP-2は各個体が被験者に声を掛け終わると被験者を追い抜いて被験者の視界から消えていきます。その間SCP-XXX-JP-2が被験者に危害を加えることはありません。また被験者がSCP-XXX-JP-2への呼びかけに応答する、あるいはSCP-XXX-JP-2に先に声を掛けた場合もSCP-XXX-JP-2が被験者の発言及び行動により個体自身の行動を変更することはありません。
SCP-XXX-JP-2の各個体はそれぞれが異なる容姿を有しています。

名称 特徴 備考
SCP-XXX-JP-2-1 男子生徒。口調から被験者の同級生のように振る舞っていると推測。 一番最初に出現するSCP-XXX-JP-2の個体。約2分間被験者と並走し被験者の反応の有無を問わず雑談を続けた後、先に行く旨を伝えて被験者を追い抜いていく。
SCP-XXX-JP-2-2 男子生徒。被験者に敬語を用いる。蹴球部と刺繍の入ったリュック1を担いでいる。 SCP-XXX-JP-2-2の1体のみが出現する場合と、SCP-XXX-JP-2-3と同時に出現する場合の2パターンがある。被験者に挨拶をした後は他に何を話すこともなく会釈をしてから被験者を追い抜いていく。
SCP-XXX-JP-2-3 男子生徒。被験者に敬語を用いる。 まれにSCP-XXX-JP-2-2と同時に出現する。SCP-XXX-JP-2-3の1体のみが出現することはない。挨拶を終えると即座に被験者を追い抜いていく。
SCP-XXX-JP-2-4 女子生徒。口調から被験者の同級生のように振る舞っていると推測。 SCP-XXX-JP-2-5、まれにSCP-XXX-JP-2-6と同時に出現する。被験者に気付くまではその3体で昨日見たテレビ番組2の話をしている。
SCP-XXX-JP-2-5 女子生徒。口調から被験者の同級生のように振る舞っていると推測。 1体で出現することはない。SCP-XXX-JP-2-4と同様。
SCP-XXX-JP-2-6 女子生徒。口調から被験者の同級生のように振る舞っていると推測。 1体で出現することはない。SCP-XXX-JP-2-4及びSCP-XXX-JP-2-5と同様。
SCP-XXX-JP-2-7 男子生徒。口調から被験者の同級生のように振る舞っていると推測。 会釈程度に頭を下げた後、何かを呟く動作を見せる。映像解析によって挨拶していることが判明。
SCP-XXX-JP-2-8 男子生徒。口調から被験者の同級生のように振る舞っていると推測。 1体のみでまれに出現する個体。被験者に遅刻しそうだからと速く進むことを促す。

ごくまれに16~18歳と思われる女性(SCP-XXX-JP-3と呼称)が出現します。SCP-XXX-JP-2の各個体が被験者より後ろの道路から出現するのとは異なり、SCP-XXX-JP-3は被験者がSCP-XXX-JP-1内に移動した時点でSCP-XXX-JPの後部に出現し、被験者の肩に手を添えます3。SCP-XXX-JP-3に遭遇した場合SCP-XXX-JP-2の個体が出現することはなく、被験者は遭遇から2~3分後に気を失いSCP-XXX-JPから落下することで元の地点に帰還します。SCP-XXX-JP-1から帰還した際、被験者は譫言を繰り返しながらある地点4に向かおうとします。この異常性はBクラス以上の記憶処理で無力化することが可能です。他にSCP-XXX-JP-3が被験者に及ぼした影響は現在観測されていません。

以下はSCP-XXX-JPの調査記録及びそれに付属する情報の抜粋です。
注: 実験は全て被験者がサイト-8104の周辺を走行することで行いました。

エージェント・███がSCP-XXX-JPの元の持ち主である████ ██氏を発見しました。彼は█年前に自動車事故に遭い死亡していました。事故当時、████氏が自転車に乗っていたという証言からSCP-XXX-JPの特異性との関係が調査されました。

付録-XXXJP: 以下は、████氏の友人へのインタビュー記録です。

補遺1: ████氏の自宅から彼が通っていた██市立███高校までの距離は4700mでした。SCP-XXX-JPの特異性との関連性は現在調査中です。

補遺2: ████氏の自室から佐藤氏の証言で触れられていた手紙と思われるもの(文書-XXX)が回収されました。文書-XXXは市販の封筒と便箋によって構成されています。封筒にはボールペンで"██7へ"と記されていました。

事案XXX-JP: 20██/██/██にSCP-XXX-JPの被験者として実験に関わったDクラス職員█名が宿舎内で死亡しているのが発見されました。検死の結果、鈍器による撲殺であると判断されましたが使用された凶器は未だ特定されていません。検死後にD-████の独房内に設置された監視カメラに人型(SCP-XXX-JP-Aと呼称)が映っているのを確認しました。SCP-XXX-JP-Aは何かを訴えながら映像解析の結果、「俺の居場所を奪いやがって」「[罵倒]」と訴えながら棒状の物で複数回にわたりD-████を殴打し、[編集済み]ことが判明しました。この事案以降、SCP-XXX-JPを利用した実験は凍結しています。