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異常性活性化時の様子。一見すると紅葉と区別できない

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPを含む森林地帯は財団フロント団体「ひまわりクリーンプロジェクト・フランス支部」http://www.sunflower-clean-project.or.frが所有し、対人センサー付きのフェンスによって封鎖されています。部外者がセンサーの感知範囲に侵入した場合、カバーストーリー「自然保護林」を説明して退去させて下さい。

SCP-XXX-JP内の樹木には、森林管理の技術を持つ職員により水・肥料の散布、害虫の駆除、雑草の除去等の手入れが定期的に実施されます。

SCP-XXX-JPの情報漏洩の可能性は少ないと判断されていますが、念のため諜報局フランス支局による周辺地域やWeb上の監視が継続中です。

説明: SCP-XXX-JPはフランス共和国、ロワレ県、██████市の森林地帯の一部にあたる、約700m2のエリアです。異常性が活性化していない状態ではごく一般的な広葉樹林であり、周囲の森林との差異はありません。植生や土壌等のデータは別紙SCP-XXX-JP林学班報告書を参照して下さい。

毎年10月中旬頃になると、SCP-XXX-JP内に生えている樹木の葉は、徐々に構成物質を変化させ始めます。確認されている変化例は以下の通りです。

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ルビーに変化したイロハモミジの葉と、イエローダイヤに変化したイチョウの葉。概ね元の形状を保っている。

・ルビー(変化率約18%、最も多い変化例)
・ガーネット(〃約15%)
・琥珀(〃約13%)
・シトリン1(〃約9%)
・イエロートルマリン(〃約8%)
・インペリアルトパーズ2(〃約7%)
・ルベライト3 (〃約7%)
・イエローダイヤ(〃約6%)
・イエローサファイア(〃約6%)
・赤珊瑚(〃約5%)
・オレンジサファイア(〃約5%)
・トリフェーン4 (希少な変化例)
・レッドベリル5 (希少な変化例)
・ファイアオパール6 (希少な変化例)

変化の速度には個体差がありますが、11月初旬~中旬頃までには全ての樹木の葉が変化を終えます。変化した葉は光合成等の本来の機能を失っていますが、樹木本体の生存に支障をきたしている様子はありません。変化は枝との結合部にまでは及んでいないため、風などの要因で自然に"落葉"していきます。11月下旬頃に変化していた葉の全てが一瞬で枯葉になり、SCP-XXX-JPは自然の森林と同様の状態に戻ります。

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残留した粉末を集めたもの

SCP-XXX-JP内の樹木7を外部に持ち出した場合、先端部分から徐々に気体状に変化しやがて消滅します。密閉した容器に気体を集め凝固させたところ、僅かに赤い粉末状の物質が採取されました。分析の結果、主な成分は水銀、硫黄、[削除済]と判明しています。化学式等の詳細は別紙SCP-XXX-JP化学班報告書を参照して下さい。外部からSCP-XXX-JP内に移植した樹木は、異常性の影響を受けません。

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遺跡の様子、損傷が激しい

SCP-XXX-JPの中心部には、小規模な遺跡が存在します。調査の結果、建築年代は西暦1300年頃、上流階級の住居跡と考えられています。特に異常性はありませんが、映像ログ-XXX-JP (後述)の内容からSCP-XXX-JPの起源と関わる可能性があるため、引き続き調査中です。構造等の詳細は別紙SCP-XXX-JP歴史班報告書を参照して下さい。

財団に発見されるまで、SCP-XXX-JPはパリ第10大学の元教授であるマリー・クレメール女史8によって所有・秘匿されていたと見られています。諜報局日本支局所属のエージェント・戸神(職員コードIE-████████)は留学中に生徒であったことからクレメール女史と親しく、自宅に招かれた際SCP-XXX-JPに案内され発見に至りました。以下の報告はその際、エージェント・戸神の隠しカメラから諜報局フランス支局に送信された映像を元に編集されました。

映像ログ-XXX-JP: 日付201█/██/█、会話部分はフランス語

<受信開始>

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マリー・クレメール女史、2016年撮影

※クレメール女史がSCP-XXX-JP内に立っている。〈14:53:09〉

クレメール女史: 大丈夫よ、危険はないわ。〈14:53:11〉

※カメラがズームしサトウカエデの葉を映し出す。〈14:53:15〉

エージェント・戸神: ルビーなのか? それじゃあ、あっちのイチョウはトパーズか何かか?〈14:53:17〉

クレメール女史: 赤や黄色の宝石ばかりで、一見すると紅葉と見分けが付かないでしょ? ほら、足元も見てご覧なさい。〈14:53:25〉

※カメラが地面に向く。変化した落ち葉が、一面に折り重なっている。〈14:53:33〉

エージェント・戸神: すごい、一体いくらになるんだろう。〈14:53:36〉

クレメール女史: 売るのは無理よ。外に持ち出すと、こうなってしまうから。〈14:53:42〉

※クレメール女史の持つセイヨウナナカマドの葉が消滅。〈14:53:49〉

エージェント・戸神: い、いや、例えばの話ですよ。この森のことは、昔からご存知なのですね?〈14:53:50〉

クレメール女史: ええ、生まれた時からね。説明するには、もう少し奥に行かなくちゃいけないわ。〈14:53:59〉

エージェント・戸神: お手をどうぞ、教授。〈14:54:08〉

クレメール女史: ありがとう。〈14:54:11〉

[中略]

※エージェント・戸神とクレメール女史が遺跡の前に立っている。〈15:24:41〉

クレメール女史: ここが森の中心よ。〈15:24:41〉

エージェント・戸神: あの遺跡は?〈15:24:45〉

クレメール女史: 私の先祖が住んでいた、屋敷の跡らしいわ。父の話では、この森一帯の領主だったのだそうよ。森がもたらす恵みで栄えたけれど、栄え過ぎて傲慢になった。森を独り占めし、領民を虐げ、教会を蔑ろにした。神様はこれに怒り、先祖に天罰を下した。まあ、よくあるおとぎ話ね。〈15:25:21〉

エージェント・戸神: そのお話、資料は残っているんでしょうか?〈15:25:33〉

クレメール女史: この遺跡以外は、何も。だから、全ては父の作り話かもしない……と言いたいところなんだけど、確かに残っていたの。天罰の跡だけはね。〈15:25:38〉

エージェント・戸神: 天罰の跡?〈15:25:53〉

クレメール女史: 私が子供の頃は、ここは普通の森だった。秋が来ないという点以外はね。〈15:25:55〉

エージェント・戸神: 秋が来ない?〈15:26:02〉

クレメール女史: 外では木々が紅葉しても、この森の木々は青々としたままだったの。林檎も栗も実らないし、トリュフも生えない。そして冬が来ると、木々は一日で落葉してしまうの。神様が先祖に下した天罰とは、収入源である森から秋の恵みを奪うことだった。こんな話、信じられない?〈15:26:04〉

エージェント・戸神: 信じますよ、こんな光景の中でなら。〈15:26:30〉

クレメール女史: [笑って]それもそうね。敬虔で頑迷なクリスチャンだった父は、この森をひどく恥じていた。厳重な鉄条網で囲んで、私に家から離れることを禁じて、あらゆる手段で先祖の罪を隠そうとしたわ。〈15:26:30〉

クレメール女史: パリに憧れていた私は、反発しつつも共感した。この森を見ていると、確かに恥ずかしくなったし、申し訳ない気持ちにもなったわ。この森がある限り、自分はどこへも行けないんだって。これこそが、真の天罰だったのかもね。〈15:26:48〉

エージェント・戸神: その森が、どうしてこんな風に?〈15:27:05〉

クレメール女史: 私が14歳になった年の、ちょうど今ぐらいの時期だったかしら。私はある男性を、ここに案内したの。多分、父の知人だったと思うんだけど、それにしても変ね。部外者に教えるのは、タブーのはずなのに。なぜか父は、私たちを止めなかった。まるで、自宅の庭を見せているみたいだったわ。〈15:27:09〉

エージェント・戸神: どんな人物でしたか?〈15:27:36〉

※クレメール女史、エージェント・戸神に写真を手渡す(画像参照)。〈15:27:41〉

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クレメール女史から提供された写真、諜報局データベースに照会したが該当人物なし

クレメール女史: 父は″伯爵″と呼んでいたわ。不思議な人だった。30代ぐらいに見えたけど、老賢者のように物知りだった。エジプトの神話、ヴェルサイユ宮殿の秘め事、モーツァルトの未発表曲、世間知らずな私のために、色々なことを話してくれた。そして、この森に秋が来なくなった、本当の理由も見抜いたの。〈15:27:43〉

エージェント・戸神: 本当の理由?〈15:28:02〉

クレメール女史: 森を一目見るなり、あの人はこう言ったわ。「マドモアゼル、君のご先祖は悪い人じゃない。エリクシール9の錬成に失敗しただけだよ」って。〈15:28:06〉

エージェント・戸神: エ、エリクシールですか。〈15:28:11〉

クレメール女史: それから「何とかしよう」と言って、スーツケースから化学の実験道具みたいな物を取り出してね。フラスコに赤い液体を注いだり、呪文のようなものを唱えたり……そうこうする内に、ぼんって煙がフラスコから吹き出して、辺りを包み込んで。気が付くと、森はこうなっていたの。〈15:28:14〉

クレメール女史: 呆然とする私に、あの人はウインクして言ったわ。「ほら、秋が来たよ」って。〈15:28:30〉

エージェント・戸神: 一体、何者だったんでしょう?〈15:28:46〉

クレメール女史: 詳しく訊く機会はなかったわ。その後、すぐお帰りになってしまって。〈15:28:50〉

エージェント・戸神: この森のこと、他に知っている人は?〈15:28:55〉

クレメール女史: 私だけよ。父にも話していない。父は足を悪くしていてね。ここまでは来られなくなっていたから、亡くなるまで何も知らなかった。教えてあげれば、喜んだかもしれないのにね。これで先祖の罪は消えた、自由になれるって。〈15:28:59〉

エージェント・戸神: その、なぜ黙っていたのですか?〈15:29:21〉

クレメール女史: 多分、独り占めしておきたかったのね。あの秋の日の思い出を。それにしたって、親を欺いてまですることかしら。ごめんなさい、殿方には分かりづらい感情かもね。〈15:29:24〉

エージェント・戸神: それでも、理解の努力はすべきだと思います。女性と対等のパートナーでいたいなら。〈15:29:37〉

クレメール女史: ええ、あなたの恋人には、是非そうしてあげて。それから間もなく父が亡くなり、私は念願だったパリのリセ10に進学、後にナンテール11の教授に就任したという訳よ。ぬけぬけとね。〈15:29:43〉

エージェント・戸神: そして、僕の素晴らしい師になられた。僕はあなたを通して、フランスを知りました。〈15:29:57〉

クレメール女史: 優しいのね、本当に。でも結局、この森に戻ってきてしまった。伯爵は私を解放してくれたというのに。天罰が解けた代わりに、別の呪いが掛かってしまったのかしら。〈15:30:08〉

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ログ中のクレメール女史、エージェント・戸神は「落ち着いた様子だった」とコメントしている

※クレメール女史、遺跡の台座に腰掛ける。〈15:30:17〉

クレメール女史: 戸神君、いえ、ムッシュ・戸神、お願いがあるの。この森を受け継いでくれないかしら。どう扱おうと構わないから。〈15:30:19〉

エージェント・戸神: 喜んで。ですが、1つだけ伺ってもよろしいでしょうか。〈15:30:28〉

クレメール女史: なぜ自分に、でしょう? あなたがどことなくあの人に似ているから、ということにしておいて。〈15:30:31〉

※クレメール女史、ツタの葉を拾う。〈15:30:37〉

クレメール女史: 私が春の新芽だった頃、あの人は秋の老木だった。燃え盛る夏の最中にいるあなたを、私は秋に朽ちゆきながら眺めている。つくづく私たちは、同じ季節を生きられない運命なのね。それでもいい。それなら私も、ここで秋になって、宝石になって、誰かの思い出になって。〈15:30:39〉

※クレメール女史、意識が朦朧とし始めている様子。〈15:30:55〉

エージェント・戸神: 教授、大丈夫ですか!?〈15:30:56〉

クレメール女史: ああ伯爵、やっとお会いできた。今年も、秋が。〈15:30:59〉

※クレメール女史、意識不明に陥る。〈15:31:01〉

[後略]


クレメール女史は最寄りの病院に搬送されましたが、その後死亡が確認されました。死因は持病の心臓疾患による急性心不全と診断され、財団医師による再診断でも異常な要因は発見されませんでした。

女史の自宅を捜索したところ、エージェント・戸神にSCP-XXX-JPを含む土地を譲渡したい旨を記した書類が発見されました。女史の顧問弁護士に連絡を取ったところ、間違いなく本人が作成したものであると判明しました。女史には親族が存在しなかったため譲渡は問題なく完了し、その後寄付という名目でエージェント・戸神からひまわりクリーンプロジェクト・フランス支部へ権利が移されました。

201█/██/█追記: パリ第10大学に残されたクレメール女史の研究資料から、サンジェルマン伯爵12に関するものが多く発見されています。女史が証言した人物との関係について、諜報局フランス支局と歴史部門が協同で調査中です。

  • scp-jp safe 樹木 場所 移動不可 鉱石 変身 国外収容

~記事ココマデ、お読み頂きありがとうございます!~

心配な点(ご面倒なら全部はお答えしなくていいんですよ?)

1. 面白いでしょうか?

2. 分かりにくい所はないでしょうか? 縮めて言うと、失敗作のエリクシールを撒かれて生育サイクルが狂った森に、伯爵が宝石化の錬金術を上書きした……というところです。

3. ログ部分が冗長ではないでしょうか? できれば″削る″より、″長くてもこのログを報告書に掲載する理由がある″という説得力を強化する方向で行きたいところなんですよねえ……。

4. マダム・クレメールの時を越えた恋愛が表現できているでしょうか? 単なる痛い人になってたら失敗です……。伯爵と戸神が別人であることは重々承知なんだけど、ちょっとだけ、あえてわざと混同している……。知的ではあるけど、詩人肌で自分の主観を大事にする人……という感じですかね。

5. エージェント・戸神の行動が軽率ではないでしょうか? 一応、諜報局にはリアルタイム送信しているし、何より由来に関する情報が聞けるチャンスだし、これぐらいは初期調査の範囲内じゃないかなと思うんですが……。

6(追加項目). ギリシャ神話要素が上手く絡んでいないというご指摘があったので削ってみましたが、いかがでしょうか? 代わりに、より錬金術要素を強くしてみました(赤い粉末や液体は賢者の石のつもりです)が、強引になっていないでしょうか?

その他、気になる点ございましたらご指摘下さい。贅沢言ってすいませんが、問題がある場合は代案も示して頂けると助かります!

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ターゲット接近時の発症者の心電図、異常な心拍数の上昇が見られる

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 医療機関に潜入中のフィールドエージェントは、SCP-XXX-JPの兆候を示す患者をリストアップし、人間心理研究所SCP-XXX-JP対策室へ連絡します。

SCP-XXX-JPの発症が認められた場合、発症者およびそのターゲットにCクラス記憶処理を適用します。この際、発症者およびターゲットが暴力的になる可能性があるため、予め無力化しておくことが推奨されます。

記憶処理後、発症者はターゲットから生活圏を100km以上離す形で転居させます。加えて、発症者がターゲットと同じ組織に所属していた場合は、別の組織へ移籍させます。

現在、SCP-XXX-JPのメカニズム解明を目的とした実験は、O5評議会の判断により中止されています。

説明: SCP-XXX-JPは原因不明の精神障害です。10~20代の若年層が多いこと以外には、発症者に遺伝的、環境的な共通点は見られません。当初は境界性人格障害や半社会的人格障害と混同されていましたが、201█/█/██、人間心理研究所の██博士により後述の特徴が発見され、ナンバリングに至りました。発症例や統計についての詳細なデータは、医療部門のデータベースに保管されたファイルSCP-XXX-JP-Reportを参照して下さい。

SCP-XXX-JP発症者はある特定の個人(以下、ターゲット)に対して、異常行動を繰り返すようになります。ターゲットに指定されるのは、発症者の同級生や同僚などの身近な異性が多くを占めますが、稀に日常的な接点がほとんどない異性や、同性が指定された例も存在します。個人差はあるものの、異常行動は時間経過に比例してエスカレートする傾向があり、発症者およびターゲットは生活に支障をきたすことになります。

初期症状(発症直後)

 1. 常にターゲットについて思考するようになる。
 2. 必要がないにも関わらず、ターゲットに接近やコミュニケーションを試みる。
 3. それに成功した場合、急激な心拍数の上昇、発汗、顔面が赤みを帯びる等の生理不調を起こす。

中期症状(発症から平均27.5日経過)

 初期症状に加えて、
 1. ターゲットの市民評価に対して、無根拠な高評価を行う。
 2. 必要がないにも関わらず、ターゲットに学習や業務の援助、物品や配給ポイントの譲渡を行う。

末期症状(発症から平均53.2日経過)

 初・中期症状に加えて、
 1. 必要がないにも関わらず、ターゲットと肉体的接触を試みる。
 2. ターゲットへの異常行動を妨害されると強い怒りを覚え、暴力を用いてでも抵抗する。
 3. 自らの異常行動が正常と思い込み、一般常識の方が誤っていると主張するようになる。

SCP-XXX-JPと通常の精神障害との最大の相違点は、ターゲットへの感染性です。感染のメカニズムは研究中ですが、発症者の異常行動に巻き込まれた回数が多い程、感染確率が上がることが判明しています。感染したターゲットは発症者の異常行動を拒まなくなり、症状が進行すると発症者に対して同様の異常行動を試みます。

SCP-XXX-JPはCクラス以上の記憶処理で治療が可能です。ただし、治療後でも発症者とターゲットがコミュニケーションを行うと、高確率でSCP-XXX-JPが再発します。このため、発症者とターゲットを社会的・物理的に引き離す措置が特別収容プロトコルに追加されました。

治療後の発症者が、別の人間をターゲットにしてSCP-XXX-JPを再発した例はありません。研究主任の戸神博士はこの点がSCP-XXX-JPのメカニズム解明の糸口になると考えており、長期的な臨床実験を申請しています。O5評議会により、申請は却下されました。

診療ログSCP-XXX-JP-████: 聴取部分からの抜粋

患者: 斎藤 一貴氏(男性、24歳、市民区分・ブルー、エリア-████車両製造センター職員、ターゲットの山下 美奈さんと共に末期症状と診断されている)

担当医: 戸神博士

日付: 201█/██/█

〈前略〉

斎藤氏: 美奈はどこだ! 美奈に会わせろ!

戸神博士: それは、食料配給センター職員の山下 美奈さんのことですね? ご心配なく、彼女もここで保護していますよ。

斎藤氏: 美奈も俺に会いたがっているはずだ!

戸神博士: ええ、そうなんです。なぜでしょう? あなた方の業務からすれば、頻繁に会う必要はないのでは?

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保護直前の斎藤氏および山下さん

斎藤氏: 仕事は関係ない! ただ、会いたいだけだ!

戸神博士: その動機が説明できますか?

斎藤氏: 上手く言えない。ただ、美奈がいないと、居ても立ってもいられないんだ!

戸神博士: 斎藤さん、落ち着いてお聞き下さい。

※戸神博士、SCP-XXX-JPについて説明。

斎藤氏: ち、違う、俺も美奈も、病気なんかじゃない! 間違っているのは、この世界の方だ!

戸神博士: ほう、具体的にどのような点が?

斎藤氏: 間違いだらけだ! 遺伝子で生殖相手を決めたり、子育てを機械にやらせたり、おかしいと思わないのか? 挙句の果てに、年齢上限が来たから死ねなんて。

戸神博士: なぜですか? どのシステムも、社会実験で有用性が証明されています。

斎藤氏: 違う、違う、こんなの間違ってる。美奈に会わせてくれ。俺は美奈を、美奈を。

戸神博士: 斎藤さん?

斎藤氏: 俺は美奈を、どうしたいんだ。何で、こんなに胸が苦しいんだ。

〈後略〉


 
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⚠ฺ 警告: 以下の認証ダイアログは、O5評議会から専用パスコードを発行された職員の端末にのみ表示されています。適切な対抗ミームの摂取を行わずに不正アクセスを試みた場合、ミーム抹殺エージェント″Gott ist tot″により致命的な人格破壊を招きます。
 
職員コード
パスワード
  • scp-jp unclassed 医療 強制力 K-クラスシナリオ 精神影響 未収容 認識災害 視覚 非実体

~記事ココマデ、お読み頂きありがとうございました!~

画像はこちらこちらこちらこちら

以下の記事を参考にさせて頂きました。

・本格的に関係する記事

SCP-963/不死の首飾りSCP-2000/機械仕掛けの神ブライト博士の人事ファイル

・少しだけ言及した記事

SCP-008/ゾンビ病SCP-321/我々の子供SCP-752/ヒトならざる者の理想郷SCP-1887/量子メカニックスクレフ博士の人事ファイルケイン・パトス・クロウの著者ページ

心配な点

1. 面白いでしょうか?
2. SCP-1682-JP/救難信号と差別化できているでしょうか?
3. 分かりにくい箇所はないでしょうか? 現職のO5-12が後任者に向けた文書なので、SCP-2000の知識は前提にして語っていますが、問題ないでしょうか?
4. ″愛″の定義はあえて明確にしていないのですが、問題ないでしょうか?

その他、気になる点ございましたら、ご指摘下さい。贅沢言ってすいませんが、問題がある場合、なるべく代案も出して頂けると助かります!

提供者ver_vertさんのコメント: 以下リュミエール騎士団ハブの拙訳になります。原記事の改稿が予定されているということで、投稿を保留していたものですから、これについても後々大規模な変更が予想されますが、大枠としてのリュミエール騎士団の雰囲気を掴む一助となれば幸いです。

何十年、何世紀、何千年もの間、人間は在り、進歩を続けてきた。

今や人が住まうのは、薄暗い洞穴にはあらず、宏壮な摩天楼である。今や人が身に着けるのは、獣の粗野な毛皮にはあらず、豪奢な織物である。今や人が仕事に役立てるのは、手のみにあらず、無数の資源と利器である。今や人が求めるものは、一時の安寧にはあらず、恒久的な安楽である。今や人は、自らを取り巻く環境に忍従するにはあらず、己の意志を、草木の命と動物界とに課している。

人間は、創造によって自らの意志に形を与え、あるいは破壊によって、それを消し去ることを可能とする。生命を意のままに与奪すること能わば、我等は人が、神にも等しきものであると信ずることが出来るだろう。

だが人類の存在は、儚く、不幸な物である。そして神のそれは永遠であり、かつは幸福な物である。

我々リュミエール騎士団の成員は、人類とは変転している存在であり、その力を十全に発揮して、開花する義務があると信じる者である。

我々は考える。知識への道筋は、人類をして、その定命の性を超越させ得るものである、と。

我々は考える。無知により人間は、その恐怖と欲望の囚われのままになっている、と。自らが知らず理解もしない物事を、人は恐れ、さもなくば軽蔑するがゆえ、人は戦争へと至り、対立の言うが侭となる。また人は、つねに自らの手の届かない場所にある幸福を志向し、足るということを知らぬが故に、罪悪に屈するのである。

我々リュミエール騎士団の成員は、全人類が、人間の一人ひとりが、この世界の秘する最も旧き知識に値し、またそれを要求することが出来ると、信じる者である。

リュミエール騎士団に結集せよ!