ykamikuraの頭の中身(ぶれいーんっ

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これまでにあったご指摘は、主に以下のようなものでした。

1. 男女が出会わなくて済むような仕組みは構築されていないのか。
2. 脳神経等の微視的な分析もあった方が良い。
3. 地下都市に引きこもる等の選択はできなかったのか。
4. なぜ恋愛だけが完全には根絶できていないのか。
5. 愛を捨てたことが文明の発展にどう繋がるのか。

主な修正点は以下の通りです。ストーリーの大筋は変えずに、設定部分の補強を行った形になります。

1. 未来世界において、男女隔離政策が施行されている(ただし完璧ではない)ことにしました。
2. ↑に合わせて、診療ログ部分を大幅に修正しました。
3. 発症者の脳内でホルモンが異常に分泌されて云々かんぬん…という分析を追加しました。
4. ↑に合わせて、画像を追加しました。こちらからお借りしています。
5. ブライト博士のメッセージを微修正しました。
6.(新項目) 最初と二番目の画像を差し替えました。こちらこちらからお借りしています。
7.(新項目) 初期教育センターが男女別になっている設定にしました。

心配な点は以下の通りです。

1. 修正によって矛盾が生じていないか。
2. 修正によって難解になっていないか。
3. 修正によって冗長になっていないか。
4. ご指摘の点は(多少なりとも)解消できているか。

これ以外にも気になる点がございましたら、遠慮なくご指摘下さい。贅沢言ってすいませんが、問題点がある場合は、代案も示して頂けると助かります!

評価: 0+x
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ターゲットに接近した発症者の心臓の様子、心拍数の異常な上昇が見られる

アイテム番号: SCP-1370-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 医療機関に潜入中のフィールドエージェントはSCP-1370-JPの兆候を示す患者をリストアップし、そのターゲットと共にレベル3監視下に置きます。

SCP-1370-JPの発症が認められた場合、発症者は終了対象となりカバーストーリー「エラータイプ認定」が適用されます。感染が認められた場合、ターゲットも同様に処理します。

研究班の要請があれば、最長72時間まで観察実験が認められます。この際、発症者およびターゲットが暴力的になる可能性があるため、フロント医療機関の隔離病棟で行って下さい。

本プロトコルの改訂には、O5評議会の許可が必要です。

説明: SCP-1370-JPは原因不明の精神障害です。10~20代の若年層が多いこと以外には、発症者に遺伝的、環境的な共通点は見られません。当初は反社会的人格障害等の通常の精神障害と混同されていましたが、201█/█/██、人間心理研究所により後述の特徴が発見され、ナンバリングに至りました。完全な予防は困難ですが、発症者数は全世界でも年平均10名程度であり、脅威度は低いと考えられています。統計は医療部門のデータベースに保管されたファイルSCP-1370-JP-Reportを参照して下さい。

SCP-1370-JP発症者はある特定の個人(以下、ターゲット)に対して、異常行動を繰り返すようになります。ターゲットに指定されるのは、年齢が近い異性が多くを占めますが、稀に年齢が離れた異性や同性が指定された例も存在します。個人差はあるものの、異常行動は時間経過に比例してエスカレートする傾向があり、発症者およびターゲットは生活に支障をきたすことになります。

初期症状(発症直後)

 1. 常にターゲットについて思考するようになる。
 2. 必要がないにも関わらず、ターゲットに接近やコミュニケーションを試みる。
 3. それに成功した場合、急激な心拍数の上昇、発汗、顔面が赤みを帯びる等の生理不調を起こす。

中期症状(発症から平均27.5日経過)

 初期症状に加えて、
 1. ターゲットの市民評価に対して、無根拠な高評価を行う。
 2. 必要がないにも関わらず、ターゲットに学習や業務の援助、物品や配給ポイントの譲渡を行う。
 3. ターゲットが自分以外の異性とコミュニケーションを行うと、不快感を覚える。

末期症状(発症から平均53.2日経過)

 初・中期症状に加えて、
 1. ターゲットへの接近とコミュニケーションの欲求がさらに高まり、エリア侵犯等の違法行為もためらわなくなる。
 2. ターゲットへの異常行動を妨害されると強い怒りを覚え、多くの場合暴力を用いてでも抵抗する。
 3. 自らの異常行動が正常と思い込み、一般常識の方が誤っていると主張するようになる。

SCP-1370-JPと通常の精神障害との最大の相違点は、ターゲットへの感染性です。感染のメカニズムは研究中ですが、発症者の異常行動に巻き込まれた回数に比例して、感染確率が上昇することが判明しています。感染したターゲットは発症者の異常行動を拒まなくなり、症状が進行すると発症者に対して同様の異常行動を試みます。

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発症者の脳内活動の様子、赤部分が活性化中を示す

発症者および感染したターゲットの脳を検査した結果、前頭眼窩皮質周辺の異常な活性化が確認されました。これに伴い、HPAアクシスからオキシトシン、テストステロン、ドーパミンなどの脳内ホルモンが大量に分泌されており、異常行動の誘因になっていると考えられます。この状態は麻酔薬や精神刺激薬の中毒状態に近く、症状にも類似点が見られます。一例として、異常行動を妨害されると暴力的になる症状は、薬物中毒における離脱症状に相当すると考えられます。

研究主任の戸神博士より、発症者および感染したターゲットの心理分析を目的とした、長期観察実験が申請されています。申請されていましたが、研究優先度の低さ、および長期間の接触でSCP-1370-JPがターゲット以外にも感染するリスクが排除しきれないため、O5評議会判断により却下されました。

診療ログSCP-1370-JP-████: 問診部分からの抜粋

患者: 斎藤一貴氏(男性、22歳、市民区分・ブルー/Lv2、エリア-M██████配送センター職員、ターゲットの山下美奈さんと共に末期症状と診断されている)

担当医: 戸神博士

日付: 201█/██/█

〈前略〉

斎藤氏: 何だ、あんたらは。エリア警備じゃないのか? 美奈をどこにやった!〈15:07:53〉

戸神博士: 我々は医療センターの者です。ご心配なく、山下美奈さんも当センターで保護していますよ。〈15:07:59〉

斎藤氏: 医療センター? 俺たちに何の用があるんだ。〈15:08:08〉

戸神博士: あなたと山下さんは、ある病気に罹患している可能性があります。速やかに保護する必要がありました。〈15:08:13〉

斎藤氏: 病気? 俺と美奈が?〈15:08:21〉

戸神博士: 現時点では断定できません。診断のために、いくつか質問させて頂いてよろしいでしょうか?〈15:08:24〉

斎藤氏: それで美奈に会わせてくれるなら。〈15:08:32〉

戸神博士: はい、お約束します。では、お二人が初めてお会いしたのはいつですか?〈15:08:35〉

斎藤氏: ええと、2ヶ月ぐらい前だったかな。女性エリアの食料配給センターへ配達に行ったんだ。何でも人手が足りないらしくて。そうしたら、美奈が受付に配属されていて……いや、違うか。本当に初めて会ったのは、初期教育センターにいた頃だ。女子のセンターとの合同授業で一緒になったんだ。一目で思い出したよ。〈15:08:42〉

戸神博士: と言うことは、10年以上も前ですね。失礼ですが、人違いという可能性は?〈15:09:05〉

斎藤氏: いやいや、間違いないって。美奈も俺のこと覚えてたし。嬉しかったな。〈15:09:12〉

戸神博士: 嬉しかったのですか?〈15:09:18〉

斎藤氏: ああ、それが何か?〈15:09:22〉

戸神博士: いえ、分かりました。あなたはそれから山下さんに対して、どう接したのですか?〈15:09:25〉

斎藤氏: あれ以来、仕事で会う度に色々話すようになった。でも、しばらくしたら人手不足が解消して、俺は元のルートに戻されちまった。だから、仕事がない時にこっそり会えないかと、美奈に相談したんだ。〈15:09:33〉

戸神博士: 山下さんはどう返答しましたか?〈15:09:44〉

斎藤氏: 喜んでたぜ。あいつも同じことを考えてたらしい。〈15:09:48〉

戸神博士: その頃にはもう感染していたか。〈15:09:56〉

斎藤氏: 何だって?〈15:10:01〉

戸神博士: いえ、お気になさらず。それで、プライベートでも会うように?〈15:10:03〉

斎藤氏: ああ。〈15:10:09〉

戸神博士: それが違法行為であることは、自覚していましたか?〈15:10:11〉

斎藤氏: それは……まあな。だから、センサーの薄い所をくぐり抜けて会いに行った。美奈に迷惑が掛からないよう、俺が女性エリアへ行く形でな。あいつは、すまなそうにしていたが。〈15:10:15〉

戸神博士: なるほど。そうまでして会って、具体的に何をなさったのですか?〈15:10:25〉

斎藤氏: いや、特にこれと言ったことは。人に見られないように、美奈のヴィークルを俺が運転して、あちこち回りながら、色々な話をしたり。〈15:10:30〉

戸神博士: 保護される直前に、お二人がしていた行為は何を意味するのですか?〈15:10:38〉

斎藤氏: 何のことだ?〈15:10:43〉

戸神博士: お互いの口唇を接触させていたでしょう?〈15:10:46〉

斎藤氏: 何だ、見てたのかよ。うん、まあ、自分でもよく分からない。美奈と二人で海を見ていて、気が付いたらそうしていたんだ。どうして、あんなことしたんだろう。〈15:10:50〉

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保護直前の斎藤氏および山下さん

戸神博士: 山下さんはどう反応しましたか?〈15:11:03〉

斎藤氏: 少し驚いていた。でも、嫌がってはいなかったと思う。俺がもう一度やろうとしても、逃げなかったし。そこへ、いきなり妙な奴らが現れて、ごついヴィークルに押し込まれて……さあ、後はもういいだろ。美奈に合わせてくれ!〈15:11:07〉

戸神博士: 斎藤さん、落ち着いてお聞き下さい。〈15:11:25〉

[戸神博士、SCP-1370-JPについて説明]

斎藤氏: ち、違う! 俺も美奈も、病気なんかじゃない!〈15:12:10〉

戸神博士: では、根本的なことをお聞きします。あなたはどうして、山下さんに会いたいと思うのですか?〈15:12:14〉

斎藤氏: それは……う、上手くは言えないが、美奈が一緒じゃないと、居ても経ってもいられないんだ!〈15:12:19〉

戸神博士: 説明不能な衝動に駆られている状態、それは即ち精神障害では?〈15:12:24〉

斎藤氏: くそっ! 人をエラータイプみたいに言いやがって。ああ、そうだ。以前から薄々感じていたが、やっぱりそうだ。間違っているのは、この世界の方だ!〈15:12:31〉

戸神博士: ほう、具体的にどのような点が?〈15:12:42〉

斎藤氏: そもそも、どうして男と女が分かれて暮らさなくちゃいけないんだ!〈15:12:46〉

戸神博士: それはもちろん、効率のためですよ。男性と女性では得意分野が違いますから。〈15:12:51〉

斎藤氏: それだけじゃない! 遺伝子で生殖相手を決めたり、子育てを機械にやらせたり、おかしいと思わないのか? 挙句の果てに、年齢上限が来たから死ねなんて。〈15:12:57〉

戸神博士: なぜですか? どのシステムも社会実験で有用性が証明されています。〈15:13:08〉

斎藤氏: 違う、違う、こんなの間違ってる。美奈に会わせてくれ。俺は美奈を、美奈を。〈15:13:14〉

戸神博士: 斎藤さん?〈15:13:22〉

斎藤氏: 俺は美奈をどうしたいんだ。何でこんなに胸が苦しいんだ。〈15:13:25〉

〈後略〉

付記: 両名の終了処理とカバーストーリー適用は、問題なく完了しています。


 
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