森の群生地
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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPから5mの範囲は振動センサーを設置した高さ3mのフェンス及び有刺鉄線により封鎖され、カバーストーリー『私有地』の流布により民間人から隔離されています。常時設置された監視カメラにより監視を行い、万が一SCP-XXXX-JP-Aが確認された場合、直ちに終了され、SCP-XXXX-JP-Aとの関わりがあった人物らには通常の記憶処理プログラムが施行されます。

説明: SCP-XXXX-JPは神奈川県横浜市の███に存在する木造の小屋を中心に発生している異常領域です。小屋は非異常性の建材を用いた部材により建造されており、家屋そのものは異常性を持ちません。

小屋からおよそ5m以内に侵入した人物(以下、SCP-XXXX-JP-Aと表記)は、自身が親しい仲だと認識している人物1(以下、SCP-XXXX-JP-Bと表記)に対する殺害衝動が引き起こされます。この衝動はSCP-XXXX-JPの影響範囲外に出ても継続され、加えて記憶処理も効果を示さず取り除くことが不可能です。 この間SCP-XXXX-JP-Aに対する他者からの物理的な干渉は全て効果を示さなくなります。

SCP-XXXX-JP-Aの殺害衝動は、全てのSCP-XXXX-JP-Bが死亡した場合にのみ解消されます。これは殆どの場合SCP-XXXX-JP-A自身により達成されますが、多くの場合SCP-XXXX-JP-Aは自身のとった行動に対し後悔を覚え、重度の鬱病に罹患し、数日以内に自殺します。この自殺は異常な精神影響によるものではなく、通常の心理的な反応である事が影響者に対する心理分析により判明しています。

補遺1: 初期収容の後、記憶処理が行われたDクラス職員によりSCP-XXXX-JP内の調査が行われました。以下は内部から回収された物品のリストです。

  • 4名の男性の死体。この内の1名は首を吊っている。全ての死体に骨や痣等の損傷が見られる。この人物らの身元は判明している。
  • 遺書と思われる文書。首を吊った死体から回収された。内容は友人や家族を殺害した事についての後悔や遺言が述べられている。

これらの死体は小屋内の状況から互いに殺し合ったものと推察されます。調査の結果これらの人物の家族や恋人ら全員が行方不明となっていることが確認されており、遺書に記されている情報からSCP-XXXX-JP-Aらにより殺害、その後死体の隠匿が行われたものと推察され、現在捜索が行われています。

補遺2: 以下は収容後まもなく行われた実験の記録です。実験は、一部のDクラス間で複数のコミュニティを形成させることで互いに親しい仲だと認識させ、その後コミュニティ内の人物をSCP-XXXX-JP内に侵入させる形で行われました。

実験記録XXXX-JP.1 - 日付2019/01/25

対象: D-XXXX-JP-α-1

実施方法: D-XXXX-JP-α-1を除くコミュニティ内のDクラス職員に記憶処理を行い、D-XXXX-JP-α-1に関する記憶を消去する。

結果: 異常性は発揮されなかった。

実験記録XXXX-JP.2 - 日付2019/01/26

対象: D-XXXX-JP-β-1

実施方法: D-XXXX-JP-β-1に記憶処理を行いD-XXXX-JP-β-2に関する記憶を削除する。

結果: 殺害衝動はD-XXXX-JP-β-2には向けられず、他のDクラス職員にのみ向けられた。

実験記録XXXX-JP.3 - 日付2019/01/27

対象: D-XXXX-JP-γ-1

実施方法: D-XXXX-JP-γ-1に記憶処理を行いコミュニティ形成後の他のDクラス職員の記憶を削除する。

結果: 異常性は発揮されなかった。

分析: 異常性が発揮されるにはSCP-XXXX-JP-AとSCP-XXXX-JP-Bが互いに親しい仲であると認識している必要があると思われる。

実験記録XXXX-JP.4 - 日付2019/01/28

対象: D-XXXX-JP-δ

実施方法: 対象ら全員をSCP-XXXX-JPの影響範囲内に侵入させる。

結果: 異常性は発揮されなかった。


ここまで


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きせーちう

SCP-1295-JP-1

アイテム番号: SCP-1295-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: すべてのSCP-1295-JP-Aは個別にサイト81██の標準人型収容室に収容されます。SCP-1295-JP-Aの排泄物はすべて回収し焼却処理を行ってください。第1変態イベントの兆候が見られた場合、変異前に同サイトの低脅威異常生物収容室への移動が行われます。収容室に入室する際には、SCP-1295-JPに寄生されることを防ぐために防護服の着用が義務付けられています。

すべてのSCP-1295-JP-Bは個別に81██の低脅威異常生物収容室に収容されます。個体数は研究のためそれぞれ3匹に維持してください。SCP-1295-JP-Bと接触する際には必ずミーム対抗薬を摂取してください。

説明: SCP-1295-JPは日本生類創研により作成された複数の寄生生物の総称です。日本生類創研の元職員らへの尋問によりSCP-1295-JPは6種存在すると考えられており、それぞれ増加人数及びサイクル数によりSCP-1295-JP-1からSCP-1295-JP-6に指定されています。現在確認されているSCP-1295-JPは、SCP-1295-JP-1、SCP-1295-JP-2、SCP-1295-JP-4、SCP-1295-JP-5の4種です。未収用のSCP-1295-JP及び未確認であるSCP-1295-JP-3、SCP-1295-JP-6に関しては現在も捜索が行われています。SCP-1295-JPの外見や遺伝情報はストロンギロイデス(Strongyloides)のものと酷似していますが完全には一致していません。

SCP-1295-JPは寄生した対象の身体構造や思考を大きく変化させます。SCP-1295-JPは多くの場合、表皮を食い破り体内に侵入します。寄生された対象(SCP-1295-JP-Aに指定)は強い空腹感に襲われ、積極的に食事を行おうとします。この空腹感は第1変態イベントが発生するまで続きます。

第1変態イベントは、対象がSCP-XXXX-JPに寄生されてから24時間ほど経つと発生する事象です。イベントが発生すると、SCP-1295-JP-Aは主に山や森などの植物が多い場所へ移動した後、対象の全身の皮膚が約2モースまで硬化し始めます。SCP-1295-JP-Aは硬化が始まった時点で意識を失います。この状態で約120時間経つとSCP-1295-JP-Bが内側から対象を食い破って出現します。

SCP-1295-JP-Bの外見は蝶や蛾の幼虫に酷似していまが、遺伝情報は概ね人間のものと一致しており、一部の遺伝配列はこれまで確認されているどの生物のものとも一致しません。全長はSCP-1295-JP-Aの身長と同一であり、時速10キロメートルの速度で移動をおこないます。SCP-1295-JP-Bは軽い認識異常を帯びており、視認した生物はSCP-1295-JP-Bを自分の血縁者であると思い込み保護を行おうとします。これはBクラスの記憶処理、もしくはミーム対抗薬の服用により影響から脱する事が出来ることが確認されています。

種類 SCP-1295-JP-B時の外見 増殖数 サイクル数
SCP-1295-JP-1 アゲハチョウ(xuthus)の幼虫に酷似 1 1
SCP-1295-JP-2 サトキマダラヒカゲ(Neope goschkevitschii)の幼虫に酷似 5 1
SCP-1295-JP-3 ダイミョウセセリ(Daimio tethys)の幼虫に酷似 10 1
SCP-1285-JP-4 カイコガ(Bombyx mori)の幼虫に酷似 5 5
SCP-1295-JP-5 クロメンガタスズメ(Acherontia lachesis)の幼虫に酷似 10 5
SCP-1295-JP-6 オオミズアオ(Actias aliena)の幼虫酷似 10 10

SCP-1295-JP-Bは多くの場合、出現した周囲の植物を摂取し始めそこで"第2変態イベント"を迎えます。第2変態イベントは出現から約144時間ほど経つと発生する事象です。イベントが発生するとSCP-1295-JP-Bは口部から糸を吐き蛹化を行います。このとき蛹の硬度は約6モースであり、また蛹の状態であっても認識災害は帯びたままとなります。この状態が2週間ほど経つと、蛹から同一の外見をした複数の人間とSCP-1295-JP-Aが出現します。この時出現する人間の数はSCP-1295-JPの種類によって変化します。SCP-1295-JPはこれらの工程を繰り返し寄生した人物を増殖させます。

補遺1: 以下は日本生類創研の元職員であったD-81153へのインタビュー記録です。

インタビュー記録SCP-1295-JP


対象: D-81153

インタビュアー: 真田研究員

付記: D-81153はSCP-1295-JPの開発に携わっていたことが他の元職員らにより証言されている。


<記録開始>

真田研究員: これよりインタビューを開始します。

D-81153: 反抗してもどうせ拷問なり自白剤なりで吐かされるだろうしな。正直に答えるよ。

真田研究員: 良い心がけだと思います。ではまず、なぜあの生物を作成したのでしょうか?

D-81153: そんなもん決まってんだろ、金だよ金。人間は需要が高いからな。臓器は病院やヤクザ達に高値で売れるし、個人でも性玩具にする奴や、食べる為に買う奴らもいる。クローンを作ろうとしたらかなりの金がかかるからな。あれで増やした方が安く済むんだよ。

真田研究員: しかし、あなたの所属していた組織で人身売買を行なってるのは確認されていませんが。

D-81153: ああ、俺たちはあの寄生虫を増やして売ってるのさ。足がつかないようにする為にな。人間を運ぼうとすると運ぶ手間や隠したりするのが面倒だが、あの大きさなら隠すのが簡単だろ?

真田研究員: そうですね。では次に、なぜ一度人間を虫の姿は変化させるのでしょうか?

D-81153: 知らん。正直俺もなんでわざわざ気持ち悪い見た目に変化させるのかわからない。

真田研究員: あなたが開発していたのでは無いのですか?

D-81153: 俺が研究主任になったのは途中からだからな。元の研究主任だったやつが姿をくらませてちまってな。俺たちも捜索したけど見つからなくて、最終的に俺が研究主任に昇格したってわけだ。あの見た目に変わるせいで売上もあんまり伸びてないんだよな。まあそれでもかなりの額は稼げてたが。

真田研究員: そうですか。元の研究主任の名はなんといいますか?

D-81153: 本名かどうかは知らないが、神野勝之って名乗ってたな。

真田研究員: ふむ、なにかその人の特徴などはありますか?

D-81153: 特に無いな。強いて挙げるなら暗い雰囲気ってだけで、どこにでもいるような人だった。ああ、でもルーマニア旅行かどっかから戻ってきてから暫くは凄い活き活きとしてたよ。なんでか聞いたら「新しい目的が出来た」とかなんとか言ってた。まあでも開発が始まったあたりからは元の雰囲気に戻ってたが。

真田研究員: その目的が何かはわかりますか?

D-81153: さあ?聞いたけど答えてくれなかったよ。

真田研究員: そうですか。ではこれでインタビューを終了します。

<記録終了>

この後他の元職員に対してもインタビューを行いましたがこれ以上の情報は得られませんでした。この"神野 勝之"という人物がSCP-1295-JPの起源に関わるとして、要注意人物として捜索することを進言いたします。──真田研究員

現在、"神野 勝之"はPoI81-2135に指定され、捜索が行われています。

補遺2: 以下はD-81153を含む日本生類創研の元職員らの証言により作成されたSCP-1295-JPを所持していると見られる人物及び組織のリストです。

人物/組織名 所持していると思われるSCP-1295-JP 備考
██ ██氏 SCP-1295-JP-1 回収済み。██ ██氏にはクラスA記憶処理が施された。
██ ██氏 SCP-1295-JP-2 回収済み。██ ██氏にはクラスA記憶処理が施された。
██病院 SCP-1295-JP-4 回収済み。関係者にはクラスA記憶処理が施された。
██病院 SCP-1295-JP-2 回収済み。関係者にはクラスA記憶処理が施された。
███組 SCP-1295-JP-3 未回収。組織そのものが既に解体されており回収が困難である。
東弊重工 SCP-1295-JP-3 未回収。現在捜索が行われている。
石榴倶楽部 SCP-1295-JP-5 未回収。現在捜索が行われている。
如月工務店 SCP-1295-JP-6 未回収。現在捜索が行われている。

補遺3: 20██/██/██、████の山中に放棄された研究施設が発見されました。

日付
近々この組織を抜けようと思う。ここの連中はクソみたいな奴らしかいない。昔は単純な好奇心と探究心から生物の研究や開発を行っていたはずだ。少なくとも私はそう聞いたから加入した。しかし時が経つにつれて彼等は変わってしまった。かつての目的を忘れ、金に執着し、文明を崩壊させかねないようなものまでも商品として売ろうとしている。
もう私がこの組織に所属する理由は無い。ただ研究をやめるつもりもない。幸い資金はある。新たな研究施設を作りそこで研究を続行したいと思う。準備を進めよう。

日付
今日、新たな施設を作る場所を探していたら奇妙な村を見つけた。そこの住民たちはみな巨人症を患っていた。なにか遺伝的な異常でもあるのだろうか?彼らを調べてみたい。

日付
素晴らしい物を見つけた。昨日見つけた村の1人を攫って、彼を様々な方法を使って検査した結果、彼の肉体には認識異常が掛けられている事が分かった。それを取り除いて実際の彼を見てみると、彼は人の姿をしていなかった。いや、確かに彼は人間と同じ付属肢をもっていたし、遺伝的な情報も全て人間と同じものだった。しかし、彼の見た目は明らかに通常の人間から逸脱していた。人間と同じ形をした7つの頭に、人間と同じ7対の手足、人間と同じ7セットの臓器を持った怪物だった。さらに体内からは見た事のない生物、我々が創った中にも存在しない生物が発見された。

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UPDATE 1.08: 2018/11/21
UPDATE 1.07: 2018/11/03
UPDATE 1.06: 2018/10/30
UPDATE 1.05: 2018/9/29
UPDATE 1.04: 2018/9/16
UPDATE 1.03: 2018/9/06
UPDATE 1.02: 2018/9/05
UPDATE 1.01: 2018/8/25


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