[http://ja.scp-wiki.net/how-to-write-an-scp/ガイド] ->
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe/Euclid/Keter (適切なクラスを選んでください)
特別収容プロトコル: [SCPオブジェクトの管理方法に関する記述]
説明: [SCPオブジェクトの性質に関する記述]
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
対象: [人間、団体、SCPオブジェクトなど]
インタビュアー: [インタビュアーの名前。必要に応じてで█隠しても良い]
付記: [インタビューに関して注意しておく点があれば]
<録音開始, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>
インタビュアー: [会話]
誰かさん: [会話]
[以下、インタビュー終了まで会話を記録する]
<録音終了, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>
終了報告書: [インタビュー後、特に記述しておくことがあれば]
実験記録XXX - 日付YYYY/MM/DD
対象:
実施方法:
結果:
分析:
ルビ(ふりがな)を付ける方法
SCP財団の日本語版ではルビを付ける仕組みが用意されています。次のコードを使用してください。
漢字ふりがな
[[collapsible show="+ テキストを表示" hide="- テキストを隠す"]]
[テキスト]
画像はこちらからお借りしました。
提供元:
作者:
作品名:
作成年度:
このファイルはクリエイティブ・コモンズ ごにょごにょライセンスのもとに利用を許諾されています。
列1 |
列2 |
列3 |
内容 |
内容 |
内容 |
内容 |
内容 |
内容 |
>.content-panel .content-type-title > p {
(省略)
>[[/module]]
[[include component:jstyles]]
プレビューでは表示されないが保存すると表示される
http://ja.scp-wiki.net/scp-2419
http://ja.scp-wiki.net/scp-2844
http://ja.scp-wiki.net/scp-373-jp
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: 財団は、東京都多摩市で行われる民間人の火葬にSCP-XXX-JPが使われることを防ぎます。SCP-XXX-JPが都道府県知事の許可を受けていない無許可の火葬施設で、営業停止処分を受けていることを葬儀業界に周知します。多摩市役所では火葬許可証の発行と同時に、市内の他の火葬施設への使用申請を勧めてください。
SCP-XXX-JPの全ての出入口を監視し、民間人の進入の防止と施設から出てきたSCP-XXX-JP-Aの追跡を行います。
説明: SCP-XXX-JPは東京都多摩市郊外に位置する全自動化された無人火葬施設「笑葬わらそう」です。20基の火葬炉は全て改良されたロストル式で、1
基1日あたり最大36体の火葬が可能です。斎場は併設されておらず、直葬(火葬式)形式の葬儀を中心に扱っています。SCP-XXX-JPは自動化及び無人化によるサービス簡素化によって、相場の半分以下の低価格と20分前後の短時間での火葬の提供を実現しています。
SCP-XXX-JP-Aは施設内に常駐するヒト型ロボットです。未知の人工知能を有し、マイクとスピーカーを用いての簡単な応答が可能ですが、SCP-XXX-JPに関する詳細の質問等に対しては守秘義務や企業秘密を理由に回答を拒否します。SCP-XXX-JP-Aは火葬の受付、清掃、遺体の引き取りや霊柩車の運転などの葬儀における雑務に従事していることが確認されています。営業妨害や施設内での迷惑行為などを感知すると、全身のセンサーカメラを赤く発光させて警告音声を流しながら複数体で連携して対象の排除を始めます。
|
SCP-XXX-JP-A |
SCP-XXX-JPの利用には、遺体を施設に運び込んで、受付のSCP-XXX-JP-Aに区市町村が発行した「火葬許可証」を提出することが必要です。その後、様々なオプションサービスを受付にあるコンソールから選択可能になります。火葬費用は先払いで、現金及びカードでの支払いが可能です。火葬の済んだ遺体は骨壺に収められた状態で引き渡されます。
火葬場の運営が都知事の許可を得ていないことを理由とした強制的な業務停止の試みは、地下から出現した数百体のSCP-XXX-JP-AにDクラスを含む財団職員が排除されたことによって失敗に終わりました。受けた損害は重傷3名、軽傷2名、その場での火葬5名でした。
収容確立後、SCP-XXX-JP-AがSCP-XXX-JPの敷地から出て最寄りのポストにダイレクトメールを投函することが確認されています。宛先はいずれも投函1週間後に家族が死亡していることが確認されました。
カザフスタン共和国首都アスタナにオープンした寿司料理店「OAISO!」の内装
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 中央アジア諸国でテムル・カリモフという名の人物が発見された場合、財団エージェントによって監視が実施されます。
SCP-XXX-JPが経営する店舗は付近に監視所を設置して監視します。
説明: SCP-XXX-JPは、ウズベキスタン共和国政治活動家テムル・カリモフ(SCP-XXX-JP-0)と生物学的に同一の2236名の人間型実体群です。全てのSCP-XXX-JPはカザフスタン共和国首都アスタナの寿司料理店「OAISO!」に勤務、或いはオブザーバーや出資者などの形で関わっています。
各個体の出自や経歴はそれぞれ異なっていますが、SCP-XXX-JP-0との生物学的な一致と大きく矛盾しています。全てのSCP-XXX-JPが「寿司に興味を持つきっかけは、日本人を名乗る男性に寿司を振舞われたことだ」と主張しています。それ以外の他の個体に出会うまでの出自や経歴に特筆すべき点は未確認です。
その外見の一致に反して、SCP-XXX-JPの各個体は一切の混乱なく互いを完全に区別出来ます。各個体は互いを「カリモフ」としか呼称しませんが、意図して呼ばれた個体だけ反応して意思疎通に混乱は生じません。
インタビュー
対象 SCP-XXX-JP-14
雑誌の取材という名目で実施された発見間もない時点でのインタビュー。SCP-XXX-JP-14の要望で開店前の店内にて行われた。
重要度の低い箇所を省略
なるほど、ではこの店の店員は全員テムル・カリモフという名前なんですね。
ああ、そうさ(嬉しそうに)。名前だけじゃない、見た目もそこそこ似てるらしいな。1回カリモフの親戚の結婚式に代わりに出席したけど全くバレなかったな。そこまでは似てないと思うんだが。
では、出会ったキッカケは何でしょう。
あー、勤めてた会社が潰れちまってな。途方に暮れてた時に飯屋で偶然カリモフとカリモフとカリモフに出会ったんだよ。驚いたね、全く同じ名前の奴が、同じ店に同じタイミングに4人も集まるなんて。で、話を聞いたら4人とも将来の事で悩んでてな。折角だから4人とも好きな寿司で一旗上げよう、って話になった訳よ。
4人ですか、他のカリモフさん達とはいつ出会ったんですか?
その週のうちだな。最後らへんは集まったメンバーでカフェが貸切状態だったよ。あの時の店員の困惑した顔を見せてやりたいよ。
なるほど。では偶然同じ名前で、偶然似た見た目で、偶然寿司に興味を持っているカリモフさん達が、偶然出会ったということですね。
ああ、そうさ。これは俺達の運命だったのさ、きっとな!(開店準備中の他のSCP-XXX-JP個体全てが強く頷く)
では最後にこの方をご存知でしょうか。
(SCP-XXX-JP-0の写真を見せる)
誰だ、これ?俺達にちょっと似てるが。少なくとも俺は知らないな。他の奴らに訊いてみるかい?
ウズベキスタン共和国政治活動家〇〇であるSCP-XXX-JP-0はウズベキスタンの首都での大規模抗議デモを主導していましたが、このデモを境に行方不明になっています。SCP-XXX-JP-0がSCP-XXX-JP-1~36の中に存在するかは不明です。デモの3日前に日本人男性と会っていたことが証言されているため、財団は調査を続けています。
1段落目 概要
2段落目 外見の一致など
3段落目 異常性:互いの区別がつく
4段落目 発見経緯+インタビュー
5段落目 SCP-XXX-JP-0について
どこかにインタビュー
SCP-XXX-JPは、ウズベキスタン共和国政治活動家〇〇と外見的に同一の-17-36名の人間です。全てのSCP-XXX-JPは発見時にカザフスタン共和国の寿司料理店「GUNKAN」で勤務していました。
全てのSCP-XXX-JPの氏名が〇〇であることが公的記録から証明されています。全ての個体は、互いに〇と呼び合いますが明確にどの個体のことを指しているかを完全に認識しています(インタビュー記録参照)。
SCP-XXX-JPは2016年まで別々の人生を歩んでおり、そこに異常性や特筆すべき点は見つけられませんでした。生年月日と日本人を名乗る人物に寿司を食べさせられたことが寿司屋で働くきっかけになった点が共通しています。
全てのSCP-XXX-JPは活動家〇〇について知らないと言っています。
インタビュー
カザフスタン共和国の寿司料理店「GUNKAN」に勤務する〇〇という名の-17-36名の集団です。
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
|
トルクメンバシ(Türkmenbaşy)市の位置。クリックで拡大。 |
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの敷地はトルクメニスタン政府から購入されました。表向きは日系財団フロント企業所有の不動産として管理します。進入・接近した民間人にSCP-XXX-JP-Aであるかの調査を実施します。
SCP-XXX-JP-Aには、2017年8月16日前後、及びSCP-XXX-JPに関するインタビューを行います。その後、ケースに応じた記憶処理とカバーストーリーを適用して解放します。
説明: SCP-XXX-JPは、トルクメニスタンのバルカン州トルクメンバシ市南東部に位置する滋賀県███市市役所庁舎の正確な複製です。
SCP-XXX-JPの特徴は以下にリストアップされます。
- 経年劣化、及び通常損耗(自然損耗)が███市市役所庁と比較して小さい。
- 観光課、及び住民課の規模が大きく、非常に多くの資源(主に備品の数や使用フロアなど)を割り当てられている。
- 市長室、及び議場に鋼鉄扉が取り付けられ厳重に封鎖されている。
- 館銘板に"███市市役所シガスメンバシ出張所"とある。
- 地下2~4階に、200人以上収容可能な牢屋が増設されている。
SCP-XXX-JPに関する公式記録と関係者の証言には矛盾点が存在します。建築記録及び衛星写真によるとSCP-XXX-JPは少なくとも2010年に竣工していますが、2017年8月16日の財団による発見以前のSCP-XXX-JPについて説明出来る人物は、記録上建築に関わったはずの人物を含めても確認されていません。
発見当時、SCP-XXX-JP内で計27名のモンゴロイド人種の特徴を有する男女(SCP-XXX-JP-A-01~27)が混乱した状態で保護されました。戸籍その他の資料はSCP-XXX-JP-Aがトルクメニスタン出身であることを示していますが、SCP-XXX-JP-Aはトルクメン語を含む現地の言語を理解出来ず、一般的な日本在住の成人と同等の日本の文化の知識・日本語の言語能力を有していました。
SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JPの観光課、或いは住民課で窓口担当の臨時職員であったことを主張します。しかし、SCP-XXX-JP-Aは職務内容の想起に対して具体的な職務経験を想起出来ていません。
Souryuu0219さんの改稿を試みる
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの使用はO5権限で停止されました。SCP-XXX-JPに続く通路は封鎖されます。プロジェクト・フェロニアについては人員の再配置がなされます。
説明: SCP-XXX-JPはサイト-81██の地下に位置する、医療研究ユニット-13に続く幅4 m長さ20 mの通路です。医療研究ユニット-13はフェロニア計画におけるアイテム-リベットの開発/選抜に割り当てられており、その機密/重要性から医療研究ユニット-13への唯一のアクセス手段がSCP-XXX-JPでした。
フェロニア計画は[編集済]。
SCP-XXX-JPを原因としたアイテム-リベットの供給途絶と供給チーム責任者の倫理規定違反を理由として、フェロニア計画は19██/██/██をもって一時的に凍結された(賛成:6 反対:6 棄権:1)。供給チーム関係者は処置が決定されるまでサイト-██に勾留し、博士は記憶改竄した上で降格することが決定している。
SCP-XXX-JPの研究/収容は評議会が直接選抜した職員が担当する。SCP-XXX-JPの発生とアイテム-リベットの供給手順の因果関係の有無が確認されてからフェロニア計画は倫理委員会立ち合いの下、リプロジェクトされる予定である。
O-██
139824
SCP-XXX-JPに進入した生命兆候のあるDクラス或いはそれに準ずる人的資源は、痙攣と同時に急激な身体の変形を示し始めます。変形は不可逆的かつ致命的でプロセスはおよそ██秒ほどで完了しますが、この間Dクラスは多大な苦痛を感じてもがいているように観察できます。
変形が沈静化すると、Dクラスは無反応状態で移動を始め、医療研究ユニット-13への進入を試みます。この際、周囲の財団職員には無関心ですが、移動の妨害は対象の暴力的な反応を促します。
記録SCP-XXX-JP
識別番号 |
情報 |
変形内容 |
備考 |
D-19065 |
内容 |
内容 |
初のSCP-XXX-JP事象。 |
D-19066 |
内容 |
内容 |
内容 |
D-19067 |
列2 |
内容 |
列3 |
D-19068 |
内容 |
内容 |
内容 |
D-19069 |
内容 |
内容 |
内容 |
対象: [人間、団体、SCPオブジェクトなど]
インタビュアー: [インタビュアーの名前。必要に応じてで█隠しても良い]
付記: [インタビューに関して注意しておく点があれば]
<録音開始, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>
インタビュアー: [会話]
誰かさん: [会話]
[以下、インタビュー終了まで会話を記録する]
<録音終了, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>
3035 295-jp 3002 001子供達
メモ: Dクラスの叫びはいれること 怨念や悲願が詰まった通路 Dクラス職員中心
-—改稿案ここまで
夢鳴ゆめなり村 |
|
夢鳴村中心部 |
|
基礎データ |
都道府県 |
██県 |
群 |
███群 |
面積 |
189.36 km² |
人口 |
8,780人(2017/10/1) |
人口密度 |
46.4人/km² |
隣接自治体 |
[編集済] |
|
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 夢鳴ゆめなり村に診療所兼介護施設として設置された暫定医療研究サイト-81██をSCP-XXX-JP研究拠点とします。SCP-XXX-JP発症者は入所・入院のカバーストーリーで収容し、臨床データ収集に活用されます。夢鳴村には秘密裏に穏当な形での隔離政策を実施し、外部からの支援や合併より自立運営を優先するよう働きかけます。夢鳴村に出入りする人物は常に記録されます。
定期健診、往診、電話による問診で夢鳴村住民の診断・検査を実施します。2点以上の臨床的症状を示した住民をサイト-81██に入院・入所させ、睡眠中の脳波測定でSCP-XXX-JP検査を実施してください。SCP-XXX-JP罹患者を用いた実験は、医療研究サイト-81██の責任者監督下でDクラス職員を活用します。
説明: SCP-XXX-JPは██県夢鳴ゆめなり村の住民を中心に発症する異常な前向性健忘を主とする記憶障害です。記銘力障害が睡眠時間及びその前後に集中することが特徴です。病状が進行すると、昏睡など典型的な重篤の記憶障害の症状を示します。現在まで治癒例は存在しません。
財団は年間約20名のSCP-XXX-JP発症者を推定しています。発症者の80%以上が高齢者で、10代の発症者は未確認です。発症分布は、夢鳴村の中でも罹患者に接する機会の多い住民に偏っています。SCP-XXX-JPの伝染性の有無を含めて、感染経路及び媒介手段の研究が現在進行中です。
SCP-XXX-JPの病状の進行は遅く、短期間での直接的な死亡リスクはほぼ存在しません。しかし、発症・感染要因が未特定のため、原因療法は未確立です。夢鳴村の人口流出入の少なさと財団による封じ込め・検疫によって、周辺自治体でのSCP-XXX-JPの症例報告はありません。
症状及び徴候: 初期症状は、追想の欠如が睡眠時間及びその前後のみである点が特徴です。就寝・起床前後の記憶混濁や疲労感という形で自覚症状が現れます。主な発症者である高齢者の場合、この症状は加齢・認知症による記憶障害と誤解されがちです。そのため、末期症状が確認されて初めてSCP-XXX-JP発症者と判明するケースが多く存在します。
- 臨床症状(太字は主に末期に見られる)
- 起床直後における、重低音の羽音のような音とカチカチという音の幻聴
- 起床後の原因不明の吐き気・下痢
- 昼間の慢性的な眠気
- 先端恐怖症(特に注射針などの針に顕著な恐怖を示す)
- 就寝・起床前後の記憶混濁
- 加齢・認知症による記憶障害の急激な進行
- 長期間の昏睡
- 過去のエピソード記憶の喪失
- 検査所見
- 睡眠時間の脳波測定は、およそ9割が高明晰性の夢体験のパターンを示す
- 上記に反して、覚醒後の夢記憶保持度が極端に低い(夢界学者による予測想起度0.3%)
- 睡眠中の背外側前頭前野と側頭葉中央下側の活性化
- 覚醒時の側頭葉・前頭葉の慢性的な機能低下(-██.█%)
- 脳内における極微量のマンダラトキシンの検出
検査・診断: 問診事項として、睡眠リズム、夢報告、他の発症者との接触歴が重要です。罹患が疑われる夢鳴村の住民の多くは、加齢・認知症などによる記憶障害(またはそれらとの合併症)を有する点に注意が必要です。
睡眠時の脳波解析が有効な診断方法です。背外側前頭前野と側頭葉中央下側の活動が顕著なため、これに基づく判断が効果的です。検出量が極微量である点と検出部位が脳内である点から、マンダラトキシンの検出による診断は不可能であることがDクラスを用いた実験で示されました。
治療方針: SCP-XXX-JPの特効薬は存在しません。対処療法や合併症の治療が基本となります。症状の進行を遅らせる手段として、ドネペジルやメマンチンなどの認知症治療薬や就寝直前のAクラス記憶処理内服薬が有効であることが臨床実験によって示されています。
[[tabview]
[[tab 臨床実験結果報告概要]
手順オネイロティ-アシュリンによるSCP-XXX-JP罹患原因の特定実験及びその評価
暫定医療研究サイト-81██管理官: 琳谷 悠子
実験責任者: 初期 化済
[[/tab]
[[tab 実験概要]
実施場所: 暫定医療研究サイト-81██ 第3特別処置室
実施日時: 20██/██/██
方法: 実験対象の脳波が高明晰性夢パターンを示した時点で手順オネイロティ-アシュリンを実行する。対象と指令部の双方向通信を確立した上でSCP-XXX-JP罹患者の夢体験パターンのモニタリングを行う。
対象: D-184654 34歳 男性 対象は、記憶障害を併発していないSCP-XXX-JP罹患者のサンプルとして提供された資源である。半年間の罹患者への積極的接触を経てSCP-XXX-JP臨床症状を発症。睡眠時の脳波測定でSCP-XXX-JP罹患者と判断された。
前文: 事前に実施された予備実験で、SCP-XXX-JP患者の睡眠に対する手順オネイロティ-アシュリンの実行は、直近の記憶が反映された高明晰性の夢世界への進入に繋がることが判明しています。夢世界からの離脱は対象へのサウスウィック覚醒機-B型の使用で即座に完了します。
[[/tab]
[[tab 実験記録]
実験記録:
██研究員: D-184654応答してください。
実験室の天井を映していた視点映像がゆっくりと辺りを見回す。その後、実験対象の身体を簡単に見回す。
██研究員: まず、前回の実験と違う点はありますか。
D-184654: いや、今のところは特に。相変わらず頭が鈍く痛い。
██研究員: では、外に出てください。
D-184654: わかった。
視点映像は、内装がサイト-81██に類似する建造物から外に向かう様子を映す。途中、完全に静止して無反応状態の財団職員や夢鳴村の住民が確認できる。
D-184654: ほら、外に出るぞ。
視点映像が建造物入口を通過し、外の様子を映す。
██研究員: 外の様子を教えてください。
D-184654: 見ての通りだ。何か靄か霧だかで近くしか見えねえな。
崩壊した建物
D-184654: なんだ、これ。
D-184654: 建物が崩れて(沈黙)いや千切れてるようにも見えるな。
██研究員: 断面はどのようになっていますか。
D-184654: えーっと、白くなってて滑らかな感じだな。
触る
D-184654: (呻く)気持ち悪い感触だな。コンクリートに見えるのに肉みたいな柔らかさだ。
似たようなものがあちこち
|
time |
対象は歩き続け、2階建てアパートに到着する
██研究員: D-184654、そのアパートに見覚えはありますか。
D-184654: どこかで見たことがあるような気もするが。アパートなんてどれも似たようなものだろ。
██研究員: アパートを調べてください
D-184654: やれやれ
1階の扉を開けると内部には床が無く、地下に直径1 mほどの無数の穴が敷き詰められている。時折、穴の中で何かが蠢いているのが見て取れる。
D-184654: うっ(沈黙)気持ち悪ぃ。もう出ていいか、博士。
██研究員: 待ってください、もう少しよく観察しー
穴の底から、幾つものカチカチという音が連続で鳴り続ける
D-184654: 何だ、何の音だ。
██研究員: すぐに扉を閉めてください!
虫の羽音のようなブーンという音と同時に、Dは扉を閉めて走り始める
D-184654: クソッ、何だあれ、何だあれ
視点映像はアパートに背を向けて大きく揺れている。Dの激しい息遣いと足音に混じり、扉が開け放たれる音に続いて無数の羽音が急激に近付いてくる。
D-184654: アパートじゃない、あれはー
|
time |
突如、視点映像が地面に倒れてDの応答が無くなる。この時点でサウスウィック覚醒機-B型が使用されるがDに覚醒反応は見られない。複数の影が視点映像に映り込み、カチカチという音が続く。視点映像は時折揺れて、肉を引き裂くような音と引き摺られて離れていくような音が聞こえ始める。Dの知覚能力喪失によってデータ受信が途切れる直前、視点が横になって一瞬視点映像に何かが映り込んだ。
D-184654は昏睡状態から回復していない。
[[/tab]
[[/tabview]
下書きはここまで
対抗ミームの接種を確認しました。実体を表示します。待機してください。
・
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・
いいえ、もう咲いていません。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPに割り当てられたあらゆる資産は喪失したものとみなされます。その性質からSCP-XXX-JPに隠蔽・封鎖は不要です。
説明: 旧多摩配水池の敷地に位置する未解明領域がSCP-XXX-JPとして割り当てられました。領域内にはベゴニア属(Begonia)の植物が群生しています。少なくとも2010年に発見(或いは再発見)されました。
SCP-XXX-JPは強力な認識・情報災害性を帯びています。適切な記憶補助手段を講じない限り、あらゆる知性体・観測システムはSCP-XXX-JPを正確に認識することが困難です。この異常性は、SCP-XXX-JP外においては単に自己隠蔽と忌避誘発に留まります。一方で領域内では段階的に推移し、第2高区配水池に近付くにつれてより深刻な認識・情報災害を引き起こします。近隣住民は無意識下で避けるように生活し、記録された領域内の文書・映像・音声データは著しい劣化と矛盾を含んだ内容に変化し、ベゴニアは咲いていました。
2007年に新しい配水池の運営が開始されていますが、それ以前の同地域の貯水施設の存在は確認されていません。遡及的自己隠蔽性を考慮すると、旧多摩配水池の運営終了後から2007年までの間にSCP-XXX-JPが出現したと想定されています。また、ベゴニアが咲いたのもこの期間だと考えられています。
第3次内部調査実験において、SCP-XXX-JP内部は"静止"していることが示唆されています。クラスW記憶補助薬を投与されたD-9852が応答なしになるまでの報告は以下のようにまとめられていました。
風が吹かず、雲は動かない。
ベゴニアが一面に咲いています。
施設は長期間使われていないように見える。
第2高区配水池付近にピンク色のトランクケースが開け放たれた状態で捨てられている。
ベゴニアはもう咲いていない。
第2高区配水池の非常口があります。
ベゴニアは枯れています。
ベゴニアはもう咲くことはありません。
非常口の扉からすすり泣く声が聞こえる。
ベゴニアは特別でした。
ベゴニアは咲いていました。
ベゴニアは裏切りました。
ベゴニアは枯れました。
ベゴニアを見つけたのはあなたです。
ベゴニアは枯れました。
ベゴニアを枯らしたのはあなたです。
ベゴニアは枯れました。
ベゴニアはあなたのために咲いていたわけではありません。
ベゴニアを枯らしたのは私ではありません。
ベゴニアは枯れました。
ベゴニアを枯らしたのは私ではありません。
ベゴニアを枯らしたのは私ではありません。
ベゴニアを枯らしたのは私ではありません。
ベゴニアを枯らしたのは私ではありません。
もう誰もベゴニアを見ることができません。
ベゴニアは枯れていました。
ベゴニアを忘れることはありません。
ベゴニアを殺したのは私です。
扉を叩く音
新しい花を探しに行きましょう。
参考: 587-jp 2316 1603
参考: 587-jp 2316 1603
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: [SCPオブジェクトの管理方法に関する記述]
説明: SCP-XXX-JPは████裁判所第█法廷で行われる裁判中に発生する異常現象です。裁判長が公判の開始を宣言すると同時に法廷内の人物はアレンジされた"ロミオとジュリエット"のミュージカルを演じ始めます。登場人物の演者には一定の傾向があります(下記参照)。演じるのは主に裁判関係者ですが、演者が足らない場合は傍聴人が代役し、それでも足らない場合は登場回数の少ない順に登場人物が兼役されます。
人物 |
役 |
備考 |
被告側 |
ロミオ |
内容 |
原告側 |
ジュリエット |
内容 |
裁判所職員 |
ロミオとジュリエット以外の主要登場人物 |
内容 |
傍聴人 |
観客 |
基本的に観賞するのみだが、幕・場毎にスタンディングオベーションする。 |
SCP-XXX-JPは本来行われるはずだった裁判内容から想定される時間で突然終了し、裁判長による閉廷の宣言がなされます。SCP-XXX-JPに参加していた人物は裁判は通常通り実施されたと認識しており、記憶も矛盾のないように改竄されています。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは劣化を防ぐ為に美術品保管用ケースに収納してサイト-██に収容します。SCP-XXX-JPのコピー、或いは演奏された曲目の音声記録は財団のネットワークサーバー上に保存します。SCP-XXX-JPの実験は、一定以上の演奏技術がある被験者を用意して実施します。
説明: SCP-XXX-JPは音楽家███████ █████ ██████の生家から発見された"███ ███████へのレクイエム"と題されている手書きの楽譜です。筆跡その他の証拠はSCP-XXX-JPの作曲者が███████ █████ ██████であるという説を補強しますが、同音楽家は███ ███████が処刑されるよりも早くに病気で他界しています。SCP-XXX-JPは明らかに未完成で、一般的なレクイエムが複数の曲目から構成されているのに対してSCP-XXX-JPは2枚目以降の楽譜には何も書かれていません。また、主旋律であるオルガンのパートのみが書かれています。
SCP-XXX-JPを用いてオルガン演奏をした場合、被験者はSCP-XXX-JPの演奏に没頭し始めます。この演奏は被験者の音楽技術に左右されず、高い演奏力で行われます。被験者は演奏に強い執着を見せ、演奏の妨害は被験者の暴力的反応を促します。そのため、即座の演奏中止にはAクラス記憶処理や瞬間鎮静剤などの手段が有効です。
演奏が楽譜の2枚目に差し掛かると、被験者は目から大量の水分を流しながら、演奏者毎に異なるレクイエムの続きを演奏します。また、これと同時にSCP-XXX-JPを中心に様々な楽器による音が発生し、演奏曲と調和のとれた旋律を奏でます。実験で現在までに確認された楽器は以下の通りです。
- バセットホルン
- ファゴット
- 未特定の木管楽器3種
- トランペット
- トロンボーン
- 未特定の金管楽器1種
- ティンパニ
- 弦楽器4種(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)
- [編集済]
- [編集済]
演奏者が演奏を継続することは困難で、演奏者は途中で脱水症状や激しい疲弊状態に陥って意識を失います。また、演奏中に「曲が上手くいかない」と口走る例も確認されています。財団はSCP-XXX-JPの完奏実験を計画しました。
実験記録XXX - 日付YYYY/10/16
対象: D
実施方法: オルガン経験者であるDを訓練した上で、栄養補給を点滴によって実施しながらSCP-XXX-JPを演奏させる。
結果: 約80分の演奏の結果、完奏。演奏後にSCP-XXX-JPから1名の拍手とドイツ語で「ありがとう」という男性の声が発生した。Dは極度の疲弊状態により集中治療室に送られた。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル:
説明: SCP-XXX-JPはメリーゴーラウンドです。
SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JP内に配置されている1馬のうちの1体で、首パーツの左側に油性マジックで以下のように書き込まれています。
名馬 芽亜利号
SCP-XXX-JP-1に跨っている人物(以下、対象)は、SCP-XXX-JPが回転し始めると即座にSCP-XXX-JP-1にしがみついた姿勢で硬直状態に陥ります。最低限の生命活動を行っていることは確認できますが、外部からの刺激に対して応答しません。この状態に陥った対象は、SCP-XXX-JPから落馬する、または引きずり降ろされると死亡します。
上述の硬直状態はSCP-XXX-JPの回転が停止するまで継続しますが、実施された実験では固定器具を使用しなければ数分ほどでSCP-XXX-JP-1から振り落とされるように落下します。
画像はこちらからお借りしました。
提供元:https://www.flickr.com/photos/15558406@N03/9694715569/
作者:cjuneau
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ポイントXXXで撮影。SCP-XXX-JPが数体確認できる。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: マンシェラク半島西部海岸をポイントXXXと指定します。満月の夜にポイントXXXを財団エージェントがパトロールして、SCP-XXX-JPの上陸を抑制します。
説明: SCP-XXX-JPは、満月の南中時刻前後1時間にマンシェラク半島西部沖の湖底から出現する、塩化ナトリウムの結晶で構成された人型実体群です。各実体は外見上の個性を有し、他の実体に抱きかかえられて移動する30 cmほどの小さな実体や2 mほどの大きな実体など、様々なサイズが確認されています。SCP-XXX-JPはおよそ20%を破壊されると崩壊して異常性の無い塩化ナトリウムの結晶になります。
満月の南中時刻のおよそ1時間前になると、浅瀬から湧き上がるように出現したSCP-XXX-JPは、平均して3体ほどの小グループで南東方向に緩慢な動きで岸に向けて移動し始めます。SCP-XXX-JPは時間とともに徐々に崩壊していくために、そのほとんどが上陸しても数 mで自然と無力化されます。動きの遅さと物理的耐久力の低さから、SCP-XXX-JPの無力化は非常に容易であるために非火器類使用による無力化プロトコルが実行されていました。プロトコルの定期的な実施以降、岸に人影がある場合には殆どのSCP-XXX-JPは上陸をせず浅瀬で彷徨し続けます。
2000年の発見以降、SCP-XXX-JPの出現数は徐々に増加しています。2017年現在はおよそ███体のSCP-XXX-JPが出現します。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 回収されたSCP-XXX-JPの各話、或いはその複製は貯蔵サイト-██の金庫に収容されます。日本国内における首吊り自殺の現場にエージェントを派遣して、SCP-XXX-JPの有無の調査・回収と情報封鎖にあたらせます。
説明: SCP-XXX-JPは、国内の作家の自殺現場で発見される連載形式の文学作品「紅の君主」です。各話は「紅の君主は嗤っている」というフレーズから始まっており、平均しておよそ2ページ分です。SCP-XXX-JPは17世紀イングランドを舞台とした王位継承をめぐる物語で、過去██年間における全ての最新話(合計██話)は国内に定在住する作家の首吊り自殺の現場から回収されています。
財団が回収した最も古いSCP-XXX-JPは、19██年に小説家の故・来栖周朗氏の自宅で発見された第1話です。発見された日誌や作品のプロット等は、同氏が「紅の君主」の原作者である点と未特定の後援者に支援を受けていた点を示唆しています。同氏は██新人賞を受賞した作品以降2年間新しい作品を発表しておらず、医師によって抑うつ状態と診断されていたため、世間一般では同氏の自殺は執筆状況を苦にしたものだと考えられています。
来栖周朗氏の自宅から回収された日誌の最後のページより抜粋
手段は選んでいられない。俺はあの作品をどうやって書いたんだ?
今日こそは、と思って机に向かったはずの私は気付くとベッドで朝を迎え、真っ白の原稿を目にするのだ。これを何十回、何百回繰り返した?同時期にデビューした奴らの活躍ばかり目につく。
変わる為には何か大きなきっかけが必要だ。明日、もう一度だけ紅の君主に話を聞こうと思う。
筆跡などの証拠は、発見されるSCP-XXX-JP各話の執筆者が自殺した作家である点を裏付けています。しかし、書式や文体はSCP-XXX-JP第1話から統一されており、各作家の執筆の個性や癖は確認できません。また、発見されるSCP-XXX-JP以外に現場から不審な点は発見されていません。
SCP-XXX-JPはミーム的な進化・拡散性を有し、作家の自殺を媒介として未知の手段で伝達していると考えられています。話数が進むにつれて、来栖周朗氏が作成したプロットからの乖離・矛盾が拡大しています。戦争での手柄で王位を継承するはずだった主人公は、架空の国家からの使者の援助より暴力・非道的な手段による障害の排除で王位継承を実行に移しています。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Neutralized
特別収容プロトコル: 発見時には既にSCP-XXX-JPは無力化されていたためにSCP-XXX-JPの特別な収容手続きは必要ありません。"港区一家殺害事件"に関する資料は可能な限り破棄し、調査する人物が発見された場合はエージェントを派遣して記憶処理を行います。
説明: SCP-XXX-JPは2007年3月31日までの間に発生していたと考えられている、一般的に"港区一家殺害事件"と呼ばれる事件に関する情報をトリガーとする非致死性のBRISE級情報災害です。2007年の複数の"不自然なほどの早い死刑判決・執行"の指摘により発見され、暫定収容手続きが実行されました。
SCP-XXX-JPはキャリアとなった人物の認知バイアスに働きかけ、"港区一家殺害事件"の犯人が█ ██氏だと認識するように緩やかに誘導します。この誘導はより自然な形で違和感なく行われ、キャリアの保有情報量に比例してより強力なものになっていました。そのため、本人を含めた当事者及び捜査・裁判関係者は"港区一家殺害事件"の犯人がSCP-XXX-JP-Aだと確信していました。事件と直接関係のない第三者も、事件の残虐な手口や次女の死体が未発見である点などに起因する連日の過熱した報道によってSCP-XXX-JPのキャリアになったと考えられています。
当時の捜査資料は保存期間経過を理由に検察庁から破棄されていたために事件の再検証は不可能でしたが、裁判記録に基づいた財団法務部の見解は証拠不十分或いは責任無能力による殺人無罪の可能性を示唆しています。以下は財団法律部門刑事裁判課による補足意見です。
敢えて補足すると、この見解はあくまで刑事裁判上での殺人に限った無罪の可能性を示唆するだけのものであり、SCP-XXX-JP-Aが"港区一家殺害事件"の犯人かどうかの真実について言及するものではありません。現存する証拠の全ては、当時のSCP-XXX-JPキャリアによる手が加えられたものであり信用性に欠けると言わざるを得ません。また、死体損壊及び死体破棄についてはSCP-XXX-JP-Aが実行した点については疑いはありません。
SCP-XXX-JP無力化以降に見られる"港区一家殺害事件"に対する世間の無関心は相対的なもので、SCP-XXX-JPの副作用ではないと結論づけられました。
二転三転する矛盾した供述
被告人の精神鑑定による責任能力認定
親戚が語る被告人の隠された残虐性
死刑判決!弁護側控訴断念
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Neutralized
特別収容プロトコル: 全てのSCP-XXX-JPは財団による発見以前に無力化されたと推測されています。
サンプル用に数体を残し、SCP-XXX-JPは焼却処分されました。サンプル用の個体はサイト-██の収容用冷凍ロッカーに保管します。
現在、SCP-XXX-JP-1の捜索が続けられています。
説明: SCP-XXX-JPは個体毎に外見上の差を有するものの、遺伝的には同一女性の人型実体群です。体格・年齢・皮膚や瞳の色などに差異が存在する他、男性器を有する個体も確認されています。SCP-XXX-JPは筋肉/臓器の異常膨張や余分な多肢、或いはそれらの欠如などの致命的な奇形を有しています。解剖の結果、これらの奇形は過度の外科的手術・遺伝子操作と未知の薬物投与による後天的なものだと結論付けられています。
SCP-XXX-JPは全身が腐敗して生物学的に生存が困難な状態にもかかわらず、生命活動を行っていたと考えられています。栄養状態は極めて劣悪で、発見施設内ではSCP-XXX-JP同士の[編集済]が日常的に行われていたことを示す痕跡が発見されています。
補遺1: 財団による発見経緯
SCP-XXX-JPは匿名の通報を受けた香港警務処によって、沿岸部の工場に偽装された地下の施設で発見されました。突入した特殊任務部隊はSCP-XXX-JPによって甚大な被害を受けましたが、発生した火災で全SCP-XXX-JPが無力化されたと考えられています。生存者1名(伊藤 陽迦はるか)が保護され、財団は焼け跡から遺体1体(伊藤 渚音なぎと)とSCP-XXX-JP███体の回収を実施しました。
この火災は、施設内の危険物への引火が原因だと判明していますが、火元は不明のままです。火災は5時間後に消し止められました。
補遺2: 通報記録からの抜粋
<記録開始>
オペレーター: はい。こちら香港警務処です。
通報者: (小声の日本語で)聞こえますか。
オペレーター: すいません、もう一度お願いします。
通報者: (2秒の沈黙後、広東語で)お願いします。助けてください。
オペレーター: 大丈夫ですよ、落ち着いてください。何かありましたか。
通報者: [編集済:SCP-XXX-JPが発見された施設の住所]です。お願い、急いで。
オペレーター: 分かりました。今、現場に捜査員を向かわせますのでそのまま電話を切らないでください。あなたのお名前は?
通報者: (3秒の沈黙)お願いします。早く、早く。助けてお母さん。
オペレーター: 落ち着きましょう。その場所で何があったんですか?
通報者: (嗚咽が混じりながら)もう耐えられないの。人が、人が殺されているわ、たくさん。私も……いえ、それよ(通話の背後で複数の怒号が響き渡る)
オペレーター: もしもし?どうしましたか。
通報者: (応答なし。物音に混じり悲鳴が続いた後に通話が切断される。)
<記録終了:通話時間1分27秒>
事態を重く見た香港警務処は、直ちに特別任務部隊(Special Duties Unit)のチームを編成し、現地に派遣しました。通報の発信元は現地の基地局と一致していました。
補遺3: 背景
伊藤 渚音(当時41歳)は日本██大学████遺伝子工学研究所卒業後は国立遺伝子研究所に██年間勤務していました。妻である伊藤 愛波まなみ(享年39歳)が病死した20██年に退職し、娘である伊藤 陽迦(当時16歳)と香港に移住しています。父娘の消息は香港への移住以降、SCP-XXX-JPの発見まで途絶えていました。
補遺4: 伊藤 陽迦へのインタビュー
前記: SCP-XXX-JP発見現場から救出され、医療機関へ搬送された対象へのインタビュー。検査の結果、煙を少々吸った程度で対象及びその胎児には健康上の問題なし。
エージェント: こんにちは、陽迦さん。だいぶ落ち着きましたか。
伊藤 陽迦: 少しは。
エージェント: 伊藤 渚音氏のことは、残念でした。
伊藤 陽迦: (4秒の沈黙)地獄に落ちたでしょうね。
エージェント: 何です?
伊藤 陽迦: 父が、です。あんなことをしていたんですから。
エージェント: 伊藤 渚音氏がやっていたことについてお尋ねしたいのです。あの施設にいたモノ(SCP-XXX-JP)は何なのでしょうか。
伊藤 陽迦: 知らないわ。
エージェント: 通報をくれたのは陽迦さんではありませんか?
伊藤 陽迦: (1秒の沈黙)アレが何かは私も分からないんです。母が死んでから父は疲れ切っていました。あの頃は自殺するんじゃないかって毎日不安でした。
エージェント: 香港に移住したのはなぜですか。
伊藤 陽迦: 私が言い出したんです。このまま、ここに住んでいては2人とも変になってしまうって。父は研究もあるのでしばらく悩んでいました。そして、香港で新しく研究させてくれる会社が見付かったんです。
エージェント: では、あの施設で発見されたものは伊藤 渚音氏の研究によるものなんですね。
伊藤 陽迦: 父は、父はとっくに狂っていたんだと思います。香港に行ってからは工場に閉じ込められて、手伝わされていました。母の死から立ち直ったように見えていただけでした。あれは、あれは(2秒の沈黙)元々は普通の人間だったんだと思います。
エージェント: 伊藤 渚音氏は人体実験をしていた?
伊藤 陽迦: 父は私に大切な研究や実験を手伝わせませんでした。けど、おかしいですよね。チンパンジーがあんな風になりますか?父は、実験動物はずっと眠らせているから安全だと言っていました。私は父の目を盗んで檻を見に行ったんです。そこで、そこで(対象は狼狽する)
エージェント: ゆっくりで大丈夫ですよ。
伊藤 陽迦: 捕われた人達を目にしたんです、いえもう人間でなかったのかも。鼻がおかしくなりそうな匂いの中であちこちで這いずって動き回っているのを目にしました。そして、彼らが一斉に私の方を見つめてきたんです。私は部屋から逃げ出しました。彼らの空っぽの眼が怖かったんです。
エージェント:
伊藤 陽迦:
エージェント:
伊藤 陽迦:
エージェント:
伊藤 陽迦:
エージェント:
伊藤 陽迦:
エージェント: 今日はここまでにしましょう。安静にしてください。
伊藤 陽迦: (小声で)お父さん、お母さん、ごめんなさい。
後記: 対象に負傷などは見られませんでしたが、妊娠初期であることを勘案して医療機関内で保護することに決定されました。研究の規模から、既存或いは未知の要注意団体の関与が疑われています。引き続き、SCP-XXX-JPに関する技術へのインタビューが実施されます。
追記: インタビューの2日後に伊藤 陽迦が失踪しました。香港及び財団での緊急配備・指名手配を実施されました。
補遺4: 司法解剖書より抜粋
氏名: 不明 身分を示すものナシ 人種: モンゴロイド 性別: 女性 年齢: 20代前後
発見場所: 兵庫県、国道88号線沿いのゴミ捨て場
死の種類: [発見時死後4時間前後]、[暴力的死]
調査機関: サイト-8181 医療部門
遺体の特徴: 対象は腹部に大きな損傷/第3度熱傷を受けており、これが致命傷になったと考えられている。損傷/熱傷は子宮にまで達している。
死因: 失血によるショック死
備考: 外見的特徴及び遺伝子情報の一致から、遺体の身元は伊藤 陽迦であるとして、遺体は直ちに財団に引き渡された。対象は妊娠終期だったと考えられているが、子宮内に胎児は存在していなかった。
アイテム番号: SCP-1303-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: [SCPオブジェクトの管理方法に関する記述]
説明: SCP-1303-JPの外見は赤ら顔なモンゴロイド人種(学名:Homo sapiens)の中年男性で、暴れている酔っ払いとして新橋駅前SL広場で警察に連行されました。SCP-1303-JPは常に無気力で呂律が回っておらず、フラついています。収容には協力的ですが、インタビューへの回答のほとんどは一貫性がなく明らかな矛盾を含んでいます。追及するとSCP-1303-JPは大声で怒鳴り散らかすか、寝たふりをして誤魔化します。
SCP-1303-JPは中身の入った一升瓶を出現させる異常性を所持しています。SCP-1303-JPが消費し終えた一升瓶を回収して分析した結果、一升瓶は国内に流通している一般的な物との差は存在せず、一升瓶の中身は甘味料を始めとした添加物が入った合成清酒でした。
インタビュー記録:
付記: 下記のインタビューは、現在までにSCP1303-JPから得られた情報の中で最も信憑性の高いものだと判断されています。
<ログ開始>
インタビュアー: こんにちわ、SCP-1303-JP。どうしてあの広場で暴れていたか教えてください。
誰かさん: [SCP-1303-JPはしゃっくりをする]どうしてだって?何をしようが勝手だろう。
SCP-1303-JPは一升瓶を出現させる。中身をビンから直に飲もうとするSCP-XXX-JPをインタビュアーが制止する。
インタビュアー: わかりました。ではその瓶はどう取得しているのですか。
誰かさん: これか?[一升瓶を持ちあげる]これは
インタビュアー: いいえ、いません。
誰かさん: そうかい。俺はな、こんなしょうもねえことしか出来ねえけどな、離れたところに居ても家族の為に頑張ってたんだよ。わかるか。
インタビュアー: 家族がいるんですね。
誰かさん: 嫁と息子がな。俺は遠いシマでもめげずにずうっと頑張ってきたんだよ。家族の為にな。
インタビュアー: 単身赴任のようなものですか。それではなぜ―
誰かさん: [会話]
インタビュアー: [会話]
誰かさん: [会話]
インタビュアー: [会話]
誰かさん: [会話]
インタビュアー: [会話]
誰かさん: [会話]
インタビュアー: [会話]
誰かさん: [会話]
インタビュアー: [会話]
誰かさん: [会話]
[以下、インタビュー終了まで会話を記録する]
<録音終了, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>
終了報告書: [インタビュー後、特に記述しておくことがあれば]
妻に浮気された神。だが、浮気相手は自分顔負けのハイスペック神な上、息子はその神を父親と呼んでいた。湧きあがった浮気相手への怒りは、瞬時に相手への劣等感と敗北感に塗りつぶされてかつての自分の家から逃げ出してきた。生きる目的だった家族を失い、その家族を養うというプライドも失い、自棄酒
参考2343 1481 343 2040
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの内部には監視カメラを配置して、各出入口は厳重に封鎖します。異常が確認された場合は最寄りの財団施設から対応チームを派遣してください。
説明: SCP-XXX-JPは[編集済]国、████山間部に存在する放棄された精肉工場です。1992年に外国資本の技術提供を受けた政府による"食糧工業増進政策"のモデルケースとして操業が開始後、国家元首交代による方針転換によって計画は中止されました。1994年以降のSCP-XXX-JPは周辺村落への精肉供給のみを行っていましたが、1996年夏の大飢饉では首都への食肉供給の██%を賄いました。
SCP-XXX-JP内は1台の巨大な精肉用機械によって占められています。1つの大きなベルトコンベアが機械の中心部の入り口に続いており、反対側にある5つの出口には日本語と███語で以下の文字がそれぞれ刻印されています。
ベルトコンベア乗せられた脊椎動物は緩やかな速度で機械の内部に運ばれます。その後、数分間の重低音が続き、出口の刻印に従った資源が排出されます。このプロセスは対象のサイズや数に関係なく正確かつ効率的に行われます。
モルモット10匹の投入実験では、食肉は1ブロック塊で、屑肉は挽肉状で、骨格と内臓は錠剤で排出されました。Dクラスによる消費実験では悪影響は確認されていません。
SCP-XXX-JPは、夏の大飢饉の被害調査として派遣された[編集済]国政府の調査官が1996年に発見しました。周辺村落の生存者は確認できず、SCP-XXX-JPは発見時も音を立てて稼働している最中だったことがインタビューによって明らかになっています。
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 旧█████病院は廃院され、建造物及び敷地は財団によって購入されました。敷地は民間人の立ち入りを防ぐために封鎖し、警備員による定期的な巡回を実施します。
SCP-XXX-JPの入り口と中央棟第2エレベーターシャフトの進入口全ては厳重に封鎖し、遠隔監視カメラによる監視を行います。点検作業を行う際は、担当のDクラス職員が1人で行動しないように注意してください。
点検人員には第2エレベーター内からの異音を無視することが求められます。
説明: SCP-XXX-JPは、旧█████病院中央棟第2エレベーターシャフトのピット地下深くに繋がる縦穴です。ピット底部に位置する2 m四方の穴からSCP-XXX-JPへの進入が可能です。内壁は腐敗しつつある木材で構成され、常に湿っています。
旧█████病院は、大日本帝国陸軍特別医療部隊(通称"負号部隊")の医療研究施設を医療法人[編集済]が移管・改装して1947年に開設されました。破棄されたと考えられていた負号部隊の研究データ/資源の一部は密かに持ち出され、元負号部隊員数人の財団への合流の交渉材料になりました。提供された資料は現在、[アクセス拒否。要クリアランスLEVEL5]。残る情報の流出先特定はレベルBlackの優先事項に割り当てられています。
開設当初から、中央棟第2エレベーターを中心に下記のような現象が確認されていたことが判明しています。
- 無人の状態でエレベーターかごが地下3階に降下する
- 乗り場ドアが無い位置で停止し、ドアが開く
- かごの突然の停止・消灯
- 院内で5年間に計8名の患者・病院関係者の行方不明
最終的に、1952年に派遣されたエレベーター点検業者2名が作業中に行方不明になったことがSCP-XXX-JPの発見に繋がりました。
旧█████病院は地下3階までしか存在しませんが、SCP-XXX-JPは明らかにそれ以上の深さまで続いています。正確な深さを計測するための実験は、実験の度に大きく異なる結果を示しました。また、SCP-XXX-JP内では光、音、電波などが不規則に乱れるため通信機器や測定機器が正確に機能しない点に注意が必要です。
探査記録
無線通信機とヘッドライトを装備させたDをウィンチで吊るしたワイヤーに安全装置で固定して降下させる。
探査ログ1
ここを降りていくのか。
現時点で何か気になることはあるか。
ジメジメして嫌な空気だ。[SCP-XXX-JPを覗き込んで]暗いな。どれぐらいの深さなんだ。
それを調べてもらうんだ。発炎筒を点火して落としてみてくれ。
Dが発炎筒をSCP-XXX-JPに落とす。発炎筒はすぐに見えなくなり、落下の音は聞こえない。
あー、これって底まで行かないとダメなのか?
時間は決めてある。心配するな。問題が発生したらこちらで吊り上げて回収する。
[降下開始]
穴の中はどんな様子だ
どうもこうも、雨が降った後のゴミ捨て場に押し込まれたような最高の気分だ。今どれぐらいの深さなんだ?
ノイズがあるな。深さは██mだ。手元の計測器を読み上げてくれ。
[Dが計測器の数値を読み上げる。異常なし]
なあ、下から何か聞こえないか?
ノイズのせいかこちらでは聞き取れない。どんな音か言ってくれ。
いや少し聞こえるだけだからどんな音かって言われてもな。反響音なのか?
少し待て。
降下を停止、録音部分のノイズを除去して分析すると、微かに不規則な低音が下から発生していることが判明した。
下に音源があるようだな。そのまま降下を再開する
おい、もう大分深くまで来ただろ。そろそろ戻っても良いんじゃないか。
探索時間は決めてある。ひとまず音源に近づいてみよう。
█時間経過
ノイズが酷くなってきているな。D聞こえるか?
何とかな。これ、帰るのにどれぐらいかかるんだ。
降下は安全重視でゆっくりだから帰りはあっという間だ。安心しろ。下から聞こえる音はどうだ。
近づいているとは思う。というか、唸り声みたいな音がずっと聞こえるな。風の音だろうか。
Dのカメラが更に下を写す。
おい、何だ今の
落ち着いてくれ。もう一度映すんだ。
Dのライトとカメラがもう一度下を写す
何もないが。
いや、視界の端で大きな影が動いてた。あれはなんだ。
ズーム出来るか?
頼むから早く上げてくれ。もういいだろ。それになんだか変な匂いがする。
休憩してから、もう少しだけ進もう。それでこの探査は終了する
わ、わかった
[中略:司令部のタイマーで1時間37分後]
先生?何か今聞こえませんでしたか?
またか。(実験補佐に)今の部分の録音を再生してくれ。Dはそこで止まってくれ。
[司令部で録音音声の検証が行われるが異音は確認できない]
何もなかったぞ、これで7回目だ。確認の為に手元の計測器の数字を読み上げてくれ。
7回目?そんなに言ってましたか、僕。えっと、████ mで167分ですね。そろそろ戻っても良いんじゃありませんか。
いやもうしばらく続け[沈黙]いや、もう一度時間を読み上げてくれ。
え?何て言いましたか。雑音が酷くてき[ノイズ]ちょっと待ってあれは何だ。
[Dのカメラとライトが向いた先のSCP-XXX-JP下方向に全身が白い人型実体の上半身が微かに映る]
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの関与が疑われる報告を調査し、共通要因の発見のために分析します。SCP-XXX-JPの対象だった思われる人物はインタビュー後記憶処理を施します。SCP-XXX-JPとの類似性を持つ風説は、更なる出現の発見のために有効活用されます。
国内の浴室やシャワールームでの不審死をリストアップし、SCP-XXX-JPとの関係性を調査します。
説明: SCP-XXX-JPは、浴室やシャワールームに1人でいる人物の死角に出現する人型実体です。発見経緯かつ唯一の映像記録である映像記録20██-██-██-████と国内で収集された█件の目撃証言に基づくと、SCP-XXX-JPは黒い長髪に全身がずぶ濡れのぼろ服を着た女性の姿をしています。
映像記録20██-██-██-████の書き起こし
付記: サイト-81██のDクラス用シャワールームでの録画映像の抜粋。
[00:00:00] D-1451がシャワールームに入室する
[00:00:04] D-1451が蛇口をひねり、シャワーを浴び始める
[00:00:12] D-1451は鼻歌を歌っている
[00:00:14] SCP-XXX-JPがD-1451の背後に頭を垂れた状態で出現する。出現の瞬間は記録映像のフレーム毎の調査でも捉えられない
[00:00:16] SCP-XXX-JPは体を引き摺るようにしてD-1451近付いていく。
[00:00:17] SCP-XXX-JPはD-1451に触れ合いそうなほどに接近する。
[00:00:18] SCP-XXX-JPがD-1451に青白い腕をゆっくりと首に伸ばしていく。
[00:00:19] SCP-XXX-JPは腕の動きを止めて急に首の向きを変えこちらを振り向く。顔は髪で陰になっている。
[00:00:20] 監視カメラにSCP-XXX-JPの顔がアップになる。一部の皮膚と頭髪が抜け落ちて膨れ上がっているため個人の識別は出来ない。
[00:00:20] SCP-XXX-JPが何かを呟く。
[00:00:20] SCP-XXX-JPが消失する。
[00:01:17] D-1451がシャワーを浴び終える。
後記: 後のインタビューでD-1451はSCP-XXX-JPに気付いていなかったことが証明されました。
この事例の後、類似案件の調査が開始されました。しかし、SCP-XXX-JPの性質によって、瞬間的にでもSCP-XXX-JPを認識出来た対象者の目撃証言しかないため共通パターンの確立に難航し、どれだけの観察されていない事例が発生しているのかは断定が困難です。
下書きこれまで
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはガソリンを空にした状態でサイト-81██の車庫に保管されます。
説明: SCP-XXX-JPは201█年に発売されたトヨタ製の自家用車で、製造元が未特定のオンダッシュ型カーナビゲーションシステム(SCP-XXX-JP-A)が取り付けられています。財団による発見までに所有者になった計6人の個人はいずれも行方不明で、いつSCP-XXX-JP-Aが取り付けられたかは不明のままです。
SCP-XXX-JPを運転してしばらくすると、SCP-XXX-JPは運転手と共に消失します。運転手に持たせた通信・追跡装置の信号は途絶されたため、ドライブレコーダーと監視カメラをSCP-XXX-JP内に設置して実験が行われました。
実験記録XXX - 日付YYYY/MM/DD
[ログ開始]
D: あーエンジンをかけたぞ。
博士: ではまずはグラウンドを3周ほどしてみましょう。分かっているとは思いますが―
D: 分かってる分かってる。変な気なんて起こさねえよ、俺も命は惜しいし安全運転を心がけるよ。
[重要度が低いため省略、実験開始から03分23秒後]
SCP-XXX-JP-A: 目的地を設定しました。
D: あ?
博士: 今の音声は何ですか。
D: いやカーナビが勝手に付いたぞ。
博士: カーナビが?一時停止してみてください。
D: ああ。
博士: 目的地と言っていましたね。どこだか分かりますか。
D: えーと、かなり遠いなこれは。██山って表示され―
(突然実験場からDを乗せたSCP-XXX-JPが消失し、あらゆる通信が途絶する。SCP-XXX-JP及びDに取り付けられていた発信装置からの信号はキャッチ出来なかった。)
作戦指令書という体でいく
ID: #86243AR-001
分類: 中立 敵対
優先レベル: 最優先事項
ID: #86243AR-001
分類: 中立 敵対
優先レベル: 最優先事項
報告: ███図書館の利用者から"地下から呻き声が聞こえる"という複数の証言が寄せられました。地元警察は何も押収せずに帰還しました。監視担当エージェントは深夜に、数台のトラックによって何かが搬入されていることの報告を最後に連絡が取れていません。
アイテム番号: SCP-1076-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-1076-JP
説明: 全てのSCP-1076-JPは薄汚れて痩せこけた子どもの姿をしており、およそ0~6歳の子どもの外見をしたヒト型実体です。想定される同年齢のヒトの子どもと比較すると知能・運動能力・体重などが大きく下回り、改善及び成長の兆候が確認されていません。
SCP-1076-JPは住人が家を空けている間に家庭に出現し、帰宅した住人に保護を求めます。この際、SCP-1076-JPは出現する家庭の情報を有し、自身が出現する家庭の子どもであるかのように振舞います。多くの場合は住人による警察機関などへの通報が行われますが、虐待を連想させる外見やSCP-1076-JPが所持する家庭のプライバシー情報と、出産・戸籍記録や育児道具の欠如などの間に矛盾が存在しているためしばしばトラブルが発生します。
解剖の結果、SCP-XXX-JPの
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Neutralized
特別収容プロトコル: 防犯目的を理由として監視カメラを設置し、SCP-XXX-JPの記録を取ります。
SCP-XXX-JPの対象となった生徒達の追跡調査は優先度レベル1の調査事項です。
説明: SCP-XXX-JPは東京都千代田区立██小学校の██期2年3組の道徳の授業です。授業が開始されると、生徒達は本来のカリキュラムに反して、学校生活の議題についての議論と多数決による議決を開始します。
SCP-XXX-JPに参加した当事者達は「カリキュラム通りの道徳の授業」を行っていたと認識しますが、次回のSCP-XXX-JPでは以前まで
進級に伴ってにSCP-XXX-JPは事実上無力化されました。影響を受けた経験のある生徒の進学先や、同小学校の他期生で類似の現象は確認されていません。
補遺: SCP-XXX-JPの結果変更されたルールの全ては、翌年に変更前のルールに戻りました。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPのあらゆる情報は、可能な限りSCP-XXX-JP担当職員間でのみやり取りされます。担当職員以外の職員に対してはオブジェクトの認識災害性・情報災害性を理由に情報の秘匿を行います。
収容施設や未収容のSCP-XXX-JPに関する情報はセキュリティクリアランス4以上の収容担当官にのみ公開されます。現場で収容や研究に師事する職員に対しては、健康診断に偽装されたSCP-XXX-JPに汚染されていないかのテストが定期的に実施され、スコアが85未満の職員は別職務への割り当てがなされます。
説明: [](死亡当時14歳)の頭部をSCP-XXX-JP-1と指定します。第3頸椎で切れ味の悪い刃物によって切断されたように見えますが、出血や腐敗の兆候は確認出来ません。SCP-XXX-JP-1は、[]年の事件[]において死亡後[]の幹部に解体・配分されましたものを財団が押収しました。
SCP-XXX-JP周囲の人物に対して幻覚や幻聴などを及ぼし、精神障害やヒステリーを引き起こします。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: [SCPオブジェクトの管理方法に関する記述]
説明: SCP-XXX-JPは、2人の男女が正面から抱き合った姿勢で閉じ込められている1 m×1 m×2 mの正四角柱の氷像です。冷気を放ち、直に触れると冷たさを感じますが白く濁った箇所が散見される一方で、血抜きなどの処理が行われたように見えないにもかかわらず出血や損傷が見られません。温度変化による融解が行われずやサンプルの採取に失敗したため
SCP-XXX-JPを直接目視した人間は氷像内の2名についての情報を取得します。取得される情報は曝露者毎に多少の差異が存在し、主観的な評価や解釈を含み被験者の同情を誘うような情報が強調される傾向があります。
SCP-XXX-JP-1は[]美術館への寄贈品の中から発見されて収容されました。財団は寄贈元を特定して突入したところ-2~-が発見されました。以下は突入先で発見された書状です。
拝啓
この度はAre we cool yet? 日本コンペティションに応募いただき、誠にありがとうございます。
真に残念ですが、あなたがカテゴリーB:彫刻に応募した作品「感動の再会、その一瞬」は予選選考落ちとなることが決定いたしました。以下が選考委員会の総評です。
視覚によって情報伝達を行う技術自体は素晴らしい物ですが氷像の造形には何の芸術性も無い基本図形で創意工夫が欠如しております。また、何よりも致命的な
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの車両番号がNシステムによって感知された場合、ただちに財団職員を現場に急行させ、車両による追跡を行います。SCP-XXX-JPを刺激するような交通誘導及び捕獲作戦は隠蔽の難しさとSCP-XXX-JPの直接の危険性の低さから見送られています。
SCP-XXX-JPから降車した乗客は記憶処理を行い、SCP-XXX-JP-Aを回収してください。
説明: SCP-XXX-JPは国内で一般的に使用されている路線バス車両の外見をした車両です。行先表示器には「制限の無い世界」と表示されている他、車両内外の広告は出現の度に多少の変化が確認されましたが、一貫して自己啓発や規制反対を謳う広告しか存在しません。広告元は未特定です。
国内の人口密集地に出現したSCP-XXX-JPは人通りの多い場所に停車し、外部スピーカーを用いて周辺の人物に乗車を促します。この放送には認識災害性や精神汚染性が存在しますが、訓練を受けていない大半の一般人でも無視できるレベルです。
SCP-XXX-JPは座席が全て埋まるか上記の放送開始からおよそ15分経過すると、乗客全員にシートベルトを付けさせ、発車して付近を巡回し始めます。あらゆる進路誘導・妨害の試みはSCP-XXX-JPの運転手(SCP-XXX-JP-1)による道路交通法・物理法則・乗客の安全を無視した走行によって失敗しました。実験において、送り込まれた職員1名を含む乗客██名が負傷し、広範な記憶処理とカバーストーリーの適用が必要となりました。
車内ではバスガイド(SCP-XXX-JP-2)が乗客に対して、独自のモバイルWi-Fiルーターレンタルプランの契約を迫ります。この際乗客は短時間で好意的に契約を承諾しますが、これが車内に設置された電光掲示板や配布資料やSCP-XXX-JP-2のマイク音声などの異常性なのか、単に契約内容が魅力的またはSCP-XXX-JP-2の営業が巧みであるかは研究者内でも見解が一致していません。
支払いはモバイルWi-Fiルーターと引き換えに乗客の所持する現金やクレジットカードで行われますが、持ち合わせがない場合は口座から直接引き落とされます。資産が支払金額未満のDクラス職員はSCP-XXX-JP-2の指示で客席ごと窓から射出されたため、SCP-XXX-JP-Aは何らかの方法で乗客の資産情報の把握が可能だと考えられますが、なぜ乗車自体を拒否しなかったかは判明していません。
乗客全員の支払いが完了した時点で、SCP-XXX-JPは最寄りの路線バスの停留所で乗客を降車させて走り出します。追跡の結果、乗客を全員降ろした状態のSCP-XXX-JPは数km走行後に地面に溶け込むように消失します。
音声記録XXX
対象: SCP-XXX-JP-2(バスガイド)及び他の乗客
インタビュアー: D-
付記: SCP-XXX-JP発車5分後、既にSCP-XXX-JP-2は商品説明に入っている。
<抜粋開始>
誰かさん: D-?聞こえるか。バスガイドに話しかけろ。
インタビュアー: え?ああ、先生か。悪いけど今そんな雰囲気じゃないぞ、バスの空気わかるだろ。
誰かさん: 貴方達の自由は常に束縛されています。こう感じたことはありませんか、努力が報われない、やりたいことが出来ない、それらは全て政府を超えた巨大な闇組織による陰謀なのです。私は、いえ私達はその規制から解放されなくてはいけません。そして私達は今、その規制を破る一本目の矢を手にしようとしています。
(以降も、SCP-XXX-JP-2による説明は続くが、度々他の乗客と思われる数十人の熱狂的な歓声や拍手が記録される)
インタビュアー: な?
誰かさん: さっきまでとは違い、今の君はある程度冷静に見えるが何か疑問に思うことはあるか
インタビュアー: そういや、そうだな。先生に話しかけられて我に返ったよ。
誰かさん: なるほどな、では隣の乗客になら話しかけられるだろう。
インタビュアー: わかった、やってみよう。
誰かさん: [会話]
インタビュアー: [会話]
誰かさん: [会話]
インタビュアー: [会話]
誰かさん: [会話]
インタビュアー: [会話]
誰かさん: [会話]
インタビュアー: [会話]
誰かさん: [会話]
[以下、インタビュー終了まで会話を記録する]
<録音終了>
終了報告書: SCP-XXX-JP消失後、SCP-XXX-JP及びD-の発信装置の信号が途絶しました。2週間後、D-は██砂漠で飢餓・脱水症状で回収されました。現在までD-の意識は回復していません。
補遺: SCP-XXX-JP内で受け渡されるモバイルWi-Fiルーターにはデータを送受信する機能は存在せず、外見を似せて作ったガラクタであることが判明しています。SCP-XXX-JP内で契約を承諾した人物はその事実を無視・肯定的に捉える傾向があります。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは以下の3点から収容が実施されています。
SCP-XXX-JPの周囲2 kmに電気フェンスを構築し、隔離ゾーンを確立します。フェンス付近は死角のないよう監視カメラを設置し、武装警備員を巡回させます。侵入者は拘束或いは終了させられます。
SCP-XXX-JPに関する情報は全てセキュリティ・クリアランス4/XXXと指定します。
説明: SCP-XXX-JPは█山中腹に位置する放棄された3階建ての研究施設です。老朽化が進行しており、周辺ではライフライン及びその痕跡が存在していません。
SCP-XXX-JP内部へのアクセス手段は、換気口なども含めて内部から厳重に封鎖されています。唯一の例外は中央入口で、封鎖されていた扉を内部から無理矢理こじ開けられた形跡があります。
SCP-XXX-JPから収集された情報の多くは、財団のデータベースと矛盾しています。
設定:SCPは負号部隊の研究所の一区画。負号部隊の実験、研究の隠蔽のためその区画内に関する出来事・データの"異常な"点は異常と認識できない。具体的には? 負号部隊のメンバーは異常だと認識できるようにDNAが改造されている。⇒子供や孫も認識できる。 主に異常だと認識できなくなるのは例えば拷問や異常物の異常性など負号部隊がやっていて隠したさそうなもの。
研究員は元負号部隊のメンバーの末裔(本人は知らない?)前述の異常性によって、負号部隊の研究所だって気付いている財団がロクに調査もせずに土地を民間に場棄却している史料を発見し、調査の申請をする。⇒が、SCPには異常性がないと判断され申請が通らない。申請が通らないことに対する疑問も異常がないと判断されてしまう。
昇格した彼は権限でSCPの調査を開始。自身は異常を認識できるものの、他人・機器は異常を認識できないと確信する。
アイテム番号: SCP-XXX-JP-EX
オブジェクトクラス: Explained
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-EXに異常性がないことが再確認されたためこの文書は-EXにアーカイブされました。
SCP-XXX-JP-EXに異常性はないため特別な収容手続きは必要ありませんが、施設の老朽化及び歴史的史料保護のため、立入が禁止されています。
説明: SCP-XXX-JP-EXは旧大日本帝国特別医療部隊研究所第9棟の異常性の無い地下空間です。█回に及ぶ実験・調査の結果、異常性及びその痕跡がないと判断されたためExplainedの割り当てられました。
SCP-XXX-JPは、要注意団体の施設が財団によって調査されないまま民間に売却されていることに不審感を抱いた[編集済]研究員補佐によって注目されました。SCP-XXX-JPに異常性はないため[編集済]研究員補佐による█████回に及ぶ調査の申請は全て却下されていましたが、[編集済]研究員の昇格による権限付与によって竹中博士の監督の下実験が行われました。
列1 |
列2 |
列3 |
D-████に話しかける。 |
通常通りD-対象と会話が行えた。 |
異常なし |
D-████に話した内容を説明させる。 |
通常通りD-対象と会話が行えた。 |
異常なし |
D-████を椅子に拘束する。 |
問題なく拘束できた。 |
異常なし |
D-████を数回殴りつける。 |
対象は一切抵抗せず、問題なく実施できた。 |
異常なし |
D-████を[編集済]。 |
最後まで対象は抵抗しなかったため問題なく実施できた。 |
異常なし |
サイト-81██管理官████をSCP-XXX-JPへ呼び出す。 |
対象は職務中だったため拒否されたが呼び出しの意図について尋ねられることはなかった。 |
異常なし |
エージェント・████をSCP-XXX-JPへ呼び出す。 |
█時間後に対象は問題なくSCP-XXX-JPに到着した。 |
異常なし |
エージェント・████を[編集済]後、[編集済]。 |
問題なく実施できた。 |
異常なし |
内容 |
内容 |
異常なし |
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクト Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの予測及び阻止の困難を理由に、収容には隠蔽工作が用いられています。SCP-XXX-JPを確認した場合、最寄りのサイトから派遣した機動部隊を待機させて演奏内容の照合を実施します。
現在までSCP-XXX-JP人里離れた地域にのみ確認されていますが、都市部に出現した場合には近隣の複数のサイトによる大規模な記憶処理とカバーストーリーの適応が実施されることに留意してください。
説明: SCP-XXX-JPは[編集済]社製の11tステージカーで、ナンバープレートには未登録の番号が割り当てられており購入者は未特定です。同種の車両と比較して著しく強い耐久性を持ちますが、過去の出現における複数の損傷が翌年には修理されていることから不干渉性は無いと断定されています。
SCP-XXX-JPは1960年以降毎年6月9日に出現し、しばらく走行した後に広い平地で停車して演奏会を開始します。
演奏地点に到着したSCP-XXX-JPの内部からはSCP-XXX-JP-Aと指定される4体の人型存在が出現し複数の楽曲の演奏を開始します。この演奏と同時にSCP-XXX-JPの周囲にSCP-XXX-JP-Bと指定される様々な異常存在が徐々に集結し出します。演奏会は未特定の10曲前後の楽曲を平均3時間で演奏した後に終了し、SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JPに乗り込み何処かに走り出します。
では立ち会ったSCP-XXX-JPに関してお願いします。
ああ。木をなぎ倒しながら山道を爆走するトレーラーを見たときは流石に目を疑ったよ。すぐに連絡した上で追跡を開始した。アレ自体は見失ったが、道を見れば何処を通ったかは歴然だったから難しくはなかったな。
停車しているSCP-XXX-JPに追い付いた時はどんな状態でしたか?
一言では言い表せないな。いわゆるライブには行ったことはないんだが、たぶんああいう感じなんだろうな。何百、いや千はいたかもな。とにかく尋常じゃない数の化物達が爆音の音楽の中で熱狂状態だった。俺が録音したのは聞いたか?
ええ。提出された録音ファイルは分析中ですが、支離滅裂な音声が録音されていますね。
本当か?あいつらは日本語で歌ってたいたはずだが。まあいい。トレーラーの周りに群がる奴らは、魑魅魍魎って感じだったな。数mもありそうな蠅が音楽に合わせて羽ばたいて、2足歩行の機械と血まみれの肉塊が肩を組んで踊ってた。他には……
細かい点はひとまず後回しにしましょう。その後どうしたんです?
そうだな。しばらく圧倒されてた俺は連中が俺に見向きもしないことに気付くのに数曲分は時間が必要だった。それで、連中の傍をすり抜けてトレーラーに近付いて行った。そこで、ステージ上で演奏してる奴らを見た。何というか、俺は音楽に全く詳しくはないんだが。……正直言って下手だったと思う。実際に明らかに演奏をミスって大笑いしてる時もあったしな。だけど、何というか熱意というか一体感か?そういうものに包まれるのは悪い気分じゃなかった。これがアレの異常性によるものか分からないけどな。……俺はこれから精神鑑定や記憶処理にかけられるんだよな?
ええ、規定通り。
たぶん、その方が良いんだろうな。
作戦報告書要約 XXX-JP
機動部隊:オメガ-08"ニガヨモギ"
地点:ポレーシェ国立放射線生態学保護区
日時:200█/06/09
SCP-XXX-JPの出現をエージェントが確認。立地的条件から即時投入可能な機動部隊の投入をO5が承認。機動部隊が到着した際には数百体規模のSCP-XXX-JP-Bが出現していた。機動部隊は催涙弾など非殺傷武器を用いて鎮圧を試みる。一定の効果が確認され、一時的に演奏は中断されたが、中断と同時にSCP-XXX-JP-Bが機動部隊を襲撃、拘束され無力化される。その後、再開された演奏を終えSCP-XXX-JP及びSCP-XXX-JP-Bは消失。
被害0名
作戦翌年以降に追加された楽曲の詞の覚書
俺らは モンスター
お前らも モンスター
俺らは 自由
お前らは 不自由
捕まえてみな 俺たちを
自分から檻に入ったお前らじゃ 無理だろうけどな
邪魔する奴らは 全部ぶっ壊す
だって俺らを繋ぐ絆は music誰にも断ち切れない
さあ行くぜ兄弟 今こそ歌うぜ
腑(F)抜けの小っせえ(a dot)組織(union)をぶっ潰せ
補遺: この年の演奏以降、各地のアマチュアバンドが一致する歌詞の楽曲を使用する例が████件確認されています。
記録・情報保安管理局より通達
この文書は2009/9/16にデータベース自動検知システム""が捕捉したデータ改変元を復元・保全したもので、文書自体の異常性は否定されています。この記録はRAISA-1478("復元済文書アーカイブ")として維持されており、編集・削除は追って通知があるまで保留されます。
記録情報セキュリティ管理室(RAISA) ████ ███
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは識別タグを装着して、サイト-81██の日本海の岩礁海岸を再現した水槽に収容します。
説明: SCP-XXX-JPは瞬間移動能力を有するケアシホンヤドカリ( Pagurus lanuginosus)の1個体で、その能力を貝殻の交換、危機回避、エサの獲得に使用します。また、同種の標準的な成体のサイズになって以降に成長は確認されていませんが50年以上生存しています。
記録1: 研究員が、SCP-XXX-JPが水槽の中に用意された新しい貝殻の中に瞬間移動したと主張しました。後の観察によって、瞬間移動は数回に渡り確認できました。
記録2: 清掃中のDクラス職員が転倒の際にSCP-XXX-JP用の水槽を倒しました。その際、SCP-XXX-JPは予備の水槽内に瞬間移動したため事なきを得ました。
記録3: SCP-XXX-JPの認識能力の調査のため、SCP-XXX-JPを一時的に危険な状態に置く実験が許可されましたが、許可が下りた同時刻にSCP-XXX-JPは収容室内から消失しました。その後、実験許可が取り消された時点でSCP-XXX-JPは再出現しています。
結城 久磨 博士 生誕100周年記念論文
結城 久磨 博士生誕100周年記念論文発刊にあたって
結城久磨博士は192█年に生まれ、国立███研究所勤務を経て財団に招かれました。国内に財団による管理が浸透し始めた戦後間もない時代に、専門分野のみならず様々な分野で尽力してきました。
特に職員の人事配置ついてのシステムの確立とともに、多くの研究者を育て全国に送り出すなど、日本における財団の"基礎"作りにも貢献してきたことから81地域ブロックの母とも呼ばれています。
202█年はそんな彼女の生誕100周年であり、教え子である私達が彼女と共にこの記念となる年を迎えられることを嬉しく思います。
結城博士生誕100周年を記念して論文集を発刊する運びになり、誠に慶賀に堪えない。同氏は財団に招かれて以来、長きに渡り財団の研究に尽力し、成果を上げてきた。これは同氏は勿論、周囲を支えた職員達の努力によるものである。
この日本を取り巻く異常存在の環境の変化は著しい。財団が本格的に日本に進出したのは戦後であるが、進出以前の異常存在への対処や高度成長の影で困難な道を辿ってきた。そのような苦しい時代を乗り越え、確保・収容・保護を達成し続けている業績に誇りを感じられずにはいられない。今後とも同氏のなお一層の励みに期待している。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは電池を外した状態でサイト-8181の防音処理が施された収容ロッカーに保管されています。ロッカー内から秒針を刻む音が聞こえた場合、担当職員に連絡がなされます。
追記: 実験3以降、SCP-XXX-JPに関する実験はO5権限によって無期限に中止にされています。
説明: SCP-XXX-JPはステップ運針の掛け時計です。外観は国内に流通している一般的なアナログ式の掛け時計と違いは見られませんが、回収された同型の時計に異常はありませんでした。
SCP-XXX-JPが配置された密室は、内部の人間(以下、対象と呼称)が眠りにつこうとすると一種の隔絶状態になります。
映像・音声記録によると、対象は秒針の音に不安を感じて就寝と覚醒を繰り返します。しかし、録音された秒針の音には異常性も確認できなかったため、対象の反応が異常なものかは判明していません。
██博士によって実施された3回の実験では最終的に秒針の音が止み、SCP-XXX-JP-Aと称される四肢が異様に長い全長2mの人型存在が出現しています。SCP-XXX-JP-Aは対象を捕獲した後に消失しました。実験3では作戦司令部も[編集済]。O5権限で更なる実験は禁止と実験記録3の封印がなされ、SCP-XXX-JP担当チームは再編成されました。
実験担当者が消灯を宣言し、D-8432が電気を消してベッドに入った瞬間にモニタールームと実験室間の通信が途絶した。以下は実験室内の記録装置の書き起こしである。
[通信途絶から15分経過。D-8432はその間も寝返りを何度もうっていた。]
D-8432: [集音マイクを掴む]もしもし博士。時計の音がうるさくて眠れねえんだが。
[この間、モニタールームは実験中止を宣言して通信復旧と実験室への進入に努めている。]
D-8432: おい博士。[5秒の沈黙]くそ、あいつらも寝てんのかよ。
[D-8432は布団を大きく被り眠ろうとする。]
D-8432: [3分の沈黙]
D-8432:
D-8432:
実験記録-3[削除済]
補遺: 実験3以降、電池を外して保管している収容ロッカーから秒針の音が聞こえるとの報告が相次いだため、収容ロッカーには防音処理が施されました。
下書きはここまでです、ありがとうございました。
作品名: 時計 スペース
提供元: http://www.photo-ac.com/main/detail/141548?title=%E6%99%82%E8%A8%88%E3%80%80%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9&selected_size=s
作者: みこcamera
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Neutralized
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP及びその土地は財団に購入されました。
敷地内は一般人の立ち入りを禁止し、SCP-XXX-JP内はをビデオで監視します。夜間はSCP-XXX-JP外から内部の盗聴を実施します。
説明: SCP-XXX-JPは閉館した███美術館で、館内では夜間に発生する人型の影群(SCP-XXX-JP-1)及び美術品群(SCP-XXX-JP-2)です。昼間は展示品が一切ない放棄された美術館です。
夜間にSCP-XXX-JP内に進入した物品・生物は進入と同時に消失します。昼間に配置された物品・生物も日没と共に消失するため、夜間のSCP-XXX-JP内の調査の大部分は当時からSCP-XXX-JP内に設置されていた監視カメラによって行われています。
夜間にSCP-XXX-JP内で出現するSCP-XXX-JP-1群はその特徴から3種類に分類されています。
分類 |
外見 |
備考 |
-1-G |
頭部が花の形をした緑色の人型の影。 |
-1の大多数を占めるが他の-1とコミュニケーションしている様子が見られず-2を鑑賞して回る。一部の個体は自身の頭部と一致する花を-2の前に置く例が確認された。 |
-1-W |
動物の頭部をしている白色の人型の影。 |
確認された個体数は最少だが、同一個体の出現回数非常に多い。 |
-1-R |
頭部が様々な無機物になっている赤色の人型の影。 |
2回目以降の出現が確認できない個体が大半である。-1-Rが設置した-2の多くは数日のうちに姿を消す傾向にある。 |
-2は夜間の館内に出現する美術品で、絵画や彫刻など様々な形態が見られます。
注目すべき-2のリスト
番号 |
特徴 |
備考 |
内容 |
内容 |
内容 |
内容 |
内容 |
内容 |
減少傾向にあった-1及び-2は2014/09/09以来姿を見せていません。オブジェクトクラスは変更されました。
閉館のお知らせ
ご愛顧いただきました〇〇美術館ですが、閉館させていただく運びとなりました。
10年間に渡り、寄贈・献花頂いた皆様に感謝申し上げます。
一部の展示品におきましては開館予定の新帝国美術館に寄贈させていただきますので、どうかそちらの方もご贔屓お願い致します。
https://www.flickr.com/photos/familymwr/4929686567/in/photolist-8vBW4Z-aVNwZg-cCkp2N-8hZXcW-5oKUqh-fiWv4B-nNFf4h-68Qw5c-ja7VY6-rosuJ4-cyQRcs-7AdC9o-nZ2Hhr-oguXgm-nZ2FtB-kz4qEa-ayS6C6-run2qV-7Cydeh-9R3BPC-8KjC5-oX6ohh-6FUVMx-k1TVLt-o4ZsbM-9b6aLX-bzpRAt-8PpCfn-9QqiEK-aFVDJ8-jt9q54-bLoGmP-8g68oo-edkkgd-o21ifX-oSufWj-77DD9u-muSXKH-o5qcFg-iSprCg-kv6Ar4-qLLSDF-fg8pwQ-8uYXBh-qWEH3V-aixz6X-nbzfKQ-anbF5M-bqfe7P-9Nxs8c
画に対する分析、或いは深読み
プロビデンスの目とあるためキリスト教あるいは宗教画であると推測できる。以降はそれを踏まえての分析。
黒色のキャンバス⇒黒はキリスト教に限らず、死・冥府などの象徴
菱形の赤色⇒キリスト教では血に形容される赤色は愛や贖罪と言った意味がありますが、作者の一部や有害物質が含まれていることからどちらかといえば殉教などと言った意味の方がしっくりきます。
V字型に配置⇒日本人が写真を撮るときのピースサインもVですが、これは人差し指・中指・親指の3つの指を用いた三位一体を意味していると分析します。3という数字はキリスト教の関連の象徴だと三位一体と考えてもいいかもしれません。
中央の図形の中にはプロビデンスの目⇒上で三位一体とピースサインについて述べましたが、その中で親指は特に神を指します。プロビデンスの目は全知全能などの意味があるのでその点では整合性があります。
なぜ菱形なのか⇒これについては自分でも多少無理がある解釈になります。そもそもプロビデンスの目というのは主に三位一体を示す三角形と共に使われることこそありますが(米ドル札など)菱形というのはあまり耳にしません。菱形は内接円こそ正円ですが、外接円は楕円であることからアプローチをしようと思ったのですが自身で納得できませんでした。恐らくは菱形ではなく、何度も述べている三位一体を示す三角形2つ分と考えました。すると、菱形1つが三角形2つ分になるのでキャンバスの左・中央・右にそれぞれ6ずつ数字が並ぶということになります。つまり菱形3つというのは「666」の象徴ということになります。この666という数字、キリスト教界の中ではかなり忌むべき数字です。ヨハネの黙示録で世界を42か月支配した獣が人々に刻んだ刻印が666という数字なのです。つまるところ、666は不吉、あるいは支配といった意味です。
そして作品全体の意味についてですが、作者が作品を完成させるために自身の命を犠牲(死亡は未確認)にしていることも考えると、「たとえどんな支配下に置かれようとも死をもって殉じる者は父なる神が見ておられる」といったメッセージだと捉えました。作者は何かに準じることを奨励したかったわけでかね、実際に彼もこの作品、あるいは「誰かの記憶に残りたい」という意思に殉じたわけですし。
]]
[[/>]]
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト8182の標準人型収容施設に収容されてます。
現在、更なる実験体は不要のため新しく発見された個体には処分が実行されます。
説明: SCP-XXX-JPは児童の姿をした人型実体です。出現家庭の子どもとして違和感の無い特徴を所持し、これは優性・劣勢遺伝によるものと同等です。全ての個体は加齢の兆候を見せず、知能レベルも外見相応の基準からの逸脱を見せません。
SCP-XXX-JPは特定の家庭に潜入し、自身をその家庭の子供であると主張して扶養を求めます。この際、SCP-XXX-JPは当家庭の詳細な情報を有している場合が多くみられます。そのため、初期の遭遇に対する警察機関への通報などは親による虐待や錯乱だとして一蹴される場合がありますが、家庭内に育児の形跡が無い点や戸籍などの公的記録が存在しないことから騒ぎになります(表現考え直す)
SCP-XXX-JPは子供の姿をした、家庭へと侵入し自身の扶養を求める実体です。主に、住人を自身の親として扱うことで。また、SCP-XXX-JPは侵入する家庭の情報や家庭の住人の遺伝子を獲得していることから、しばしば家庭の崩壊を招きます。
対象: SCP-XXX-JP-█████の対象となった家庭の住人
付記: 対象は27歳。SCP-XXX-JP発見
<録音開始>
インタビュアー: もう一度、その子供を初めて見つけた時のことを最初から話してくれませんか。
誰かさん: [溜息]もう何度も話したはずよ。
インタビュアー: 正式な記録のためです、ご理解ください。
誰かさん: ……あの日、帰ってきたら家の明かりがついてることに気付いたのよ。最初は電気を付けっ放しなだけだと思ったわ。
インタビュアー: 最初は、とは。
誰かさん: 玄関に入った瞬間に、何というか人の気配を感じたのよ。この家に誰かいるって。
インタビュアー: 夫だとは思わなかったのですか。
誰かさん:
インタビュアー:
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe Neutlized
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの収容室としての使用は禁止されています。一日に一度、SCP-XXX-JP内にSCP-XXX-JP-Aが出現していないかを確認してください。
SCP-XXX-JP-Aが発見された場合は簡易検査後、サイト-8141の収容ロッカーに付属品と別々に保存されます。
説明: SCP-XXX-JPはサイト-██群の人間型収容セクターの地下4階に位置する特殊収容ユニットです。収容室は厚さ30 cmの鋼材で構成され対現実歪曲標準設備が備えられています。また、収容室内はベッドやユニットバスなどの設備が揃えられています。収容室のゲートはセキュリティクリアランス4以上の認証コードを要求する規格が採用されています。
SCP-XXX-JP内では、財団職員(多くがDクラス)の恰好をした全身マネキン(SCP-XXX-JP-Aと指定)が発見されます。SCP-XXX-JP-Aは個体に応じて服装・体格・姿勢は様々ですが、稼働部位と顔のパーツが存在しません。また、身に付けている物品はいずれもサイト-██採用品と一致、或いは採用規格をクリアしています。
回収されたSCP-XXX-JP-Aのリスト
番号 |
発見日時 |
特徴 |
備考 |
SCP-XXX-JP-A-001 |
20██/12/24 |
Dクラス職員用の作業着を装着している。 |
|
SCP-XXX-JP-A-███ |
20██/12/24 |
一般的な研究員の姿をしている。 |
内容 |
SCP-XXX-JP-A-███ |
20██/12/24 |
保育士 |
内容 |
SCP-XXX-JP-A-███ |
20██/12/24 |
内容 |
内容 |
SCP-XXX-JP-A-███ |
20██/12/24 |
内容 |
内容 |
SCP-XXX-JP-A-███ |
20██/12/24 |
[O5によって編集済] |
内容 |
この12年間で出現するマネキンは精巧を欠いたものになりつつあります。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-2212の低温度貯蔵室で保管されています。
ヒトの受精卵へのSCP-XXX-JP注入実験は倫理委員会の承認があるまで無期限停止されています。
SCP-XXX-JP-Aの所在地は財団の通常内において行われます。
説明: SCP-XXX-JPは計██ダースのプラスチック容器に入っている液剤で、容器には日本生類創研のロゴが存在します。上記の要注意団体寄与が判明した時点で押収品のすり替えが行われました。
SCP-XXX-JPを注入された哺乳類の受精卵は、子宮内において細胞分裂が促進されて急激に成長します。
SCP-XXX-JPの効果は、注入された受精卵及びその受精卵が成長した胎児のみに及びます。出産された新生児の成長速度はSCP-XXX-JPを用いない場合と同程度であり、SCP-XXX-JP由来の疾患や欠損は確認されていません。しかし、多くの場合で母体は異常な速度で成長する胎児への適応が追い付かず、精神・肉体両面での消耗が激しいことが判明しています。
工場は低価格かつ短期間の代理母出産をビジネスとして活動していました。工場は、需要に対して不足しがちな母体の供給問題の解決手段として、予め顧客の精子卵子提供を多めに発注し、財団が制圧した時点で工場内では名を超える10代の若い母体が存在しましたが回復したのは僅か名でした。死亡した母体は焼却した上で海上で廃棄したことが尋問で明らかになっています。顧客は主にアメリカ、中国、日本であり押収された顧客名簿によると顧客は名で、SCP-XXX-JPを用いて出産されたヒトは少なくとも名以上存在していることが明らかになっています。これら全員の収容は、その規模と彼ら自体に異常性が発見されていないことから保留されています。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP及びSCP-XXX-JP-Aは封筒に入れた上でサイト-8181の収容ロッカーに収容します。
SCP-XXX-JPに関する人員はCクラス未満の職員に限定されています。SCP-XXX-JPの異常性への曝露が疑われる人物は一時的な隔離或いは継続的な監視下に置かれます。財団職員の場合は、前述の措置に加えセキュリティクリアランス及び分類クラスの降格を実施します。
SCP-XXX-JPの被写体の行方及び更なるSCP-XXX-JP-Aの調査はCクラス未満の職員から選抜したチームをあたらせてください。
説明: SCP-XXX-JPは男性5人が写る1枚の写真で、発見時は一部の被写体の頭部が不自然に歪曲していました。被写体は██大学██同好会所属の大学生5人であり、撮影場所は前述の5人が2014/08/██に訪れた[編集済]だと判明しています。
SCP-XXX-JPの被写体は1名が行方不明で、4名が死亡しています。死亡した4名のうち2名は財団による調査が及ぶ以前に死亡し、死体検案で事件性無しと判断されたため遺族に返却後火葬されています。
投稿済改稿案
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内容としてはドリームマン関係ですか
01:09:03 <amamiel> 「何回も」という部分から、夢を繰り返していたりです?
01:09:46 <y33r41> これはまああくまで個人的な解釈なんですが
01:11:00 <y33r41> ドリームマンって危機を知らせてくれるけどその多くは無視されたりそもそも忘れ去られたりして伝達に失敗してるんじゃないかなあって思ったりしてるんです
01:11:44 <y33r41> なんで言動も少し諦めがちというか疲れてる感じをイメージしてます
01:12:29 <amamiel> なるほど、ではこの「何回も」はそういった感情が含まれているわけですね
01:13:16 <y33r41> 天見補助員の夢日記にドリームマンが一切登場していないのもその表れのつもりでした
01:13:33 <amamiel> そうなると、補助員に何回も言ったのではなく、多くの職員たちに何回も言ってきたということですか
01:15:52 <y33r41> 「特に」補助員に何回もって感じですね。元々補助員(というか元の3人誰かなのか原因となったSCPかはあれですが)がドリームマン含めて現実世界と隔てた世界の住人というイメージ
01:16:28 <amamiel> ふむふむ
01:17:00 <amamiel> だから別世界の住人としての名前呼び(アマミエル)なのですね
01:17:44 <y33r41> 天使というキーワードは敢えて書いてませんが、ドリームマン含め補助員は天使の序列の中でも一番低い、だからこそ人間の世界との橋渡し役をする存在みたいな(羽が2本しかないのはそれが理由
01:19:25 <amamiel> 夢の世界を死後の世界/高次の世界と捉え、自らを含め天使の名で呼ぶなど、理由付けもいろいろと広げられたりできそうですね
01:20:38 <y33r41> 本当は川の中に引きずり込むのは事件で死んだ被害者たちにしようと思ったんですけどちょっと表現に迷って省略しました
01:21:33 <amamiel> 橋渡しをする役目を担うのに、「夢日記」という媒体を日常的に書く補助員というのは、その意味でも適任かもですね
01:22:27 <y33r41> 一応、ソースでしか見えないとこも再現しましたが現状ではあんま上手く使えていないです
01:22:35 <amamiel> 引き摺りこまれる状況に、なぜそうなったのか、彼らが引き摺る込む理由などで補助員の「失敗」も表現できそうですね
01:27:51 <y33r41> あと天見補助員なのにあんま「眼」要素取り入れられなかったなあっという。どこかに入れるかもしれないです
01:28:19 <amamiel> ま、まあ、眼はあくまでおまけみたいなものですし……
01:28:54 <unReGrett> ドリームマンの眼でも覗き込もう
01:29:22 <y33r41> あ、一応ドリームマンの瞳の記述してた
01:30:03 <amamiel> 眼をジっと見てどのような感情や意思を持っているのか想像させてみたりでyそうか
01:30:05 <amamiel> でしょうか
01:30:30 <amamiel> さて、ここで内容自体の感想ですが、背景がしっかり考えられている分、そこが文中で表現・説明されていないのが少しもったいない気がしますね
01:31:13 <y33r41> どう表現したものか難しいんですよね。ひたすら長くなってもくどく説明してるみたいになっちゃいそうで
01:31:47 <amamiel> 確かに、独特な状況・世界だけにどこまで表現するかですか
01:32:17 <amamiel> また、オチでは「補助員が再び失敗した」というのを強く表現してみてもいいかもしれません
01:32:51 <y33r41> なるほど
01:34:06 <amamiel> 現状では男の存在が忘れただけともとられそうなので、間違った夢日記のせいで悲劇が……ともできますが、少し夢日記オチとはラストが変わってしまいますね
01:35:00 <amamiel> あるいは、夢の世界でドリームマンが憂いるなどで「失敗」を表現などもありますか
01:37:03 <y33r41> 男の存在じゃなくて警告を重視させるようにしてみよう
01:37:53 <amamiel> あ、前半で「失敗」を繰り返していることを強調出来れば、ラストの「忘れて間違えた内容の夢日記」で「失敗」を十分に表現できるかもですか
01:39:19 <y33r41> 久しぶりっていうのも繰り返していることを示唆はしているんですけどね、ドリームマンの気まぐれ見たく思われることの方が多いかもしれな
01:40:15 <amamiel> ですね、「また会ったね」など、何度もあっていることを暗に示してみてもですか
01:40:33 <y33r41> 取る行動を知っていたのも何回も見たからかもしれない
01:41:16 <y33r41> どこかで会ったか聞かれたらとぼけるよりも無言な方が自然かなあ
01:41:54 <amamiel> 確かにとぼけるより、「ああ、やはり覚えていないのだな」といった感情を想起させられるかもですね
01:42:38 <y33r41> ドリームマン視点だとそれが重要だから落胆して無言になる方が自然ですね確かに
01:43:13 <amamiel> その無言を補助員視点で考察してみたりで説明・表現にも引っ張れそうですね
01:43:38 <amamiel> 「彼は怒っているのだろうか、いや、どちらかといえばあきれている?」などのような内情表現で
01:44:38 <y33r41> あ、そういえば夢の中では補助員には「」では喋らせないつもりだったのに最初から喋ってますがな
01:44:40 <y33r41> しまった
01:47:04 <amamiel> でも、単純なやり取り程度なら問題ない気もしますよ
01:48:27 <amamiel> アイデア、というか構成ですが、最初に天使の羽があることに気付き、そこから男に声をかけられるという流れも行けそうですね
01:49:41 <amamiel> 羽を見つけて驚いていたら、「それは〇〇だ」と声を掛けられて、夢の世界と天使の関係性についての表現を入れたり
01:49:53 <y33r41> 正直、天使って書かずに表現するのもそこからやろうかっていう
01:50:30 <y33r41> うーん関係性を直接語らせたくないのでなんとかうまく誤魔化したい
01:50:59 <y33r41> 風景描写で羽とか翼を描くかなぁ
01:51:21 <amamiel> 「天使」という表現を使わずに、仲間の証や橋渡し役であることから想起させたりもですか
01:52:07 <y33r41> まあ橋渡し役は最悪解釈とか読み取りに委ねてもいいかなって
01:52:48 <amamiel> 「補助員を選定した理由」に深く関わって来ないのであれば、確かに削ってもですね
01:55:55 <y33r41> うーむそこまで深くは考えてなかったな。なんとなく天見人格の原因の事件には何か関わりがありそう
01:56:03 <y33r41> ぐらいのイメージ
01:57:09 <amamiel> なるほど
01:58:10 <y33r41> そこまで詳細に、かつ著者でもないのに1つのtaleでガチガチにしちゃってもなあというのもあって。過去に何かあった職員だなあぐらいの印象付けが出来れば
01:58:50 <amamiel> その部分は軽くセリフで仄めかす感じで良さ外科もですね
01:58:55 <amamiel> 良さげかもですね
02:00:30 <amamiel> 単に「複数の視野を持つ」「財団に従順なメッセンジャー」「夢日記を書いている」ことから選んだなど、それとなくドリームマンに言わせちゃって
02:01:06 <amamiel> それでもって言われた本人は他のセリフと同じく訳のわからないこと言っているぞ、ととらえさせたり
02:02:59 <y33r41> 死ぬほどハードルが上がる
02:03:40 <y33r41> 一応ドリームマンは財団職員にしか姿を見せないのでまあ
02:04:49 <amamiel> 他の職員の夢にも現れていたが、力が弱って覚えてもらえなくなり、そんな中で補助員に眼を付けた感じかもですね
02:05:23 <y33r41> どっちかっていうと仲間意識かなあ。半身ってドリームマンを意識したので
02:05:38 <y33r41> まあ隠し文章なんでアレですが
02:06:35 <amamiel> 仲間意識ですか、同じ天使同士なのかもですか
02:08:02 <amamiel> そのあたりはさらっと触れるか触れないか程度で、ですね