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SCP-XXX-JPの内部

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは現在、オブジェクトを中心として建設されたサイト-81██の敷地内に存在しています。SCP-XXX-JP内のSCP-XXX-JP-1から-3は、1週間ごとにその全部が回収され、その後焼却処分されます。収容を確実にするために、SCP-XXX-JPに対しては、これらの回収した物品は発展途上国に寄付されるという説明を行ってください。

説明: SCP-XXX-JPは██県██市に存在する二階建ての一軒家です。SCP-XXX-JPは20██年、マナによる慈善財団(MCF)の██支部への襲撃に際してその存在を知られることになり、その後財団の管理下に入りました。後の調査では、この建物は19██年に民間の建設会社によって別荘として建築されたのち、MCFの構成員である裏川██によって買い取られ、その後20██年にMCFのフロント団体の一つに寄贈されたことが判明しています。現在、裏川██の所在は不明です。

SCP-XXX-JPは毎日6:001に、屋内の決まった場所に物品を生成する特性を持ちます(以下、SCP-XXX-JP-nと記述)。MCFは、これらの物品を発展途上地域へ提供するため、当該オブジェクトを利用していました。以下のリストはSCP-XXX-JP-nの一覧です。
オブジェクト番号 発生する物品 発生場所 備考
SCP-XXX-JP-1 多数の既知の植物種の可食部 SCP-XXX-JP一階に存在する冷蔵庫 現在までに確認された植物種は25種。未知の理由により、対応する通常の植物種に比べ、腐敗、劣化の速度は2~5倍程度遅い。
SCP-XXX-JP-2 経口補水液 SCP-XXX-JPに存在するすべての水道設備 未知の理由により、内部の細菌、ウイルスなどの持つ病原性は発現しない。
SCP-XXX-JP-3 様々な形態の衣料品 SCP-XXX-JP二階に存在する衣服ダンス これらの物品の構成素材は、木綿、麻、ポリエステル、もしくはそれらの混合繊維など多岐に渡る。

SCP-XXX-JP-nの発生時には、SCP-XXX-JPの敷地内の大気、土壌が消失します。このとき失われる物質の質量は発生物品の質量と比例関係にありますが、それと比べてごく微小2であり、発生物品の質量と一致しません。この消失による地盤沈下などの現象は少なくとも、5██年後まで起こらないと考えられています。

SCP-XXX-JPは知性と、加えてオブジェクト敷地内に対する知覚を持ち、内部に存在するマジックボード(以下SCP-XXX-JP-Aと記述)に文章、図表を記述して意思疎通を行います。SCP-XXX-JPは一般的な成人と同程度の知能と社会的常識を持ち、人間とのコミュニケーションを行うことが可能です。その一方で、SCP-XXX-JPは記憶障害を持ち、最高でも14日前の出来事までしか記憶できません。また、SCP-XXX-JPは、自身の意思でSCP-XXX-JP-nの発生を制御することができないことが判明しています。以下は、SCP-XXX-JPへのインタビュー記録です。

SCP-XXX-JPインタビュー記録001 - 日付20██/09/██

対象: SCP-XXX-JP

インタビュアー: エージェント████

付記: 当インタビューの内、SCP-XXX-JPの部分はSCP-XXX-JP-A上に描画された文章を転写したものである。

<記録開始, 20██/09/██>

エージェント████:こんにちは。████です。今回はあなたの調査のために、いくつかの質問に答えてもらいたいのですが、よろしいでしょうか。

SCP-XXX-JP: こんにちは。物覚えが悪いので、あまり答えられる自信はありませんが、よろしくお願いします。

エージェント████: では、質問を始めます。初めに、あなたが今のような状態になった原因は何でしょうか?

SCP-XXX-JP: すみません、覚えてないのです…気づいたらここにいた、という感じで…。

エージェント████: では、あなたが初めに覚えている記憶は何でしょう。

SCP-XXX-JP: 確か大体二週間前に、台風が来たことは覚えていますね。3あの時は怖くて怖くて。もとより頑丈さに自信はあるんですが、それでも雷が近くに落ちたときは、生命の危機を感じました。

エージェント████: 分かりました。次の質問です。この人を覚えていますか?(裏川 ██の写真を見せる。)あなたを始めに所有していた人なのですが。

SCP-XXX-JP: うーん…、見た記憶はないですね。すみません。

エージェント████: いえいえ、大丈夫ですよ。それでは、次の質問です。あなたの話では、あなたの中で生みだされている野菜、衣服などの物品類、私たちが言うところのSCP-XXX-JP-nは、自分の意志で生みだすことを止めることはできないと言うことですが、その原因となるものに、何か心当たりはありますか?

SCP-XXX-JP: いえ、分かりません。金曜日になると無意識のうちに出てくるのです。おそらく、あなた達がする瞬きと同じような感覚です。ただ、私個人の中で納得できる考えであれば、一つあるのですが…。言っても大丈夫ですか?

エージェント████: 遠慮なくおっしゃってください。どんな小さな物でも、原因究明の糸口になることはあります。

SCP-XXX-JP: ええ、私、物忘れが激しいのですが、ただ一つ、世界中の貧しい人を救いたいという気持ちは、なぜだかずっと心の中に残っているんですよね。つまり、これこそが私を作った人の願いで、私の生まれた理由だと、個人的に考えているのです。

エージェント████: なるほど、そのゆえ、あなたは無意識的に、貧しい人のための物資、SCP-XXX-JP-nを生みだしていると。

SCP-XXX-JP: そうです。生成量を操作できてない身で言うのもおこがましいのですが、この物資で確かに助かる人がいることに、私は喜びを感じているのです。とはいえ、これで養える人の数なんて、世界中の貧しい人たちに比べたらごく僅かですけどね。そういうところも、私が出す量を減らせない一因なのかもしれません。

<記録終了>

SCP-XXX-JPの起源は不明です。財団エージェントの調査によって、裏川氏がSCP-XXX-JPを寄付する数日前に、MCF職員の同僚に対して『土から抗マラリア原虫成分を持つ野菜と水を作れるという業者と出会った。』という趣旨の話をしていたことが判明していますが、SCP-XXX-JP-1と-2にそのような成分は存在せず、この情報とSCP-XXX-JPの関係は不明です。追記(20██/██/██):SCP-XXX-JPの起源に関する有力な情報が発見されました。詳細は補遺XXX-JP-1を参照してください。