黒埼会計主任の管理資料編集用ファイル
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SCP-XXX-JPの出現地点

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter→Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは現在その周辺土地を財団によって買収・封鎖し、買収範囲内に建設されていた道路は該当範囲から充分に遠ざけた新規ルートが設置されています。範囲内に建設された簡易サイトに規定数以上の職員を駐在(サイト-8103~8105所属の職員から定期的に選出・入れ替えが行なわれます)させることで一般人の接近を監視し、一般人が範囲内への侵入を試みた場合は大規模な土地開発予定地の作業員を装ったうえで阻止してください。SCP-XXX-JPの活性化による初期段階の影響が職員に見られた場合、実験実施の指定がある場合を除いて活性状態のリセットまで簡易サイト内で待機をしてください。
また、SCP-XXX-JPに関連する現象を写真、音声・映像媒体で記録することが不可能であるため、SCP-XXX-JPに関する情報はリアルタイムでの筆記によってのみ記録が行なわれます。新たに取得した情報はSCP-XXX-JP特別指定職員へ速やかに提出し、提出前の情報を記録もしくは閲覧した指定外の駐在職員はAクラス記憶処理を受けてください。

説明: SCP-XXX-JPは北海道札幌市内の██山中に存在する██湖1周辺で不定期的に発生する現象の総称です。SCP-XXX-JPの活性化の初期段階では、██湖の周辺約10km圏内で単独行動をしているランダムな人間1名(以降"対象の人物"と呼称)が男性の啜り泣くような声を微かに感知し、単独で██湖に向かおうとします。この段階で対象の人物以外の人間がSCP-XXX-JPに対するあらゆる感知および干渉を行うことが不可能となります。活性化時点で影響範囲内に単独行動中の人間が存在しなかった場合、活性化後の経過時間に比例して影響範囲が拡大(範囲拡大の正確なペースと最大範囲は不明)します。また、対象の人物が██湖に向かおうとする段階で微弱な強制力が働いていると思われますが、自身の意思による進行の断念で強制力の振り切りが可能です。72時間以内に██湖に向かわなかった際は活性状態がリセットされ、再び不定期的な活性化が行なわれるまで休止状態となります。
なお、SCP-XXX-JPには強力な反ミーム性の保持が断定されており、情報の拡散が極めて困難なことから財団による補足以前の正確な出現時期は不明です。

対象の人物が██湖の視認範囲に到着した場合、██湖の湖畔に沿うように外壁が建設された洋館(以降"SCP-XXX-JP-1"と呼称)を観測しますが、対象の人物以外のいかなる人物や記録媒体では観測不可能です。出入口となる扉は対象の人物がSCP-XXX-JP-1を最初に視認した位置に対して真正面になるように生成され、内部への進入が可能なように開放されています。内部に進入した対象の人物がSCP-XXX-JP-1の出入り口から続く通路を直進すると、所々が損傷し血痕が付着した紳士服を着用した身長175cm程度の人型実体(以降SCP-XXX-JP-2と呼称)が突き当りにある扉の前に直立しています。SCP-XXX-JP-2の頸部からは白色のヒナゲシ2らしき植物が生育しており、活性化初期段階に発生するものと同一の人物と思しき声と丁寧な口調で「この洋館は博物館である」「自分はこの博物館の館長を務めている」と説明したのち背後の扉を開錠し、対象の人物の背後を常に徒歩で追跡します。
SCP-XXX-JP-2が開錠した扉の向こう側には一般的な博物館と同様に展示物を鑑賞するためのケースと順路、別フロアの展示室に続く階段が存在し、ケース内には既知もしくは未知の物品・物体・人間を含む生物の模型(以降SCP-XXX-JP-3と呼称)が不規則に展示されています。SCP-XXX-JP-2に対して特定の展示物について尋ねると、「展示されているのは架空の存在を模したレプリカであり本物ではない」と前置きしたうえで展示物の簡単な解説を開始します。解説内容に関してはSCP-XXX-JP-3解説一覧を参照してください。3
対象の人物が展示スペースからSCP-XXX-JP-1外へ続く通路に移動する、SCP-XXX-JPに属する物体に危害を加えようとする、SCP-XXX-JP-2に出口を尋ねる、SCP-XXX-JP-2の追跡から逃れるのうちいずれかの行為を行なった場合、もしくは先述の行動を一定時間(正確な時間は判明していません)起こさなかったことでSCP-XXX-JP-2から「もうすぐ閉館の時間になる」と告げられた場合対象の人物は軽い立眩みを伴ってSCP-XXX-JP-1の出入口に位置していた湖畔に転送され、SCP-XXX-JPはそれらの消失により非活性状態へ移行します。

対象の人物がSCP-XXX-JP-1に進入する瞬間を他の人物の視認や映像記録媒体等で観測していた場合、対象の人物が突如消失したように観測されます。その後SCP-XXX-JP-1内部での滞在時間と同等と思しき時間(最長3時間程度)の経過と共に対象の人物が再び消失地点から出現し、再び外部からの観測が可能になります。
また、SCP-XXX-JP-1内部において機械類は動作を停止するため活性化時の現象を対象の人物がSCP-XXX-JP-1内部に機器を持ち込むことでの現象記録は不可能ですが、筆記による記録は可能です。
対象の人物はSCP-XXX-JPの非活性化もしくは初期段階における活性状態のリセットから最短約15秒、最長約3時間以内にSCP-XXX-JP活性化時の経験に関する記憶を喪失します。対象の人物の消失もしくは再出現を観測した人物に関しても対象の人物と同様のタイミングで観測した現象に関する記憶を喪失しました。

SCP-XXX-JPは、サイト-81██上級職員である渡烏博士が2003年█月██日にオカルト掲示板を中心とした複数のサイトを閲覧したことにより存在が発覚しました。発生地点の特定・収容後はカバーストーリー『複数の人物による長期的な"釣り"行為』の適用を行ない、SCP-XXX-JPに関してより詳細な情報が書き込まれたスレッドは一部を削除したうえで関連サイトに虚構である旨をミスリードする複数の投稿が段階的に行なわれました。
また、書き込みを行なった人物(以下"該当者"と呼称)に関しては全員が特定されインタビューのち記憶処理を受けています。インタビューの結果すべての該当者が「書き込んだのは確かに自分だが、その内容を実際に経験した記憶が無い」と述べており、スレッドに関しても最初の投稿および該当者がSCP-XXX-JPに関する一連の経験を忘却するまでに投稿されたレスポンスへの返信以降の情報は投稿されていませんでした。

SCP-XXX-JPは活性化初期段階での影響範囲拡大や物理的な収容の難易度から発見当時Keterへのクラス指定が検討されましたが、調査の結果██湖周辺土地の封鎖と活性化時の不干渉措置が容易であることにより事実上の封じ込めが実現されたため現在Euclidへ指定されています。