Waverのマイルーム
評価: 0+x

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: その性質上、SCP-XXX-JPの完全な収容は不可能です。

説明: SCP-XXX-JPは日本国内に存在する人間に対して不定期に発生する現象です。SCP-XXX-JPの対象となる詳細な条件は不明ですが、財団が把握しているSCP-XXX-JP対象者の内、日本語話者以外の人間と16歳未満の人間以外の割合は有意に低い事が判明しています。また、後述する"故郷"に滞在している人間はSCP-XXX-JPの対象にならない事が判明しています。

対象者が幼少期に居住した経験のある地域(以下、該当する地域を総括して"故郷"と呼称)の風景を想起した際、その風景の中に複数の人間(SCP-XXX-JP-A)が存在すると報告します。SCP-XXX-JP-Bは対象者によってその姿を想起される毎に、対象者の精神状態に変容を齎します。その症状は4段階に亘って進行し、いずれの段階に於いても記憶処理は効果がありません。

第1段階では、対象者はSCP-XXX-JP-Aに対して極度の恐怖と不安感を覚えます。この際、対象者はSCP-XXX-JP-Aが存在する事に対して違和感を抱かず、「何故SCP-XXX-JP-Aが存在するのか」との疑問を抱かない事が判明しており、何らかの精神的な影響力が働いていると推測されます。多くの場合、対象者は意識してSCP-XXX-JP-Aの姿を想起しないようにするか、或いは想起した風景の中からSCP-XXX-JP-Aを除去しようと試みます。前者は故郷の風景を想起しない事で実現可能ですが、後者に関しては風景の中からSCP-XXX-JP-Aを除去する事が不可能であるため、実現不可能です。約1週間が経過した後、症状は第2段階に移行します。

第2段階では、対象者はSCP-XXX-JP-Aに対して恐怖や不安感などの忌避的な感情を覚えなくなりますが、同時に故郷に関する情報を得る事1、及び故郷に行く事を拒絶するようになります。対象者自身もこの拒否反応を起こす明確な理由は把握しておらず、「なんとなく嫌だから」等といった漠然とした証言しか得られません。

第3段階では、対象者はSCP-XXX-JP-Aに対して好意的な反応を示すようになり、積極的に故郷の風景と共にSCP-XXX-JP-Aの姿を想起するようになります。しかし、第3段階に於ける拒否反応は第4段階への移行後も消失しません。

第4段階では、対象者は自身の故郷2に向かおうとします。この際、対象者は「もう帰る時間だ」「皆が待っている」といった趣旨の発言を繰り返す事が確認されています。対象者は故郷の自宅が存在した地点に向かい、「████」と発声した後、消失します。

SCP-XXX-JP-Bは対象者によって想起された風景の中に存在するとされる人型の存在です。性別、年齢、服装等の外見的特徴は様々で、通常の人間との差異はありません。SCP-XXX-JP-Bは想起された風景の中で立っており、基本的に自発的な動作を行いません。しかし、稀に緩慢な動作で移動する場合があります。追跡の試みは現在まで成功しておらず、目的地は不明です。

SCP-XXX-JP-Bが発声する事はありませんが、症状が第4段階まで進行した状態の対象者に対しては、微笑みながら日本語を用いて話しかける事が判明しています。その内容は詳細には判明していませんが、概ね「おかえり」「おかえりなさい」等といった、対象者が帰ってきた事に対する歓迎の挨拶です。