Waverのマイルーム
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid Keter

特別収容プロトコル: 現在SCP-XXX-JP-A/-Bは財団の収容下に無く、それぞれ機動部隊か-7("グッドコップ")、機動部隊か-8("バッドコップ")による捜索が行われています。

説明: SCP-XXX-JPは記録上少なくとも42件の殺人事件の被害者であるとされている人物です。記録によるとSCP-XXX-JPは日本国籍を持つ34歳の男性であり、氏名は佐藤 ██、生年月日は1932年5月22日、身長170.7cm、体重69.6kgです。これらの情報はSCP-XXX-JPに関する全ての情報で共通していますが、それと合致する戸籍は存在しません。また、検死報告書など本来SCP-XXX-JPの画像を添付するべき資料に画像が添付されている事はありません。

SCP-XXX-JPが実在する人間であるかどうかは不明です。後述する"再調査"以前にSCP-XXX-JPの死体を観察した人物は「確かに死体は存在した」「死体を実際に見たり、触ったりした」とSCP-XXX-JPの実在を肯定する証言を行う一方、「外見は覚えていない」「男性だった事以外は分からない」と主張します。また、SCP-XXX-JPの死体が保管されている筈の死体安置所や霊園にSCP-XXX-JPの死体は存在しません。しかし再調査が行われない限り周囲の人間はその事実を認識せず、SCP-XXX-JPの死体がそこに存在するかのように振舞う事が確認されています。

SCP-XXX-JPが被害者であると記録されている殺人事件及びその時点でSCP-XXX-JPを殺害したとされている人物(以下、人物-A)に関する再調査を行った場合、確実に"SCP-XXX-JPを殺害したのは人物-A以外の何者かである"と結論付けられます。再調査以前に発見された、人物-Aが犯行を行った事を示す物品1は人物-A以外の何者かが犯行を行った事を示すものであると確認されます。この際、証拠品には再捜査の前後で一切の変化が認められない事から、再調査の前後で証拠品に対して何らかの認識災害が発生/消失しているものと推測されます。

再調査以前に取得された、鑑定によって個人を特定可能な要素(以下、痕跡)は、再調査以前は人物-Aのそれと合致していたにも関わらず、再調査時には人物-Aも含めた警察や財団のデータベース上に記録されているあらゆる人間と合致しません。また鑑定の結果、それらの痕跡は全て同一人物が残したものであると結論付けられました。

人物-AはSCP-XXX-JPを殺害するに至った経緯について、再調査以前は具体的な証言2を行いますが、再調査時には曖昧な証言をしたり、過去の発言と矛盾する主張を繰り返したりします。一方で人物-Aは「自身がSCP-XXX-JPを殺害した」という非常に強固な認識を抱いており、それを否定されると強い錯乱状態・恐慌状態に陥り、多くの場合暴力的な反応を示します。この精神影響はAクラス記憶処理によって一時的な除去が可能ですが、数分から数日の間に記憶は完全に復元されるため、完全な除去は不可能であると考えられています。

他のSCP-XXX-JPを殺害したとされている人物に対してもインタビューが実施されましたが、D-1560と同様、曖昧な発言を繰り返すのみでした。また、それらの人物は総じてSCP-XXX-JPを殺害した事に関する強固な認識を有していましたが、それに対していかなる感情も抱いておらず、単なる事実として認識している事が確認されました。

SCP-XXX-JPの異常性の詳細、ないしそれが何を対象としたものなのかは不明です。しかし、その性質からSCP-XXX-JPはそれ自体が異常性を保有しているのではなく、何らかの随意的または自然発生的な異常現象によって発生した副次的な存在であると推測されています。現在までにSCP-XXX-JPの異常性に関する様々な仮説が立てられ、検証が続けられていますが、有益な情報は得られていません。

SCP-XXX-JPの関連が確認されている殺人事件は年間2∼10件のペースで増加しており、本報告書の執筆時点で42のSCP-XXX-JP実例が確認されています。また、財団の把握下に無いSCP-XXX-JP実例が存在する可能性のため、被害者の氏名が佐藤 ██である過去の殺人事件の再調査が継続されています。

事案-XXX-JP-1:

インタビュー中、西博士によってSCP-XXX-JP-Aが殺害されました。SCP-XXX-JP-Aは頸部を刃物で刺され、出血性ショックによって即死しましたが、西博士は警備員によって昏睡させられるまでSCP-XXX-JP-Aの死体を数十回刺突しました。西博士は複数回にわたる尋問、自白剤の投与にも関わらず黙秘を続けています。西博士はインタビューを開始した際には刃物を所持していなかった点に留意してください。SCP-XXX-JP-Aの死体は調査・解剖されましたが、異常は発見されず、現在はサイト-8165の死体安置所に保管されています。
20██年█月█日、事案-XXX-JP-1に関する再調査が行われ、以上の記述が全て虚偽である事が判明しました。再調査の結果、SCP-XXX-JP-Aへのインタビューが行われている最中にサイト-8165のエントランスから不明な人物が侵入し、インタビューが行われているインタビュー室に入室、所持していた刃物でSCP-XXX-JP-Aの頸部を1度、西博士の胸部を3度刺突し、殺害した事が確認されました。その後対象は退室、サイト-8165から逃走しています。対象はこの間に何度も警備員やサイト内にいた財団職員とすれ違っていますが、西博士を含め対象の存在を認識した職員はいませんでした。
西博士が暫定的に収容されていたとされる収容室に西博士は存在せず、その死体は事案-XXX-JP-1が発生したインタビュー室に放置されていました。再調査以前、事案-XXX-JP-1の担当職員の全員が西博士が生存し、そこに存在するかのように振舞っていた事が確認されています。また、サイト-8165の死体安置所にSCP-XXX-JP-Aの死体は存在しませんでした。その行方は現在まで不明です。