wakaberry

オブジェクトクラス: safe

特別収容プロトコル: 該当のオブジェクトはサイト■■の低危険物収容庫に耐震シートとワイヤーによってボトルパーツにディスペンサーパーツが填っている状態固定し保管します。

説明:該当オブジェクトは幅60×奥行60×高さ180mmの白磁で出来たソープディスペンサーです。
容量は330mlと計算されていますが、実際に液剤をいれてみると316mlしか入りませんでした。
液剤の有無に関わらず、生物がこのオブジェクトを移動させる場合6kg程の質量を有します。
この質量は計器やセンサーでは検出されませんでした。
このオブジェクトの持つ異常性はこのディスペンサーに液剤を入れた後、ディスペンサー部分を通して液剤を抽出し生物の頭部に接触させる事によって引き起こされます。

このオブジェクトから排出された液剤で頭部を洗浄した場合、使用者は液剤と接触している間どこからともなく何者かに語りかけられます。
その何者かは使用者の経歴や素性を完全に把握している様であり、使用者に対して"慈悲をかけている"かのように語りかけます。
外部からこの何者かの声に対して応答や質問、阻害する試みは全て失敗しており、使用者の聴力の有無に関わらず使用者自身にはその語りかけを理解することができます。

このオブジェクトに生物の洗浄を目的とした液剤以外の液体を入れて抽出しようとすると液剤は排出されず、その状態でディスペンサーを3回以上押すとボトル部分が破裂し周囲人間に甚大な被害を与える事がわかっています。
当初財団はこのオブジェクトを2つ、既に割れたオブジェクトを1つ回収していますが、実験によって更に1つが破裂しています。

このオブジェクトは██県██市のとある新興宗教事務所とその近隣より「爆発音がした」と財団のエージェントが勤務する交番に通報があり、潜入していたエージェント・██によって発見されました。 この新興宗教ではおよそ3ヶ月程前から「始祖の声を聞く事ができる」と日常的に宣伝されていましたがその信憑性の薄さと教祖に後天的な痴呆症の症状が見られていた為、付近の交番勤務の警察に扮したエージェントによってマークする程度の存在でした。
しかしながら1ヶ月程前から教祖がその孫を名乗る者に引き継がれており、「始祖の声を聞く事ができる」と証言する者が数人発生しており信者の数も増加していった為、潜入調査を試みる為の手続きを進め末端の信者との接触の進行中に当該の事件が発生。
現場を確認すると教祖とその信者と思われる男女4名の死亡。信者と思われる者7名の裂傷や打撲による重軽傷。そして信者の子供と思われる7才と12才の女の子が精神的ショックによって気絶している所を発見しました。
現場にはシャンプーの入ったオブジェクトが二つと灰の混入された酒が入っていたと思われる破裂したオブジェクトがありました。
この事件に対してはカバーストーリー「インチキ教祖とインチキの種明かし」が適用されました。 このオブジェクトの入手経路は現在調査中ですが、以前の教祖が該当のオブジェクトを台所で丁寧に水洗いしていたという証言が残されています。