インタビュー記録XXX-JP
対象: XX氏(SCP-XXX-JP使用者)
インタビュアー: XX博士
<録音開始>
XX博士: インタビューを開始します。
XX氏: おう。
XX博士: 最初の質問です。先ずあなたがSCP-XXX-JPを入手した経緯を教えてください。
XX氏:
XX博士:
XX氏:
XX博士:
XX博士:XX氏:
XX博士:
XX氏:
XX博士:
XX博士:
XX氏:<録音終了>
終了報告書: インタビュー中の対象の状態からSCP-XXX-JPに触れる事による異常性の影響を受けるのはSCP-XXX-JP-1の行動や発言のみで、精神状況は異常性の影響を受けないという仮説が立てられています。対象はこの後終了されましたが、終了される際に対象は笑顔を浮かべていました。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid Neutralized Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの影響と思われる現実改変の痕跡が発見された際や、その他SCP-XXX-JPが関連していると思われる事象が発生した場合は、事象が発生した地点を一時的に封鎖し、担当職員である██博士への連絡を行ってください。
説明: SCP-XXX-JPは、かつてサイト-81██に勤務していたとされている地織田 明扉博士(SCP-XXX-JP-1と指定)とそれに関連した一連の事象です。当時サイト-81██に勤務していた職員によると、地織田博士は、主にSafeクラスオブジェクトの研究を担当するセキュリティクリアランスレベル2の職員でした。
SCP-XXX-JPの前担当職員である██博士の当時の状態や旧報告書から、SCP-XXX-JP-1は補遺6にある『誘惑』とされる、SCP-XXX-JP-1の頭部があんぱんに見え、その頭部を摂食したいと思わせるものと、その欲求に抵抗しようとするものの2つのミーム的災害を引き起こす認識災害を有していたとされています。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: あんぱん Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、標準的人型収容室に収容してください。 食べたいけどがまん。
説明: SCP-XXX-JPはサイト-81██で勤務する地織田博士があんぱんに見える異常現象です。なお、人により見え方は変わるそうです。また、地織田博士本人はSCP-XXX-JP-1と認定されています。
また、あんぱんはとてもおいしそうに見え、また、非常に食欲をそそる匂いを発します。食べたいです。 我慢
この異常現象は2012/██/██に地織田博士が あんぱん 何らかの食物を口にした瞬間に発現しました。
あんぱんはとてもふわふわしているので本物で間違いありませんが SCP-XXX-JP-1は頭部があんぱんに見えますが、地織田博士と一致する声質で発声します。
実験記録XXX-JP-A してはなりません。
実験記録XXX-JP-B 我慢です。
実験記録XXX-JP-C そろそろ限界。
実験記録XXX-JP-D
実施日: 2012/██/██
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: あんぱんを食べてみます。我慢できません。
結果: とても美味しかったです。なんとなく血のような味がしましたが、多分あんぱんの味でした。食べられたあとのあんぱんは頭がないのに「おいしかったかい?」と言いました。そしてそのあと新しいあんぱんが生えてきました。これは我慢しました。
分析: あんぱんは食べてもまた生えてくるようです。また、恐らくあんぱんの味で美味しいです。
担当職員より: やってしまった。
補遺1: やめろ。これは財団の報告書だ。
補遺2: この報告書がSCP-XXX-JPの何らかのミーム的影響下で書かれている可能性が高いとして、現在調査が行われています。
補遺3: ぼくのあたまもあんぱんになった これでずっとあんぱんをたべられる てんからのめぐみ
<以上、旧報告書>
補遺4: 2012/██/██、SCP-XXX-JPの前担当職員である██博士を初めサイト81██に勤務する職員███が自身の頭の一部を千切り取った状態で死亡しているのが██博士の研究室で発見されました1。口の中に千切られた頭部が含まれていたことや、この報告書の補遺3の内容から、██博士は摂食のために自身の頭部を千切り取ったと予想されています。
また、この事象以降、地織田博士が消息を断ち、財団のデータベースから地織田博士のデータが全て消去されていることが確認されました。
異常性の対象となっていた地織田博士が消失したため、SCP-XXX-JPのオブジェクトクラスはNeutralizedに再分類されました。
補遺5: 事象SCP-XXX-JP以来、SCP-XXX-JPが収容されていたサイト-81██に現実改変の痕跡が見られています。これがSCP-XXX-JPの影響であるとは限りませんが、十分警戒を怠らないでください。
補遺6: 補遺4の事象から1週間後の2012/██/█、██博士の研究室に1通の日本語で書かれた以下のような手紙が出現しました。この手紙の筆跡は、地織田博士のものと一致します。
拝啓、SCP財団の職員様方
そちらの世界で本日もまた差し支えの無き生活を送られているであろうことかと存じ上げます。
さて突然ですが、先日の██博士に関する事象につきまして、お話がございます。
まず、SCP財団という組織はそちらの世界で人類を異常から守る組織である、というのはこちらも把握しており、そんな組織に勤務されている人物はそれだけの人格者である必要がある、とこちらは考えています。
そのため、こちらの委員会の1人を「地織田博士」としてそちらの財団へと送り、職員の方へ『誘惑』、言い換えるなら『試練』を与えるよう指示いたしました。
それがあなたがたがSCP-XXX-JPと呼ぶ存在です。
しかしながらその試練の結果、そちらのサイト-86██に勤務されている職員の方々の内、財団で働く者としてふさわしい人物は60%しか存在していませんでした。
我々はこの事態を重く受け止め、プログラム-C "再構築プログラム"を実質しています。
これによりそちら側の世界がより良い物になればと期待しております。
あなた方次第ですよ。
多重世界管理委員会より
この事象を受け、SCP-XXX-JPのオブジェクトクラスはEuclidに再分類されました。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid Neutralized
特別収容プロトコル: 点XXX-JP-Aの周囲には、常に3人以上の警備職員が入った潜水艦を配置し、2日に一度海底を確認させてください。
SCP-XXX-JPは標準的人型収容ロッカーに収容してください。SCP-XXX-JPの異常性に関しての実験を行う際は、担当の博士に許可を取る必要があります。
説明: SCP-XXX-JPは2█才の日本人女性です。SCP-XXX-JPが怪我をしている、もしくは病気を持っている人物の頭に触れ、「いたいのいたいのとんでいけ」と唱えて手を上げると、その人物の怪我や病気は消失します。この消失は不明な原理で行われており、消失する瞬間は未だに確認できていません(実験記録XXX-JP-A参照)。身体に怪我、病気を持つ人物をSCP-XXX-JPに曝露させた際、不具合を持っていた人物は高い割合でその怪我、病気が「飛んでいく」ように消失したと証言します。
また、SCP-XXX-JPが異常性を使用する際に上げた手がほぼ同一の点の方向(以下、点XXX-JP-A)を指す事が指摘されており、現在財団は点XXX-JP-AにSCP-XXX-JPと関連した何かが存在している可能性を含めてその方向を調査しています。
実験記録XXX-JP-A
実施日: 2012/██/██
対象: D-6732(ステージIVの肺がんを患っている)
実施方法: 胃カメラで対象のがんの腫瘍を観測している状態で対象をSCP-XXX-JPの異常性に曝露させる
結果: 対象にできていたがんの腫瘍が全て消失したことが確認されたが、対象がSCP-XXX-JPの異常性に曝露した瞬間に胃カメラが一時的な動作不良を起こしたため、消失の瞬間は確認できなかった。現在実験の実施から3年が経っているが、がんの再発は確認されていない。また、この後もこれとほぼ同等の実験2を繰り返し行ったが、結果はどれも失敗に終わった。
分析: SCP-XXX-JPが異常性を使用する瞬間を観測ことは恐らく不可能であるようです。
実験記録XXX-JP-B
実施日: 2013/██/██
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: 世界の中から6つ選ばれた地点でSCP-XXX-JPの異常性を使用させ、上げた手が指す点が点XXX-JP-Aに一致するかを観察する
結果: 全ての地点でSCP-XXX-JPの異常性を使用する際に手は点XXX-JP-Aの方向に向いた。
分析: 点XXX-JP-Aについて、さらに調べる必要がありそうです。
補遺1: 現在、SCP-XXX-JPの異常性の範囲のさらなる調査のため、SCP-XXX-JPと他のオブジェクトとのクロステストが提案されており、危険性が低い一部のオブジェクトに限りクロステストが実施される見込みが立っています。
補遺2: 点XXX-JP-Aについて調査を重ねた結果、その点を中心とした半径6mの範囲の海底に特定不能の物質が沈殿していることが判明しました。この物質について研究をしたところ、この物質には1gあたりウランのおよそ300倍の放射線量が含まれていることが判明しました。
この事についてSCP-XXX-JPにインタビューを行った結果、涙を流しながら「これは自分でもなんとなく自覚していた」「異常性を使用する度に増える」と言った趣旨の発言をしました。
現在この物質はSCP-XXX-JP-1と定義されています。
インシデントレポートXXX-JP-001: 2014/██/██に、SCP-XXX-JPは舌を噛み切り自殺しました。そしてそれと同時にSCP-XXX-JP-1が大規模な爆発を起こし、研究用にSCP-XXX-JPを一部保管していたサイト-81██の半壊とそれに伴うオブジェクト██体の収容違反、██博士を含む職員██人の死亡という大きな損害を出しました。爆発した全てのSCP-XXX-JP-1の欠片からは、放射線が確認されませんでした。SCP-XXX-JPの死亡及び全SCP-XXX-JP-1の放射線の消失が確認されたため、SCP-XXX-JPのオブジェクトクラスがNeutralizedに再分類されました。
コタツの寄生虫
中に入った哺乳類(雄に限る)(ほぼ人間)の中に入っている部分を溶かし、結合させる
脚は寄生された人の意思で動くし歩ける
入った対象の食べたものをエネルギーにする
なお調査により入った人の生殖部は精子をこのオブジェクトと同一のものにされた上で一定感覚で射精が行われていることが判明
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは専用のフラッシュメモリ内にプログラムを保存し収容されています。このフラッシュメモリは現在井岡博士が管理しています。
説明: SCP-XXX-JPはコンピュータウイルスの一種です。SCP-XXX-JPはウイルス対策ソフト、ウイルス除去ソフトの影響を受けません。SCP-XXX-JPに感染したページはSCP-XXX-JP-1、SCP-XXX-JP-1にアクセスしたコンピューターはSCP-XXX-JP-2と呼称されます。
SCP-XXX-JP-1を閲覧すると、ページ内に記された内容(音声含む)が全て閲覧者の記憶だと認識される記憶影響が発生します。この異常性の詳細については、実験記録-XXX-JPを参照してください。
SCP-XXX-JP-2を使用しアクセスしたページはSCP-XXX-JP-1に変化します。このため、SCP-XXX-JPを使用した実験を行う場合は、実験専用のパソコン、ページが使用されます。
SCP-XXX-JPは、SCP-XXX-JPの作成者であると思われる███ ██氏が彼自身の務める会社に5日間出勤しなかった事がきっかけで███ ██氏の自室で昏睡状態の同氏と共に発見され、収容に至りました。
███ ██氏の昏睡の原因はSCP-XXX-JP-1の異常性によるものだと見られています。現在███ ██氏は財団の医療施設に入院しています。もし昏睡状態が回復した場合、インタビューを行った後に可能であれば財団職員として雇用し、不可能であれば記憶処理を施して解放する予定が立てられています。
実験記録XXX-JP-A
実施日: 2015/██/██
被験者: D-2854
対象: SCP-XXX-JP-1(██博士の日記を本人の許可を経て掲載したサイト)
実施方法: 被験者に上記のサイトを閲覧させる。
結果: 閲覧後にD-2854は「…なんで俺、昨日ハンバーグなんて食べたんだ?」と証言しました。その後D-2854に「それはあなたの記憶ではない」と伝えると、「言われてみれば確かに違う」と証言しました。
分析: 閲覧者は他人に指摘されれば追加された記憶が他人の物であると気づく事ができるようです。
実験記録XXX-JP-B
実施日: 2015/██/██
被験者: D-3243
対象: SCP-XXX-JP-1(ファンタジー小説を記載したサイト)
実施方法: 被験者に上記のサイトを閲覧させる。
結果: 閲覧後にD-3243は「なんで俺の冒険が小説になっているんだ?」と証言しました。
分析: SCP-XXX-JP-1の異常性は内容がフィクションでも発現するようです。
実験記録XXX-JP-C
実施日: 2015/██/██
被験者: D-4728(視覚を失っている)
対象: SCP-XXX-JP-1(ある旅番組の音声を読み上げるサイト)
実施方法: 被験者に上記のサイトで読み上げられた音声を聞かせる。
結果: 音声聞き取り後にD-4728は「なぜか風景を見ることができた」と証言しました。
分析: SCP-XXX-JP-1の異常性はサイトの閲覧だけではなくサイト内での音声読み上げによっても発現するようです。
実験記録XXX-JP-D
実施日: 2015/██/██
被験者: D-5412
対象: SCP-XXX-JP-1(様々な動物の写真をまとめたサイト)
実施方法: 被験者に上記のサイトを閲覧させる。
結果: 閲覧後にD-5412は「昔、俺はうさぎや犬、象の姿を使い分けていたんだ」と証言しました。D-5412が証言した動物の種類は、対象のサイトに載っていた動物の種類と一致しました。
分析: SCP-XXX-JP-1の異常性は人間以外の生物が登場している場合でも発現するようです。
実験記録XXX-JP-E
実施日: 2015/██/██
被験体: モルモット3
対象: SCP-XXX-JP-1(タイリクオオカミ4がモルモットに飛びかかっている写真を記載したサイト)
実施方法: 被験体に上記のサイトを閲覧させる。
結果: 閲覧後に被験体の心拍数を測ったところ、死の危険を感じている状態と同等レベルの心拍数になっている事が確認されました。その後、ストレスによる消化不良の症状が見られました。
分析: SCP-XXX-JP-1の異常性は動物が閲覧した場合でも発現するようです。
実験記録XXX-JP-F
実施日: 2015/██/██
被験者: D-2516
対象: SCP-XXX-JP-1(グロテスクな表現を多々含んだ小説を記載したサイト)
実施方法: 被験者に上記のサイトを閲覧させる。
結果: 閲覧直後にD-2516は叫びだし、その後嘔吐しました。その後、精神鑑定によりD-2516は急性ストレス障害と診断されました。
分析: SCP-XXX-JP-1の内容によっては閲覧者に精神的なダメージを与える場合もあるようです。
実験記録XXX-JP-G
実施日: 2016/██/██
被験者: D-3827(脛の骨折が回復した直後で、実験当時リハビリテーションを行っていた)
対象: SCP-XXX-JP-1(リオオリンピック時の男子100m決勝の映像が載ったサイト)
実施方法: 上記の動画を閲覧する。
結果: 対象は「足の動かし方を思い出した」と証言しました。この後、実験の2日後に対象の歩行能力は対象の年齢の平均と同程度まで回復した事が報告されています。
分析: この結果より、SCP-XXX-JP-1を負傷した人物のリハビリに使用できる可能性が示唆されています。
補遺1: 実験記録XXX-JP-GにおいてSCP-XXX-JPがリハビリなどに活用できる可能性があることが判明したため、負傷した職員のリハビリなどに活用するための計画が現在進行しています。 補遺3の記録を受け、この計画は現在中止となっています。
補遺2: SCP-XXX-JPの初期収容時に、昏睡状態の███ ██氏と同時に同氏と酷似した字体の以下のメモが発見されました。
俺は「みんなの味方」になりたかった。「正義のロボットを作った博士」になりたかった。
なあ、[判別不能]。人工知能に反抗期なんて、馬鹿馬鹿しい話だよな。
補遺3: 実験記録XXX-JP-Aに使用されたページの内容が全体的に改変され、実験記録XXX-JP-Fに使用されたページと類似した内容となっている事が実験から5ヵ月後の2016/██/██に確認されました。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの発生場所は一般人が立ち入れない様に厳重に封鎖してください。SCP-XXX-JP-1と認定される人物が発見された場合は、標準的人型収容室に収容し、死体は焼却処分としてください。
説明: SCP-XXX-JPは、██県██市に存在する16m×13mの範囲です。SCP-XXX-JP内に入ると、入った者(SCP-XXX-JP-1)、及び入った者とお互いに「友達」等の存在5と認識しあっている人物(SCP-XXX-JP-2)を対象とした異常現象が発生します。SCP-XXX-JP-1が存在している間、SCP-XXX-JPの異常性は一時的に消失します。
SCP-XXX-JP-1は、SCP-XXX-JPに入ってから1週間〜2週間ほどするとSCP-XXX-JP-2と頻繁に喧嘩をするようになります。喧嘩は同一のSCP-XXX-JPと回数を重ねる毎により暴力的なものに変わっていき、5回目の喧嘩でSCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JP-2を必ず殺害します。この喧嘩によってSCP-XXX-JP-1とSCP-XXX-JP-2以外の人物が傷を負う事はありません。
この異常現象は下記の2つの場合にのみ終了します。
1つ目はSCP-XXX-JP-2が全員殺害された場合です。この場合、SCP-XXX-JP-1は平均4日後に一定の内容を含んだ遺書を遺し自殺します。
2つ目はSCP-XXX-JP-1をSCP-XXX-JP-2と隔離した場合です。この場合、SCP-XXX-JP-1は自身の身体的な異常性を利用して強引にSCP-XXX-JP-2と接触しようとします。接触が不可能と判断した際は、SCP-XXX-JP-1はその場で最も早く実行できる方法で自殺し、その後3日以内に全てのSCP-XXX-JP-2は何らかの原因で死亡します。
SCP-XXX-JP-1は、上記の2つの場合を除きどのような傷・病気であっても一瞬で治癒し、死亡することはありません。
SCP-XXX-JPは、20██/██/██に██ ██氏が友人██名を殺害したのち自殺した事件6の後に、その事件の調査に当たっていた警察官が次々と似た内容の事件を起こしたことから財団に発見され、収容されました。
以下は収容当時のSCP-XXX-JP-1へのインタビュー記録です。
インタビュー記録XXX-JP
対象: SCP-XXX-JP-1(初期収容の際にSCP-XXX-JPと共に収容された)
インタビュアー: 井岡博士
付記: 対象はインタビュー中にずっと涙を流していました
<録音開始>
井岡博士: インタビューを開始します。
SCP-XXX-JP-1: おう。
井岡博士: 最初の質問です。なぜあなたは『友達』を殺害しようとしているのですか?
SCP-XXX-JP-1: ? なんでだよ、そのくらい普通だろ?(言葉に嗚咽が混じり始める)
井岡博士: いえ、通常であれば友達とは会話や遊びなどで交友を深める物だと思います。
SCP-XXX-JP-1: うーん、そう言われてもなあ… あの場所に入ってからは俺と俺の友達の中では殺し合いが普通の付き合い方なんだよ。ほら、よく言うだろ?「喧嘩するほど仲がいい」って。
井岡博士: わかりました。では次の質問に移ります。
井岡博士: あなたはSCP-XXX-JPという場所についてどうお思いですか?SCP-XXX-JP-1: SCP-XXX-JP?ああ、あの場所か。あの場所は…(10秒程度思考)あの場所は聖地みたいな場所だな。
井岡博士: 聖地とは?
SCP-XXX-JP-1: あそこに入った瞬間、██ ██…たしかあそこで事件を起こした奴だったな。そいつの思想が神の言葉みたいに頭の中に降りてきた感じがしてよ、そして今の自分になれたんだ。(発言中何度か口を閉じようとする仕草を見せる)
井岡博士: そうですか…(3秒程度思考)では最後の質問とさせていただいます。
井岡博士: あなたは、今のような思想のあなたになった事について、後悔などはお持ちですか?
SCP-XXX-JP-1: (嗚咽を強くしながら)無いぞ。少しもな。<録音終了>
終了報告書: インタビュー中の対象の状態からSCP-XXX-JPに触れる事による異常性の影響を受けるのはSCP-XXX-JP-1の行動や発言のみで、精神状況は異常性の影響を受けないという仮説が立てられています。対象はこの後終了されましたが、終了される際に対象は笑顔を浮かべていました。
アイテム番号: SCP-1131-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-1131-JPは、90cm×45cm×45cmの標準的な水槽に、実験時以外視認できないように収容してください。SCP-1131-JPに関する実験をする際は、被験者に一定の手を出すように指示を出してから行ってくたさい。
説明: SCP-1131-JPは生態や内部構造がサワガニ(サワガニ科サワガニ属 学名:Geothelphusa dehaani)と酷似したカニの一種です。SCP-1131-JPを視認した人物(以下、対象)は、SCP-1131-JPと一般的にじゃんけんと呼ばれる行為をを行いたいとの衝動に駆られ、手が動かせない等じゃんけんが行えない状態でない限り実行に移します。このじゃんけんをする時、SCP-1131-JPは第1胸脚7を切り開いて「パー」に似た形の手を出します。
この「じゃんけん」で対象が「負けた(グーもしくはそれに当たる手を出した)」と判断された時、対象の手はその時の形のまま固定されます。この時、対象はこの変化に気がつく事はありません。その後、対象は「勝つまでこれを続けたい」という欲求が起こり、SCP-1131-JPとのじゃんけんを繰り返しますが、前述の異常性により固定された手でじゃんけんを行うため、対象が勝つことなくじゃんけんは続けられ、対象の衰弱死という結果を招きます。これを中断する試みは、銃の暴発や機械の動作不良などの要因で全て失敗に終わっています。
また、SCP-1131-JPは水中に酸素が充分にある状態でも泡を吹くことがあり8、この事について調査が行われています 補遺3を参照してください。
現在、財団では20匹のSCP-1131-JPを収容しています。
補遺1: SCP-1131-JPは、20██/██/██、██県██町において住人の不可解な消失が続いた事件から財団に発見され、財団の調査により異常性が発覚し、収容されました。
補遺2: SCP-1131-JPの体構造を調べるためにX線を使って検査をした結果、SCP-1131-JPの内部にごく小型の盗聴器のような機械が仕掛けられている事が判明しました。
補遺3: SCP-1131-JPが泡を吹く間隔を調査した結果、和文モールス信号に変換することで以下のような文章になる事が判明しました
われわれのぶたいはげんざいなぞのそしきにとらえられている おうえんたのむ
この文章と補遺2で示された事柄から、SCP-1131-JPと何らかの関連性を持った組織もしくは文明が存在する事と、今後新たなSCP-1131-JPもしくは異常性を持ったオブジェクトが出現する事についての可能性が指摘され、オブジェクトクラスのEuclidへの引き上げが検討されています。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、サイト-81██の低危険度収容ロッカーに収容されます。実験にはクリアランスレベル3以上の職員か担当者の許可が必要です。新たなSCP-XXX-JPが発見された場合は、適切なカバーストーリーを流布して回収し、発生したSCP-XXX-JP-1にはAクラス記憶処理を施して開放してください。
説明: SCP-XXX-JPは、████社から発売された業務用音楽ゲームです。SCP-XXX-JPをプレイ
ガメガメさん!?
乗るしかない、このビッグウェーブに。