Velburt

SCP-XXX-JP 「血筋カメラ」草案

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Anomalous Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト‐81██にある非危険物品用金庫重要機密物品保管庫に保管します。実験時にはレベル4/XXXクリアランスを保有する職員三名全員の承認が必要になります。また、物品の破損を防ぐため10cm以上の高さから落下させることは可能な限り避けるべきです。
またSCP-XXX-JP-A群は従来の機密フィルム保管プロトコルに準じて管理することが義務付けられています。

説明: SCP-XXX-JPは█████社製、型番████-██のインスタントカメラ1と同様の外見、機構を有しており、現在のところ物理的には同一のものであると考えられています。
SCP-XXX-JPは生物を被写体として撮影した場合その特異性を発現し、被写体そのものではなく被写体の祖先と思われる生物を写した写真(以下SCP-XXX-JP-Aと呼称)を排出します。どの程度過去の生物がXXX-JP-Aに投影されるかは基本的にランダムと考えられていますが、セルフタイマー機能2を使用した場合、その範囲を大まかに指定することができます。3
また、被写体が複数種の交配によって誕生した種である場合はSCP-XXX-JP-Aが一度の撮影で複数枚生成されることや、SCP-XXX-JPのフィルムを交換してもそのフィルムが型番████-██に適合する限り異常性が発現することが確認されています。

SCP-XXX-JPは20██/██/██にあるSNS上に「新しく買ったカメラで友人を撮影したら見慣れない猿のような生物が撮れた」といった旨の投稿を財団職員が発見、添付された画像を分析したところ加工された写真ではないと判断されたことから調査が行われました。上記の投稿をした人物に対しインタビューの後SCP-XXX-JP及びSCP-XXX-JP-A-1(詳細は後述の実験結果と併記)を回収、関係者にはクラスA記憶処理と共にカバーストーリー「欠陥品の回収」が施されました。
また他に同様の物品が存在するかに関しても調査が行われましたが、二機目以降のSCP-XXX-JPは発見されていません。