まだ実験記録など追加予定です
(拡張実験記録作った方が良くね?)
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP内への一般人の立ち入りは禁止されています。近隣の住民には、カバーストーリー「入居者の偽造」を実行して下さい。
説明: SCP-XXX-JPは5LDKの民家です。SCP-XXX-JPの異常性は、食器をSCP-XXX-JPのキッチンで洗った際に発揮されます。洗い始めると、流しの真後ろにあるカウンターに洗っている食器と全く同じ物(複数ある場合はその一部)が突如出現します。(これをSCP-XXX-JP-1と指定)
実験記録1
(後に実際に漫画を描くつもりです)
Q.アイテム番号は?
A「SCP-XXX-JPだね!」
Q.オブジェクトクラスは?
B「今のところSafeだ。」
Q.特別収容プロトコルは?
C「低脅威収容ロッカーにしまわれてるよ!」
Q.これってなんだろう?
A「これは2時間位の"[削除済]"っていう映画だね。」
B「とある悪い魔法使いが出てくるお話だ。名前を言ってはいけない、とっても強くて悪い魔法使いなんだ。」
C「見た人は必ず面白いって評価するよね〜。」
A「これの異常性は、これについて書いた時に現れちゃうんだ。内容が子供向けの教育漫画になるんだ。防止策は見つかってないよ。書くと必ずなっちゃうみたい。」
C「しかも、この映画の題名とか、魔法使いの名前を言ったり書いたりすると、世界が崩壊するんだって!こっわぁーい!」
A「なんで崩壊しちゃうの?」
B「さあ?財団も調査中なんだけどな…。」
C「正直見なければどうって事も無いよね。」
追記だよ!
A「待って!「どうって事も無いよね」なんて事は報告書のどこにも書いてないよ!なんで勝手に内容が増えてるの?」
追記2だよ!
B「あっ、最初に題名書いただろ。そのせいだろ、何か壊れ始めてるのは…。削除はしたがまだ注視する必要がありそうだな。」
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは低脅威収容ロッカーに収容されています。実験の際はクリアランスレベル3以上の職員の許可が必要です。
説明: SCP-XXX-JPは300ページで構成されている1冊の本です。魔法使いになる為の方法や、魔法について、異世界の定義などについてが記述されています。
SCP-XXX-JPの異常性は、現在の映像制作技術で3D化できるという条件を満たした物(以下SCP-XXX-JP-A)にSCP-XXX-JPを投げつける事で発揮されます。投げつけると投げつけた人物(以下対象)はそのSCP-XXX-JP-Aの世界観を再現した空間に投げつけたSCP-XXX-JPごと転移します。SCP-XXX-JPを胸の前で構え、SCP-XXX-JPに記された言葉を唱えることで現実世界に帰還する事ができます。空間で死亡すると、初めにワープした場所に再び飛ばされます。しかし、呪文を唱えても現実世界に戻る事は出来ません。本を無くしても同等の効果があります。
SCP-XXX-JPの説明書より引用:
いまのせかいにまんぞくしてないかい?ならこの『いせかいをたんけんしよう!キット™』をつかうといい!
・まどうしょ
・ぼうし
・つえ
ちゃんとぜんぶはいっていたかい?
あとはまどうしょにぜんぶかいてあるよ!いせかいをたんけんしよう!
帽子や杖は現在捜索中です。
実験記録1
対象: D-156███
実施方法: 対象にSCP-XXX-JPを██社出版の雑誌『███ ███』に投げつけさせる。その後、世界で一度死亡し帰還を試みる。
付記: 対象は自殺志願者である。
結果: 1時間後にSCP-XXX-JPが██博士の手元に出現し、対象が帰還する事は無かった。
分析: やはりSCP-XXX-JPに記述されている通り、空間内で死亡すると戻って来れないようだ。どの様な方法でSCP-XXX-JPが現実世界に戻ってくるかは不明である。
実験記録2
対象: D-168███
実施方法: 事前に転移と帰還の方法のみ教え、ファミリーコンピュータのアクションゲーム『███』にSCP-XXX-JPを投げつけさせる。
結果: 2時間30分後に対象は帰還した。感想を求めると、『何も無かった。』と述べた。精神鑑定や解析をしたが対象に異常は無かった。
分析: SCP-XXX-JPを閲覧しなければ空間を認識しないと考える。この実験を受け、このSCP-XXX-JPの異常性は、脳に直接干渉し世界観を再現した空間自体を見せる事ではないかと現在推測されている。
対象: D-XXXXX
実施方法: 対象にビデオカメラを持たせ、RPG『ドラゴンクエスト』の空間内の様子を撮影する。対象にはSCP-XXX-JPを事前に閲覧させた。
〈撮影開始〉
「今、丁度空間に来ました。」
暫し無音、画面は真っ暗である。
「地面とか、質感とか、リアルですね。VRっぽい感じがします。」
カメラを動かす音や実況が入るが、ゲーム音や映像は無い。
10分程同じ様に黒い画面、実況と環境音のみの状態が続く。
「お、宝箱を見つけました。帽子と杖…?魔法使いの物のようです。装備、というか着用してみます。」
帽子を被る音、その後映像が表示される。同時にBGMが流れ始める。
「何だかパワーアップした気持ちになりますね。強力な魔法とか使えるんでしょうか。」
ピ、というゲーム音と共に名前やステータスが表示されているスクリーンが出現する。
「あ、ちゃんとステータス上がってますね。」
ステータス画面を閉じ、前へ進み始める。現在地点は洞窟で、探査しているSCP-XXX-JP-Aのステージと同じ構造になっていると見受けられる。
暫く進んでいると敵と遭遇し、視界が歪み、ブラックアウトする。
視界が元に戻ると、敵が数匹が目の前に並んでおり、コマンド選択画面が表示されている。
「取り敢えず攻撃ですね…杖だと心配ですが、まともな武器がないので。」
攻撃コマンドを入力し、攻撃する。その後敵が体当たりで攻撃し、映像が揺れる。
「あんまり痛くないですね。衝撃は凄いですけど。」
その後3分程戦闘が続く。
「うわっ!」
対象に炎が直撃する。HP表示が0になり、GAMEOVERと表示される。
「…これって、死亡すると元に戻れない、ですよね…。」
対象の声は震えている。カメラが下を向き、対象の足元を映す。
「"まじかる、まじかる、もとのせかいにもどれ"…!」
対象が帰還の言葉を発すると、視界が光で満たされる。
実験を開始した場所と職員が映る。
〈撮影終了〉
補遺:杖、帽子は現在、SCP-XXX-JPと共に箱の中に入れた後、低脅威収容ロッカーに収容されています。
追記: SCP-XXX-JPの説明書の続きと見られるものが見つかりました。
以下引用:
おっと、これをわすれないでくれよ!
このキットは、どうぐがそろっているかぎりあんぜん・あんしんだ!あぶないから、どうぐがそろっていないときにつかうのはやめてね!
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid Safe
特別収容プロトコル: 一般的な室内の内装、そして金属製(但し錫が含まれていないもの)のドアがついた1室に収容してください。また、1週間に1度程SCP-XXX-JPの精神的苦痛を和らげる為、職員と面会させてください。低脅威収容施設に収容してください。
説明: SCP-XXX-JPは██████博士の自室にて飼われていたポメラニアンです。博士の自室にあった鉛筆を誤飲し、特異性が発揮され、財団に保護されました。SCP-XXX-JPは一般的な中学生程度の知能があり、筆談で意思疎通する事が可能です。現在、一般的な犬程度の知能があると見られています。
SCP-XXX-JPは、自身の事を財団の職員と思い込んでいます。SCP-XXX-JPに自身が収容対象であるという事がバレないようにして下さい。
SCP-XXX-JPは3つの特異性を持ち合わせます。1つ目は捕食した物の特性を1時間コピーするという点です(以下特異性1)。2つ目は二足歩行が続けて出来るという点です(以下特異性2)。骨格は小型犬と変わりませんが、何らかの原因によって人と変わらないように歩くことが出来ます。SCP-XXX-JPにとっては二足歩行の方が過ごしやすい事がインタビューによって分かっています。3つ目は如何なる攻撃も受け付けないという点です(以下特異性3)。しかし、自身で転んだ場合や不慮の事故によるダメージは受ける事が確認されています。がありましたが、事件後、何の特異性も確認されていません。
特異性1の検証の為、20██/7/██に3つの実験を行いました。
実験記録01
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: ██社製の最大荷重150kg、荷台寸法730×490mmの台車を対象に捕食させる。
結果: 対象は与えた台車と同じ形に変化しました。しかし取っ手側には尻尾、反対側には顔が付いており、タイヤの代わりに足が付いていました。使い心地、スピードなどは与えた物と全く変わりませんでした。
分析: SCP-XXX-JPは、自身の体とほぼ同じ大きさでも捕食出来る様です。また、コピーは捕食した物と全く同じになるわけではなく、SCP-XXX-JPのベースに捕食した物の特性や特徴が合わさる事が分かりました。
可愛い…。物を乗せるのに気が引けるな。―エージェント█████
実験記録02
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: 荷台寸法30×30の小さな机を対象に捕食させる。
結果: 対象は与えた机と同じサイズに変化しました。先には顔、反対側には尻尾が付いており、全体的に薄っすらと毛が生えていました。しかし、勝手に走り回る為に机としての使用は不可能です。
分析: 一般的に"足"と呼ばれる物がついている場合には、その部分を足として動かせる事が分かりました。足のついている物を捕食させる場合には動き回るため十分注意して下さい。
元気が良いのも困り物だな。―███博士
実験記録03
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: 純度ほぼ100%、50gの金塊、銀塊などの数十種類の金属塊を対象に捕食させる。
結果: 捕食を嫌がった対象は、悲しそうな顔をした純度99%の球体の塊に変化しました。しかし、錫だけは喜んで捕食し、変化する事はありませんでした。また、金塊を捕食すると対象は強く発光し始め、その場にいた職員の目は[編集済]し、失明しました。今後SCP-XXX-JPに金塊を捕食させる事は禁止します。
分析: その金属の特性をコピーするようです。しかし、何故錫のみ喜んで捕食したかは不明です。
クゥーンて!クゥーンはずるいよな!―D-████
特異性3の検証の為、20██/8/██に2つの実験を行いました。
実験記録1
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: オスのライオン一匹と対象を対面させる。
結果: SCP-XXX-JPは噛みつかれたものの、全くの無傷でした。しかし部屋を出る際、ドアレールに躓き右足を負傷しました。
実験記録2
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: 拳銃、マシンガン、刀、[編集済]など10種の武器で対象を攻撃する。
結果: 如何なる武器でも対象が傷つく事はありませんでした。しかし、対象の来ていた白衣は攻撃の影響を受けぼろぼろになりました。
分析: 攻撃を受け付けないのはSCP-XXX-JPのみで、衣服や持っていた物に影響がある訳では無い事がこの実験で新たに分かりました。
補遺: 実験終了後、SCP-XXX-JPの震える様子、攻撃の出来る物質に対する異常な怯えが確認されました。ケアの為、この後1ヶ月程度カウンセラーと毎日面会させてください。
インタビュー記録
対象: SCP-XXX-JP
インタビュアー: ヴァル・アサギ博士
付記: インタビューはヴァル・アサギ博士とSCP-XXX-JPの一対一で行われました。SCP-XXX-JPには筆談用にホワイトボードが与えられました。
<インタビュー開始>
ヴァル・アサギ博士: どう?ここには慣れた?
SCP-XXX-JP: "うん、大分。博士のお陰だよ(にっこりと笑う犬のイラスト)"
ヴァル・アサギ博士: ご飯は職員と同じで大丈夫?アレルギーとかない?
SCP-XXX-JP: "僕は元気な雑種さ!大丈夫だよ!"
ヴァル・アサギ博士: そういや、君はどこ所属?
SCP-XXX-JP: "…決してDクラスじゃないよ!"
(暫く、ヴァル博士とSCP-XXX-JPの世間話)
SCP-XXX-JP: "僕はね、ずっとヴァル博士と仕事がしたかったんだ!"
ヴァル・アサギ博士: 私と?
SCP-XXX-JP: "うん!僕のご主人様がね、ヴァル博士の事ずっと褒めてたんだ。話を聞いてる内に会いたくなったの。でも、いくら僕が会いたいって言っても気づいてくれないから、話せたらいいのになって。"
ヴァル・アサギ博士: それで、どうしたの?
SCP-XXX-JP: "毎日、神様にお願いしたんだ。そしたらね、鉛筆を握れたんだよ!でも、ご主人様は気付いてくれない。それでふと思ったの。鉛筆になったら気づいてくれるかなって。"
SCP-XXX-JP: "そしたらちゃんと気付いてくれて、こうして博士と会えたんだ!最高に幸せだよ!"(尻尾を激しく振る様子)
ヴァル・アサギ博士: それは嬉しいな。私は仕事に戻るね。じゃあ。
SCP-XXX-JP: "またお話しようね!"
<インタビュー終了>
追記: 撫でる等して、嬉しいとSCP-XXX-JPが感じると、口の左端が糸のように伸びる新たな特異性が発見されました。伸びた所にも全ての特異性が発揮されるため、切り取って成分を確認する事は不可能と思われます。撫でるのをやめ、30秒程すると元に戻り始めます。どこまで伸びるかは分かっていません。
補遺: 20██/12/██、SCP-XXX-JPが特異性を取り戻す様子は見られません。一般的な子犬と変わらない行動をしている様子が現在確認されています。
追記: 20██/12/██、SCP-XXX-JPのオブジェクトクラスNeutralizedへの再分類要請は現在保留中です。
予定タグ
(事件記録scp-1754-jpとして投稿済)
SCP-XXX-JP 事件XXX
20██/11/██、SCP-XXX-JPの収容違反が発生しました。SCP-XXX-JPはサイト内で暴れ、職員数名が重軽傷を負いました。約1時間の暴走の末、SCP-XXX-JPは活動を停止、その場で眠り始めます。全身麻酔が打たれ、即刻収容施設への再収容が行われました。
対象: 事件の負傷者 ██博士
インタビュアー: ヴァル博士
付記: 事件3日後、会話出来る程にまで回復した██博士に病院内で行われました。
<録音開始>
ヴァル・アサギ博士: あの日、何があったのですか。
██博士: あぁ、確か私はレポートを提出した帰りだった。突然向こうから悲鳴が聞こえて、足の生えた猟銃がこっちに走って来たんだ![嗚咽]その猟銃は私の目の前でSCP-XXX-JPに戻ったんだが_今度は近くにあったナイフを食って、私をズタズタに…![データ削除済]![データ削除済]!なんで私がこんな目に!
(この後数分程██博士のSCP-XXX-JPへの罵倒となだめるヴァル博士)
誰かさん: すまない、取り乱してしまった。今日はこれで帰ってくれ。
<録音終了>
一週間後、SCP-XXX-JPは目覚めました。しかし、二足歩行ではなく四足歩行で歩き始めると部屋の隅で[編集済]ました。これらの行動は一般的な犬と変わらず、それ以降の実験で特異性がすべて失われている事が発覚しました。
補遺:何度か行われたインタビューで、この事件はSCP-XXX-JPに自身が収容対象とバレた事がきっかけと分かりました。事件3ヶ月後、収容されていた部屋から以下の様な内容の書き置きが見つかりました。
僕が職員じゃない?SCPなの?収容される側なの?ヴァル博士は僕の事どう思ってたの?友達なの?それともただのオブジェクト?職員は皆、SCPの事[編集済]って思ってるんだよね?ご主人様も?エージェントも?誰も信じられない!傷付くくらいなら、初めから信用したくなかった!好きになりたくなかった!会いたくなかった!皆も、僕もこの感情も、だいっきらいだ!!
この後、SCP-XXX-JPはあらゆる物を捕食し、収容違反を起こしたと考えられます。