クレジット
タイトル: SCP-XXX-JP - 三文芝居、あるいは
著者: ©︎Utsuki_K
作成年: 2018
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の人型実体収容房で医療用ベッドに寝かせた状態で収容されます。SCP-XXX-JPには専用に調整されたTPN及び脂肪乳剤の投与を行ってください。
褥瘡の発生を防ぎ
適切な体位変換を行ってください。
SCP-XXX-JPのバイタルサインは常に自動記録されます。異常値が検出された
6時間
・SCP-XXX-JPには経管栄養TPN(高カロリー輸液)(20%脂肪乳剤)の投与を行ってね。
・床ずれが起きないように3時間おきに体位を変えてあげてね。
・バイタルサインは常に記録されてるけど、不具合があれば管理医療スタッフは適切な処置を施してね。
・1日に3回、体表に形成された老廃物層の掃除を行ってね。
・自発呼吸はあるみたいだけど酸素吸入マスクはすぐ使えるように
概要: SCP-XXX-JPは20代のモンゴロイド男性の外見を持つ人型実体です。
身長は173 cmで体重は68 kgであり、外見年齢は20代ほどです。
財団が20██年に収容を開始して以来加齢の兆候が一切確認できないことから、その正確な年齢は不明です。
SCP-XXX-JPには解離性同一性障害に類似した症状が確認できます。ただし、人格の形成は解離に因るものではなく後述の異常性に因るものであるという見解がなされており、厳密には解離性障害
SCP-XXX-JPの人格の形成は
日本国内において、満16歳以下の年齢で自殺
・一般人に比べて老化が遅いよ
・特定の年齢で死亡した未成年
・人格交代時に高速の眼球運動と肉体の変化が発生する。
・それぞれの人格が食事と睡眠を要求する。
・今ではずっと眠り続けている。
1.オブジェクトの全体的な形状や性質
2.規格・重量・作成年代(人型や生物の場合は年齢)
3.異常性
4.SCP-XXX-JP-2(-A)
5.実験記録・インタビュー・補遺…など
仲二見
二岡
概算では
██件
それではインタビューを開始します。あなたのお名前を教えてください。
ああ、ええと、佐々山 ██って言います。よろしくお願いします。
今の気分はどうかな。前と比べて
うーん……すいません、思い出せないです。
何か
インタビュー?こっちは眠いから手短に終わらせてくれよ。あと腹減ってるからなんか食うもんくれ。
頭の中の世界にな、子供の頃裏庭にあった物置と
ダニエル・キイスの「24人のビリー・ミリガン」だって読んだ。あんたは読んだことあるか?
ええ、ありますよ。
そうか、じゃあ話は早いかな。あれの「スポット」
今の私を見てよくそんな質問が
それぞれの
それではインタビューを開始します。あなたのお名前を教えてください。
片桐……片桐 ███だよ……。頼むよ、もう3日も寝てないんだ。早く終わらせてくれ。
ええと、か……かた……片桐……と。
……
ああ、本当にすまない。起きてくれ!
(清水博士が軽く手を打つ。)
クソが。質問は1個って言ったろ。てめえで勝手に考えろ。うっ、グ。
(対象は目を閉じたまま激しい眼球運動を行う)
(対象は不明瞭な呟き)
オブジェクト保護の観点から、
インタビュー記録1097-JP-1 2005/10/21:
対象: D-50932
インタビュアー: 清水博士
付記: D-50932はこのインタビュー直前に6.72mLのSCP-1097-JP-1を静脈注射した。
<録音開始>
清水博士: ではインタビューを開始させていただきます。
D-50932: インタビュー?いいけど眠いから手短に終わらせてくれよ。あと
清水博士: ご協力ありがとうございます。
D-50932: おいあっちにゴキブリがいるぞ。俺ああいうの嫌いなんだよ。
御堂博士: 壁にはゴキブリはいないようですが。
D-50932: その壁の向こうにいるんだよ。今なら動きが止まってるからインタビューの前に早く潰してくれ。
御堂博士: なぜゴキブリがいることが分かったのですか?
D-50932: なんでってそりゃあ……えーと、なんでだ? あれ?
御堂博士: 外に待機している職員にゴキブリの始末を伝えておきます。ですのでとりあえず椅子に座っていただいて、なぜゴキブリがいることがわかったのかを、落ち着いて、あなたの言葉で説明してください。
D-50932: なんていうか、えーっと、わかるから? わかるからわかったんだ。
<録音終了>
備考: 対象が指定した方向、廊下を挟んだ反対側の実験室内の壁にチャバネゴキブリ(Blattella germanica)の成虫がいたことが確認されました。また、対象には軽度の混乱症状が見られましたが、これは自身がゴキブリを知覚したプロセスを理解できていないためだと思われます。実験を重ね、このプロセスを明らかにすべきだと考えられます。
タグ: euclid scp-jp 人間型 知性 自我 変身 BBC2018
https://www.flickr.com/photos/qvisionstudios/15457756899/in/photolist-pxX3zZ-pxXyJM-c8EFZy-fb4Ygw-86W2X3-dUrYws-oTACoA-canojS-fK1txQ-c8EUvm-canuCN-pQcNP8-oTAF3U-c8EFMy-bSEXMH-pxXvNg-c8ELzE-hUEUTq-c9N5t3-py3Vsb-pQd9Kv-gWaSvc-jcQ5Cg-ct87oj-o5ihPV-canw3d-hw3o6g-gPktZ3-omuwu6-py43rS-pQvNwE-asx4KW-fFz3ru-c8EHCf-pQdhKt-cyTQRU-bLxeTi-pfgRDm-pQwn4o-8We3Be-ojKaMm-o5igZt-canmYW-c8EN1N-c9N54o-canvfw-c8EUJ7-c8WqwS-c8WpBJ-c8EGiC
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の低危険度標準収容室に保管されています。
説明:
・SCP-XXX-JPは大型犬用のケージです。
・中に
・人間の足が生えてきて歩き回る
・足はすね毛処理を失敗した男のもの
・香水とかマニキュアつけてる
・ハイヒール
予定タグ: scp-jp safe
画像:
内容について:
記録・情報保安管理局より通達
この文書は、発見・分類に先立ってその性質を大きく変化させたとされている異常存在について記述されています。収容以前の性質については外部組織より押収した文書を参考にしており、情報の正確性・信頼性が担保されていない点に留意してください。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██内の大型生物収容チャンバーに収容されます。4台の定点監視カメラと1基の熱源監視装置により監視を行ってください。
生成イベント発生後、SCP-XXX-JP-Aが
1週間以上排出イベントが確認できない場合、SCP-XXX-JP
SCP-XXX-JPの排泄物やSCP-XXX-JP-Aの処理のため、チャンバー内の自動清掃システムを定期的に作動し、廃棄物は滅菌焼却処理を行ってください。収容室内へ侵入する必要がある場合、収容室内でのレベルA-HAZMATスーツの着用、並びに入退室時のエアロック内での5分間の滅菌措置とCクラス検疫が義務付けられています。
説明: SCP-XXX-JPは体長6.7m、重量約720~950kgの生命体です。ヒト(Homo sapiens)と同じく23対、46本の染色体を持ち、DNA構造の83%以上はヒトと一致します。また、基幹構造の多くに霊長目(Primates)との類似点が確認できますが、脊椎を始めとした骨格の不自然な延長や肥大化、四肢や一部の内臓の収縮や単純化が確認されています。加えて、全身の体組織は細胞分裂を繰り返して未知の軟部肉腫を常時形成しつづけています。この肉腫は急激かつ無秩序な細胞分裂を繰り返し、やがて肉腫全体が壊死を起こして本体から剥離します。
眼球運動を始めとして、外部からの刺激に対する有意の随意運動が見られる点から意識を有していると考えられていますが、財団収容下において意思の疎通に成功したケースは報告されていません。その自重に対して手足の筋肉は脆弱であり、地面を転がるようにして移動を行うことが可能です。
SCP-XXX-JPの摂取エネルギーは消費エネルギーを大きく下回っており、
軟部肉腫のうち、SCP-XXX-JPの腹腔内で成長したものについては、168時間程度の規則的な周期で特徴的な挙動(以下、生成イベントと表記)を示します。
生成イベントの一連
第1段階(約38時間): SCP-XXX-JP腹腔内部の肉腫同士は細胞分裂を繰り返しながら、その80 %ほどが互いに結合し、最終的には重さ120 kg程度の肉塊を形成します。この際、肉塊の形成によりSCP-XXX-JPの内臓は圧迫されるため、SCP-XXX-JPは低い声を上げ続けることで不快感を示します。第1段階が終了すると肉塊はSCP-XXX-JPから完全に剥離し、細胞分裂を停止します。
第2段階(約116時間): 肉塊の一部が選択的に壊死する、あるいは細胞分化を極めて短いサイクルで繰り返すことで、不完全な人間の死体(SCP-XXX-JP-A)に変形、変質します。SCP-XXX-JP-Aは同一の個人とされる4種類(SCP-XXX-JP-A-1~4)が確認されていますが、個人の特定には成功していません。悪性腫瘍の塊がどのようなプロセスで分化能を獲得するに至ったかについては、現在も研究が行われています。
第3段階(約2時間): SCP-XXX-JPは全身を使った蠕動運動を繰り返すことで、体内で剥離した肉腫や体液と共に、肛門部から緩やかにSCP-XXX-JP-Aを排出します。この際、SCP-XXX-JPは断続的に高い声を上げ続け、血中アドレナリン量が平常時の約15倍となっていることが確認されています。
第4段階(約13時間): SCP-XXX-JPは自らが排出したSCP-XXX-JP-Aの捕食を試みます。SCP-XXX-JPはこの捕食を除く能動的な活動を停止し、肉腫の形成速度も通常の40 %程度に落ち込みます。SCP-XXX-JPの捕食行動は外部からの物理的な妨害によって阻止することが可能です。
SCP-XXX-JP-Aはその生成プロセス以外に異常性は確認できず、焼却などの通常の手段で処分することも可能です。
SCP-XXX-JPはその生命活動に外部からのエネルギー供給を必要とせず
SCP-XXX-JP-Aの特徴は以下の通りです。
ナンバリング |
特徴 |
SCP-XXX-JP-A-1 |
10代未満、モンゴロイド女性。天然痘に罹患したことが確認できるが、頭部に丘疹がないことから初期症状が進行している最中に死亡したと考えられる。遺体の損壊が特に激しく、右肘関節がねじ切れるように切断されて左脚部は腐り落ちている。死因は高熱に伴う重度の脱水症状。 |
SCP-XXX-JP-A-2 |
10代、コーカソイド男性。全身に天然痘に起因する丘疹、膿疱が多く確認できる。また、胸部には引っかき傷のような傷跡が確認できる。死因は肺の損傷に伴う急性呼吸不全。 |
SCP-XXX-JP-A-3 |
40~50代コーカソイド女性。軽度の栄養失調状態にある。SCP-XXX-JPとDNAの一部が一致していることが確認されている。死因は結核性髄膜炎。 |
SCP-XXX-JP-A-4 |
50-60代モンゴロイド男性。禿頭で痩せぎすの体形であり、胃の中には未消化の[削除済]が確認できる。DNA鑑定により、胃の中の内容物は全てSCP-XXX-JP-A-1の一部であったことが判明している。死因は老衰。 |
SCP-XXX-JPは1888年、蒐集院から引き継がれる
補遺1: 以下の補遺は、蒐集院から引き継いだ資料を基に作成した財団収容以前のSCP-XXX-JPにまつわる情報です。可読性のため、適宜現代語訳が成されたり、元号を西暦に変換するなどの措置がとられています。
SCP-XXX-JPは1847/03/14に蒐集院によって確保され、収容が行われてきました。適切なカバーストーリーの作成、配布がなされた後、SCP-XXX-JPは神道における蛇神であるという判断を蒐集院は下しました。
太陽信仰の磐梯山山麓に██神社を建設し、収容施設
儀式手順
1888/07/に発生した磐梯山の噴火に伴い、収容施設の致命的な破壊が発生しました。蒐集院構成員の
これを契機として、蒐集院の収容能力の限界を
国内欧米諸国国外からの
日本古来より存在する蒐集院の権力の衰退から
財団に対して収容の委託を行う形で、蒐集院から財団への移譲が行われました。
後に財団が引き継いだ資料を基に、以下の
・蒐集院蒐集物覚書帳目録第████番は磐座
・
↓疱瘡婆の登場時期と同じ
・1805年1月、京都から来た医学者により
疱瘡を鼻の粘膜から取り込む方法により
・女の子は免疫接種して2日で死亡(抗体を作る前に別ルートで感染してた)
・
・尼僧は村を追われ、山奥に逃げ込む
途中高熱で倒れかけたり
その年は稀に見る寒波が山を襲い、雪洞での籠城を余儀なくされる。
水だけは確保できたが食べ物が無い
激痛で目を覚ますと足元に血まみれの肉塊があった
食べると不思議と落ち着く
徐々に変貌していく自分の肉体
どれほど歩いたかは分からないが寺についた
この体では元の村には勿論人里にも帰れない
ならかくまってやろう
地下に閉じ込められて食事を与えられる
・磐梯山山麓に位置する 神社に収容される
日時は全て西暦に換算したものを用いています。
日時 |
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1850/01/07 |
京都から来た医学者により |
1850/01/13~ |
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1796年: ジェンナーの牛痘による種痘ワクチンの開発
1801年: ジェンナーの論文がスペイン語に翻訳
1802年: スペインが痘苗をスペイン領植民地に持ち込む
(船が難破し船が日本に到着)
1803年: 遭難の生存者が七が浜村(現.宮城県七が町)に流れ着く
1804年:
1805年: 牛と感染済の女の子を利用した見様見真似の牛痘治療に失敗し、村を追われる。
寒波のおかげで追っ手を振り切ることには成功したが、食糧がない。
異常性により生成した死体を食べて何とか乗り切る。後に「疱瘡婆」の伝承として語り継がれる
1806年: (当時はまだ通信機器が普及していない上に、日本は禁教のためスペイン船が近づけない)
尼寺(を装ったサーキシズム系の宗教施設)を発見。救われてかくまわれる。
死体は寺が処分するという名目で回収し、食糧、供物とする。
(寺の起源はロシア帝国から樺太経由で日本に伝わる)
死体を食べることでSCP-XXX-JPから徐々に「人間らしさ」が失われていく。
1847年: 蒐集院による寺への襲撃。この過程においてSCP-XXX-JP収容。
磐梯山北東部に存在する疱瘡神社付近に隔離し、収容プロトコル作成。
この時点で
(1868年: 日西修好通商航海条約によりスペインとの国交樹立)
1888年: 磐梯山噴火により疱瘡神社大破。
蒐集院は地域住民保護に尽力し、財団への収容委託を行う。
SCP-XXX-JP
金属反応が確認されたため、
結果として、以下のものが発見されました。
・
天然痘の歴史
日本-スペインおよび日本-中国(清国)の国交
せめてもう一度故郷の土を踏みたい
予定タグ: scp-jp euclid ウィルス 死体 人間型 宗教 肉食 外部エントロピー サーキック 蒐集院
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe Neutralized
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の地下2階大型低危険度収容倉庫に収容されています。SCP-XXX-JPを監視する動体監視センサーに異常があった場合はサイト管理人への連絡を行ってください。3か月に1度、計器類の動作確認と清掃を行ってください。
SCP-XXX-JPはサイト-81██の地下2階大型一般収容倉庫に収容されています。SCP-XXX-JPの活性化を避けるため、交通事故に遭遇し負傷している女性職員はサイト-81██への立ち入りを禁止します。SCP-XXX-JP内部のヒューム値に変動が見られた、あるいはSCP-XXX-JPを監視する動体監視センサーに異常があった場合は、サイト管理人への連絡を行ってください。また、SCP-XXX-JPの移動現象の発生している方向から対象を割り出し、SCP-XXX-JPから可能な限り遠ざけてください。3か月に1度、男性職員によって計器類の動作確認と清掃を行ってください。
説明: SCP-XXX-JPはトヨタ自動車が販売している高規格救急自動車、ハイメディック(TRH-226S)です。財団の手によって修理が行われましたが、前面部を中心に大きな修理痕が存在します。交通事故に遭遇して負傷している成人女性(以下、対象とする)がSCP-XXX-JPの半径約1500m以内に存在する場合、SCP-XXX-JPは活性化します。活性化中のSCP-XXX-JPはパトランプを点灯しながら、最低でも時速20kmの速さで対象の方向に移動します。対象が複数存在する場合、より重篤な負傷している対象の方向に優先して移動します。
活性化中は、操舵装置や制動装置は外部操作を無視して移動現象に適した動作を行い、エンジンの出力は移動現象のエネルギーに追加のベクトル量を与える結果となります。また、活性化中はSCP-XXX-JPのバックドアが解放され、一端を車体に固定された長さ約2mのシーツの束が6本車外に放出されます。対象とシーツが接触した場合、対象はシーツにからめとられるようにして、バックドアからSCP-XXX-JP内部に回収されます。ただし、SCP-XXX-JP内部に存在する対象の負傷が、SCP-XXX-JPの半径約1500m以内に存在する対象の中で最も重篤なものであるとき、SCP-XXX-JPは不活性化します。
SCP-XXX-JP内部に存在する対象は、不明な方法により短時間で負傷が回復します。個体差はありますが、擦過傷なら十数秒ほど、前腕骨の完全な切断でも10分程度で完治します。活性化中、SCP-XXX-JPのヒューム値は平均して0.97/1.12の値を示しています。また、負傷の度合いによって異なりますが、対象の負傷が回復する際もSCP-XXX-JPのヒューム値の上昇が確認されています。確認された中で最大の例は[削除済]を行った場合で、SCP-XXX-JPのヒューム値は0.73/1.68を記録しました。
2012/07/██、SCP-XXX-JPは██県██市に存在する████幼稚園前で大規模な交通事故が発生したため財団の目に止まり、収容されました。以下は監視カメラ、通信記録、目撃者証言などからまとめた、事故の概要です。
SCP-XXX-JPの対象となった人物:
対象 |
事故当時の説明 |
主な負傷の概要 |
SCP-XXX-JP-A |
27歳女性、専業主婦。自動車との接触事故に遭遇した。 |
自動車との接触による外傷性脳内出血、腰椎圧迫骨折、及びSCP-XXX-JPとの接触事故による頭部の完全な破壊。死亡済。 |
SCP-XXX-JP-B |
32歳女性、幼稚園講師。████幼稚園にて勤務中だった。 |
SCP-XXX-JPとの接触事故による腹部裂傷。死亡済。 |
SCP-XXX-JP-C |
22歳女性、大学生。自動車を運転していた。 |
SCP-XXX-JPとの接触事故による消化器系の破裂。治療済。 |
SCP-XXX-JP-D |
29歳女性、救急隊員。SCP-XXX-JPに乗車していた。 |
SCP-XXX-JP内部で頭部を強く打ったことによる頭部外傷。治療済。 |
事故記録タイムライン:
時刻 |
事故内容 |
10:38:43 |
████幼稚園前で自動車と自転車の接触事故が発生した。自転車に乗っていたSCP-XXX-JP-Aが重傷を負った。 |
10:39:37 |
自動車運転手が119番通報を行った。通報後、幼稚園の講師たちに事情を説明し、園児たちの避難が行われた。 |
10:43:25 |
通報により現場に急行していたSCP-XXX-JPが、SCP-XXX-JP-Aを対象にとって活性化した。 |
10:43:28 |
SCP-XXX-JPを運転する救急隊員は移動現象の停止を試みるが失敗した。この移動現象によりSCP-XXX-JPは歩行者、自動車と複数の接触事故を引き起こした。SCP-XXX-JP-Cを始めとした3名が内臓破裂などの重傷を、運転者や歩行者など5名が頸椎捻挫、打撲などの軽傷を負った。 |
10:44:07 |
SCP-XXX-JPが事故現場に到着した。SCP-XXX-JP-Aは回収される前に頭部を轢過されたことで即死した。また、SCP-XXX-JP-Bと園児1名が重体、歩行者2名が軽傷を負った。 |
10:44:09 |
SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-Bを対象にとって移動を始めた。 |
10:44:13 |
SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-Bを回収した。この際、不活性化の条件を満たしたため、SCP-XXX-JPは不活性化した。救急隊員は消防署本部と連絡を取り、SCP-XXX-JP-Aの回収およびSCP-XXX-JP-Bの止血を行おうとした。 |
10:45:46 |
SCP-XXX-JP-Bは複数個所からの失血により死亡した。 |
10:45:47 |
SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-Cを対象にとって移動を始めた。 |
10:46:28 |
直線的な軌道でSCP-XXX-JP-Cの元に向かおうとしたSCP-XXX-JPが████幼稚園の塀に衝突した。この衝撃によりSCP-XXX-JP-Dが大きく体勢を崩して車内で頭を強く打った。 |
10:46:29 |
SCP-XXX-JPがSCP-XXX-JP-Dを対象にとった。この際、不活性化の条件を満たしたため、SCP-XXX-JPは不活性化した。 |
10:48:01 |
応援の救急車が████幼稚園前に到着した。 |
この事故による被害は死者3名、重傷者4名、軽傷者7名でした。関係者には記憶処理が施され、カバーストーリー「運転中の神経疾患」「車両整備ミス」が適用されました。
補遺1: 2012/08/██、SCP-XXX-JPの活性化条件の調査実験を行っている最中、突然SCP-XXX-JPの異常性が喪失しました。これ以降、SCP-XXX-JPの再活性化は確認されていません。原因は調査中です。SCP-XXX-JPに関する情報が少ないために結論を出すのは不可能だとされ、20██/██/██に調査が放棄されました。
補遺2: 20██/██/██まで監視と定期的な実験が続けられましたが、SCP-XXX-JPの再活性化は確認できませんでした。これによってSCP-XXX-JPのオブジェクトクラスはSafeからNeutralizedに変更され、特別収容プロトコルの改定がなされました。
予定タグ: scp-jp safe neutralized 乗り物 現実改変 医療 移動
画像:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Kamagaya-Ambulance.JPG
(CC0 / 一部改変)
内容について:
このオブジェクトは無自覚で未熟な現実改変者である幼稚園児によって生み出されたものです。
オブジェクトが異常性を示したのがごく短期間だったことから、財団も最後までこのことに気付けませんでした。
SCP-XXX-JP-Aは彼の母親で(きっと弁当か何かを届けに来たのでしょう)、偶然幼稚園前で事故に遭遇します。
彼は母親を見て驚き、「早く救急車が来て、車に轢かれたお母さんの怪我を直してほしい」と心から願いました。
この強い思いが現実改変を引き起こし、SCP-XXX-JPが生まれました。
しかし結果として記録通りの大事故がおこりました。
彼は「母親を助けたい」という思いと、目の前で先生(SCP-XXX-JP-B)が車に轢かれたショックで頭がいっぱいで、現実改変能力で自分の身を守ることもできませんでした。できたのはせいぜい、母親も先生も両方助けるために「早く救急車が来て、車に轢かれた女の人の怪我を重い順から直して皆助けてほしい」と、改変内容を無意識のうちに変更することくらいでした。
直後に彼は自身の改変能力に巻き込まれ、意識不明の重体となります。
しかし、慣れない改変能力の持続による身体への負担の影響か、彼は最終的に1か月もたたないうちに亡くなりました。(事故による死者3名というのはSCP-XXX-JP-A,Bと彼です)
これに伴って現実改変のためのエネルギーが供給されなくなり、SCP-XXX-JPの異常性も喪失しました。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル:
説明:
・東弊が作った保険外交員ロボット
・礼儀正しい口調。超笑顔。電話一本ですぐ参上。営業回りもしっかりやる。
・法の後ろ盾が無いからといって代金を踏み倒そうとしてきた
・財団に情報横流しして回収をお願いする。
・一部は財団にあげるし残った分もおいおい廃棄するつもりだけど、保険会社との交渉のために何体かは稼働す る状態で残しといてほしい。
・GOCにも話はつけといた
・東弊の一部の社員が情報流出させていたことが判明。東弊側から正式な謝罪。
・あろうことか財団に亡命を迫る(普通に東弊に引き渡される)
・証言から、東弊も別にそんな待遇がよくないことが判明?
・「俺たちは便利なロボットじゃないんだ」
・でも彼らが本当のことを言ってたかどうかは今となってはわかんないし、そもそもそんなロボットの制作を依 頼する時点で約束が反故にされる可能性は十分あったよね。
・(それこそ財団だって使い捨てにされるかも)
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid Neutralized
特別収容プロトコル:
説明:
・まだ生きている男の幽霊
・
・
・収容地区で収容違反が発生して男が死亡すると同時に消失。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Keterneutralized
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-2は軟寒天に6.0%質量濃度で有機ポリシロキサンを加えた培地に穿刺して12時間培養し、銀製のシャーレを用いて0℃で保管してください。6か月おきにこの措置を繰り返し、SCP-XXX-JP-2が死滅していないことを確認してください。SCP-XXX-JP-2は世界オカルト連合と共同で管理しています。財団または世界オカルト連合の管理するSCP-XXX-JP-2が死滅した場合、組織間で菌株の譲渡を行い、SCP-XXX-JP-2が完全に死滅することを防ぐようにしてください。
2013/08/24にSCP-XXX-JPのオブジェクトクラスはneutralizedに変更されました。
現在、SCP-XXX-JPは未収容で、実質的な収容は不可能だと判断されています。SCP-XXX-JP及びSCP-XXX-JP-1発生区画は、カバーストーリー「原子力発電事故」を用いることで半径20kmを下限として可能な限り立ち入り禁止措置を施してください。また報道機関と協力して情報規制を敷くことで、SCP-XXX-JPの情報が民間人に公開されることを極力避けるようにしてください。
大型の家畜やDクラス職員、またはそれらの死骸を1日に最低でも2t以上与えてSCP-XXX-JPに消費させることで、可能な限り周囲の土壌のSCP-XXX-JP-1化を抑制してください。また、SCP-XXX-JPの影響により遅くとも5か月以内にXK-クラスシナリオが発生することが予想されています。現在は世界オカルト連合と協力体制を取ることにより、SCP-XXX-JPを破壊することでの無力化の試みが行われています。世界オカルト連合と協定の詳細については文書XXX-001を閲覧してください。また、現在SCP-YYY-JPおよびSCP-ZZZ-JPとのクロステストによりSCP-XXX-JPを破壊する計画が検討されています。詳細は機密文書「立体交差式位相転移計画XXX-JP-4」「」「tritium-XXX-JP(未翻訳)」を閲覧してください。(2013/08/22更新済)
説明: SCP-XXX-JPは体高68m、体長172m程度の、ヒヨケムシ(Solifugae)に類似した外形をしている淡黄色の存在です。6対12本の脚部を持ち、これらを含めた体長はおよそ200mを超えると予想されます。観察により、ケイ酸塩などの鉱物性の材質で構成されていると考えられていますが、後述の異常性のためサンプルを確保しての調査は困難です。またSCP-XXX-JPは極めて敵対的であり、周囲の人工物に対して積極的な破壊行動を試みます。具体的な出力は不明ですが、少なくともブルドーザーなどの重機の駆動部を脚部で攻撃することにより破壊するだけの知性と膂力を有しています。
SCP-XXX-JPは、直接触れた物質を徐々に鉱物のような物質 (以下これをSCP-XXX-JP-1とする)に変化させます。この変化は不可逆である上に、SCP-XXX-JP-1もSCP-XXX-JPと同様に触れた物質をSCP-XXX-JP-1に変化させる能力を有しています。SCP-XXX-JP-1は近くのSCP-XXX-JP-1と互いに引き合う性質があり、その体積がおよそ2~3m^3程度となったときにSCP-XXX-JPと同様の外形をとって自立行動を行うようになります。
SCP-XXX-JP、SCP-XXX-JP-1は融合と分裂を行うことで、自立行動をする個体が常に5~8体程度
SCP-XXX-JPは2013/07/11 12:00██県北部に位置する██台地で発見されました。
SCP-XXX-JPは周辺の物質をSCP-XXX-JP-1に変化させることで活動に必要なエネルギーを生産していると考えられます。また口器に類似した機関から生物由来のタンパク質を取り込みSCP-XXX-JP-1化する行為は、特に効率よくエネルギーを生産することができると予想されます。そのためSCP-XXX-JPがこの行為を行っている最中は、周辺の物質のSCP-XXX-JP-1化の速度が著しく遅くなります。しかしこの効率は必ずしも生物の体積に比例するわけではありません。SCP-XXX-JP周辺の熱エネルギーの出入りの観測から、現時点では生きた人間が最もエネルギー変換効率が高いことが判明しています。
また赤外線による温度調査から、SCP-XXX-JPの中心部は高温となっていることが判明しました。
SCP-XXX-JPは物質をSCP-XXX-JP-1化することで活動に必要なエネルギーを生産していると考えられます。また口器に類似した機関からタンパク質を取り込みSCP-XXX-JP-1化する行為は特に効率よくエネルギーを生産することができると予想されます。そのためSCP-XXX-JPがこの行為を行っている最中は、周辺の物質のSCP-XXX-JP-1化の速度が著しく遅くなることが判明しています。しかしこの効率は必ずしも生物の体積に比例するわけではないことが判明しています。周囲の熱量変化から確認したところ、現時点では人間が最もエネルギー変換効率が良いことが判明しています。
SCP-XXX-JPの移送はその異常性とSCP-XXX-JPのサイズから不可能であるため、SCP-XXX-JP周囲に隔壁を設置することで収容を行う計画が立てられました。しかし
第一次XXX-JP収容作戦記録
実施日時: 2013/08/12
概要: 周辺地区の███駐屯地より戦車6輌、偵察機2機とSCP-XXX-JP 詳細な作戦内容は資料
結果: SCP-XXX-JPの破壊を続けるにつれSCP-XXX-JP内部の熱量が増加を始める。やがてSCP-XXX-JPは行動を停止し破壊されたが、残ったSCP-XXX-JP-1のうち最も大きかった体長12m程度の個体内に2分後に
分析: SCP-XXX-JP本体を
第二次XXX-JP収容作戦記録
実施日時: 2013/08/12
概要: 周辺地区の███駐屯地より戦車6輌、偵察機2機とSCP-XXX-JP
結果: SCP-XXX-JPの破壊を続けるにつれSCP-XXX-JP内部の熱量が増加を始める。やがてSCP-XXX-JPは行動を停止し破壊された
分析: SCP-XXX-JP本体を
2013/08/23の15:25に、兆候なくSCP-XXX-JPの腹部が溶解を始めました。溶解はSCP-XXX-JPの全体で同様に発生し、80秒ほどで以上の喪失が確認されました。これを確認した残存していた6体のSCP-XXX-JP-1は
世界オカルト連合との協定により、異常性を失ったSCP-XXX-JPは破壊されて焼却処分がなされました。
調査により、インシデントが起こった原因は未知のレンサ球菌(SCP-XXX-JP-2)であることが判明しました。SCP-XXX-JPの活動を抑制するためにSCP-XXX-JPに供したDクラス職員の口内にStreptococcus mutans[ 一般的に虫歯菌と呼ばれる細菌です ]が存在しており、それがSCP-XXX-JPの異常性によってその生体構造のおよそ██.██%を変質されたために、SCP-XXX-JP-2が偶発的に発生したと予想されます。本来Streptococcus mutansは糖類を代謝することによって乳酸を産出しますが、SCP-XXX-JP-2は特定の有機ケイ素化合物を選択的に代謝し、有機酸と無機酸を産出します。その際のエネルギーにより活動を行います。SCP-XXX-JP-2の代謝速度はSCP-XXX-JPが周辺の物質をSCP-XXX-JP-1化する
SCP-XXX-JPと同様の存在が再発生した場合に備えて、世界オカルト連合と共同でSCP-XXX-JP-2の保管が行われることが決定されました。
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