uraniaの砂場
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは必ずプラスチック製のタッパーに入れた後、室内が木製タイルで内貼りされた専用の収容チャンバーの鍵のついた強化プラスチック製のロッカーにて保管してください。チャンバーの清掃および点検はは週に一度、担当の研究員が行ってください。その際にエサとしてSCP-XXX-JPに10gほどの安山岩を与えてください。SCP-XXX-JPが既定の大きさを超えた場合は成長した分を切り取り、焼却処分の後、廃棄してください。

SCP-XXX-JPを扱う際は金属製品またはガラス製品を使用しないよう徹底してください。よく水洗いした素手、もしくは使い捨ての医療用ゴム手袋とプラスチック製のトレイを使用してください。SCP-XXX-JPを鉱物由来の物と接触状態にした場合、速やかに鉱物由来のものと非接触状態にしてください。

新たなSCP-XXX-JPが発見された場合もしくは収容違反が起きた場合、機動部隊を-7(“人工物主義者”)が派遣され、一定期間の調査の後、サンプルを採取し、残りは破棄されます。
現在の特別収容プロトコルの裁定に関しては事故記録SCP-XXX-JPを参照してください。

説明: SCP-XXX-JP-1は外見上一般的な白い和紙に見える薄片状の生物です。鋏などの刃物や手で容易に裂くことが出来、手触りなども一般的な和紙と何ら変わりがなく、後述する異常性を除き特異性はありません。また、SCP-XXX-JP-1を燃やした灰に関しては特異性がみられないため特殊な廃棄方法は必要ありません。

SCP-XXX-JP-1Pに対する筆記は一般的な和紙と同様問題なく行え、紙を分解または接種することのできる生物によって一般的な和紙同様分解が行われます。SCP-XXX-JPを分解、摂取した生物には一切の特異性はありません。実験で食したDクラス職員曰く「腹の中でもぞもぞするけどそのうち静かになった」そうです。その後採集した便およびDクラス職員からは一切の特異性が見られませんでした。そのほかの実験記録に関しては報告書を参照してください。

SCP-XXX-JP-1の特異性は鉱物由来の物と触れあっている際に発現します。SCP-XXX-JPを鉱物由来の物の上で三時間ほど放置すると触れあっている面を吸収し、その質量の分SCP-XXX-JPが1秒以内にに成長します。

SCP-XXX-JP-1は鉱物由来の物であれば何でも吸収します。現在までの実験で吸収させたものは河原の石、ダイアモンド粉末、ウラン鉱石、ごく一般的な鉄釘、鉱物由来のインク、SCP-032-JPなどです。一方で石灰岩、恐竜の骨の化石、人工ダイアモンドなどの合成化合物、プラスチック、植物由来のインク、大気などは一切吸収出来ませんでした。例外としてはさみ、もしくはそれに類する形状の物質と接した際に活動が極端に鈍化します。

鉱物由来の物質を吸収、または生物との接触後、SCP-XXX-JPは4時間ほどの間明確な意思を持って活動を開始します。主な活動内容として、鉱物由来物質に向かって這って進む、一般的に人懐っこいとされる生物と同じように自身の体を人間の手足にこすり付け、甘えるようなしぐさを取る、ハサミに対し威嚇、および破壊行動を取るなどがあげられています。ハサミに対しての行動はすべてSCP-XXX-JPが切断されるという結果に終わっています。また、SCP-XXX-JPは自身の質量が一定量を超えるとほとんど行動しなくなります。

SCP-XXX-JPに対し複数回の炭素年代測定とDNA鑑定が行われましたが確証に至る結果は出ませんでした。

SCP-XXX-JPは██県の廃棄された炭焼き場で、炭焼きの窯を半分吸収した所を親類1の不幸で弔事に向かっていた上河原博士によって、偶然発見されました。状況から風で流されたか、炭焼きの際の焚きつけで使用されていたものと推測されています。炭焼き場の消失に関してはカバーストーリー: 年月による風化が流布され、財団の調査の後に年月で風化したように偽装しています。SCP-XXX-JPの収容および財団による発見場所の調査終了の後、上河原博士の自宅に届けられた文章が刻まれたアクリル樹脂製の板については以下の通りです。

ざいだんの、みなみなさま、および、うえかわら[編集済]さんへ
わたしたち、ぼくたちの、せいで、ごめいわくをかけて、すみませんでした。
もぐもぐする、かみをみつけていただいて、ありがとうございました。
いしくんと、はさみちゃんは、こちらで、みつけたので、あんしんしてください。、
かみは、そのまま、さしあげます。
にるなり、やくなり、すきにしてください。
また、そのうち、ごめいわくを、おかけするかも、しれませんが、よろしくおねがいします。

不可思遊戯生物保全委員会

アクリル樹脂製の板、および文章そのものに関しては一切の特異性が見られず、文字を刻んだ際の製法に関しては調査の結果、未知の製法で刻まれていることが判明しました。

このアクリル板を配達した配達業者へのインタビューによると、配達所へ持ち込んだのは4歳位ほどの男児であったそうですが監視カメラなどの映像を元に調査を行ったところ該当の男児は██県には存在せず、20年ほど前に████国で当時4歳の行方不明者として届出がされていることが判明しました。この事に関しては追加調査が行われています。インタビューの後、関わった配達業者にはAクラス記憶処理の上、カバーストーリー:誤配達が流布され、現在も財団の監視下にあります。また、各種調査会社におよびに行政機関において上河原博士の住所の調査の記録がないことから、要注意団体への警戒のため上河原博士は█年間で20回の海外出張を含む転居を行いました。

文中で存在が示唆されたはさみ型のSCP-XXX-JP-2、および石型のSCP-XXX-JP-3に関しては現在調査中です。

補遺: 201█/██/██の発見以来財団の調査により複数のSCP-XXX-JPが発見されています。このオブジェクトのKeterクラスへの再分類は現在審議されています。