Urakimoo
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは2階建ての一般家屋に収容し、各部屋にカメラ、マイクを設置し監視して下さい。その家屋の窓、玄関などに外からの開閉が高速でできるシャッターを設置してください。家屋内には時計、特にカレンダーなど時間、月日が分かるものを設置しないでください。家屋には霊的存在を信仰しておらず臆病な性格のDクラス職員を居住させてください。居住者のバイタルを常に把握し、毎日11時にSCP-XXX-JPの作用による影響をSCP-XXX-JPの存在を隠しながら質問をし確認してください。

収容用家屋は日本本土から最低51km離れた孤島に建設し、その孤島内の建造物や人の居住の一切を規制してください。収容用家屋の10m程度の場所に簡易住居を設置し、常に次の居住者となるDクラス職員を待機させて収容用家屋内の状況を把握し続けてください。また事案SCP-XXX-JP-Aの発生に備えて施設職員を3人以上待機させてください。毎日11時の質問を参考に、居住者は4日程度で入れ替えて前居住者には記憶処理を施してください。

事案SCP-XXX-JP-Aが発生した場合、5.1秒以内に設置しているシャッターにより収容用家屋を封鎖しSCP-XXX-JP-1の沈黙を確認したのち、51秒以内に居住者を終了し回収、新たな居住者を居間で待機させてください。前居住者の遺体は直接触れず回収したのち焼却してください。

説明: SCP-XXX-JPに正確な実体はありません。SCP-XXX-JPは人の居住している住居内にある物体(以下SCP-XXX-JP-1)に汚染し自身の物理的媒体とすることで初めて外部との直接的な接触を可能にします。現在は75×75の白いシーツを自身の媒体としています。

SCP-XXX-JPは█████年10月中旬より10月31日にかけて███県█████市で多発した原因不明の死亡事故を受け、その地区を担当していたエージェントは直ちにその地区を封鎖しその後SCP-XXX-JP-1を発見、保護しました。当時のSCP-XXX-JP-1は南瓜でした。その地区の住民の証言によると当時のSCP-XXX-JP-1は様々存在しましたが多くはシーツや毛布でした。

SCP-XXX-JPは人を怯えさせることを非常に楽しんでいます。そのため1日に数回、ポルターガイスト現象、居住者に対する幻覚や幻聴などの作用を引き起こします。この居住者への幻覚や幻聴はその居住者によって差異はあるものの、多くは10歳程度の少年であるようです。また1日に1回居住者の前にSCP-XXX-JP-1は突然現れて、居住者を驚かせます。居住者がSCP-XXX-JPの作用に怯える限りにおいてSCP-XXX-JPはその住居にとどまります。それ以外の作用は事案SCP-XXX-JP-A発生時のみしか確認できていません。以下のレポートは待機職員が事案SCP-XXX-JP-A発生時に状況を書き留めたものです。

   
これらのレポートより事案SCP-XXX-JP-Aが起こる条件は
・居住者が何らかの霊的存在への信仰している場合
・居住者がSCP-XXX-JPによる作用へ恐怖を長時間感じなくなった場合
であり、他に事案SCP-XXX-JP-Aが発生していないことも加味するとこの2点のみであります。他にも条件がありますが特定はできていません。(補遺-XXX-α参照)
またこの条件からSCP-XXX-JPは自身が人間を恐怖させる霊的存在である事に対し非常に高い誇り、執着心を抱いており、その誇り、執着心が揺らぐような事象に対し激高するといった人格を有することが推察されます。

補遺XXX-α: SCP-XXX-JPが保護された翌年の8月13日の日没後玄関に設置された監視カメラから約1分間玄関の様子が一切見えなくなるほどのオーブが記録されました。14日の2時30分にも同じ現象が記録されました。その時点よりSCP-XXX-JP-1の体積の著しい減少が観測されました。14日には日本各地でSCP-XXX-JPによる作用に非常に酷似した現象が報告されました。財団職員が現場を調べると現象が報告されたすべての家屋より0.5cm四方の白いシーツの破片が発見されました。16日日没時にはこの現象は報告されなくなりました。同時刻に保管していた白いシーツの破片は消失し、SCP-XXX-JP-1の体積は回復していました。この現象による死亡者は███人、現在も████人が精神的な疾患を抱え治療中です。同年10月中旬から31日にかけ1日あたり2回事案SCP-XXX-JP-Aが発生しました。この間家屋内にはSCP-XXX-JPの作用は見られず11月1日から収容用家屋に以前と同じようにSCP-XXX-JPの作用が記録されるようになりました。翌年8月14日にも全国に同様の現象が報告されました。試験的にカレンダーを家屋から撤去したところ、10月中旬には前年と同じ現象は見られませんでした。このことからSCP-XXX-JPは数字を読む程度の知性を有しているとみられ、現在SCP-XXX-JPとの対話実験を申請しています。