終わらないじゃんけんゲーム
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の低危険物収容ロッカーに収容されています。現在SCP-XXX-JPを起動する実験は禁止されています。

説明: SCP-XXX-JPは子供向けのじゃんけんマシーンです。水玉模様で台形をしており、機体中央部には楕円形の液晶がついています。SCP-XXX-JPを起動するとこの液晶に"パー""グー""チョキ"のいずれかを選択する画面が表示されます。このいずれかを選択すると数秒後、じゃんけんの結果が表示されます。SCP-XXX-JPを起動するには、1回のみじゃんけんを行う場合は100円が必要で、5回連続してじゃんけんを行う場合は400円必要です。

SCP-XXX-JPの特筆すべき異常性は、じゃんけんを行なった人間(以下、対象と表記)がSCP-XXX-JPに異常な依存を示すという点です。対象は昼夜を問わずSCP-XXX-JPをやり続ます。睡眠や食事などの欲望を喪失し、自分のあらゆる財産は全てSCP-XXX-JPにつぎ込みます。この依存は記憶処理等で解決することはありません。対象の性格は以前の性格に関係せず暴力的になることが実験によってわかっています。

SCP-XXX-JPは群馬県██市の既に営業を終了しているゲームセンターにて発見されました。エージェント██が長期休暇中に行方不明になり、調査を行なったところ、このゲームセンターにてSCP-XXX-JPをやり続けているエージェント██が発見されました。エージェント██は発見当時、会話が不可能な状態まで衰弱していました。この出来事によってSCP-XXX-JPは収容されました。このゲームセンターの他のゲーム機も調査されましたが、異常性は確認されませんでした。SCP-XXX-JPの開発会社等は明らかになっていません。また、このゲームセンターの店員は現在全員が行方不明になっています。
エージェント██は、長期休暇中のあらゆる記憶を失っている為、なぜSCP-XXX-JPをプレイしていたのか等は明らかになっていません。

以下はDクラス職員を用いた実験記録です。

実験記録XXX-1

対象: D-11344

実施方法: D-11344にSCP-XXX-JPをプレイさせる。

結果: 73時間SCP-XXX-JPをやり続けた後に意識を喪失した。

分析: やはり異常な依存性があるのは明らかだ。

以下は意識を回復したD-11344へのインタビュー記録です。

対象: D-11344

インタビュアー: エージェント魁皇


<録音開始>

インタビュアー: インタビューを開始します。

D-11344: 早くやらせろ。じゃんけんゲームやらせろ。インタビューはやってからだ。早く己の実力を見極めたいんだ。

インタビュアー: インタビューが終わってからならいくらでもやらしてあげるので、今からする質問に答えてくれませんか?

D-11344: うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい。早く早く早く早く。やらせろ。早くしろ。このゴミ野郎が。待ってくれないんだよ。まだ終わるわけにはいかない。

インタビュアー: ……わかりました。

[SCP-XXX-JPと100円██枚がインタビュー室に運びこまれる]

D-11344: 遅いんだよボケが。 いつ死ぬのかわからねーんだぞ。

インタビュアー: やりながらインタビューはできますか?

D-11344: うるさい。今集中している。あっちにいってろ。くらえ必殺グー連打!!!!

[この後もインタビューは成功しなかっため割愛]

<録音終了>

終了報告書: インタビューが不可能なほどに依存は進行してしまうようだ。

実験記録XXX-2

対象: D-19777

実施方法: D-19777にSCP-XXX-JPをプレイさせ、"グー""チョキ""パー"を同時に選択する。

結果: 以下の文章が液晶に表示される。これ以降、D-19777はSCP-XXX-JPをプレイできなくなった。

致命的なエラー:あなたは適していません!

実験補遺: D-19777はこの実験の42時間後に突如消滅しました。以下は監視カメラで撮影されたD-19777が消滅する24分前の映像です。


<映像開始>

D-19777: 許さない。

D-19777: 全てが失敗した。

D-19777: 結果は決まった。運命は決まった。

[3分間うずくまっている]

D-19777: 本能は知っていた。しかし、私は知らない。誰かには伝わらない。 

D-19777: 俺は所詮ただのドナーにすらなれなかった。

D-19777: あいつらに認められれば。俺は。俺は。

D-19777: あいつらに俺の全てを捧げさせられたのに。俺の体は認められなかった。あいつらは求めている。だから、探している。

[データ破損]

分析: この映像には、SCP-XXX-JPに関する重要な何かが隠されている可能性がある。さらなる実験を申請します。"あいつら"が何者なのかも調査する必要がある。

事案XXX-JP: "対象に長期間SCP-XXX-JPをやらせない"という内容の実験にて、実験対象となったD-11344の肉体が突如変異して暴走し、死者██名負傷者██名をだす事案が発生しました。D-11344は自らが収容されていた棟を半壊させ、周りの職員に襲いかかりました。D-11344は駆けつけた機動部隊に即座に終了されました。終了されたD-11344の肉体は蒸発するように消失しました。この事案により対象にSCP-XXX-JPを長期間禁ずると対象は驚異的な力を持った存在に変化するということが明らかになった為、現在SCP-XXX-JPを起動する実験は禁止されています。

また、D-234456の暴走時にSCP-XXX-JPの液晶に以下の文章が表示されていました。

診断結果: 彼はグー型の存在と診断されました。ご利用ありがとうございました。移植は成功しました。彼は新たな待機者です。残り232日