アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP‐XXX‐JPはサイト-81内の生体認証でロックされた金庫保管室内の金庫のうちの一つに入れられ、レベル0の警備員によってレベル1以上の職員の入室は拒否されます。SCP-XXX-JPが収容されている金庫保管室は最小でも5秒の遅延を伴う監視カメラで監視されます。SCP-XXX-JPの収容違反が起きた場合は、必ずレベル0でのみ構成された機動部隊し‐0(”無資格者”)を派遣し、決してレベル1以上の職員はSCP-XXX-JPを視認しないでください。
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説明:** SCP-XXX-JPは████社製品と同様の成分で構成されたの2m×3mのガラスです。SCP-XXX-JPは成分に異常は見られないのにも関わらず、通常のガラスよりも高い耐久度を持ち、現在、財団基準の耐久実験を全てクリアしていますが、一切損傷は見られていません。
SCP-XXX-JPを直接視認した過去にレベル1以上且つ、SCP-XXX-JPを含めた何らかのSCPの異常性を1つ以上認知している人間は、SCP-XXX-JPを自身が現在可能な手段でSCP-XXX-JPを破壊しようと試みます。(以下、この状態の職員をSCP-XXX-JP-1と指定) SCP-XXX-JP-1は、その結果がどのような損害を伴うかを予想することができなくなります。SCP-XXX-JP-1になった後にレベル0となっても影響から脱することはできません。この影響は、Aクラス記憶処理を施すことで脱することができます。
SCP‐XXX-JPは、██県██市で起きたガラス工場の爆発事故において見つかりました。全壊だったのにも関わらず、SCP-XXX-JPのみ無傷だったことから、財団に回収されることになりましたが、エージェント・██を除く回収チーム全員がSCP-XXX-JP-1となり、回収チームを含む██名が死亡したためSCP-XXX-JPの異常性が判明するまで財団フロント企業に預けられました。
実験記録XXX-JP-1 - 日付20██/07/11
対象: D-XXX-JP-1
付記: D-XXX-JP-1は今回が初の実験である。
実施方法: D-XXX-JP-1にSCP-XXX-JPを視認させ、反応を観察する。SCP-XXX-JP-1になった場合に備え機動部隊し‐0を常駐させる。
結果: D-XXX-JP-1は一切の反応を示さなかった。
分析: D-XXX-JP-1はSCP-XXX-JP-1にならなかった…何がトリガーなんだ?-赤羽博士
実験記録XXX-JP-2 - 日付20██/07/14
対象: D-XXX-JP-2
付記: D-XXX-JP-2は別のSCPの実験に参加している。
実施方法: 実験XXX-JP-1と同様。
結果: D-XXX-JP-2は一切の反応を見せなかった。
分析: SCPの異常性を知っているだけではSCP-XXX-JP-1とはならないようだな。-赤羽博士
実験記録XXX-JP-3 - 日付20██/07/16
対象: D-XXX-JP-3
付記: D-XXX-JP-3はレベル1職員であったがDクラスの降格処分を受けD-XXX-JP-3となった。
実施方法: 実験XXX-JP-1と同様。
結果: D-XXX-JP-3はSCP-XXX-JP-1となり、すぐさま機動部隊し-0が拘束した。
分析: 一度でもレベル1になりSCPの異常性を知っているとSCP-XXX-JP-1になるらしい。このことを踏まえ特別収容プロトコルの改定を提案する。-赤羽博士
追記: 赤羽博士の提案によって特別収容プロトコルは現在のものに改定されました。
対象: D-XXX-JP-3
インタビュアー: 赤羽博士
<録音開始,20██/07/23>
赤羽博士: まずはSCP-XXX-JP-1となった時の心境を聞かせてくれ。
D-XXX-JP-3: はい…SCP-XXX-JPを見た途端、これは破壊せねばならないという感情が沸き上がりました…
赤羽博士: なぜそうと思ったんだい?
D-XXX-JP-3: [2秒程の沈黙]美しくないからです。
赤羽博士: 美しくない、とは?
D-XXX-JP-3: [声を荒げる]だって!あれは!ただの壊れないガラスじゃないか!SCPでもなんでもない!
赤羽博士: 落ち着きなさい。
D-XXX-JP-3: あれは存在してはならない[罵倒]なんだ!破壊せねばならない!
<録音終了>
終了報告書: D-XXX-JP-3にはAクラス記憶処理を施した。SCP-XXX-JP-1の性格は対象者の性格に関係ないようだ。-赤羽博士
事件記録-XXX-JP: 20██/08/19に起きたSCP-███-JPの収容違反により、SCP-XXX-JPが多くの職員に視認され想定を上回る規模の被害が発生しました。この事件により収容プロトコルが改定されました。詳細は付属書を参照してください。
補遺: 追加実験の結果、SCP-XXX-JP-1となるにはSCP-XXX-JPをSCPであると認識している必要があることが判明しました。これにより収容プロトコルは改定されました。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、鉄筋コンクリート構造の監視カメラ付きの小型収容室に収容し実験やインタビューを行う際はレベル3以上の職員の許可を得てください。SCP-XXX-JPの収容室に入る際には警備員二人によるボディーチェックを行い粘土を所持していないか確認してください。現在実験は停止されていますが、実験によりSCP-XXX-JP-3を作り上げた場合はマニュアル-XXX-JPの手順に沿って破棄してください。未収容のSCP-XXX-JPを見つけた場合は
説明: SCP-XXX-JPは、肘関節から右手(以下SCP-XXX-JP-1と指定)と肘関節から左手(以下SCP-XXX-JP-2と指定)を模った塑像で構成されています。SCP-XXX-JPは肘関節と手をそれぞれ人間と同様の範囲で可動させることが可能です。SCP-XXX-JPは平均的なモンゴロイドの骨格を模しておりX線検査の結果、内部には肘関節からそれぞれの手を構成するために必要なモンゴロイドの人骨があることが判明しました。この人骨の身元は現在調査中です。
SCP-XXX-JP-1、SCP-XXX-JP-2は共に知性を有しており粘土を使うことで塑像を製作することが可能です。(以下製作された塑像をSCP-XXX-3と指定) またSCP-XXX-JP-2にのみ、筆記用具を持たせることで筆談をすることが可能です。SCP-XXX-JP-1の掌の中央には、目玉が描かれておりこれによって文字を判断していると思われますが、どこで意味を理解しているのかは不明です。SCP-XXX-JPが使用や理解する言語は現在日本語のみですが、今後本などの情報を得ることで他の言語を理解する可能性があります。
SCP-XXX-JP-3は生物を模られた場合、その生物に応じた本能的な行動を行います。しかし知性はもっておらずそこから発達した行動は現在見られていません。さらにSCP-XXX-JPは簡易的な刃物を模ったSCP-XXX-JP-3を製作することも可能です。刃物型のSCP-XXX-JP-3は素材に対して異常な殺傷能力を持つため、実験は現在停止されています。
SCP-XXX-JPはエージェント・██████によって愛知県██山にある廃墟にて発見されました。SCP-XXX-JPは周囲と比べて保存状態の良いアクリルガラスによって覆われていたため最近まで住民がいたと推測されています。
実験記録XXX-JP-1 - 日付20██/08/08
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: 500gの粘土を渡し"猫"を作るように指示し、観察する。
結果: SCP-XXX-JPは粘土を全て使い全長3cmのイエネコ型のSCP-XXX-JP-3を作り上げた。製作されたSCP-XXX-JP-3はイエネコと同じような行動を示しSCP-XXX-JPの周囲を徘徊していた。
分析: SCP-XXX-JPは慣れた手つきでイエネコを作り上げた。何の参考資料もなしで作り上げたということは見たことがあるということか?-██博士
実験記録XXX-JP-2 - 日付20██/08/09
対象: 実験-XXX-JP-1によって作られたSCP-XXX-JP-3
実施方法: 実験-XXX-JP-1によって作られたSCP-XXX-JP-3を小動物用観察ゲージに入れ1日単位で観察する。10日経過後生存していた場合は100gの粘土と猫用の餌を与える。
結果: 10日間は水や餌を与えられてないのにも関わらず生存していたが、体の成長などは一切見られなかった。しかし11日目に粘土と猫用の餌を与えると粘土のみ摂取し体重を測定した結果、600gに増加していた。
分析: 予想していたことだが水や餌は必要ないらしい。しかし粘土を与えられるとその分だけ成長するようだ。-██博士
実験記録XXX-JP-3 - 日付20██/09/11
対象: 実験-XXX-JP-3後のSCP-XXX-JP-3
実施方法: イエネコ型のSCP-XXX-JP-3に破壊処置を施し、耐久性を確かめる。
結果: 尾の3分の1を切断したところ活動が停止し再び接着しても活動が再開することはなかった。
分析: 体の一部を切断されただけで粘土に戻るようだ。接着しても元に戻らないところは生物と同じのようだが…-██博士
実験記録XXX-JP-23 - 日付20██/02/26
対象: SCP-XXX-JP
実験目的: SCP-XXX-JP-3の危険性を確認するため。
実施方法: SCP-XXX-JPに安全を確保した上で100gの粘土を渡し"刃物"を製作するように遠隔から指示をする。
結果: SCP-XXX-JPは粘土を全て使いクラフトナイフ型のSCP-XXX-JP-3を作り上げた。その後クラフトナイフ型のSCP-XXX-JP-3を回収し殺傷力の有無を調査したところステンレス鋼製のナイフと同等の威力を持つことが確認されたため、適切な処置を施し破棄された。
分析: 今回はクラフトナイフという小型のものだったから良かったが大型のナイフだったらさらに危険性が増していたと思われる。しかし"刃物"という括りで何故クラフトナイフを選んだのか…もう少し検証する必要があるな。-██博士
実験記録XXX‐JP-24 - 日付20██/02/27
対象: SCP-XXX-JP
実験目的: SCP-XXX-JPの認識を確かめるため。
実施方法: 1kgの粘土を渡し安全を確保した上で前回とは違う"刃物"を製作するように遠隔で指示をする。
結果: SCP-XXX-JPは粘土を全て使って1kgのデザインナイフを作り上げた。その後デザインナイフ型のSCP-XXX-JP-3を回収し殺傷能力の程度を調査したところ、青紙スーパーと同等の殺傷能力を持つことが確認されたため、適切な処置を施し破棄された。
分析: 今回の実験で刃物型のSCP-XXX-JP-3は重さが大きいほど殺傷能力が上昇するようだ。SCP-XXX-JPの保有する知識には美術用以外の刃物がなかったことが幸いか…今回の実験を踏まえてSCP-XXX-JP-3を製作させる実験の停止を提案する。‐██博士
追記: ██博士の提案によりSCP‐XXX‐JP‐3を製作させる実験は停止されました。
対象: SCP-XXX-JP
インタビュアー: ██博士
付記: SCP-XXX-JPの特性上筆談で行われた。
録画開始, (20██/02/29)
██博士: 今からの筆談を録画させてもらうが、いいね?
SCP-XXX-JP-2: ああ、構わない
██博士: 我々が君を発見した場所は何だ?
SCP-XXX-JP-2: あれはアトリエだ 私はある団体に作られたんだ
██博士: その団体とは?
SCP-XXX-JP-2: すまない…私は耳が聞こえなくてね…どこかに団体名でも記してくれていたら良かったのだが
██博士: 気にしないでくれ。では作られたとは?
SCP-XXX-JP-2: 目が覚めたらあそこに居て瞬時に"自分は作られたのだな"と理解したんだ
██博士: それは何故かね?
SCP-XXX-JP-2: 周りにたくさんの私みたいな作品があったからな
██博士: なるほど、協力に感謝する。
SCP-XXX-JP-2: あとこれは必要ない情報かもしれないがいいかね?
██博士: なんだね?
SCP-XXX-JP-2: 奴らが私につけたタイトルは「創造手」だった
██博士: そうか、ありがとう。
録画終了
終了報告書: SCP‐XXX‐JPを作り出した団体をすぐさま調査する必要がある。SCP-XXX-JPの発見場所を重点的に調査することを提案する。‐██博士
補遺: ██博士の提案によりSCP-XXX-JPの製造元を調査した結果、SCP-XXX-JPの発見場所に残っていた粘土片などからSCP-████-JPやSCP-████-JPとの関連性が見られたため製造元の候補に"誤字護持団体"が挙がりましたが、確証は得られていません。またSCP-XXX-JPへのインタビューによって、SCP-XXX-JPと同じような性質を持つ未発見のオブジェクトが存在する可能性が出てきたため現在調査が行われています。
アイテム番号: SCP-959-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-959-JPは、現在サイト-81██内の低脅威物品ロッカーに保管されています。実験のためにSCP-959-JPを用いる場合はレベル3以上の職員の承認が必要です。実験を行う場合には、必ずDクラス職員を用い、実験終了後にはSCP-959-JPを必ず元の低脅威物品ロッカーに入れてください。SCP-959-JP及びSCP-959-JP-2の半径25mには陶磁器を近づ
けないでください。
説明: SCP-959-JPは、一般的な瀬戸焼の湯呑と同様の外見をしています。SCP-959-JPの材質に異常な点は見られず内側には毛筆で、「喉元過ぎれば暑さ忘れる」と書かれており、これが書かれた時期はSCP-959-JPの製作時期と一致しています。
SCP-959-JPに70℃以上の液体を注ぎそれが咽喉を通過した場合に異常性が発動します。SCP-959-JPに注がれた70℃以上の液体を飲んだ人物(以下、SCP-959-JP-1と指定)は"暑い"や"暖かい"という感覚を失い、常に"寒い"と感じます。しかし、体温など身体には一切の異常は見られません。SCP-959-JP-1は暖をとるために様々な方法をとりますが、SCP-959-JP-1の感じる寒さは異常性に暴露してから時間が経過するほど強くなります。しかし適切に暖をとれていればおよそ30日で異常性は消失します。
SCP-959-JPは愛知県███山で起きた山火事において見つかった焼死体の身元である████氏の自宅で発見され、その後収容されました。SCP-959-JPに付着していた唾液などから████氏はSCP-959-JPの影響を受け、暖をとろうとした結果火を起こし山火事が起こったと考察されています。
実験記録959-JP-1 - 日付20██/11/23
対象: D-98230
実施方法: 70℃に加熱した水をSCP-959-JPに注ぎD-98230に飲ませ、要求した物品を記録し審議の上で可能ならば支給し観察をする。その後1日単位で経過観察する。
結果: D-98230はSCP-959-JP-1に変化し初日は厚手の毛布や手袋、カイロなどを要求しましたが15日目になるとマッチや灯油ヒーターなど可燃性のものを要求しましたが、危険性を配慮して全て却下されました。30日目には、D-98230は要求をしなくなりSCP-959-JPの影響下から脱したと判断されたため、月例解雇されました。完全な要求物のリストを閲覧したい場合は付属書959-JP-1を参照してください。
分析: 時間が経つにつれてD-98230の要求がより火を使うものに変化していきましたが、15日を境にその要求は弱まってきました。適切に暖をとればSCP-959-JPの影響は和らぐようです。‐██研究員
実験記録959-JP-2 - 日付20██/01/26
対象: D-107342
実施方法: 70℃に加熱した水をSCP-959-JPに注ぎD-107342に飲ませ、要求した物品を記録する。その後1日単位で経過観察する。
結果: 15日目までは実験記録959-JP-1と同じでしたが、16日目で変化が見られライターや灯油といったより可燃性の高いものが要求されました。30日目には職員に対して暴言を使うようになり、90日後には自殺を図ろうとしたためこれ以上の結果は得られないと判断しD-107342は終了されました。完全な要求物のリストを閲覧したい場合は付属書-959-JP-2を参照してください。
分析: 前回の実験と比較すると暖をとると寒さは和らいでいくようですが、逆にとらないと寒さは厳しくなり精神にも影響するようです。-██研究員
対象: D-107342
インタビュアー: ██博士
付記: 実験記録-959-JP-2よりD-107342がSCP-959-JPに暴露してから89日目である。
<録音開始>
██博士: これからインタビューをするがいいね?
D-107342: [5秒沈黙]
██博士: D-107342?
D-107342: 寒い…寒い…
██博士: …まず今の心境についてだが。
D-107342: 眠い…でも寝ちゃダメだ…死ぬ…
██博士: これ以上情報は得られないと判断し、インタビューを終了する。
<録音終了>
終了報告書: 60日目と比較して明らかに衰弱している。SCP-959-JPは体感温度にのみ影響を及ぼすが、それに伴って精神にも影響するらしい。-██博士
事件記録959-JP: サイト‐81██に勤務し、SCP-959-JPの関連実験にも参加していた██博士の私物である陶磁器の茶碗が、SCP-959-JPと非常によく似た模様になっていることが発見されました。他にも同じような陶磁器が、同サイト内で発見されたため全て回収されました。
補遺: 事件959-JP後、回収された陶磁器を調査した結果、SCP-959-JPには、半径25m内に存在する陶磁器に模様を似させる性質があることが判明しました。(以下、影響を受けた陶磁器をSCP-959-2と指定) さらにSCP-959-JP-2にも同じ性質があることが分かり、現存している陶磁器の芸術的な価値が失われることが危惧されたため、現在████氏の自宅にある陶磁器の回収が急がれています。