Type1kaiten

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは20██年█月██日現在、未収容です。オブジェクトが非異常性の脅威を有し、世界的にも流行しているため、財団が関与していないものも含めて国際的な無力化が進行中です。無力化の支援と、異常性の隠蔽に重点を置いたSCP-XXX-JP暫定収容プロトコルが実施されています。

SCP-XXX-JPへの対応を専門とするサイト81██が設置されています。サイト81██管理官はサイト81██での研究成果を取りまとめ、O5評議会に提出すると共に、必要ならば新たなプロトコルを策定・実施してください。

現在、実施されているSCP-XXX-JP暫定収容プロトコルのうち、主たるものを以下に挙げます。プロトコルの全体はSCP-XXX-JP暫定収容プロトコル一覧を参照してください。

脅威が収束した場合、少数のサンプルが研究のために保管される予定です SCP-XXX-JPの性質から、予期せぬ影響が発生する可能性が提起されており、現在議論が進行中です。

説明: SCP-XXX-JPは、コロナウイルス科の新型ウィルスで、人に感染し、場合によっては死をもたらします。個別の人間に感染した場合のオブジェクトの病理学的性質について調査が進行中ですが、20██年█月██日現在、異常性は確認されていません。

SCP-XXX-JPの異常性は、実在した歴史的個人に由来する名称を持つ艦船に乗船している乗員に感染した場合に発現します。この条件に当てはまる感染が発生した艦船をSCP-XXX-JP-1、SCP-XXX-JP-1の名称に使われた歴史的人物をSCP-XXX-JP-2と指定します。SCP-XXX-JPは、SCP-XXX-JP-1内の乗員の感染率と正比例して、SCP-XXX-JP-2の生存期間が短縮するように、その没年を早める過去改変を行います。結果として、SCP-XXX-JP-2の歴史的影響が大きいほど、また活動時期が早いほど、大規模な過去改変が進行します。この過去改変は不可逆的かつ累積的なものであり、SCP-XXX-JP-1の乗員を入れ替える、感染者を退去させるなどの処置は過去改変事象からの復元をもたらしません。

SCP-XXX-JPによる過去改変は、既存の艦船とその乗員の存在・所属に影響を及ぼしません。過去改変による状況の変化と、艦船の存在との間の矛盾点は、現在まで発見されていなかったように改変されます。

SCP-XXX-JP-2の存在そのものが消失した場合、それ以上の異常性の発現は起こりません。

SCP-XXX-JPの異常性は、20██年█月██日のアメリカ合衆国によるデフォルト宣言に不審な経緯があったことが財団の興味を引き、発覚しました。当該国家は独立以来、拡張に失敗し続け、国内政治は混乱の連続であったにも関わらず、一貫して、特に20世紀以降、財政的・戦略的に明確に不必要であるにも関わらず、極めて過剰な数の艦船を有していました。その後、当該国家の艦船の多くの名称に、存在しない、あるいは当該国家の歴史に対して重要性を持たない個人の名称が冠されていたことが発見され、異常性が発覚しました。

広範囲における調査の結果、同様の事例が多数発見されました。現存しない過去の艦船において、明らかに実在しない、あるいは歴史的重要性を持たない歴史的個人の名称が冠された例は存在しないため、SCP-XXX-JPが異常性を獲得したのはごく最近のことであると推定されています。

SCP-XXX-JPによる過去改変による影響の全貌は、その範囲の広さ、ありえる可能性の多さ、被害が未だに拡大し続けていることから把握できていません。人名を冠する艦船は特に軍用艦艇に多く、政治家・軍人が主として影響を受けたと考えられます。保有艦艇の多さと現在の国力とを比較して、アメリカ合衆国が最大の被害国であると推定されていますが、君主制国家が革命家の名前を有する艦艇を保有している、他国の人物の名前を有する艦艇を持っているなど、国家の存立・政体も含めて広範かつ甚大な改変が起こったと考えられています。日本・中国など人名を艦船に付けることが少ない国家では、直接的な歴史的人物の早逝・消失は少ないですが、過去改変事象による影響は受けています。

現在までに判明しているSCP-XXX-JP-1および-2の完全なリストはSCP-XXX-JP一覧を参照してください。また、SCP-XXX-JPによる過去改変事象の影響の詳細な考察についてはSCP-XXX-JPによる影響の考察を参照してください。

SCP-XXX-JPの異常性の起源について調査が進められていますが、その異常性の対象が限定的であることから研究は難航しています。