Tyobi

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-818█のスクラントン現実錨が設置された大型オブジェクト用収容チャンバーに収容されます。また、SCP-XXX-JP-Aは標準人型生物収容プロトコルの規定に則り各個体ごとに収容されます。SCP-XXX-JPおよびSCP-XXX-JP-Aの収容区域は自動清掃・給仕システムにより管理し、無人であることを徹底してください。収容区画への実験等による立ち入りにはサイト管理員およびセキュリティクリアランスレベル4以上の職員の認可が必要です。現在、SCP-XXX-JPの実験は凍結されており、職員のSCP-XXX-JPおよびSCP-XXX-JP-Aへの接近は許可されません。許可なくSCP-XXX-JP収容区画のスクラントン現実錨を撤去する、SCP-XXX-JP-Aへの接触を行う、SCP-XXX-JPを持ち出すなどの行為が発覚した職員は即時終了措置の対象となります。サイト-818█の全職員には定期的なミーム検疫とカント計測器による検査が実施されます。このとき口調の変化やヒューム値の上昇などの異常が確認された職員は隔離され、SCP-XXX-JP-Aとして収容されます。

(追記 - 20██/█/██) 空港や駅、景勝地、テーマパーク、イベント会場、大型商業施設等の不特定多数の人間が存在する施設や場所は常に機動部隊ふ-66("深淵歩き")により監視され、SCP-XXX-JP-1もしくはSCP-XXX-JP-Aが確認された場合、SCP-XXX-JP-Aは確保されます。SCP-XXX-JP-Aから傷害を受ける、取り押さえるなどの行動によりSCP-XXX-JP-Aに触れるなど接触が確認された機動部隊員及び一般人は全てSCP-XXX-JP-Aとして収容されます。

説明: SCP-XXX-JPは異常現象SCP-XXX-JP-1とその影響者SCP-XXX-JP-Aを発生させる縫いぐるみです。SCP-XXX-JPは絹糸や木綿などの一般的な素材が用いられており、内部に銀に似た高ヒューム値が検知される金属片が混入している点を除き組成などに異常は確認されていません。SCP-XXX-JPは周囲に存在する人間に対しおよそ280日前後の周期でSCP-XXX-JP-1を発生させます。なお、SCP-XXX-JP-1の発生周期は初期発見時の状況から最短で10秒であると予測されています。

SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JPおよびSCP-XXX-JP-Aに由来する現実歪曲現象であり、人間の女性を主な対象とします。SCP-XXX-JP-1の被験者はただちに床に寝そべりしばしば膝を抱えた姿勢を取り、体内をかき回されるようだと報告される強い刺激とともに、苦痛を受け入れることへの強い肯定感を覚え、鎮静状態に移行します。なお、このような情動の生起についてSCP-XXX-JP-1の精神作用が存在することがインタビュー記録から指摘されています。鎮静状態に入った被験者にはその後3分間に及ぶ変異ののち、SCP-XXX-JP-Aへと変化します。また、男性にSCP-XXX-JP-1が生じた場合は完全な性転換が行われます。

SCP-XXX-JP-Aは被験者の身体の一部が動物や魚類、虫などと融合したような姿として観測される人型実体です。
(更新 - 20██/█/██) SCP-XXX-JP-Aは一般に伝承や創作物の中に現れる亜人・精霊・怪物として知られる姿を持つ人型実体です。SCP-XXX-JP-Aは変化後も個人の自己同一性をほぼほぼ維持していますが、多くの場合言葉遣いなどに変容が見られ、外向性の向上、ヒューム値の上昇などの点で相違が見られます。SCP-XXX-JP-Aの言動について最も注目すべき点は、異性つまり男性に対してきわめて強い関心と執着を抱くことです。SCP-XXX-JP-Aは男性に対し過剰なスキンシップや好意的な発言を巧みに操ることで愛着の形成を試みます。この行動により結果的にSCP-XXX-JP-A周辺の男性の多くはSCP-XXX-JP-Aへ強い理解を示します。また、SCP-XXX-JP-Aは一貫して好色的な言動を呈します。SCP-XXX-JP-Aはとくに愛着関係にある男性へ懇願または挑発するような言動による誘惑、ときには[削除済]などの手段により性行為を行います。このとき対象の生殖器に何らかの不全がある、性行為に対して拒絶を示すなどの場合にもSCP-XXX-JP-Aは必ずこの行為に成功します。このようなSCP-XXX-JP-Aの性的指向性は完全な異性愛を示すものではなく、ときに女性やSCP-XXX-JP-Aの別個体もまたSCP-XXX-JP-Aの誘惑と性交渉の目標とされます。このときSCP-XXX-JP-Aと接触した女性にはSCP-XXX-JP-1が発現され直ちにSCP-XXX-JP-Aに変化します。なお、SCP-XXX-JP-Aはこのような繁殖的行為の阻害となる収容措置に対し反逆的な意思を持ちます。この点は夫もしくはそれに準ずるパートナーを有するSCP-XXX-JP-A個体により顕著です。

以下はこれまでに確認されているSCP-XXX-JP-A個体の抜粋です。この記録は報告書の更新以前のものであり、現在のそれとは異なる性質の解釈が行われている点に留意してください。

個体識別番号 発見場所 発見日時 被験者の変異 考察 付記
SCP-XXX-JP-A-1 愛知県名古屋市 2017/1/█ 両脚が癒着し9m伸長した。両脚には青白い鱗が生成された。 変化対象は蛇とみられる。 周囲の物体の組成を一時的にケイ素化合物の集合体に変質させる現実改変能力を有している。
SCP-XXX-JP-A-2 愛知県名古屋市 2017/1/█ 手足や胴体に硬質な体毛が生え、ふさふさとした尻尾が生成された。 変化対象は狼とみられる。 月齢により絶えず体毛の皮膚を覆う比率が変化している。なお、満月時に最大化する。
SCP-XXX-JP-A-15 サイト-81██ 201█/10/█ 足先が鱗に覆われたかぎ爪になり、上腕部が翼に変化した。 変化対象は鳥とみられる。 発声時に聴者の方向感覚を失わせる異常性を持つ。
SCP-XXX-JP-A-16 サイト-81██ 201█/11/██ 全身に緑色の鱗が生成され、尻尾と翼と角と思われる器官が生成された。 自称から、変化対象はトカゲとみられる。 SCP-XXX-JPの知識を示した。インタビュー記録XXX-JP-16を参照。
SCP-XXX-JP-A-██ サイト-81██ 20██/█/██ 頭頂に角が生成された。 変化対象の断定は保留されている。 完璧な人間への擬態を行う現実改変を行使した。事案XXX-JPを参照。

SCP-XXX-JPは2017年1月█日愛知県名古屋市にて地元警察に寄せられた、仮装した一団が地下街で暴れているという通報によって財団の注意を惹きました。直ちに県警に潜入していた財団エージェントが出動し、周囲の人間に無差別に暴行を働いていた14体のSCP-XXX-JP-Aが鎮圧されました。SCP-XXX-JP-A収容後、付近にはカバーストーリー『強盗団』が適用されました。初期収容時、SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-Aが所持していましたが、これはSCP-XXX-JPの本来の持ち主である初々瀬███氏より強奪したものであると明らかになっています。SCP-XXX-JPについて初々瀬███氏は即売会にて購入したものであると説明しましたが、SCP-XXX-JPの出品者の特定は失敗しています。初々瀬███氏はSCP-XXX-JPの影響下にあった可能性から保護観察対象者として一時収容されましたが、現在はBクラス記憶処理の後に解放されています。