帰るべき我が家

異常性 存在しない女性、くるみが自分の将来の結婚相手だと信じ続ける。

オチ 指輪の持ち主の旦那の日記

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の低危険物収容ロッカーに収容されています。SCP-XXX-JPを装着する行為は基本的に禁止されています。

説明: SCP-XXX-JPは未知の鉱石が付されている指輪です。このオブジェクトの異常性はSCP-XXX-JPを指に装着することによって発動します。

SCP-XXX-JPを装着した人間(以下、対象と表記)はくるみという名前の女性(以下、SCP-XXX-JP-1と表記)に関する重症の恋愛的妄想を行います。妄想の症状はその深刻度によってフェーズ1~3に指定されています。

フェーズ1(初期症状): 対象はSCP-XXX-JP-1を自分の将来の結婚相手だと妄想します。対象はSCP-XXX-JP-1に関して「SCP-XXX-JP-1は医者であり、自分は将来、診療放射線技師として同じ病院に勤め、そこで運命的な出来事が起こり、結婚する」というような趣旨の内容を妄想しています。
この状態までなら記憶処理での対処が可能です。

フェーズ2: 対象は自分がSCP-XXX-JP-1に告白される時の内容について妄想します。その内容は「雨の日の帰り道にSCP-XXX-JP-1が抱きついてきて『私以外の女を好きにならないで』と告白してくる。それに俺は最初は驚いて返事ができないのだが、最終的にSCP-XXX-JP-1に口づけをする。」といった趣旨となっています。また、頻度は少ないものの“結婚生活”や“子供”について事細かく妄想するようになります。この段階に入ると対象はSCP-XXX-JP-1以外への興味が薄れ、食欲や睡眠欲が喪失し始めます。

フェーズ3: 対象はSCP-XXX-JP-1以外のあらゆる事を思考することができなくなり、SCP-XXX-JP-1を求め続ける情緒不安定な状態になります。食欲や睡眠欲、性欲が完全に消滅し、身体を動かす事も困難になります。対象はこの状態になると1~2週間ほどで死亡します。  

以下はフェーズ2のDクラス職員へのインタビュー記録です。

対象: D-189736

インタビュアー:██博士

<録音開始>

インタビュアー: くるみさんとはどのような関係なのですか?

D-189736: 俺の将来の奥さんだよ。俺はあいつのことを愛してる。あいつは医者なんだ。で、俺は放射線技師。俺がくるみに告白される話聞きたい?

インタビュアー: 続けてください。

D-189736: 雨の日にそれは起こるんだよ。傘をさしながら帰っているとさ、くるみが走って追いかけてくるんだ。実はその時、とある看護師からも告白されててね。俺は返事を悩んでた。なぜ?悩んでたか?そりゃくるみが好きだったからだよ。

D-189736: 話を戻すと、くるみが俺に追いついてきてさ。俺に告白してきた看護師のこと好きなのか?って聞いてきたんだ。返事に迷ってたら、くるみが俺の腹に飛び込んできた。そうさ、抱きつかれたんだ。

D-189736: そして、くるみが告白してき『私以外の女を好きにならないで』ってね。俺はめっちゃ驚いたんだ。だって前からずっと好きだったくるみが俺に告白してきたんだ。でも、俺は決意した。一生、一生、一生こいつを愛し続けると。死んでも。地獄の底でもな。

D-189736: まあ、告白についてはこんな感じだな。こんな可愛いやつと結婚できるなんて俺の将来は最高だ。他にも色々話せるけど聞くか?結婚生活とか子供についてとか、色々話せるぞ。

インタビュアー: いえ、結構です。今日はありがとうございました。

<録音終了>

以下はフェーズ3のDクラス職員へのインタビューです。

対象: D-189736

インタビュアー:██博士

<録音開始>

インタビュアー: くるみさんについてもう一度教えてください。

D-189736: どこだ?くるみはどこにいる?

インタビュアー: 何処にいるかはわかりません。あなたは知ってないのですか?

D-189736: 知ってるよ。この後、この先、この未来で必ず俺はくるみと会うんだ。もう会えるはずだ。もうすぐだ。早く早く会いたい会いたい。会いたい。

インタビュアー: 落ち着いてください。

D-189736: 早く。結婚しなくてはならない。幸せな人生が始まるんだ。俺は。早く。会いたい。お前らが隠しているのではないのか?早く。会いたい。

インタビュアー: いいえ。隠してなどいません。

D-189736: 早くしろ。くるみは何処だ?くるみは何処だ?早く。会いたい。会うべきなんだ。未来は変えられない。俺の運命なんだ。俺は診療放射線技師なんだ。だから、俺は。俺は未来を掴んだ。早く会いたい。会わせろ。

インタビュアー: …インタビューを終了します。

<録音終了>

補遺: 以下は、SCP-XXX-JPの元々の持ち主であった金村██氏の自宅から発見された日記です。ほとんどのページが破かれていて、読める箇所はごく僅かです。

10月3日: 今日からメモではなく日記をつけていこうと思う。くるみへの愛を忘れない為に。結婚式までもう少しだ。緊張する。

10月4日: 今日からくるみが私の家に住む。くるみは今日もとても優しく接してくれた。ありがとう。こんなにも好きだと思える女性は彼女が初めてだ。愛してるくるみ。

10月5日: また記憶が抜け落ちてしまった。メモをし忘れてしまったから、記憶がほとんどない。日記をもっと詳しくつけておくべきだった。今日からあらゆる事を詳しく書いておこう。

今日くるみが私にしてくれたことリスト
·私の大好物のカボチャの天ぷらを作ってくれた。
·私が[ペンで塗りつぶされている]紹介して[ペンで塗りつぶされている]今度仕事が休みの時に会いにいこうと思う。

10月8日: 今日はくるみが紹介してくれた[ペンで塗りつぶされている]に会いにいった。私の記憶障害について相談したら、よくわからない宝石がついている指輪をくれた。この指輪を装着すれば大切な事を忘れないで済むらしい。少し怪しいがつけてみよう。
今日くるみが私にしてくれたことリスト
くるみと結婚後の事について相談したら、[ページが破られている]

10月12日: あの指輪はすばらしい!!あの指輪をつけてから、くるみへの愛を私は忘れない!すばらしい!!くるみがしてくれたことリストを書くこともなく、全てを覚えていられる!

11月9日: くるみ愛してる。くるみ愛してる。くるみ愛してる。くるみ愛してる。くるみ愛してる。ただくるみを愛し続けたい。こんなにもすばらしい愛を私は忘れたくない。誰かに教えてあげたい。私のこの幸せを。私のくるみへの愛情を。愛の素晴らしさを。もうくるみのことしか考えられない。

金村氏には田中くるみという名前の婚約者がいたことがわかっています。金村氏と田中くるみは現在行方不明になっており、このオブジェクトとの関連性が調査されています。また、金村氏がSCP

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DC-3.jpg

撮影されたSCP-XXX-JP

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの内部に一般人が侵入することを防ぐためカバーストーリー「工場建設」を適用しSCP-XXX-JP付近を高さ3mほどの塀で囲み、6人の警備員を配置してください。SCP-XXX-JP内部に侵入するのはどんな実験であろうと現在禁止となっています。発生したSCP-XXX-JP-1はその性質上収容することが不可能です。

説明: SCP-XXX-JPは19██年、日本上空で行方不明となり墜落した航空機DC-3の残骸です。行方不明になった██年後に機首部分のみとなった残骸が██県██村付近に突如出現したことを村人が発見、警察に通報したことにより警察内部の財団エージェントが財団日本支部に報告。財団が調査に乗り出しSCP-XXX-JPを発見しました。SCP-XXX-JP-1は見た目がDC-3に酷似しているため墜落した航空機と関連していると考えられています。

SCP-XXX-JPの異常性は内部に侵入したときに発生します。内部に侵入した人間(以下、「対象」)は消滅し、SCP-XXX-JP-1が対象と関係が深い地域の上空2000mから[データ消去]mに出現します。SCP-XXX-JP-1は出現地点から地面へ急降下し墜落します。対象はSCP-XXX-JP-1の内部のコックピットと思われる場所に出現しますがSCP-XXX-JP-1を操縦することはできません。SCP-XXX-JP-1内部では人間が発してると思われる音声が数秒の間隔で発生します。墜落するとダイナマイト██個分に相当する爆発を引き起こします。SCP-XXX-JP-1の残骸は一切残りませんが墜落地点にはボロボロになった対象の死体が散乱します。
最初の発見時、エージェント██████が何も知らずにSCP-XXX-JP内部に侵入してしまったためこの異常性が発覚しました。
SCP-XXX-JP又SCP-XXX-JP-1に対するあらゆる攻撃は全て無効です。

補遺: SCP-XXX-JPに侵入する実験が3回(実験記録を参照)行われましたが3回中2回財団の敷地付近にSCP-XXX-JP-1が墜落したため危険性が高いので実験は現在禁止となっています