Tsukiyomizukuの書斎

評価: 0+x
highway.jpg

地点-XXXX

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは財団の誘導車両から観測できる状態を維持することによって収容します。SCP-XXXX-JPが一般の車両に"並走"することを防ぐため、車両タイプ-XXXXを満たす車両5台を、毎日20:00の時点で地点-XXXXの付近の道路を通過するように60km/h以上の速さを保って走行させてください。誘導車両は互いにできるだけ接近させ、逆に一般の車両からはできるだけ遠ざけるべきです。誘導車両には担当職員が乗車し、SCP-XXXX-JPを観察して収容違反をはじめとした異変が発生していないかを確認して下さい。収容活動に関する情報の漏洩を防ぐため、誘導車両にはノイオルズ式幾何学パターンを用いた微弱な反ミーム性が付与されます。

"並走"対象となった誘導車両がカーブ区間を走行すると、SCP-XXXX-JPは"並走"対象を変更する傾向があり、これはプロトコル中における収容違反のリスクを高めます。そのため、"並走"対象となっている車両は、カーブ区間を通過する直前で減速し、SCP-XXXX-JPの"並走"対象を対向車線を走行する誘導車両に変更させなければなりません。

SCP-XXXX-JPが収容違反した場合、SCP-XXXX-JPが"並走"していると予想される車両を特定し、警察の取調べを偽装して走行を停止させてください。また並行して、車両タイプ-XXXXを満たす自動車10台以上を範囲内に走行させ、SCP-XXXX-JPを誘導してください。SCP-XXXX-JPが誘導用の自動車に"並走"したのを確認した時点で収容違反は終息したとみなされます。SCP-XXXX-JP及び収容活動に関するインターネット上の情報は記録したのち削除し、目撃者には記憶処理を行って下さい。

説明: SCP-XXXX-JPは特定の条件下で観測可能な人型実体です。身長はおよそ130cmで、全身が黒色です。

SCP-XXXX-JPは毎日20:00、東名高速道路のR=300mカーブ区間(地点-XXXXと呼称)の近辺1を50km/h以上で走行している車両の付近に出現し、車両の移動速度に合わせて走行します(この行動を"並走"と呼称)。SCP-XXXX-JPは特定の車両に一定時間2"並走"すると、瞬時に周囲に存在する他の車両の側に移動し、再び"並走"し始めます。SCP-XXXX-JPはこの行動によって対象とする車両を変更しながら"並走"状態を維持し、翌日4:00に消滅します。SCP-XXXX-JPはR=400m以下のカーブ区間を走行している車の側を"並走"することはなく、R=400以上のカーブ区間であっても、直線道路と比較して"並走"対象の車両を変更する確率が約10~70%高くなることが判明しています。SCP-XXXX-JPは"並走"している車両内に乗車している人間による肉眼以外では観測することができません。

"並走"中、SCP-XXXX-JPは塀、電線、屋根、ガードレールなどの、運転席の車窓から視認できる範囲の構造物の上を走行します。多くの場合、"並走"中の動作には物理法則を無視したもの3が含まれますが、全般的に動作のフォームは稚拙なものです。また、これらの動作は乗車している人物から見た車窓の風景の二次元的イメージに対応しているように見えます4。SCP-XXXX-JPは"並走"中、常に車両の内部を覗き込んでいるように見えます。

SCP-XXXX-JPは2時間に1回ほどの間隔で、疲弊した様子で道路上に座り込み、数分間休憩を取るような動作を見せます。この状態のSCP-XXXX-JPは、直前に"並走"していた車両の乗員からしか認識することができず、動作終了後は即座に直前に対象としていた車両に"並走"し始めます。

車種や車両内の状況によってSCP-XXXX-JPが"並走"の対象とする確率や時間は異なります。財団ではこの結果から最も"並走"しやすく、長期にわたって"並走"が持続するパターンを車両タイプ-XXXXとして収容活動に利用しています。車両タイプと"並走"の確率及び継続時間との関係を示した表の抜粋は以下の通りです。

車両の特徴 "並走"対象車に選出される確率 "並走"継続時間
人間が乗っていない車両 0% N/A
成人した人間1人が乗った車両 20%以上 10分~15分
成人した男女2人が乗った車両 60%以上 15分~120分
未成年の人間が乗った車両 20%以下 0分~5分
白色の車両 60%以上 5分~120分
白色のミニバンカー 80%以上 15分~120分
白色の日産セレナ 90%以上 20分~120分
成人した男女2人が乗った白色の日産セレナ(車両タイプ-XXXXに指定) 95%以上 90分~120分

SCP-XXXX-JPは、2016年7月ごろからインターネット上に"車の横を走る影"の報告が急激に増加したことで、財団にその存在を知覚されました。当初はSCP-XXXX-JPの詳しい性質の特定が困難であり、財団の誘導車両による確保までに3ヶ月を要しました。SCP-XXXX-JPに関連する情報は財団のウェブクローラーによって削除され、SCP-XXXX-JPを目撃した人物には記憶処理が行われました。インターネット上のSCP-XXXX-JPに関する投稿に対して、他のユーザーから"昔は見えてたなあ"、"子供のころこういう妄想してた"といった反応が多くなされていたことは特筆すべきです。

補遺: 地点-XXXXについての調査の結果、当該地点では2016年6月█日、一般乗用車がカーブを曲がり切れず崖に転落し、乗車していた家族3名5が死亡する事故が発生していたことが判明しました。現在、当該事故がSCP-XXXX-JPの起源に深く関わるとして調査が進められています。また、事故時の車両の状態は、一部の要素を除いて車両タイプ-XXXXに一致していた点が注目されています。