アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Neutralized
SCP-XXXX-JPは20██/██/██に死亡し、その際に異常性を消失したと判断され、Neutralizedに分類されました。遺体を解剖した結果、心臓と大脳を中心に人体の分泌物による結石とは明らかに異なる組成の不明な青い結晶状の物体が、亀裂の入った状態で大小合計して15個発見され、これらがSCP-XXXX-JPの異常性の源であったのではないかと推測されています。
以下の記録は、収容時の資料として財団のアーカイブ・サーバーに保存されているものです。資料の閲覧には、セキュリティクリアランスレベル3以上の提示を必要とします。
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特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-81██の標準人型収容房に収容して下さい。SCP-XXXX-JPは、その生命活動の維持に食事・睡眠・排泄などの生理的な行為を必要としません。SCP-XXXX-JPの自殺行動を常に支援し、物資の提供は自殺行動に必要な最低限のものと嗜好品に限り許可されます。
説明: SCP-XXXX-JPは、20代前後の外見的特徴を持つ日本人男性です。大日本帝国陸軍第██師団歩兵第██連隊第██中隊所属の████中尉(同姓同名の人物が帝国陸軍の軍籍名簿に確認されましたが、戦死扱いとなっています)であると名乗り、会話から「戦闘中の重傷により前線復帰が困難となったので陸軍省理学衛生局(当時の陸軍省にこのような名称の部局は存在しないため、秘匿名称であると推測されます)に身柄を移され、『特四計画』なる計画に参加した際に薬剤で眠らされ、目覚めたら終戦していた」という情報が判明しています。
SCP-XXXX-JPの異常性は、外因的・内因的な影響を全く受けず老化しない肉体と、「活性状態」と呼ばれる不定期に到来する激しい攻撃衝動です。
非活性状態のとき、SCP-XXXX-JPは従順で収容や質問には協力的ですが酷く憔悴しており、一日中放心したように生活しています。自殺に使用可能なものが手元にあると発作的に自殺行動をとりますが、死亡することはありません。活性状態となった時、SCP-XXXX-JPは異常な身体能力を発揮して攻撃的になり、周囲を無差別に攻撃します。武器を持たない場合は不明な方法で武器を生成し、破壊活動に使用します。収容後初の活性状態が到来した際には、サイト-81██全体の構造物の約7割がSCP-XXXX-JPにより破壊される事態が発生し、大規模な収容違反と███名の重傷者が発生しました。また、活性状態の記憶は残り、非活性状態の時は活性状態の行為を謝罪し続けるので、明らかにSCP-XXXX-JPの精神面に負荷をかけていることが認められるため、SCP-XXXX-JPにとって活性状態は望むものではないようです。
自殺行動によって非活性状態の期間が延長されることが判明し、インタビューや試験に対して非常に協力的になりました。
インタビュー記録
SCP-XXXX-JP(兵籍番号のようなものと彼には伝えてあります)、帝国陸軍中尉██殿に質問を始めます。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
エイダとかいう名前のドイツ人の女医でした。ナチスのアーネン…なんとかというところで医者をしていたと芦舩軍医中佐殿から聞いただけで、それ以上のことは知りません。
芦舩軍医中佐殿ですか?中佐殿はとても良い方です。治療以外でも、負傷して意気消沈していた小官をよく見舞って下さり、暇だろうからと貴重なドイツの書籍を貸して頂いたこともありました。同じ佐官でも、乱暴粗野な██少佐や陰湿陰険な██中佐とは大違いです。
20██/██/██に巡回中の担当職員が胸部から出血した高齢の男性をSCP-XXXX-JPが収容されていた収容房の内部で発見し、その場で死亡を確認。DNA鑑定の結果から、高齢の男性はSCP-XXXX-JPと判明しました。現場の状況から、死因はSCP-XXXX-JPが依頼して財団が用意した異常性のない銀製の拳銃弾を、自身に向けて発砲し続けたことによる失血死と推測されています。
遺体発見時、収容房のコンクリート床には血で
ヤ█トしヌ
という文字が遺されていました。
発見状況及び解剖時に身体が医療用メスをうけつけたことから、異常性の喪失が推測されており、Neutralizedへの分類が検討されています。
不死と幸福はイコールではない。ずっと不死に苛まれてきた中尉殿は、藁にもすがる思いで銀の弾丸の迷信を信じ、不思議なことに異常性のないはずの銀の弾丸は、中尉殿の期待に応えた。不死に苛まれ続けた██中尉殿、どうぞ安らかにお眠り下さい。
―██上席研究員
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはその性質上、出現区域への第二次世界大戦当時の連合国及びその後継国家に所属する有人艦艇及び有人航空機の接近は禁止されています。定期的に旧連合国及びその後継国家の協力により、当該国家で退役予定の軍用艦艇及び軍用航空機を出現区域に無人化改造の後に投入し、擬似的な交戦状態を維持してください。無人化に必要な遠隔操作装置搭載などの改造は財団傘下の軍事企業が行い、輸送費用などの雑費は財団日本支部及び日本国政府が負担します。また、各出現区域はカバーストーリー「悪天候」、「軍の射撃訓練」、「映画撮影」などを状況に応じて適用し、一般の艦艇及び航空機が侵入しないようにしてください。
SCP-XXXX-JPは、その性質から収容することが困難であるため、SCP-XXXX-JPが出現する全ての区域をサイト-81██群と指定します。衛星リンク式遠隔操作装置を搭載する武装無人艦及び武装無人航空機による警戒活動により、サイト-81██群に一般の艦艇及び航空機が侵入する事態を阻止し、全ての出現区域の上空には財団所有の高高度偵察用衛星が投入され、各出現区域は衛星に搭載された軍用光学映像機材によって常時監視されます。また、異常性強化イベント"徴兵"の発生を阻止するため、第二次世界大戦に自身又は身近な者が従軍した人物、及び第二次世界大戦の戦史に関心のある人物のサイト-81██群への侵入を固く禁じます。これまでの異常性強化イベント"徴兵"の発生により、19██年の時点で我々は既に████名の同僚を喪失しています。
説明: SCP-XXXX-JPは、旧日本海軍の軍用艦艇及び軍用航空機の外見をした、複数の実体です。これらは第二次世界大戦時に旧日本海軍の艦艇及び航空機が沈没ならびに墜落したと推定される区域に出現します。敵味方の識別方法は不明ですが、出現区域に侵入する艦艇及び航空機が日本で製造されたものであっても、旧連合国及びその後継国家出身の人物が搭乗している場合、SCP-XXXX-JPは攻撃的な行動をとります。しかし、その攻撃は特定の行動を繰り返すだけの規則的なものです。出現後に何もない場合は「索敵」と称して出現範囲が拡大するため、定期的に擬似的な交戦状態を維持しています。
出現区域に侵入した人物が第二次世界大戦に自身又は身近な者が従軍した人物、及び第二次世界大戦の戦史に関心のある人物であった場合、異常性強化イベント"徴兵"が発生します。以降、SCP-XXXX-JPの異常性を受けるこれらの人物の赤紙対象と呼称します。赤紙対象は戦死した戦友や身近な者、沈没した軍艦や墜落した航空機などがいると繰り返し主張し、やがて海面及び虚空に向かい会話を始めます。この会話を妨害する試みは全て失敗しており、赤紙対象は会話中になされるあらゆる外的・内的要因の影響を受けません。会話終了後、赤紙対象の肉体は砂が崩れるように原形が崩壊して消失します。そして、赤紙対象は軍用艦艇の搭乗員又は軍用航空機のパイロットとしてSCP-XXXX-JPの一部となり、これらをSCP-XXXX-JP-1とします。199█年の時点で既に████名の職員が喪失し、SCP-XXXX-JP-1となっています。これらの職員喪失事件により出現範囲の拡大や行動パターンの変化が確認できるため、職員がSCP-XXXX-JP-1となる事は、少なくともSCP-XXXX-JPにとって利点であると推測されています。
**記録-
事件記録からわかる通り、SCP-XXXX-JPは判官贔屓や敗北者への憐憫といった日本人的な感情や、戦友や従軍した肉親への思慕の感情を利用することで自己の戦力強化を図り、戦争の再開に備え続けていると推測される。戦争犠牲者のことを考えると大変に不謹慎なことではあるが、SCP-XXXX-JPを収容するために有効な唯一の方法は、我々日本人があの戦争を単なる歴史的事実としてのみ認識し、戦争犠牲者である彼等軍人軍属に対して何の憐憫も抱かないことであろう。あの戦争の記憶が我々の中にある限り、海の藻屑となったとしても彼等の大東亜戦争は永遠に終わらない。故に、彼等は戦争に備えるための徴兵を止めないのである。
―O█
現時点までに発生している一連の職員喪失事件記録を鑑み、オブジェクトクラスをEuclidに変更。以降は光学映像機材を通じた監視活動と無人機による警戒活動を除き、SCP-XXXX-JPに対する接触を禁止する。
―O5評議会
以下の無線通信記録は、20██/██/██にSCP-XXXX-JPの出現区域の一つである███環礁付近の海中から発せられたものを、財団日本支部が所有する武装無人艦の一隻「びぜん」が捕捉・解析したものです。各出現区域は、範囲拡大などの動向を注視して下さい。
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・・・-・(終了)
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████さんを捜して下さい。████さんを捜して下さい。████さんを捜して下さい。████さんを捜して下さい。 特別収容プロトコル:
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説明:
████さんを捜して下さい。████さんを捜して下さい。████さんを捜して下さい。████さんを捜して下さい。
████さんを捜して下さい。████さんを捜して下さい。████さんを捜して下さい。████さんを捜して下さい。
インタビュー記録-XXX-JP 日付:20██/██/██
対象: 稲庭研究員
インタビュアー: 瀬戸垣内博士
付記: 対象は財団日本支部職員の中で最も早期に映像視聴を通じて異常性に曝露しており、インタビューの時点で既に3度のAクラス記憶処理が施されている。
<録音開始(20██/03/██)>
瀬戸垣内博士: 気分はどうかな?稲庭研究員。
稲庭研究員: (質問には答えず)博士、████さんは見つかりましたか?早く、早く捜して下さい。
瀬戸垣内博士: もはや処理は無意味か…
稲庭研究員: 博士どうしたんですか。見つからないのですか。
瀬戸垣内博士: (溜息をつき写真と名簿を出しながら)これを見たまえ。
稲庭研究員: 博士、この写真と名簿はなんですか。████さんの手掛かりですか。
瀬戸垣内博士: 悪いが、君の経歴と過去の人間関係を全て調べさせてもらった。████などという名前の人物は君の知り合いにはおらず、周囲のあらゆる組織に在籍していたこともない。そして当然、この施設にもいない。
稲庭研究員: (視線が泳ぎ始める)でも、いる、いるんです。どうかお願いします。████さんを捜して下さい。████さんを捜して下さい。
瀬戸垣内博士: またそれか……
稲庭研究員: (うわ言のように)います。実在します。います。████さんはいるんです。
瀬戸垣内博士: 実在しない。████は架空の存在であってここにはいないし、決して君の初恋のクラスメイトではない。それを理解できるかね?
稲庭研究員: そうだ…動画……動画を見て下さい。博士は動画を見ていないからそんなことが言えるんです。
瀬戸垣内博士: ああそうだ。君はあの一連の映像作品群を視聴してから、作品中に登場する████という人物が実在すると思い込んでいるだけだ。
稲庭研究員: 違う…違います。████さんは誰かに誘拐されているんです。本当です。ここにはいないけどどこかにいるんです。暗いところに閉じ込められているんです。
瀬戸垣内博士: もう勘弁してくれ。会話にならない。録音は終了だ。
稲庭研究員: どうして、どうして博士はわかってくれないのですか。████さんはいます。実在します。助けてあげて下さい。捜して下さい。います。████さんは…
<録音終了>終了報告書: 稲庭研究員に対するこれ以上のインタビューは無益であるという瀬戸垣内博士からの申請があり、当該研究員へのインタビューは中止されました。
全くうんざりだ。私も忙しい。これ以上は無益だ。
─瀬戸垣内博士
インタビュー記録-XXX-JP 日付:20██/██/██
さっきどうがをみた。わたしはまちがえていた。いなばけんきゅういんはただしい。████さんはいる。じつざいする。だれかにゆうかいされている。たすけなければならない。このことをほかのみなにもつたえなければ。
みていますね。みていますよ。みていますなら████さんを捜して下さい。よろしくお願い魑ゥ鄒ス縺、縺舌&繧薙r謐懊@縺ヲ荳九て縺 縺ッ縺ィ縺ー縺、縺舌&繧薙r縺輔′縺励※縺上□縺輔> 魑ゥ鄒ス縺、縺舌&繧薙r謐懊し縺ヲ荳九&縺 縺ッ縺ィ縺ー縺、縺舌&繧薙r縺輔′縺励※縺上が縺輔> 魑ゥ鄒ス縺、縺舌&繧薙r謐懊@縺ヲ荳九&縺 縺ッ縺ィ縺ー縺、縺舌&繧薙r縺輔′縺励※縺上さ輔>魑ゥ鄒ス縺、縺舌&繧薙r謐懊@縺ヲ荳九て縺 縺ッ縺ィ縺ー縺、縺舌&繧薙r縺輔′縺励※縺上□縺輔> 魑ゥ鄒ス縺、縺舌&繧薙r謐懊@縺ヲ荳九て縺 縺ッ縺ィ縺ー縺、縺舌&繧薙r縺輔′縺励※縺上□縺輔> 魑ゥ鄒ス縺、縺舌&繧薙r謐懊@縺ヲ荳九て縺 縺ッ縺ィ縺ー縺、縺舌&繧薙r縺輔′縺励※縺上□縺輔
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Sent request: nullified
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Detected file name: Pigeon Feathers.rar
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Mass request, which named "sagashite" has been sent to normal server from this unknown file.
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Detected abnormal iteration requests from the same account.
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Foundation's 25,273 proxy server's operation already stopped.
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Foundation's central server concerned about DDoS attack by this unknown file's activities.
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Checking the status of the corresponding server …
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We apologize to all users, who done editing request currently using the account below.
The account which security clearance level higher than 3: 29,612 people
The account which security clearance level lower than 3: 45,073 people
This server is already hung up. So, can't receive new request about documents restore.
This message is send by Foundation's Central Server.
こんなにお願いをしているのに、どうして捜してくれないの?
⚠ Sorry, this request failed. あなたにいっているんですよ。
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-81██の標準物品収容ロッカーに収容してください。実験以外でSCP-XXXX-JPに触れることは禁止されています。実験はセキュリティクリアランスレベル2以上の職員の許可を必要とし、必ずDクラス職員を用いて実施して下さい。実験に参加するDクラス職員は、必ず空腹の状態で実験に参加させて下さい。実験により生成されたビスケット状の物体は、実験終了後にオブジェクト由来非異常性有機物廃棄用焼却炉にて焼却処分して下さい。 Dクラス職員を空腹の状態で実験に参加させることはDクラス職員の無意味な消費につながると判断されたため、現在は全ての実験計画が凍結されており、SCP-XXXX-JPに対する接触及び収容ロッカー外への持ち出しは禁止されています。
説明: SCP-XXXX-JPは、████社が製造した、生地素材にポリエステル65%と綿35%を使用した紺色の幼児用長ズボンです。回収経緯は補遺-イを参照して下さい。各所のほつれや右ポケット部分の激しい損傷は経年劣化によるものではなく、修繕の試みは全て失敗しています。SCP-XXXX-JPが異常性を獲得した時期及び経緯は現在調査中です。
SCP-XXXX-JPの異常性は、空腹の人物がSCP-XXXX-JPを肉眼で認識することで発揮される幼児退行や異常行動といった異常性(SCP-XXXX-JP-A)と、SCP-XXXX-JPの右ポケット部分に外部から衝撃を加えた者に対して、その身体を材料とするビスケット状の物体を行為者の周囲に生成する異常性(SCP-XXXX-JP-B)に大別されます。詳細は実験記録を参照して下さい。
材料となる身体が生命維持不可になるか、もしくは物理的にポケットに衝撃を加える行為ができなくなるまでビスケット状の物体は無制限に生成可能です。SCP-XXXX-JPがどのようにして行為者の状態を認識しているかについては不明です。また、実験結果から左ポケット部分に異常性は認められませんでした。
実験記録-XXX-JP-1 日付:200█/██/██
対象: D-4471650
対象の状態: 朝食後
実施方法: SCP-XXXX-JPを肉眼により視認
結果: 反応なし。条件を変えて再度実験する。
実験記録-XXX-JP-2 日付:200█/██/██
対象: D-4471650
対象の状態: 朝食抜きの空腹
実施方法: SCP-XXXX-JPを肉眼により視認
結果: 肉眼で視認した直後に顕著な幼児退行を示し、身体のあらゆる部位を使用して右ポケット部分を叩き続ける。実験開始から約3時間後に死亡を確認。遺体は四肢と頭部が欠損し、胴体のみになっていた。遺体の周囲にビスケット状の物体113枚の生成を確認。
実験記録-XXX-JP-3 日付:20██/██/██
対象: D-4352164
対象の状態: 両眼球摘出後、空腹
実施方法: SCP-XXXX-JPと対象を同室に配置
結果: 反応なし。空腹であっても肉眼で視認できない場合は影響を受けないようだ。D-4352164は視覚喪失に錯乱状態となったので、即座に終了した。
実験記録-XXX-JP-4 日付:20██/██/██
対象: D-4453129
対象の状態: 軽食摂取後
実施方法: 対象によるSCP-XXXX-JPへの能動的な接触
結果: 幼児退行や異常行動は確認されず。D-4453129に左ポケット部分を叩くよう指示し、叩いたが何も反応なし。同じくD-4453129に右ポケット部分を叩くよう指示し、直後に叩いた手の薬指の第一関節が消失。ビスケット状の物体2枚の生成を確認。なお、D-4453129に痛みはない模様。
実験記録-XXX-JP-5 日付:20██/██/██
対象: 実験用に飼育された小動物数種類
対象の状態: 空腹
実施方法: SCP-XXXX-JPと対象を同室に配置
結果: 反復試行したが幼児退行と異常行動を引き起こす異常性についての反応はなし。どうやら、これについては人間に対してのみ発揮されるようだ。一方で、ビスケット状の物体が生成される異常性については反応があり、各個体で平均して10枚前後のビスケット状の物体の生成を確認。
実験中間報告
以上5回の実験から、「幼児退行と異常行動」の発現には、肉眼による視認と空腹の両条件を満たすことが必要であり人間以外に影響はないこと、ビスケット状の物体が生成される異常性とは別個のものであることが推測される。
追加報告
実験記録-XXXX-JP-6以降は、データ収集のためにDクラス職員を用いた単純な接触実験を行ったが、有意義なデータはあまり得られず、実験記録-XXXX-JP-2の結果に類似した状況が幾度も繰り返されただけであった。そのため、これらの記録は省略し、唯一異なる兆候が確認された以下の実験記録だけを記載する。
実験記録-XXX-JP-43 日付:20██/██/██
対象: D-48302151対象の状態: 空腹
実施方法: SCP-XXXX-JPを肉眼により視認
結果: SCP-XXXX-JPを肉眼で視認後、「ごめんなさい」など謝罪の言葉を大声で連呼しながら、自身の頭部をSCP-XXXX-JPの右ポケット部分に激しく打ちつけ、生命活動の停止が確認されるまでの間、当該行為を繰り返し続けた。遺体の解析により全身、特に頭蓋骨の骨密度の異常な低下と大脳の萎縮がみられた。遺体周囲に294枚のビスケット状の物体の生成を確認。
付記: 一連の実験において、空腹でありながら幼児退行が発現せずに遺体が原型を留めていた例は、この結果を除き一例もない。SCP-XXXX-JPが発見された時の状況を鑑み、実験対象との関係性が結果に何らかの影響を与えたと推測される。
―██上席研究員
補遺-イ: SCP-XXXX-JPは、20██/██/██に██県██市内の賃貸アパートで発生した幼児放置死事件の捜査において、日本警察に潜入していた財団職員により事件現場の遺体から発見されました。寒冷な時期もあってか、遺体は長期間放置されていたにも関わらず腐敗はありませんでしたが、体重は同年代の幼児の平均体重より10Kg以上軽く、右腕の肘から先が欠損している状態で、遺体の周囲にはビスケット状の物体が散乱していました。警察の捜査員として潜入していた財団職員が、遺体が身につけているズボンの右ポケットだけが異常に損傷していることを怪訝に思い、司法解剖前に証拠品として押収を試みた際、右ポケット部分に触れた手の小指の先端が抉れるように消失し、ビスケット状の物体が発生したことから異常性ありと判断し、回収が決定されました。
補遺-ロ: SCP-XXXX-JPを身につけていた幼児は、遺体発見時の状況から餓死や凍死が死因ではないかと推測されていましたが、遺体を司法解剖した結果、脱水症状に伴ってビスケット状の物体を誤嚥したことによる窒息が、直接的な死因であると判明しています。また、幼児の死因になった物体と同一であると推測される、遺体の周囲に散乱していたビスケット状の物体について成分調査を行った結果、死亡した幼児の筋繊維、血管、骨、爪などの身体部位が破砕・混合されて乾燥した状態で多数検出されました。
寒い部屋のなかで、ずっとポケットを叩き続けていたのだろう。オブジェクトの異常性を抜きにして考えても、空腹の状態でビスケットが無限に出現したら誰もがそうするだろう。ましてや未就学児なら尚更だ。実験記録を見た後だから言えることかもわからないが、ポケットを叩く度に自分の死が近づいていることを知る前に窒息死したことは、ある意味では救いであったのかも知れない。
―██博士