トランジスタのラジオ回路

私立SCP学園と呼ばれる学校がありました。

その学校ではたくさんの生徒達が、日々を過ごしています。笑ったり、泣いたり、恋をしたり。時々小さな事件があり、大きな事件もあり、衝突しあったり和解したり。ごく普通の、そんな日常を過ごしていました。

彼らが卒業することはありません。
春は来ますが、過ぎ去りません。
失われるものは何もありません。

ここは私立SCP学園。箱庭に閉じ込められた世界、終わらない日常へようこそ。
 
 

概要

何があったのかははっきりとしていません。しかし何かがあり、財団は"SCP学園"を基軸とする学園都市に閉じ込められてしまいました。財団の職員達は何らかの形で、学園の生徒もしくは教師をしています。同様に閉じ込められてしまったGoIの構成員達も、"SCP学園"とは異なる、学園都市内の学校に所属しています。これはそんな世界の想定です。

学園都市内では、"七不思議"と称するオブジェクトに由来する異常なイベントが不定期に発生します。都市はそれを正常な日常に戻すため、"リセット"を繰り返しています。リセットに巻き込まれたものは全て事象開始地点へと巻き戻されるため、巻き込まれた人間は事象の開始地点へと記憶を戻されてしまいます。でも心配することはありません。どうせこの世界に時間や記憶なんて意味が無いのです。
箱庭が壊されるまで、内部の人間は日常を送り続けます。彼らが箱庭の本質について気づくことは殆どありません。
ごくたまに、事実に気付けた人が、何かを出来るかも知れませんが。
 
 

詳細

"学園": 財団に居た多くの職員が所属している場所です。私立SCP学園というのが正式名称ですが、単に"学園"と呼ばれます。この学園都市内で最も大勢の生徒と職員を有するマンモス校であり、同時に財団が箱庭を壊す為の活動を微力ながら続けるための基盤となる場所です。巨大な校舎と広い運動場、寮や購買など、恐らくあなたが思いつく限りの学校の要素はほぼ網羅されているでしょう。屋上はありません。

財団職員: 事象に巻き込まれた職員(主にサイト-8181)達は全て学園都市内に閉じ込められてしまっています。彼等は都市に取り込まれた時点で、「自分はこれまでこの学園都市で変わらず暮らしてきている」という記憶を受け付けられています。日常の範囲内で、それぞれ好き勝手している事でしょう。都市に"日常的な行動"から外れていると判断された場合、"リセット"され、取り込まれた時点まで記憶がロールバックしてしまいます。ですが、変わり映えのしない日々なので、少しくらい覚えていないことがあっても、あまり大きな問題にはならないようです。

モブ: 取り込まれた人間ではない、人数合わせの人物のことです。都合よく増えたり減ったりします。

学園都市: 本カノンのメイン舞台になります。箱庭そのものでもあり、財団を含めた世界を内封した、現時点での"全世界"です。箱庭内部を"日常"に保つ為の異常な力が働いています。"学園"を中心とした円の形をしています。

理事会: かつてO5と呼ばれた人間11人で構成される、"学園"の最高指導機関です。具体的には何もしていません。

七不思議: 元の世界で"SCPオブジェクト"として指定されていたものが、学園都市に取り込まれた時に及ぼした影響がずっと残っており、その為起きる異常現象です。オブジェクトの異常性と、都市の"日常を保つ"という力が互いに干渉した結果、オブジェクトは曖昧な"七不思議"としての形態を取るようになりました。誰にも見られていないと高速で動き回る二宮金次郎の像や、やたら目力のあるのらねこ、異形頭の教員ばかりの職員室、など、直接的で無くても歪んだ形でオブジェクトを再現しようとします。暫くすると都市による"リセット"を受け、異常性の消失と、壊れた物品の修復が行われます。

"リセット": 都市により"日常から逸脱している"と判断された場合に起こるロールバック事象です。世界が箱庭に取り込まれた時点を基準とし、記憶や物品の状態を元に戻します。主に七不思議イベントに対抗して行われる場合が多く、該当する地域と影響を受けている、目撃したと判断できる全ての人が対象になります。"日常から逸脱している"という定義は曖昧ですが、"リセット"から逃れる術は無いと考えられています。

財団部: "学園"に存在する謎めいた部活です。何故財団を名乗るのかは分かっていませんが、七不思議を探している事だけは分かっています。

他の学校: GoIの構成員達がそれぞれに所属している学校が、都市内にはたくさんあります。彼等も財団職員達と同じように日々を過ごし、たまに七不思議イベントを発生させたり、"リセット"されたりします。

都市の外: 真っ黒な虚無が広がっています。近郊の住人は殆どモブであり、先が無いことを疑問に思っていません。内外の境界は透明な壁っぽいもので遮られています。外に何があるのかを知っている人はいません。

その他: 学校的な行事は大体行われていると考えて良いです。部活動も活発でしょう。四季も巡りますが、卒業と進級だけは起こらず、すべての人間はこれを疑問に思う事はできません。これより細かいことは是非ご自由にどうぞ。
 
 

結局何ができるのか


日常学園モノを書いたり、七不思議ときゃいきゃいする生徒たちを書いたり、世界に在り方を問いかけ苦悩する人間を書いたり、そういうことが推奨されています。是非あなたの"財団観"と職員への愛と、"学園モノとはこうだ!"という気持ちをぶつけたTaleを書いてください、是非。好き勝手するためのカノンです、好き勝手やりましょう。
  ほのぼのとした日常モノが投降されれば投稿されるほど、シリアス作品のシリアスさが増すので、気後れせず是非。
 
 
 
 
 
 

丸いスプーン

実体は何てことないスプーンなんだけど、脚注に「ここで言う○○とは~~という意味です」とか「この文章は如何なる宗教的、政治的な批判を持ちません」とか大量に追加されてて、最後に「誤解を恐れずに言うなら、私はCoolではありません」って書いてある奴 #SCPアイディアメモ

評価: 0+x

アイテム番号: SCP-XXX-JP1

オブジェクトクラス: Safe2

特別収容プロトコル3 : SCP-XXX-JPはサイト4-8122の低脅威度5物品収容ロッカー6内に保管されています。7
SCP-XXX-JPについて、いかなる媒体で説明を行う時も、可能な限りそれは短くなければなりません。

説明: SCP-XXX-JPは、一般的8な、樫の木材で出来た920cm10の飲食用11スプーン12です。
形状は歪13で、飲食には向いていません1415

SCP-XXX-JP16は、何らかの媒体17によってSCP-XXX-JPの説明18を試みた19時、全てのSCP-XXX-JPについての説明文20に追記の文章が出現するという異常21性を保持しています。
この追記は、元の文章を改変することなく22、またその媒体で最も一般的な手法で行われます。
これは例えば文書であるならば注釈、動画記録であるならばテロップ、音声記録であるならば副音声といった具合です。口頭で説明する場合には、発話者は意図しない文言を説明の途中に自ら挿入することになります。
追記される文章の内容は、説明文が作成される度に変化しますが、"説明文を読んだ際に受け得るあらゆる誤解を避ける為の注釈"という意図は一貫していると見られています。
これまでの観察の結果、追記文章は必ずしも事実を述べないと結論付けられています。
 
 
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