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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは市中にあり、かつ移動不可能であるため収容サイト-8126が建造され、周囲から秘匿されます。SCP-XXX-JPの実験にはセキュリティクリアランス3以上の職員1名の許可が必要です。
20██/█/█追記:SCP-XXX-JPを用いた実験は無期限に延期されます。
説明: SCP-XXX-JPは██県██市██町に存在する遊具のない児童公園です。SCP-XXX-JPに遊ぶ事を目的として進入した第二次性徴以前の児童(以下SCP-XXX-JP-per)は異常な身体能力及び未知の遊び(以下、SCP-XXX-JP-ply)に関する知識を獲得します。SCP-XXX-JP-plyは通常実行不可能かつ、中には致命的な損傷を被るものも存在しますがSCP-XXX-JP-perはその内容に違和感を持たず、実行により一定以上の負傷を受ける事もありません。異常な知識と身体能力はSCP-XXX-JPから退出した時点で消失しますが、SCP-XXX-JP-plyが通常の遊びであるという認識は継続します。また、周囲の人間がSCP-XXX-JP-plyをそれが異常であるという事前の知識無しに視認すると、SCP-XXX-JP-plyに対して違和感を持たず、通常の子供の遊びであると認識します。
以下は実験により観察されたSCP-XXX-JP-plyの一覧です。なお、SCP-XXX-JP-perの対象となるのは第二次性徴前の児童に限定されるため加齢回復手術と記憶遡行ミームを適用したDクラス職員数名と記録係として通常のDクラス職員1名を用いて実験を行います。
名称1 | 参加人数 | 内容 |
---|---|---|
大回転 | 2名 | 互い違いに向かい合った状態で片手同士で握手をし、そのまま手を中心として互いに走ることで高速で回転し、速度が一定以上に達した時点で地面から足を離し、1~2m程浮いた状態で高速回転する。 |
ミサイル | 3名以上 | 参加者が一斉に直立不動の体制を取り、「3、2,1」の掛け声と共に体制を保ったまま前方へ45度傾き、「0」の合図と共に高速で上空に射出される。その後は参加者同士で積極的にぶつかりあい、最後まで叩き落とされなかった者が勝者となる。 |
はじき、はじけ | 2名 | 3m程度の間隔をあけ、向かい合った2名がお互いの方へ歩く。お互いが近づくにつれて身体が半透明となり、中心地点で位置を重ねた状態で制止する。その後半透明状態の解除と共に閃光を発生させつつ両名が反対方向へ弾き飛ばされる。 |
影入り | 5名以上 | 参加者はそれぞれ散開しつつ、他の参加者の影を踏もうとする。このとき、参加者の影は光源の数や強さに関わらず常に一定の形状を保ち、光源に位置に関わらず参加者の意思で影の方向を決定出来るようである。影を踏んだ参加者はその影の内部に落ちるように消失する。最後の1名以外が影に入るとそこで終了し、敗者の影から全員が再出現する。 |
ねじれ | 1名 | 体を反時計回りに20回以上捻じ曲げ、その後反動を付けて元に戻る。これを数回繰り返す。 |
のむとんごっこ | 2名 | 2名が向かい合った状態でお互いを激しく殴打する。なお、「のむとん」という単語に関しては、参加者がその単語に関する知識を有していなかったため詳細は不明。 |
どぼん | 7名以上 | 参加者が即座に消失する。約10分後、元居た位置に再出現する。消失中に関して「どぼんしている。」以上の有意な回答を得られなかった。 |
リバース | 1名 | 頭頂部を地面に接触させたうえで、頭頂部以外を地面から離し、そのまま頭頂部を用いて高速で滑走する。 |
神様 | 1名 | 衣類を含めた着用品ごと融解し、球体に変形した状態で2~3m程浮遊する。1~2時間後、着用品ごと元の状態へ戻る。 |
補遺: SCP-XXX-JPは複数の不明瞭な異常能力を対象に与えるため、Dクラス職員をSCP-XXX-JPに曝露する事は収容違反及び脱走の危険性ありとしてSCP-XXX-JPへのDクラス職員の使用が禁止されました。これを受け、Dクラス職員の代替として数奇制御術による量産児童生成とクラウスマン式逆系理論を用いた因果結果の取得が提案され、前者が採用されました。
発見経緯: SCP-XXX-JPは20██/██/██に地元の救急に「子供が公園で遊んでいるときに友達から弾き落とされて墜落して意識がない2」といった通報が寄せられたのを財団の傍受プログラムが捉えました。内容の不審さからなんらかの異常性発生の可能性ありとして財団エージェントが派遣され、SCP-XXX-JPが発見されました。死亡した被害者児童にはカバーストーリー「ベランダからの転落」が適用されました。
周辺住民への聞き取りにより、SCP-XXX-JPの異常性は収容の約7カ月前まで確認されました。この間、SCP-XXX-JPの精神影響によりSCP-XXX-JP-plyに違和感を持てず、異常存在の長期暴露という結果になりました。収容後、周辺住民にはAクラス記憶処理を実施しましたが周辺住民以外の人間がSCP-XXX-JP-plyを目撃したかに関しては現在広範に調査が勧められています。また、20█/█/█に地域住民の児童が児童用鉄棒に頭部を強打し7針の負傷を負った事故を受け、鉄棒の撤去が行われ、この撤去によりSCP-XXX-JP内の全遊具が撤去3されたことが確認されています。推定されるSCP-XXX-JPの異常性発生時期がこの撤去時期と一致するため、SCP-XXX-JPの異常性はSCP-XXX-JP内の鉄棒の撤去、もしくは全遊具の撤去をトリガーとして発生した可能性が浮上しました
事案報告: 上記の調査結果を受け、SCP-XXX-JP内に撤去されたものと同型の鉄棒を敷設した上で、異常性を調査する実験が行われました。敷設が完了した時点で用意された児童が消失する事案が発生しました。同時刻に以前実験に参加した当時未終了のDクラス職員に参加した実験における遊びに対応した死傷4が発生しました。事案発生を受け敷設した鉄棒を即座に撤去した所、完了した時点で児童が再出現し、死傷を受けたDクラス職員は回復・蘇生しました。その後の調査で、鉄棒が敷設されていた時間帯にSCP-XXX-JP周辺住民の児童が同様の被害を受けていたことが判明し、当事者及び目撃者にAクラス記憶処理を行いました。
追記: 収容担当チームから「事案発生時、SCP-XXX-JP収容担当全員が「自分達が行っている実験に異常な点がある」という認識が発生した」という報告が上がりました。これを受け、認識災害調査を行ったところ、「加齢回復手術」、「数奇制御術」などの未知の技術を用いた実験が行われ、収容担当チームや報告を受けた管理官がそれに違和感を持っていなかったことが判明しました。「異常な技術が用いられ、関係者が違和感を持たない」という点がSCP-XXX-JP-plyの異常性と類似しており、SCP-XXX-JPの未知の異常性が存在しているという化説の元、現在調査が進められています。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは市中にあり、かつ移動不可能であるため収容サイト-8126が建造され、周囲から秘匿されます。SCP-XXX-JPの実験にはセキュリティクリアランス3以上の職員1名の許可が必要です。
説明: SCP-XXX-JPは██県██市██町に存在する遊具のない児童公園です。SCP-XXX-JPに遊ぶ事を目的として進入した人間(以下SCP-XXX-JP-per)は異常な身体能力及び未知の遊び(以下、SCP-XXX-JP-ply)に関する知識を獲得します。SCP-XXX-JP-plyは通常実行不可能かつ、中には致命的な損傷を被るものも存在しますがSCP-XXX-JP-perはその内容に違和感を持たず、実行により一定以上の負傷を受ける事もありません。異常な知識と身体能力はSCP-XXX-JPから退出した時点で消失しますが、SCP-XXX-JP-plyが通常の遊びであるという認識は継続します。また、周囲の人間がSCP-XXX-JP-plyをそれが異常であるという事前の知識無しに視認すると、SCP-XXX-JP-plyに対して違和感を持たず、通常の子供の遊びであると認識します。
以下は実験により観察されたSCP-XXX-JP-plyの一覧です。実験には条件付けミームにより「SCP-XXX-JPで遊びたい」という欲求を持つように誘導したDクラス職員が用いられました。
名称5 | 参加人数 | 内容 |
---|---|---|
大回転 | 2名 | 互い違いに向かい合った状態で片手同士で握手をし、そのまま手を中心として互いに走ることで高速で回転し、速度が一定以上に達した時点で地面から足を離し、1~2m程浮いた状態で高速回転する。 |
ミサイル | 3名以上 | 参加者が一斉に直立不動の体制を取り、「3、2,1」の掛け声と共に体制を保ったまま前方へ45度傾き、「0」の合図と共に高速で上空に射出される。その後は参加者同士で積極的にぶつかりあい、最後まで叩き落とされなかった者が勝者となる。 |
はじき、はじけ | 2名 | 3m程度の間隔をあけ、向かい合った2名がお互いの方へ歩く。お互いが近づくにつれて身体が半透明となり、中心地点で位置を重ねた状態で制止する。その後半透明状態の解除と共に閃光を発生させつつ両名が反対方向へ弾き飛ばされる。 |
影入り | 5名以上 | 参加者はそれぞれ散開しつつ、他の参加者の影を踏もうとする。このとき、参加者の影は光源の数や強さに関わらず常に一定の形状を保ち、光源の位置に関わらず参加者の意思で影の方向を決定出来るようである。影を踏んだ参加者はその影の内部に落ちるように消失する。最後の1名以外が影に入るとそこで終了し、敗者の影から全員が再出現する。 |
ねじれ | 1名 | 体を反時計回りに20回以上捻じ曲げ、その後反動を付けて元に戻る。これを数回繰り返す。 |
のむとんごっこ | 2名 | 2名が向かい合った状態でお互いを激しく殴打する。なお、「のむとん」という単語に関しては、参加者がその単語に関する知識を有していなかったため詳細は不明。 |
どぼん | 7名以上 | 参加者が即座に消失する。約10分後、元居た位置に再出現する。消失中に関して「どぼんしている。」以上の有意な回答を得られなかった。 |
リバース | 1名 | 頭頂部を地面に接触させたうえで、頭頂部以外を地面から離し、そのまま頭頂部を用いて高速で滑走する。 |
神様 | 1名 | 衣類を含めた着用品ごと融解し、球体に変形した状態で2~3m程浮遊する。1~2時間後、着用品ごと元の状態へ戻る。 |
発見経緯: SCP-XXX-JPは20██/██/██に地元の救急に「子供が公園で遊んでいるときに友達から弾き落とされて墜落して意識がない6」といった通報が寄せられたのを財団の傍受プログラムが捉えました。内容の不審さからなんらかの異常性発生の可能性ありとして財団エージェントが派遣され、SCP-XXX-JPが発見されました。SCP-XXX-JPはカバーストーリー「区画整理」を適用し収容されました。なお、死亡した被害者児童にはカバーストーリー「階段からの転落」が適用されました。
周辺住民への聞き取りにより、SCP-XXX-JPの異常性は収容の約7カ月前まで確認されました。この間、SCP-XXX-JPの精神影響によりSCP-XXX-JP-plyに違和感を持てず、異常存在の長期暴露という結果になりました。収容後、周辺住民にはAクラス記憶処理を実施しましたが周辺住民以外の人間がSCP-XXX-JP-plyを目撃したかに関しては現在広範に調査が勧められています。また、20█/█/█に地域住民の児童が児童用鉄棒に頭部を強打し7針の負傷を負った事故を受け、鉄棒の撤去が行われ、この撤去によりSCP-XXX-JP内の全遊具が撤去7されたことが確認されています。推定されるSCP-XXX-JPの異常性発生時期がこの撤去時期と一致するため、SCP-XXX-JPの異常性はSCP-XXX-JP内の鉄棒の撤去、もしくは全遊具の撤去をトリガーとして発生した可能性が浮上しました。
追記: 20█/█/█、SCP-XXX-JPの発見時に死亡した児童が住居していたアパートにおいて、カバーストーリーとして用いられた転落事故を理由とした階段の撤去措置が採られました。この措置の適用と同時に当該アパートの2階住民(6戸・11名)がそれぞれ飛行能力・超人的な跳躍能力・瞬間移動能力などを獲得しました。「対象が異常な能力を獲得し、周囲が違和感を持たない」という点からSCP-XXX-JPと同等の異常性と仮定された上で、異常性発生時の状況から「事故の発生」をトリガーとして異常性が発生しているという推定が立てられました。最終的SCP-XXX-JP-1と同様にカバーストーリー「区画整理」を適用し収容され、公園をSCP-XXX-JP-1として再指定した上で、SCP-XXX-JP-2に指定されました。「階段の撤去」という異常な措置が採られた事、及びそれに住民が疑問を持たなかったことからSCP-XXX-JP-1の遊具の撤去自体も何らかの異常によって発生した事象である可能性が指摘され、現在調査が進められています。
転載禁止
@@[[html]]
<HTML>
<HEAD><TITLE>テスト</TITLE></HEAD>
<BODY onload=setTimeout('msgdsp()',30000)>
<SCRIPT language="JavaScript">
<!—
function msgdsp() {
alert("報告書の情報消失が検知されました。収容違反であると判断されます。収容担当者と連絡を取り、適切に再収容を行って下さい。");
}
// —>
</SCRIPT>
</BODY>
</HTML>
[[/html]]@@
転載禁止
アイテム番号: SCP-XXX-JP
ObjectClass: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは標準生物収容プロトコルに従って収容して下さい。給餌、生態保護、施設設計、その他収容に関する記帳義務は免除されます。
SCP-XXX-JPに関する情報管理は、文面に依らず収容担当者8名以上で分担して記憶 し、週に一度、担当者間で再度確認するようにして下さい。収容担当者には記憶補強剤が支給されます。
当報告書からSCP-XXX-JPに関する情報消失の際 は、担当者の記憶を頼りに即座に情報を再記入 し、その後、調査により情報の記入者を特定して下さい。説明: SCP-XXX-JPは全身が青色の無地瑠璃鶇 (学名Sialia currucoides)の雄個体です。
SCP-XXX-JPの異常性は、SCP-XXX-JP自身に関する情報を文字で記述した際、記述を140字までしか残せず、
新しい記述は古い文字から消失させる点にあります。
記憶への影響は無く、文字媒体へのみ異常性が発揮されます。
絵・写真・映像 等を用いた記録は、絵・写真はどのような意匠・詳細さに関わらず、一枚で100文字相当とされ、映像は単純にコマ数×100文字相当となります。結果としてこれらの媒体による記録は、即座にほぼ全ての情報の消失を引き起こします。SCP-XXX-JP は、2016年11月05 日に 米国でSCP-XXX-JPを飼っていた民間人の飼主 ████氏が、自身が記述していた日記を読み返していた際、SCP-XXX-JPの情報のみが消失している事を発見し、SCP-XXX-JPの異常性に気付く事となりました。████氏は、この現象を自身のツイッターアカウントで発信しましたが、時間をおかないうちに当該のツイートが投稿されていないことに気付きました。これは当該のツイートが他アカウントのタイムラインに表示された時点で、元のツイートの情報が消失し、データが破損した為と考えられます。████氏はツイッターの不調であると考え、数度同様の内容を投稿しました。これが結果として不可解なデータの通信と破損として財団のWeb監視クローラに捕捉され、収容に至りました。当該ツイートへのアクセスは追跡され、外部の閲覧者は適切に記憶処理されました。
████氏は、SCP-XXX-JPを異常性発見の2ヶ月前にペット屋で購入していたと証言 しました。当該の店舗、流通ルートは調査されました。SCP-XXX-JPに関する情報がすべて消失していた為調査は難航しましたが、最終的に遡れる限りの全て流通ルート、及びそこに関わる全ての人員を含んだ徹底的な調査が行われ、結果として、異常存在・異常事件に関連する可能性のある物は無 しと判断されました。飼い主、ペット屋の従業員、その他の関わった人員に対しては記憶処理が済まされました。
2016年12月12 日 SCP-████の収容違反による二次災害によりSCP-XXX-JPの収容違反が発生しました。収容担当者は収容違反による事故で負傷したため不在、臨時の担当者が報告書へのアクセス権限を与えられ再収容にあたりました。その際、報告書において、SCP-XXX-JPの種や容姿に関する情報が、字数制限の為「blue bird」と省略されて表現されていた為、同時に収容違反していたSCP-███(体色を自在に変更できるアメリカガラス、収容違反当時体表は青だった)と混同され、間違って再収容されました。SCP-XXX-JPの性質の為情報を伝達できなかったためSCP-███収容担当側も誤収容に気付かず、SCP-███は異常性を駆使し透明になった状態で逃走したと判断されていました。二日後、SCP-XXX-JP収容担当者が復帰した際、誤収容が発覚。SCP-███は適切に再収容され、SCP-XXX-JPは大規模な捜索の結果、サイト██以南200mの森で再発見され、再収容されました。
2017年2月21日、SCP-XXX-JPを表音文字の文化圏で収容する事は困難であり、表意文字の文化圏にある支部で管理すべきであるという提言が収容担当者からなされました。管理の移行は承認され、候補として日本支部と中国支部が挙げられました。協議の結果、日本支部に決定し、2017年04月01 日を持って、SCP-XXX-JPの管理 は日本支部へ移行し、現在のアイテム番号へ再割り振りされました。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の中型生物収容室で標準的生物収容プロトコルに従って収容されます。SCP-XXX-JPからの要請がある場合、日に1時間までの動物運動場での活動が許可されます。SCP-XXX-JPとの接触はクリアランスレベル2以上の職員の許可があれば可能ですが、その際SCP-XXX-JPを通常のニホンジカとして扱う事、及び「サンタクロース」の実在を否定・懐疑する表現、行動を行うことは禁止されます。
毎年12月25日に特別プロトコル「クリスマスイベント」への参加が許可されています。この許可はSCP-XXX-JPの模範的収容態度への報酬であると当オブジェクトへ告知して下さい。年ごとのプロトコルの詳細は、収容担当者と託児所職員と協議の上で当年11月30日までに決定して下さい。なお、当特別プロトコルへの予算は託児所予算内から割り当てられます。
説明: SCP-XXX-JPは、人間の成人程度の知能及び発話能力を有するホンシュウジカ(哺乳綱偶蹄目シカ科シカ属ニホンジカ亜種)です。知能と発話能力を除き、肉体的組成に通常のホンシュウジカとの差異はありません。
SCP-XXX-JPは自身を「サンタクロースのトナカイである」と証言しており、自身がホンシュウジカである事、サンタクロースが空想上の存在であることを認知していません。この認識の強要はSCP-XXX-JPの非常に暴力的な反応を引き出すため推奨されません。SCP-XXX-JPは「サンタクロースの乗ったソリを引き、子供達にクリスマスプレゼントを届ける事」に強い使命感を抱いており、この使命を達成できない状況下では、12月25日が近づくにつれて落ち着きのない焦った言動や非協力的な態度が目立ち、使命を達成しないまま12月25日を迎えると意図的に収容を破ろうとする、周囲の物品や人物に見境なく攻撃を始めるなどの暴走を引き起こします。そして、そのまま12月25日を過ぎた場合、それまで行っていた攻撃的な行動を停止し、「使命を達成できなかった自分はトナカイとして失格」などと言った無気力で悲観的な言動を取るようになります。この状態は12月中続き、1月を迎えたあたりから徐々に回復します。
SCP-XXX-JPは20██年12月25日、奈良県██市内にて「喋るシカが人を襲っている」との通報の傍受の後収容されました。財団が現場に到着した際、SCP-XXX-JPはサンタクロースの服を着て店頭販売を行っていたケーキ店の店員の服を咥え、引き摺りながら「時間がない」「子供たちが待ってる」といった内容の発言を繰り返していました。その後、動物用鎮静剤でSCP-XXX-JPを無力化し、当事者・目撃者には記憶処理が施されました。
以下はSCP-XXX-JPへのインタビュー記録です。収容直後のSCP-XXX-JPは精神的に不安定な状態であり、精神的な回復を待ってインタビューが行われました。
質問者: ██博士
回答者: SCP-XXX-JP
[記録開始]
██博士: これよりインタビューを開始します。よろしいでしょうか。
SCP-XXX-JP: ん、ああ。構わないよ。
██博士: まず初めに、貴方は何者なのでしょうか。
SCP-XXX-JP: 見たらわかるだろ、トナカイだよトナカイ。
██博士: はあ……、トナカイですか。
SCP-XXX-JP: そうだよ。むしろそれ以外の何にみえるっていうんだ?
██博士: 失礼ですが、見た目にしても我々の検査上にしても、貴方はホンシュウジカであると思うのですが。
SCP-XXX-JP: そりゃあんた、トナカイってのはシカ科の一種だからよ。
██博士: いえ、確かにトナカイはシカ科ですが、トナカイとホンシュウジカは別の生き物で……
SCP-XXX-JP: (██博士の発言を遮り興奮して)はあ!?お前何言ってんだ!?この俺がトナカイじゃないっていうのか!?角もあるしソリだって引ける、どこからどう見ても立派なトナカイだろうが!
██博士: も、申し訳ありません。つまり貴方はトナカイなのですね。
SCP-XXX-JP: (少し落ち着いた様子で)分かればいいけどよ。
██博士: すみません。では次の質問なのですが。貴方はトナカイであるのに何故人間の言葉を喋れるのでしょうか。
SCP-XXX-JP: そりゃあ、トナカイが喋れなかったらサンタクロースと一緒に仕事出来ないからだよ。
██博士: サンタクロースと一緒に仕事、というのは?
SCP-XXX-JP: そんなもの、クリスマスに子供達にプレゼントを届けるあれだよ。常識だろ。
██博士: つまり、サンタクロースのソリを引いてプレゼントを配ったことがあると。
SCP-XXX-JP: いや、実は去年のあれ8が初仕事だったんだけどよ、あの野郎サンタクロースのくせして意味不明な事ばっかり喚きやがって。おかげで仕事が出来なかったじゃねえか。まあ、今年こそは上手くやるさ。
██博士: いえ、彼はサンタクロースの恰好をした一般人ですし、……そもそもサンタクロースは空想上の存在ですよね?
SCP-XXX-JP: は?今何つった?
██博士: ですから、サンタクロースは実在しな……
SCP-XXX-JP: (会話の途中で██博士の胸ぐらをつかむように押し倒して)てめえ!この[罵倒表現]が!俺をトナカイじゃないとか言うと思ったら今度は言うに事欠いてサンタは実在しない、だあ!?ふざけんじゃねえ!お前さては俺を馬鹿にしてんだろ!俺の使命はお前なんかにゃ分からない崇高な……
[この時点で室外に待機していた機動部隊に取り押さえられ、鎮静剤を投与される。]
[記録終了]
このインタビューにより██博士は胸骨骨折及び背筋の打ち身で1ヵ月の入院が必要となりました。
SCP-XXX-JPは財団での収容以降、年々収容態度の悪化が見られました。特に12月中の収容の困難さが増したため、「実際に子供達へクリスマスプレゼントを配る場を用意する」という案が提言されました。SCP-XXX-JPを特殊メイクでトナカイに近付け9、サンタクロースに扮した職員と共に財団内託児所でのクリスマスイベントでサンタクロースがプレゼントを配る演目に、会話をしない事、児童に危害を加えないことを条件に参加させました10。SCP-XXX-JPはこのイベントをやり遂げ、以降収容に対して常に模範的な態度を取るようになったため、当プロトコルの継続が承認されました。
アイテム番号: SCP-1159-JP-RE
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-1159-JP-REは密閉された収容室内で音響測定装置が常時設備されます。音響測定装置が作動した際は、収容室内の映像を確認しSCP-1159-JP-RE-aが存在する場合には即座に収容室内から取り除き、SCP-1159-JP-RE-a専用収容室へと移送してください。SCP-1159-JP-RE専用収容室は互いに10m以上の距離を保って下さい。SCP-1159-JP-RE収容室、SCP-1159-JP-RE専用収容室内へ入室する際は専用の遮音ヘッドホンを装着して下さい。
SCP-1159-JP-REの異常性発生時は、全てのKクラスシナリオを引き起こしうるオブジェクトの担当者に連絡されます。再検査の結果、収容違反の可能性なしと判断された場合、財団未捕捉のKクラスシナリオが発生しつつある危険性があります。その場合、追ってO5からの通達があります。
説明: SCP-1159-JP-REは壁掛け式の鳩時計です。開口部は6cm×10cmとなっており、通常の物よりも拡大されています。文字盤は通常の物と異なり、単純な白色の円盤に数字の代わりに12個の黒点が配置され、長い台形の黒い短針と白い長針が取り付けられた非常に簡素なデザインをしています。これは世界終末時計がデザイン化されたものに酷似しています。それ以外の外見は一般に流通している鳩時計の外見に準じます。内部検査ではSCP-1159-JP-REは完全な空洞であり、時計としての機構を一切備えていない事が判明しています。台座底面には「真夜中の先に」というエスペラント語の短文が刻まれています。
SCP-1159-JP-REは不定期に一般的な鳩時計と同様の鳩の鳴き声の音声と鐘の音を発生させます。この音声は1分間続き、その間この音声に暴露した聴覚を有する脊椎動物は重度の緊張症と「この空間は危険であり、出来る限り速やかに離脱しなければならない」という類いの不安障害を発症させます。更に、音声の開始時、SCP-1159-JP-REの開口部が開放され、一羽の銀鳩(数珠掛鳩の白変種)が出現します(以下、SCP-1159-JP-RE-aと指定)。その後、音声の終了時に時計部分の長針が1分進み、この事象は終了します。
SCP-1159-JP-RE-aの鳴き声はSCP-1159-JP-REが発生させる音声と同等の異常性を持ちます。その他、外見及び肉体的組成は一般的な銀鳩と相違ありません。SCP-1159-JP-RE-aは生殖行動を行わない為、SCP-1159-JP-REによる出現プロセスのみがSCP-1159-JP-RE-aの増殖手段となります。
SCP-1159-JP-RE及びSCP-1159-JP-RE-a各個体は常に1.2~1.6hmの通常より高いヒューム値を示します。更に半径役5m以内に複数のSCP-1159-JP-RE-aが存在する場合、ヒューム値はSCP-1159-JP-RE-a羽数に対して指数関数的に増大します。5羽のSCP-1159-JP-RE-aが3m内に存在する場合、ヒューム値は最大で20hmを超えます。計算上、10羽以上のSCP-1159-JP-RE-aの集合が基底現実の現実性に対して高確率で致命的な損害を発生させる事が分かっています。このヒューム値の増加現象の原因は不明です。
SCP-1159-JP-REは20██/08/13、██県南部██山中の廃棄された所有者不明の山小屋内で遭難していた一般の登山客に発見されました。登山客が山小屋内に立ち入った際に、SCP-1159-JP-REの異常性が発現しパニックを起こして逃亡、麓の警察署での登山客の証言を財団のネットワークが捕捉し、財団の収容下に入り、登山客に対してはカバーストーリー「遭難による一時的なパニック障害」を適応しました。SCP-1159-JP-REは収容時点で長針が27分を指していました。SCP-1159-JP-RE-aは小屋内に2羽、山頂の捜索で14羽発見されました。SCP-1159-JP-REの初期状態は不明ですが、不明な数のSCP-1159-JP-RE-aが野生下に存在している可能性があります。SCP-1159-JP-REは収容下に入ってから6回異常性を発生させており、現在22羽のSCP-1159-JP-RE-aが収容されています。
財団収容下で起こった6回の異常性について、6回の内4回はketerクラスオブジェクトの収容違反、若しくは大規模なAクラス事案が発生していた事が判明しました。これらのオブジェクトや事案は特にKクラスシナリオの危険性が高かったことから、SCP-1159-JP-REは世界的な危機を察知して異常性を発生させている可能性があります。
本来、世界終末時計とは世界の終末を午前0時に見立てて世界情勢にの推移により残り時間を調整するものだ。しかし、財団が観測する限りSCP-1159-JP-REの針が戻った事はない。現在時刻は33分だから、あと27回の鐘が鳴れば世界終焉を示す午前0時になるわけだ。そうなった時、それまで世界終焉を察知するだけだったこの時計が、世界終焉を引き起こすオブジェクトになる可能性は十二分にあるだろう。 —収容担当████博士
事案1159-JP-RE: 2017/10/17 15:14、7回目の異常性が発生した際、SCP-1159-JP-REの開口部から1秒間に10羽以上のペースでSCP-1159-JP-RE-aが出現、SCP-1159-JP-REは1分間が経過しても異常性が終了せず、その間SCP-1159-JP-RE-aは出現し続けました。発生から27分後、SCP-1159-JP-RE収容室内がSCP-1159-JP-RE-aで満たされた11時点で収容サイト全体を巻き込んだ現実改変が観測され、既に収容済みであった個体も含め全SCP-1159-JP-RE-aが収容サイトを突破。そのままそれぞれの個体がランダムな方向へ飛び立ち、位置を喪失しました。SCP-1159-JP-RE-aが飛び去った時点で収容サイトは以前の状態を取り戻し、収容室内には0時を指した状態のSCP-1159-JP-REが残されました。当事案から現在までSCP-1159-JP-REは一切の異常性を示しておりません。
事案後、収容担当████博士から当オブジェクト、及び当報告書に関する不審な点が提言されました。
SCP-1159-JP-REに対する事案以前の対応は不明な部分が多い、まずSCP-1159-JP-RE-aに対してインタビューを行った形跡や記録が存在しない事。言語能力がなかったのならそれが特記されてないというのはおかしい。また、SCP-1159-JP-RE-aの収容室の記録が正しいのならば、彼らは凡そ家畜かペットのような扱いを受けていたということになる。例え彼らが言語能力がなく、その不満を訴えなかったとしても、倫理委員会がこの件に関して何らかの言及をしていたはずである。更に言えば、私も含めこの件に関わったすべての人員が「鳩時計」なる未知の単語に違和感を覚えなかった点も異常である。 —収容担当████博士
財団が未捕捉の情報改竄、現実改変の可能性がある為、当報告書の事案以前に記述された部分は執筆当時の状態で保存されます。
事案1159-JP-RE発生時に異空間・異世界へ繋がるポータル内で調査を行っていた財団職員が、未知の大型生命実体に変異するという異常性が現在までに██件発生しています。彼らは1.7~2.0m程の2足歩行の生物で、頭部を残して体毛を喪失しているという点で一致します。彼らが所持していた装備一式などは、彼らがポータル内で調査を行っていた職員であることを証明しています。彼らは██例において、現在財団内で拘留中です。█例においてはポータル内へと退避し、現在連絡が取れておりません。██例において、財団の拘束を破り逃走。█例が再拘束されましたが、残りは今現在も逃走中です。
拘留中の彼らと筆談でのコミュニケーションを取る事に成功しました。彼らは「自分達がポータルに入る以前は、地球の支配種は我々「ニンゲン」だったはずであり、自分達がポータル内部に居る間に、この地球全土で何らかの現実改変が生じ、「鳩が支配種である」という現実に置換された」と主張しています。これが事実とするならば、SCP-1159-JP-REが現実改変を引き起こすオブジェクトであったという可能性があります。よってSCP-1159-JP-REの再調査を提言します。—収容担当████博士
却下します。財団の調査においてそのような広域の現実改変は観測されていません。少なくとも我々の視点からは、地球の支配種は今も昔も、そしてこれからも我々鳩です。帰還者の主張の真偽はともかく、彼らの望む世界はすなわち我々の世界の終焉となります。財団としてそのような行為は認可できません。財団の理念、確保Secure・収容Contain・平和Peaceを忘れないでください。—O5-10
アイテム番号: SCP-1159-JP-RE
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: 確保されたSCP-1159-JP-RE個体は、全国の主要都市を中心に等間隔に配置された各専用収容サイト内の生物用防音ドーム内にて、10個体前後が収容されます。各サイトにはカント計数機が設置され、事象-1159発生時に地点-1159を割り出し、測定された数値を元に事態の調査を行って下さい。ドーム内へ立ち入る職員には、遮音機能を備えたヘッドフォンの装備が義務付けられます。事象-1159発生時にサイト外部でSCP-1159-JP-REが発見された場合適宜収容を行い、必要があれば目撃者にAクラス記憶処理を施してください。
SCP-1159-JP-RE-aは、常時監視下に置かれ、事象-1159のデータと照合されます。
(2017/10/17更新)現在は事象-1159-32の原因の究明、及び事態の収束が最優先されます。SCP-1159-JP-RE-aが0分前を指示した際の事象が未知数であるため、2017/10/20までに事態の収束が図れなかった場合再度O5から指令が通達されます。
(2017/10/21更新)上記事案終了以降、SCP-1159-JP-REは異常性を示しておりません。SCP-1159-JP-REの扱いおよびオブジェクトクラスのNeutralized化については現在議論中です。取扱い決定までSCP-1159-JP-REは標準鳥類型オブジェクト収容室で生活させて下さい。
説明: SCP-1159-JP-REは異常な特性を有するハト科鳥類(Columbidae)の集団です。SCP-1159-JP-REは不定期に集団で「警報機や報知器のような音」と例えられる甲高い音を発生させます(以下、事象-1159と呼称)。この事象は平均5~10分続き、この間SCP-1159-JP-REは外部からのあらゆる刺激に反応しません。この際の音は通常時の声と異なり、聴覚を有する脊椎動物に対する精神作用を含むことが判明しています。録音・直接を問わず音を継続的に曝露した被験者は軽度の緊張と不安感を報告します。長期的な暴露は重度の緊張症と「この空間は危険であり、出来る限り速やかに離脱しなければならない」という類いの不安障害を発症させます。
事象-1159を発生させた集団の分布を調査したところ、事象ごとに異なる地点(以下、地点-1159と呼称)から約半径5kmの範囲内に存在しているSCP-1159-JP-REがその対象になっていることが判明しました。地点-1159の調査により、事象-1159発生期間の地点-1159から半径1~5m内において急激なヒューム値の減少が観測されました。後の実験により、スクラントン現実錨の影響下にあるSCP-1159-JP-RE個体は事象-1159、及び後述の事象Bの対象にならない事が判明したため、SCP-1159-JP-REは地点-1159におけるなんらかの現実改変を感知して事象-1159を発生させている可能性があります。しかし、今まで観測された全事象における地点-1159の調査において、改変事象によるあらゆる要素の痕跡は発見されていません。また、SCP-1159-JP-RE自体にも上記以外の異常性は発見されておらず、事象-1159がSCP-1159-JP-REによってもたらされているのか、若しくは事象-1159を発生させている存在・現象をSCP-1159-JP-REが感知しているのかは判明しておりません。SCP-1159-JP-REは事象-1159以外の現実改変、ヒューム値の変化には反応を示しません。
SCP-1159-JP-REは19██/08/13、██県南部市街地で最初に発見されました。その後事象-1159発生ごとに世界中のあらゆる地点で発見されました。SCP-1159-JP-REの出現プロセスは確認されておらず、確保時の周囲の証言では、常に「いきなり出現した」と証言されます。現在財団に収容されているSCP-1159-JP-REは████羽です。
SCP-1159-JP-RE-aは元々、27分前の状態から針が動かせず壊せもしない世界終末時計12としてAnomalousアイテムに分類されていました。SCP-1159-JP-RE-aの文字盤の直径は約1mで、下部の台座と一体化しており、台座底面には「真夜中の先に」というエスペラント語の短文が刻まれています。SCP-1159-JP-RE-aは合成樹脂とみられる未知の物質で構成されており、非破壊性を持ちます。
20██/12/07、Anomalosuアイテムの再検査を担当していた職員が、記録されていた状態から2分ほど進んでいることに気付き、当アイテムが再調査されました、その結果事象-1159発生時にその事象の長さに比例して針が進むことが発見され、SCP-1159-JP-RE-aに再分類されました
報告書時点のSCP-1159-JP-RE-aの時刻は11分40秒前であり、今後、事象-1159が累計204時間51分発生した場合SCP-1159-JP-RE-aは0分前の状態となると計算されています。担当職員達からは「本来の世界終末時計の性質から考えるに、SCP-1159-JP-RE-aが何らかの世界終末に関する事象へのタイムリミットを示している可能性がある」という危惧が提言されています。そのため、現在事象-1159発生の停止、もしくはSCP-1159-JP-RE-aの針の戻す方法等を含めた対応案が議論されています。
事案1159-JP-RE: 2017/10/17 15:14、財団で収容されている全てのSCP-1159-JP-REが事象-1159(以下、事象-1159-139)を発生させました。全ての個体が事象を発生させているため、地点-1159の特定は不可能であり、財団はこの事象に対し対応を行おうとしましたが、本来事象-1159の手がかりは地点-1159だけであった為、適切な対応を取ることが不可能な状態でした。その後SCP-1159-JP-RE-aが0時を指示した時点で事象-1159-139は終了しました。事象終了後、全SCP-1159-JP-REが異常性を喪失していることが確認されました。SCP-1159-JP-REは全員が事象-1159-139以前のことを、自身の出自を含めて記憶しておらず、その後の調査、インタビューでも事象-1159-139及び異常性の喪失の原因は判明せず、現在まで新たなSCP-1159-JP-REは発見されておりません。
事象-1159-139及びSCP-1159-JP-REの異常性喪失の原因は今もって不明です。しかし、事象-1159-139以前の財団の対応には不可解な点がいくつかあります。まずSCP-1159-JP-REに対してインタビューを行った記録がないこと、SCP-1159-JP-REの戸籍を調査した記録がないこと、などでです。他にも、通常鳥類型オブジェクトには標準鳥類型オブジェクト収容室が宛がわれるはずであるのに、SCP-1159-JP-REの収容室は極めて劣悪なものであり、この点について倫理委員会やSCP-1159-JP-RE自身が全く疑問や不満に思っていなかったことも不可解です。これらを加味するに、事象-1159-139は財団に対し何らかの過去改変を生じさせた可能性があります。 -波戸崎研究員
この提言を受けてSCP-1159-JP-REに対する収容対応の再調査が行われましたが、提示された不可解な点以外の異常性は発見されませんでした。
追記: 2017/11/15、██県北部農村で事象-1159を発生させるニホンカナヘビ(Takydromus tachydromoides )が発見され、SCP-1159-JP-RE-2として財団に収容されました。現在、同等の個体の有無が調査されています。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: 確保されたSCP-XXX-JP個体は全国の主要都市を中心に等間隔に配置された各専用収容サイト内の生物用防音ドーム内にて10個体前後が収容・飼育されます。各サイトにはカント計数機が設置され、事象-XXX発生時に地点-XXXを割り出し、測定された数値を元に事態の調査を行って下さい。ドーム内へ立ち入る職員には、遮音機能を備えたヘッドフォンの装備が義務付けられます。また、SCP-XXX-JP収容室内へ、警報・警告を発する機能・性質を持つ物品の持ち込みは認可された実験時以外は許可されません。サイト外部でSCP-XXX-JPが発見された場合、機動部隊ラムダ-4("野鳥観察")に通達を行って下さい。
SCP-XXX-JP-aは、常時監視下に置かれ、事象-XXXのデータと照合されます。
説明: SCP-XXX-JPは異常な特性を有するハト科鳥類(Columbidae)の集団です。SCP-XXX-JPは一律して「警報機や報知器のような音」と例えられる甲高い鳴き声のみを発します。この鳴き声には、聴覚を有する脊椎動物に対する精神作用を含むことが判明しています。録音・直接を問わず鳴き声を長時間耳にした被験者は軽度の緊張と不安感を報告します。
SCP-XXX-JPは20██/08/13、██県南部市街地への野生動物の相次ぐ出没事案を調査した際に発見されました。収容以前、SCP-XXX-JPは██県南部の山中に生息しており、その鳴き声から逃れるために多くの野生動物が市街地へと出没したと推測されます。20██/08/03を境に野生動物の市街地出没が報告され始めたことから、少なくとも数日前にSCP-XXX-JPが発生したと考えられます。しかし、後述の増殖方法以外にSCP-XXX-JPが生成されるプロセスは依然として不明のままです。当発見以降も数度に渡りSCP-XXX-JPの出現が確認されており、財団に捕捉されていないSCP-XXX-JPが野生下に約█████羽存在すると推測されています。
SCP-XXX-JPは不定期に集団で鳴き声を発生させます(以下、事象-XXXと呼称)。この事象は平均2~7時間続き、この間SCP-XXX-JPは外部からのあらゆる刺激に反応しません。この際の鳴き声は通常時と異なり、被験者に即時に重度の緊張症と「この空間は危険であり、出来る限り速やかに離脱しなければならない」という類いの不安障害を発症させます。事象-XXXを発生させた集団の分布を調査したところ、事象ごとに異なる地点(以下、地点-XXXと呼称)から約半径5kmの範囲内に存在しているSCP-XXX-JPがその対象になっていることが判明しました。地点-XXXの調査により、事象-XXX発生期間の地点-XXXから半径1~5m内において急激なヒューム値の減少が観測されました。後の実験により、スクラントン現実錨の影響下にあるSCP-XXX-JP個体は事象-XXX、及び後述の事象Bの対象にならない事が判明したため、SCP-XXX-JPは地点-XXXにおけるなんらかの現実改変を感知して事象-XXXを発生させている可能性があります。しかし、今まで観測された全事象における地点-XXXの調査において、改変事象によるあらゆる要素の痕跡は発見されていません。このためSCP-XXX-JPの特性においていくつかの仮定が存在します(報告書下部で後述します)。また、SCP-XXX-JPは事象-XXX以外の現実改変、ヒューム値の変化には反応を示しません。
また、SCP-XXX-JPがテレビ・ラジオ・スピーカーなどの「警報・警告を発する機能、性質を持つ物品」に止まっている状態で事象-XXXが発生した場合、当該の個体は鳴き声の代わりにその物品から未知の脅威に対する警報・警告の映像・音声を出力します。この際、映像の人物は発生ごとに年齢・人種・性別全てが異なり規則性は見出せませんが、音声は約1200Hz前後のソプラノの男声のエスペラント語で統一されています。
以下は、事象-XXX-17で記録された映像です。
<記録開始>
[SCP-XXX-JP下にあるテレビの主電源が自動的につき、スピーカーから音声が再生される。映像はニュース速報の体裁をとっており、画面には紺のスーツを着たキャスター(60歳前後のヒスパニック系女性)とみられる人物のみが映っている。]
キャスター: ここで臨時速報です。午後██時██分頃、[当事象における地点-XXXの座標]で「真夜中の先に」の発生が計測されました。現地における当該文明の皆さんは、高位者、政府、[翻訳不可]、共同体、[翻訳不可]等適切な存在・概念の指示に従い、「楔」「針」「[翻訳不可]」「錨」その他適切な手段で[翻訳不可]の保持を[翻訳不可]。技術的または文明的、地理的な理由により[翻訳不可]の行使が不可能な場合には、ただちに当該地域からの避難を開始して下さい。えー、繰り返します。[以下、同文を2回繰り返す]
[キャスターが原稿を手繰り寄せる]
キャスター: えー、情報によりますと、今回の「真夜中の先に」の発生で「夜明け」の深度は全地表の23%に到達しました。今後ますます「真夜中の先に」の活動は活発化していくことが予想されます。「真夜中の先に」への対処は当該文明の住民一人ひとりがしっかりと問題意識を持つことが重要になります。当該文明の皆様におかれましては日頃の備えをし、突然の「真夜中の先へ」の発生にも適切に対応することを心掛けて下さい。
[以下、事象-XXXが終了するまで同じ内容が繰り返される。]
<記録終了>
SCP-XXX-JPによる出力が終了すると、物品のスピーカー部分から新たなSCP-XXX-JPが数個体が出現します。物品内部に取り付けたカメラからはSCP-XXX-JPがスピーカーの穴部分からポータルを通るように突如出現したように観測されます。SCP-XXX-JPは一切の生殖行為を取らないことから、上記のプロセスが唯一の繁殖方法ではないかと推論されています。
SCP-XXX-JP-aは「世界終末時計」として知られる仮想上の時計13を象った物品です。SCP-XXX-JPの文字盤の直径は約1mで、下部の台座と一体になっており、台座底面には「真夜中の先に」というエスペラントの短文が刻まれています。非破壊分析によって、通常のアナログ時計のような内部機構と言えるものは存在しないことが判明しています。SCP-XXX-JPは合成樹脂とみられる未知の物質で構成されており、非破壊性を持ちます。
SCP-XXX-JP-aは元々「27分前の状態から針が動かせず壊せもしない世界終末時計」としてAnomalousアイテムに分類されていました。しかし20██/12/07、Anomalosuアイテムの再検査を担当していた職員が、記録されていた状態から2分ほど進んでいることに気付き、当アイテムが再調査されました、その結果事象-XXX発生時にその事象の長さに比例して針が進むことが発見され、底面の短文との符号もありSCP-XXX-JP-aに再分類されました
報告書時点のSCP-XXX-JP-aの時刻は11分40秒前であり、今後、事象-XXXが累計204時間51分発生した場合SCP-XXX-JP-aは0分前の状態となると計算されています。本来の世界終末時計の特性からSCP-XXX-JP-aが0分前の状態になったとき、何らかの事象が発生する危険性があります。そのため、事象-XXX発生の停止、もしくはSCP-XXX-JP-aの針の戻す方法が議論されています。
以下は、今までに議論されたSCP-XXX-JP及びSCP-XXX-JP-aについての仮説です。
仮説1 | SCP-XXX-JPとSCP-XXX-JP-aは、財団が把握できていない何らかの現実改変を感知して事象-XXXを発生させている |
仮説2 | SCP-XXX-JPとSCP-XXX-JP-aが事象-XXXにより財団が把握できていない何らかの現実改変を発生させている |
仮説3 | SCP-XXX-JP、SCP-XXX-JP-aのどちらかが現実改変を発生させ、もう一方がそれを感知している |
仮説4 | SCP-XXX-JPが事象-XXXにより現実改変の原因及び結果を消失させ、SCP-XXX-JP-aがそれを検知している |
仮説5 | 現実改変は生じておらず、SCP-XXX-JPは事象-XXXによりカント計数機に異常を発生させている |
キャスター: 緊急速報です。現在、最大深度の「真夜中の先に」の発生が計測されています。当該文明の皆様はただちに[翻訳不可]より発信された警告に従い、[翻訳不可]への避難を行ってください。
アイテム番号:
SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス:
[データ削除済]
特別収容プロトコル:
SCP-XXX-JPには、6m×8mの一般的人型SCP収容施設の他にフォートナム・メイソン14の茶葉、彼が望む書籍のドイツ語、若しくはフランス語訳書、最低2000のレーティングを持つチェスプレイヤーとの対戦(財団内から人材が確保できない場合、外部の人間を雇い後に記憶処理を施す事)、収容施設内の[データ削除済]、[データ削除済]が許可されてる。
彼の能力を用いた実験を行う際にはサイト-[編集済]管理者であるD██・███に許可を取ること。実験の際、彼に対し不当な行為を行った職員はDクラス降格を含む適切な処罰を施すべきである。
自発、他発問わず収容違反の際には[編集済]。
説明:
SCP-XXX-JPは、白銀の髪を持つ成人男性である。
彼は極めて理知的かつ正義感に溢れる温和な人物であるのだが、理不尽な事に彼自身の特異性により一般の人間からは高い確率で悪感情を持たれる。
そのため、[編集済]を用い、彼の収容施設のあるサイトの人員を選別する事が推奨される。
また、その関係からサイト-█内にてDクラス職員の配属は禁止される。
彼の特異性は「悪性を持つ者に対する限定的かつ超越的な現実改変能力」と称される。彼が何らかの悪性を持つ者と対峙した時、彼はその現実改変能力を用いて対象を[データ削除済]。
犠牲者の多くは死亡、より少ないケースでは彼に対する懺悔の後、改心という結果となる。
彼が多くの人間から悪感情を持たれるのは、人間という者は多かれ少なかれ悪性を持ち、それを[編集済]出来る彼を本能的に恐れるからであると結論付けられている。
一般的な人間ならば説明不明の悪感情に戸惑いつつも距離を置く事で対処しようと試みるが、悪性の高い、例えばDクラスなどと対峙した際は対象のDクラスは激昂の後、彼を殺害しようと試みた。その後、警備が取り押さえる前に彼自身の現実改変能力により[データ削除済]
彼は██/██/██に日本生類研究所と東弊重工の結託により産みだされたSCP-███-JPの収容違反によるXKクラスシナリオの際、その特異性を用いて対象を殺害。
その後、現実改変能力を用いてXKクラスシナリオを修繕。
この行為により財団に捕捉され、彼自身との協議の末財団へと収容される事となった。
彼の特性は財団の運営を悩ませるいくつかのSCPを無力化できる可能性があるとして、いくつかのクロステストが行われた。
下の表は無力化に失敗した例であり、それ以外の実験では全て問題なく無力化に成功。
実験記録XXX-JP
対象:SCP-192-JP
結果:内部侵入後、現実改変能力を用い東口を開き外へ歩いて行く。その直後映像記録が断絶。帰還後、「この空間は封鎖すべきである。」と証言。彼はその理由を話す事を拒否した。
対象:SCP-565-JP
結果:対象は現実改変能力により破壊、その直後に再生。その後5度破壊と再生を繰り返させた後実験は終了。
対象:SCP-019-JP
結果:対象は彼に興味を示さず、彼も対象に興味を示さなかった。
対象:SCP-006-JP
結果:彼が収容室に入った瞬間、安置されている死体が全て融解。収容プロトコルに不全を招くので、彼と対象の接触は禁止された。
対象:SCP-070-JP
結果:対象はSCP-070-JP-1に繋がらなかった。
対象:SCP-818-JP
結果:出現直後、対象は彼に対して激昂。その後消失。
対象:SCP-231
結果:[検閲済]
対象:SCP-682
結果:80時間に及ぶ大規模な闘争の後、[データ編集済]。最終的な死傷者は52名であった。
対象:SCP-076
結果:彼は対象の特徴を聞くと、「すまないが私は彼と会う事が出来ない」と証言。その後、SCP-073の特徴を述べ「合致する人型SCPがいたならばこれを届けてくれ」と手紙を提出。その後[編集済]。
彼の特性は破滅的なSCPに対して有効であり、彼をThaumielクラスに指定すべきだという意見が上がった。
しかしながら彼は人類と比べて極めて超越的であり、もし彼が人類の悪性に対し絶望、諦観の念を持ちその特性を発揮したならばXKクラスシナリオの原因となり得る。そのためO5司令部は秘密裏に[データ削除済]。
追記:計画は凍結された。詳細は[削除済]。
補遺:
事案XXXX-008の後、彼の収容室に一枚の手紙の出現を確認した。内容は以下の通りである。
財団なる者達へ、[編集済]の友人として最初で最後の忠告を送ろう。彼を根本的にコントロールする事は君達には不可能だ。だからこれ以上彼の手を煩わせる事はしない方がいいだろう。彼が、君達を曲がりなりにも人類のための組織と信じ身を寄せている事は、君達にとってこれ以上ない僥倖なのだから。
情報災害を検出しました。
反情報災害ミームの接種を実行しますか?
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の危険物収容ロッカーに、分解し暴発を防いだ状態で保管されています。SCP-XXX-JPに関する情報へのアクセスが必要な職員は反認識災害ミームを摂取してください。
説明: SCP-XXX-JPは自身の情報(以下SCP-XXX-JP-1)を閲覧した者に対して認識災害を発生させる55式係維触発機雷です。SCP-XXX-JP-1の閲覧者はSCP-XXX-JP-1を「嫌悪される、若しくはされるべき存在に関する情報」と認識します。基本的にSCP-XXX-JP-1の内容は閲覧者の志向、思想は反映されず、「自身が所属する組織・グループ」にとっての嫌悪される存在である場合がほとんどです。財団職員を対象にした実験では多くの場合収容不可能かつ危険性の高いSCPオブジェクトの報告書を認識し、Dクラス職員を対象にした実験では高圧的な職員、Dクラス管理スタッフの人事ファイルが認識されました。
アイテム番号:
SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス:
[データ削除済]
特別収容プロトコル:
SCP-XXX-JPには、6m×8mの一般的人型SCP収容施設の他にフォートナム・メイソン15の茶葉、彼が望む書籍のドイツ語、若しくはフランス語訳書、最低2000のレーティングを持つチェスプレイヤーとの対戦(財団内から人材が確保できない場合、外部の人間を雇い後に記憶処理を施す事)、収容施設内の[データ削除済]、[データ削除済]が許可されてる。
彼の能力を用いた実験を行う際にはサイト-[編集済]管理者であるD██・███に許可を取ること。実験の際、彼に対し不当な行為を行った職員はDクラス降格を含む適切な処罰を施すべきである。
自発、他発問わず収容違反の際には[編集済]。
説明:
SCP-XXX-JPは、白銀の髪を持つ成人男性である。
彼は極めて理知的かつ正義感に溢れる温和な人物であるのだが、理不尽な事に彼自身の特異性により一般の人間からは高い確率で悪感情を持たれる。
そのため、[編集済]を用い、彼の収容施設のあるサイトの人員を選別する事が推奨される。
また、その関係からサイト-█内にてDクラス職員の配属は禁止される。
彼の特異性は「悪性を持つ者に対する限定的かつ超越的な現実改変能力」と称される。彼が何らかの悪性を持つ者と対峙した時、彼はその現実改変能力を用いて対象を[データ削除済]。
犠牲者の多くは死亡、より少ないケースでは彼に対する懺悔の後、改心という結果となる。
彼が多くの人間から悪感情を持たれるのは、人間という者は多かれ少なかれ悪性を持ち、それを[編集済]出来る彼を本能的に恐れるからであると結論付けられている。
一般的な人間ならば説明不明の悪感情に戸惑いつつも距離を置く事で対処しようと試みるが、悪性の高い、例えばDクラスなどと対峙した際は対象のDクラスは激昂の後、彼を殺害しようと試みた。その後、警備が取り押さえる前に彼自身の現実改変能力により[データ削除済]
彼は██/██/██に日本生類研究所と東弊重工の結託により産みだされたSCP-███-JPの収容違反によるXKクラスシナリオの際、その特異性を用いて対象を殺害。
その後、現実改変能力を用いてXKクラスシナリオを修繕。
この行為により財団に捕捉され、彼自身との協議の末財団へと収容される事となった。
彼の特性は財団の運営を悩ませるいくつかのSCPを無力化できる可能性があるとして、いくつかのクロステストが行われた。
下の表は無力化に失敗した例であり、それ以外の実験では全て問題なく無力化に成功。
実験記録XXX-JP
対象:SCP-192-JP
結果:内部侵入後、現実改変能力を用い東口を開き外へ歩いて行く。その直後映像記録が断絶。帰還後、「この空間は封鎖すべきである。」と証言。彼はその理由を話す事を拒否した。
対象:SCP-565-JP
結果:対象は現実改変能力により破壊、その直後に再生。その後5度破壊と再生を繰り返させた後実験は終了。
対象:SCP-019-JP
結果:対象は彼に興味を示さず、彼も対象に興味を示さなかった。
対象:SCP-006-JP
結果:彼が収容室に入った瞬間、安置されている死体が全て融解。収容プロトコルに不全を招くので、彼と対象の接触は禁止された。
対象:SCP-070-JP
結果:対象はSCP-070-JP-1に繋がらなかった。
対象:SCP-818-JP
結果:出現直後、対象は彼に対して激昂。その後消失。
対象:SCP-231
結果:[検閲済]
対象:SCP-682
結果:80時間に及ぶ大規模な闘争の後、[データ編集済]。最終的な死傷者は52名であった。
対象:SCP-076
結果:彼は対象の特徴を聞くと、「すまないが私は彼と会う事が出来ない」と証言。その後、SCP-073の特徴を述べ「合致する人型SCPがいたならばこれを届けてくれ」と手紙を提出。その後[編集済]。
彼の特性は破滅的なSCPに対して有効であり、彼をThaumielクラスに指定すべきだという意見が上がった。
しかしながら彼は人類と比べて極めて超越的であり、もし彼が人類の悪性に対し絶望、諦観の念を持ちその特性を発揮したならばXKクラスシナリオの原因となり得る。そのためO5司令部は秘密裏に[データ削除済]。
追記:計画は凍結された。詳細は[削除済]。
補遺:
事案XXXX-008の後、彼の収容室に一枚の手紙の出現を確認した。内容は以下の通りである。
財団職員へ忠告する。彼には手を出さない方がいい。何故なら無駄だからだ。君達は彼の事を何一つとして理解できはしない。現に君達は彼が存在していない事に気付いていない。”存在”ですらない事に気付いていない。彼はただ「嫌われる」為だけの情報だ。彼と言う存在があって、それが嫌われるのではない。「嫌われるという概念」があって、それが彼になるのだ。君達は彼を嫌っていないかもしれないが、君達ではない誰かが彼を嫌うのだ。
アイテム番号: SCP-1881-JP
オブジェクトクラス: Möbius
特別収容プロトコル: SCP-1881-JPは気密性の容器に収容した上でサイト-81██内の標準収容ロッカーに保存されます。現在、SCP-1881-JPの実体は存在していませんが、異常性が残存し続けている為記録として当報告書は残されます。
説明: SCP-1881-JPは、かつて財団の備品課に購入されサイト-81██に勤務する倉内博士の研究室に支給された██社製の業務用輪ゴムの内の一つです。このオブジェクトに関する財団基準の報告書を記述する際、オブジェクトクラスに「Möbius」という語句を用いることを強制されます。執筆者はオブジェクトクラス欄を記入する際、無意識の内に「Möbius」という語句を用います。自分で気付く、あるいは他者に指摘されて記述を修正しようとしてた場合でも執筆者は本来のオブジェクトクラスを記入することが出来ません。執筆者はその現象について「オブジェクトクラス欄に向かい合っている間、このオブジェクトのクラスを「Möbius」以外の表現で記述する方法が全く分からなくなった」と証言しています。プログラムによる自動記入・自動書き換えは、当該個所に差し掛かった時点でプログラムの強制終了という結果に終わりました。SCP-1881-JP実体、倉内博士、研究室、購買課、流通ルート、██社は全て調査されましたがSCP-1881-JPの情報災害以外の特異性は発見されず、SCP-1881-JPの異常性の起源は不明のままです。
追記: 20██/01/23、サイト-81██で発生したSCP-███-JPの収容違反の際、標準収容ロッカーを含む施設の大部分が倒壊し、SCP-1881-JPは損失しました。この事案により喪失したオブジェクトの報告書は再査定の後、適切に処理されます。
追記: 20██/02/11、喪失オブジェクトの報告書の再査定を担当していた坪野研究員から提言がありました。
当報告書には明白な矛盾が存在します。報告書ではSCP-1881-JPの異常性が「オブジェクトクラスが変更される」のみであるとされています。しかし、それが真実である場合当オブジェクトの異常性は「異常性発覚前に報告書が作成される」事で始めて発見されます。当然異常性が認められないオブジェクトの報告書は作成されない為、この異常性は本来発見されないはずです。発見者である倉内博士がSCP-███-JPの収容違反の際死亡している為詳しい発見の経緯は不明ですが、そもそもこの明白な矛盾が発見から喪失による再査定までの7ヶ月間全く指摘されず放置されていたという事実自体が異常です。検査自体に不備があったか、報告書の改竄が行われたか、若しくは何らかの現実改変が行われた可能性があります。SCP-1881-JPの再調査を提言します。 - 坪野研究員
この提言を受けてのSCP-1881-JPの再調査は審議中です。
アイテム番号: S
オブジェクトクラス: K
特別収容プロトコル: 封
説明: S
アイテム番号: S
オブジェクトクラス: K
特別収容プロトコル: 封
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objNum = "SCP-XXX-JP";
str021="Safe";
str031="SCP-XXX-JPはサイト-81██の危険物収容ロッカーに、分解し暴発を防いだ状態で保管されています。SCP-XXX-JPに関する情報へのアクセスが必要な職員には当文書閲覧前に反認識災害ミームの摂取を指示するようにしてください。";
str041="SCP-XXX-JPは自身の情報(以下SCP-XXX-JP-1)を閲覧した者に対して認識災害を発生させる55式係維触発機雷です。SCP-XXX-JP-1の閲覧者はSCP-XXX-JP-1を「嫌悪される、若しくはされるべき存在に関する情報」と認識します。基本的にSCP-XXX-JP-1の内容は閲覧者の志向、思想は反映されず、「自身が所属する組織・グループ」にとっての嫌悪される存在である場合がほとんどです。財団職員を対象にした実験では多くの場合収容不可能かつ危険性の高いSCPオブジェクトの報告書を認識し、Dクラス職員を対象にした実験では高圧的な職員、Dクラス管理スタッフの人事ファイルが認識されました。";
function button(){ // Yes表示
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