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アイテム番号: SCP-XXX-JP
通称「過保護な目玉」

オブジェクトクラス:Euclid

特別収容プロトコル:SCP-xxx-jp-1はサイト81の通常人型収容施設に収容されています。
SCP-xxx-jp-1の許容できる内容の食事を一日三回与えてください。許容範囲外の食事を与えた場合、最大3日間、水分だけで生活することが確認され、続行した場合餓死する可能性が提示されています。
SCP-xxx-jp-1に対して行う行為、要望はSCP-xxx-jp-1が納得できるだけの説明が果たされれば協力的であることから、説明義務の遂行が望まれます。

説明:SCP-xxx-jpはSCP-xxx-jp-1の足元に出現する影に時折見られる「眼球」「黒い手」「影として濃すぎる影」によって形成されるSCP-xxx-jp-aと、SCP-xxx-jp-aの介入の基準となるSCP-xxx-jp-1、そしてSCP-xxx-jp-1の遺伝子に上書きされたSCP-xxx-jp-bにより構成されます。
SCP-xxx-jp-aは、日本の■■県■■市の図書館でSCP-xxx-jp-1が読書をしているところ、その影からSCP-xxx-jp-aがSCP-xxx-jp-1を凝視しているところをエージェントにより発見されました。発見当時十代半ばほどの少女でした。自閉症傾向が見られ、平均的で健康的な体格を有し、長い黒髪で、目の色は一般的なブラウンの中でもやや濃い傾向が見られ、一般的な範囲で整った造形の顔をしています。
体力は人並みかそれよりやや高いことがわかっておりますが、運動能力、膂力共に平均を大幅に下回ることが確認されています。知能指数は平均をやや上回っているようですが、手先が不器用であることがテストにより確認され、単調な作業的行為が苦手であることが確認されています。
聴覚、味覚が過敏な傾向が確認されています。

SCP-xxx-jp-1は遺伝子検査の結果、遺伝子表面に人為的な書き足しが見受けられました。それによる表面的な影響はありませんが、その書き足しは明らかに地球の技術によるモノではないと言うことが確認されています。この書き足しをSCP-xxx-jp-b、マーキングと呼称されます。

SCP-xxx-jp-1は多少の特徴(自閉症傾向、比較的端正な顔立ち、運動能力の低さなど)を有してはいるもののきわめて平凡な女性です。SCP-xxx-jp-1自身、それを自覚し、自身は周囲より劣っていると認識しています。
SCP-xxx-jp-1はこちらが好意的であり、説明義務を果たす限りきわめて好意的で礼儀正しく、納得のいくだけの説明が果たされた場合、あらゆる実験、いかなる危険を伴おうとも、に協力的です。
しかし、十分な説明が為されない場合は怯え、取り乱し、持ちうる限りの正当さで説明を要求しますが、強い拒否を見せることは稀です。そのためSCP-xxx-jp-1に対する説明義務は十分に果たされることが好ましいでしょう。
SCP-xxx-jp-aはSCP-xxx-jp-1を介しての影の外側に干渉が確認されています。。また、SCP-xxx-jp-1の脅威に対してもピンポイントで干渉することが確認されております。
 SCP-xxx-jp-aがSCP-xxx-jp-1に対して行う干渉としてはSCP-xxx-jp-1の足を掴み躓かせる、SCP-xxx-jp-1の私物を隠すなどと言った稚拙な悪戯が見受けられます。
 SCP-xxx-jp-1に対しての脅威は常に偶然を装って排除されます。このため、SCP-xxx-jp-aは周囲への認識力があり、高い知性を有している可能性があります。
 現状、SCP-xxx-jp-1とその脅威に対してのみ関心を見せ、それ以外には無関心である様子です。
 また、SCP-xxx-jp-bがSCP-xxx-jp-1以外に与えられていないという確証はありません。

実験記録
日時xx/xx/x x:xx
SCP-xxx-jp-1とDクラス職員によるロシアンルーレット
結果
Dクラス職員の順番で弾丸は射出されました。映像記録には机に置かれたリボルバーの影から伸びたSCP-xxx-jp-aの「手」がシリンダーを回転させたことが確認できました。

日時xx/xx/x x:xx
SCP-xxx-jp-1に対する数種類の銃火器による一斉射撃
結果
全ての銃火器が玉詰まり、あるいは暴発を起こしました。この時にDクラス職員2名が重度の火傷、三名が軽傷を負いました。
調査の結果、銃に砂利などが詰められていることが発覚しました。

日時xx/xx/x x:xx
SCP-ojo-1に対する数種類の銃火器による一斉射撃
結果
SCP-xxx-jp-1に対する無許可、内密の狙撃
結果
狙撃はSCP-xxx-jp-1の肩にヒットしました。SCP-xxx-jp-1は暫くの療養を言い渡されました。後遺症は見られません。
翌日、狙撃手として選出されていたDクラス職員の睡眠時無呼吸症候群の延長線上によると思われる窒息死が確認されました。検死の結果、舌に小さな手で捕まれたような後が発見されています。
この実験以降、SCP-xxx-jp-aの「目」はSCP-xxx-jp-1の周囲を警戒するようになりました。
この実験により、SCP-xxx-jp-aはSCP-xxx-jp-1への脅威をもたらした存在に対して報復を行うことが確認されました。