Tokotoko7

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

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特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-██の土俵を模した低脅威度物品用収容セルに収容されます。収容室の扉は2名のセキュリティが同時に専用キーを挿入することで収容セルの開閉を行い収容違反を防ぎます。活性化状態になると度々収容違反イベントが発生しますが再収容のためのエージェントの派遣は必要ありません。これはSCP-XXXX-JPのイベント:出稽古の一環であり非活性化状態になるとサイト-██へ自ら帰還するためです。ただし人力車(以下SCP-XXXX-JP-1)に乗車した人物(以下SCP-XXXX-JP-A)は拘束して聴取を行い記憶処理を施して開放します。また、目撃証言には相撲のファンイベントというカバーストーリーを流布し情報の拡散を防ぎます。

事件記録(XXXX-1および-2)により、担当セキュリティには元力士があてがわれ、収容セルの扉の前に██部屋の看板を掲げるとともに、SCP-XXXX-JP-2が突っ張り稽古を行う為の鉄砲柱の設置が義務付けられました。

説明: SCP-XXXX-JPは重量160kgほどのSCP-XXXX-JP-1と力士に似た車夫(以下SCP-XXXX-JP-2)で構成されており車体重量に違いがあるものの一般的な人力車との外観上の相違は無くSCP-XXXX-JP-1自体は異常性はありません。非活性化時は車夫の居ない人力車の形態を取りますが、現実の相撲の興行期間中活性化し7:00にSCP-XXXX-JP-2が出現し鉄砲柱に向かい突っ張り稽古をすることでウォーミングアップを始め、8:30~18:00の間は収容セルから抜け出しSCP-XXXX-JP-1とともに東京都墨田区█丁目周辺に出現します。18:00を過ぎて非活性化になると車夫の居ない人力車状態に戻りサイト-██ヘ戻ります。

SCP-XXXX-JP-1に乗車したSCP-XXXX-JP-Aは両国国技館に設置された土俵に似た空間へ移動します。そこには観客SCP-XXXX-JP-B、行司SCP-XXXX-JP-C、審判委員SCP-XXXX-JP-Dがいて花道からSCP-XXXX-JP-2が入場します。登場の際のSCP-XXXX-JP-2の容姿は対戦するSCP-XXXX-JP-Aによって異なり、土俵に上がると、SCP-XXXX-JP-Cが呼び上げを行います。その後は現実の相撲と同じ様に仕切り・立ち合いがSCP-XXXX-JP-2とSCP-XXXX-JP-Aとの間で行われ勝者の勝ち名乗りがSCP-XXXX-JP-Cによって行われます。SCP-XXXX-JP-Aが望めば取組を回避することは可能ですがSCP-XXXX-JP-2の不戦勝という扱いになりSCP-XXXX-JP-Bから不満の声や座布団が飛び交います。取組後は不戦敗を除くSCP-XXXX-JP-Aの勝敗に関係なく目的地へ届けた後、SCP-XXXX-JP-1およびSCP-XXXX-JP-2はその場を離れ東京都墨田区█丁目周辺に再出現します。なお、SCP-XXXX-JP-2との取組によって怪我を負ったという報告は1例もありませんでした。

乗車記録実例
日時 性別/備考 年齢 結果 特記/コメント
20██/██/██ 女性/学生 10代 SCP-XXXX-JP-2は子どもの様な背丈に変化し、SCP-XXXX-JP-Aはわんぱく相撲に参加したようだとコメントしました。 女性は取組に勝ち懸賞袋をもらいましたが、中身は乗車無料券でした。
20██/██/██ 男性/大学のレスリング部に所属 20代 SCP-XXXX-JP-2は現横綱██の様な見た目に変化したとコメントしました。 取組には負けましたが目的地へ到着したことから、SCP-XXXX-JP-2は勝敗より取組への姿勢を重視しています。
20██/██/██ 男性/外国人観光客、現役ムエタイ選手 30代 SCP-XXXX-JP-Aは相撲のルールは知らなかったようで蹴りを入れたところ、禁じ手で反則負けになったところ、SCP-XXXX-JP-2に掴み投げの要領で投げ飛ばされSCP-XXXX-JP-Aは乗車前の場所に出現しました。 投げ飛ばされたにもかかわらず男性に怪我はありませんでした。
20██/██/██ 男性 60代 心臓に持病があり取組を断ったところ、男性を乗車前の場所にSCP-XXXX-JP-Aを降ろしどこかへ去っていきました。 男性は現役の関取だと思いサインを貰いましたが、降ろされた後サインは消えていました。

事件記録XXXX-1: 20██/██/██、人力車を引いた力士が東京都墨田区█丁目周辺を彷徨っているとの情報を受け、エージェントを派遣し収容にいたりました。SCP-XXXX-JPを収容後も収容違反を重ね彷徨う状況が続いたため、元力士のエージェントの「収容セルを相撲部屋に見立て██部屋の看板を掲げたらどうか?」という提案に基づき看板を掲げたところ非活性化状態ではサイト-██へ帰還するようになりました。これを受け財団は看板を掲げることを条件に、活性化イベント中はエージェントの派遣を行わない決定をしました。

事件記録XXXX-2: 20██/██/██、SCP-XXXX-JP-2による収容セルの破損事故がありました。担当職員によるSCP-XXXX-JP-2への聴取の結果、鉄砲柱がなかったので壁に向かって突っ張りの練習をしていたと述べており鉄砲柱がない事への不満を漏らしていました。財団は収容セルの破損事故を防ぐため、SCP-XXXX-JP-2の要望に沿った木製の鉄砲柱を設置する事で収容セルの破損事故はなくなりました。なお、鉄砲柱に破損等が見受けられた場合は直ちに交換が必要です