カナヘビの水槽
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リーズ・トラビス・イセットがTwitterにアップロードしていた自撮り画像。

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-1、2は人型オブジェクト収容房に収容されます。通常のヒト収容プロトコルに加えて、オブジェクトのストレス軽減のためにポータブルテレビの設置、加えて月150ドル以内での書籍及び嗜好品の購入が認められています。後述する防護装備によりオブジェクトの活動には制限がかかるため、対象が防護装備を装着している状態でも使用に大きな影響がないよう、家具類は特別製のものが支給されます。

オブジェクトに与える食事及び嗜好品には以下のような制限が掛かります。
・オブジェクトに与える食事はすべてベジタリアン・メニューにしてください。
・オブジェクトにはアルコール類、タバコやマリファナといった使用時に煙を発する薬物、ハーブ類やニンニクなど臭いの強いものが材料に含まれる菓子類、肉類が材料に含まれる菓子類、その他SCP-XXX-JP収容マニュアル1に書かれた禁止物品はオブジェクトに与えてはなりません。

SCP-XXX-JP-1、2には常に防護装備を装着させてください。防護装備の点検のために、SCP-XXX-JP収容マニュアルに記載されたタイプ・ブルーの財団メンバーは機動部隊λ-8("ヘパイストス")に任命され、防護に問題がないかチェックを行い、問題があれば防護装備の修復を行う必要があります。

防護装備の修復中には以下の予備収容手順を実行してください。

  1. イネ科植物の茎を編んでロープを作り、そのロープをDクラス職員とともに焼却した灰によって、SCP-XXX-JP-1、2が収容されている人型オブジェクト収容房の周囲を隙間なく円形に囲んでください。
  2. 手順1で作られた円を囲む形で、白墨を使用して正六角形を描き、それぞれの角にメトカーフ非実体反射力場発生装置を置き、作動させます。
  3. 機動部隊μ-13("青ローブの賢者")は『反奇跡による神格存在への対抗』(エミ・バーソロミュー/適当ななんかオカルティストっぽいなまえ)に則り、出現するVクラス霊的存在からの防御を行います。
  4. 72時間以内に修復が成功しない場合、オブジェクトは収容違反したものと判断され、機動部隊ν-7("下される鉄槌")が被害を最小限に押さえるため活動を行います。

大規模なヒューム値の変動が観測された地域で考古学及び芸術学分野に於ける発掘調査が実施される場合、フィールドエージェント1名が調査メンバーとして参加し、異常現象-5によって出現された物品であるかを確認してください。もしそうである場合は、対象の物品は財団が回収し、関係者にはAクラスの記憶処理を行ってください。

SCP-XXX-JP-1のTwitterアカウントは財団のWebセキュリティ用オートボットによって監視され、異常な効果をもつWebサイトへのリンクがリプライされた場合速やかに内容が検閲され、無害なものへと置換されます。

説明: SCP-XXX-JP-1はリーズ・トラビス・イセット(Reese Travis Isset)という名前の、イギリス国籍を持つ1993年生まれの男性です。SCP-XXX-JPは2013年に特異な現象を発生させたことによって財団の注目を惹きました。

SCP-XXX-JP-2はイギリスの俳優であったピーター・アンソニー・ジョーダン(Pieter Anthony Jordan)です。SCP-XXX-JP-2は後述する異常現象-5においてSCP-XXX-JP-1と関連する異常性を発揮したため、収容下におかれました。

SCP-XXX-JP-1、SCP-XXX-JP-2の特異性は、オブジェクトが特別収容プロトコルで指定された防護装備を身につけない状態のままでいる時と、身に付けている時で大きく変化します。

以下の超常現象1~4は、オブジェクトが防護装備を身に着けない状態のまま平均して24時間が経過すると発生し、時間の経過とともに進行します。

超常現象名 経過時間 異常の内容
異常現象-1 約24時間 オブジェクトが存在する地点を中心とした半径約1km内に、海水に近い成分を持つ液体が降り始めます。液体は通常の雨とは違い、雲から降るのではなく、高度8~10kmの地点にヒューム値の上昇以外の前兆なく出現します。異常現象-1によって降る海水は現象開始から2時間程度の間は1時間あたりの降雨量が平均10mmと、「やや強い雨」並の量ですが、その後平均して1時間に降雨量が約5mm増加してゆきます。
異常現象-2 約30時間 地球に於ける魚類と類似した生態的地位にあると考えられている未知の生物が、異常現象-1で降る液体と同成分の液体に包まれた状態で、異常現象-1の範囲内の上空、高度8~10kmに多数出現し、大量に地上に向かって降下を始めます。この降下のスピードは出現地点の上空約200メートルまでは自由落下と同程度ですが、それよりも高度が低下すると、SCP-XXX-JPが防護装置を外した状態のままでいる時間に比例して、降下速度が遅くなります。出現の位置が成層圏なのにも関わらず、生物を包む液体は平均して16℃の温度を保っており、また風などによって生物から引き剥がされることもありません。そのため、降下してきた生物の殆どは成層圏から地表までを高速で移動するという大規模な環境の変化を受けたにも関わらず、降下時に地面と衝突したことによる死を除いて、これらの未知の生物は生存します。オブジェクトが12時間程度防護装置を外していると、降下してきた未知の生物の殆どが生存した状態で地上に到達します。
異常現象-3 約32時間 異常現象-1で降る液体と同成分の液体が、異常現象-1の範囲内、高度8~10kmを満たします。その中には多数の未知の生物が泳ぎ回っていることが観測されています。この液体は後述する異常現象-5が起きるまでは、重力を無視して空中にとどまり続けます。
異常現象-4 約34時間 異常現象-4では異常現象-3で出現した液体の中に、エリファスモデル型霊素生命体(SCP-XXX-JP-A)が1~3体出現します。SCP-XXX-JP-Aはおおよその全長が15kmであり、既存のエリファスモデル型生命ではクラーケン(Archoctpu Giganteus)に近い外見を持っていますが、50を超える多数のヒレ状器官と触腕を持つという点、胴体及び4本の腕に発光器官を持つ点、出現時には同じくエリファスモデル型の生物素材で作られた半透明の膜で胴部を覆っているという点で大きく異なっています。SCP-XXX-JP-Aを視認することは精神的に有害であり、精神抵抗指数が70を下回る人間がSCP-XXX-JP-Aを視認した場合、精神に強いダメージを受けます。SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JP-1もしくは2の元へと液体とともに移動します。大量の液体がこの際には地表を満たすため、オブジェクトの移動とともに地表に存在する陸上生物は溺死し、建造物などは洗い流されます。また、液体中に含まれる高濃度の塩化ナトリウムをはじめとしたミネラルによって、冠水した地域は除塩しなければ塩害に見舞われます。SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JP-1、2の後を平均して4時間程度追いかけて移動を続けますが、自身を対象としたなんらかの攻撃が行われた場合、1時間程度で異常現象1-3とともに消失します。

SCP-XXX-JP-1、2が防護装備を身に付けた状態でいる場合、これらとは異なった異常現象(以下、異常現象-5と表記)が発生します。
異常現象-5はヨーロッパ全域で起こる、おそらく過去改変現象であると考えられています。異常現象-5では、ヨーロッパ全域で同時多発的に大規模なヒューム値変動が観測され、SCP-XXX-JP-1、SCP-XXX-JP-2をモチーフとした絵画や彫刻、詩や物語が、ヒューム値の変動が起こった場所で発掘されるようになります。これらは放射性炭素年代測定法の結果、紀元前400年~西暦1500年までの、おおよそ1900年間の間に作られたものであると考えられます。これらの芸術作品はいずれもSCP-XXX-JP-2をSCP-XXX-JP-1が強姦、あるいは儀式的殺人、あるいは拷問などによって害している場面を描いたものとなっています。

異常現象-6はTwitter社のデータベースに登録のない、アクセス元が不明の多数のTwitterアカウントがSCP-XXX-JP-1のTwitterアカウントへとリプライを送る現象です。リプライの内容は、リンクをクリックした端末が同質量の大便へと置換される現実改変効果が付与されたウェブサイトへの誘導、SCP-XXX-JP-2によるSCP-XXX-JP-1の処刑、儀式的殺人、強姦、カニバリズムなどを映した映像2、SCP-XXX-JP-1、2への侮蔑的なコラージュ、SCP-XXX-JP-1の殺害や拷問、生贄の儀式を行うことをほのめかす文章などが主となっています。

異常現象-5及び6は、異常現象-4が発生した直後にもっとも多く発生し、時間経過とともにゆるやかに減少していきます。現象量からの予測では、おおよそ10年間SCP-XXX-JP-1、2が防護装置を身に付け続けている場合、異常現象-5は収束すると考えられています。しかしながら現在の技術では、防護装備を2ヶ月以上維持することが困難であり、完全な防護装備を作る目処は立っていません。

補遺:
SCP-XXX-JP-1の初期収容時に行われたインタビューの記録です。重要部分のみが抜粋されています。

インタビュー記録
担当者: ジョーンズ研究員
《録音開始》
ジョーンズ研究員: イセットさん。海水の降雨という現象が起きている原因に心当たりがないか聞きたいのですが。

SCP-XXX-JP-1: 心当たり? こんなカーペンター映画みたいな目に遭うようなことをした覚えはないよ。

ジョーンズ研究員: いえ、日常的なことがトリガーとなって異常現象が引き起こされることはままあるのです。ですので、異常なことが起こった前後でなにがあったかをできるだけ教えていただけませんか。

SCP-XXX-JP-1: (約30秒の沈黙)……多分もう先生は知ってると思うんだけどね。前に僕がTwitterに投稿した写真がバズったこと。あの辺からおかしなことが起こり出したんだと思う。

ジョーンズ研究員: 私が知っているのはあくまでもニュースの内容です。あなた自身の口からそれを話してほしいんですよ。

SCP-XXX-JP-1: わかった。えーっと、うちの家はずいぶん前に建てられた家でさ。かなりおんぼろになってて、父さんはリフォームで雨漏りとか壁のはがれとかそういうことをなくそうとしてた。他にも色々と問題があったみたいで……昔だったら問題なかったような耐震性なんかにも問題が出てて、それでもって土台もある程度触らないといけないってことがわかったんだ。父さんは相当ムカついてたみたいだった。

で、工事の人がうちの床下を相当深く掘ってたんだ。耐震のためにさ。その時に工事の人たちが変なものを見つけたんだ。それがほら、あの像だったんだ。

あんな変なもの、高校の教科書にも載ってなさそうだった。ほら、写真で見たと思うけどさ。なんか深海魚とかイカみたいなひらひらと触手がいっぱい付いた見た目でさ。素焼きなのにやたら細かいところまでディテールができてるやつ。人の顔とかも付いてて、なんかよくわからないけどすごいなって僕は思ったんだ。

で、これすっごいと思ったから、Twitterに「これうちの床下から出てきた変な像。誰か詳しい人いる?」って書いて写真を載せたわけ。

そしたらそのツイートがバズりまくったんだよ。最初は"多分最近の時代のものだろうけど、すごい芸術作品"って扱いだったんだけどね。

父さんと母さん、あと僕で話して、価値がはっきりしたら売り物になるかもしれないし、うちの大学の教授にも見せようってことになったんだ。正直リフォームにかかってるお金は結構なもんだったし、そのせいでPS4を買うのが延期になりそうだったから。

で、大学の芸術学の先生と、あと考古学の先生に見せて、調査して貰ったら、こいつ、どうも紀元前のものだってことがわかったんだよね。

ジョーンズ研究員: そうですね。考古学的にも芸術学的にも高い価値を持っていたことがわかってから、報道も一気にされるようになりましたね。

SCP-XXX-JP-1: うん。父さんなんか、「うちの息子がとんだ発見をした」って自慢してたんだよ。で、像はオークションにかけて、その金でリフォームして、PS4買おうってことになってさ。もっと儲かったら車と、あと新しい洗濯機と、母さんにドレスを一着、とか言って盛り上がってた。

そうやって計画を立ててさ……1週間くらいしてからかな。オークションの手配を父さんが電話でしてたら、天気予報では晴れだったのに、雨が降り始めたんだ。太陽が照ってるってのに雨が降っていた。それも猛烈な雨だった。

母さんが慌てて干した洗濯物を取り込もうとしてさ。僕もそれを手伝うために外に出て行ったんだ。そしたら、その雨が変だったんだ。

ジョーンズ研究員: 変、ですか。

SCP-XXX-JP-1: うん。外に出た瞬間、そこかしこで海の匂いがした。顔にかかった雨のしぶきが目にはいると猛烈にしみたし、口の中に入ったら塩辛い味がした。海水の雨が降ってたんだ。洗濯物はとりあえず取り込んだ。全部洗い直しになるわね、って母さんは言ってた。

ニュースでこの異常な雨について何か書いてないか、って思ったけど、やってなかった。Twitterでもトレンドにすらあがってなかった。Facebookで、うちの近所の人たちの投稿にだけ、この雨について次々と書き込みがあった。それで多分、うちの近くにしかこのおかしな雨が降っていないんだ、ってことがわかった。

雨は止む様子がなかった。このままだとそこら中がさびることをみんな心配していたんだ。(SCP-XXX-JP-1はここで言葉を切り、約10秒間沈黙した)

SCP-XXX-JP-1: ……夜になって、布団に入ろうとしたら、外からおかしな音がどんどんし始めたんだ。びだん、びだん、みたいな、ちょうど父さんがローストビーフを作るために大きな肉を買ってきて、それに肉たたきをたたきつけてる時みたいな音。

家族みんなで窓から家の外を覗いたら、黒い肉の塊みたいなものがいっぱい空から落ちてきていた。それは地面にぶち当たってそこら中に血をまき散らしていた。窓を開けたら、ひどい臭いがした。海の匂いだけじゃなく、血の臭いと、それから魚の臭い。父さんが空を見上げて、呆然としながら「空に海があるみたいだ」って言った。僕が空を見上げたら、夜の海そっくりに黒く空がうねっていたんだ。まるで、世界が反転して、空の側に海があるみたいだった。そこから海水と肉の塊とが降り注いでいたんだ。

僕はとりあえずこの状況をググって、何か分かることがないかって色々見て回ったけど、まだこのことはニュースにすらなっていないみたいだった。

肉の塊が落ちてくる間隔はどんどん短くなっていってて、地面はそいつ等でいっぱいになった。アスファルトから柔らかい場所に落ちるようになったせいだと思うけど、肉の塊がだんだん原形を留めるようになってきた。落ちてきたそいつはどうも魚みたいだった。でも、ふつうの魚じゃなかった。ディスカバリー・チャンネルでやってた、深海の特集で出てきたホウライエソとかフウセンウナギとかそういう、海の一番深い場所にいて、目は針の先で突いた点みたいに小さくて、口ばかり大きい魚に似ていた。でも、ディスカバリー・チャンネルで見たよりももっとでかくて、もっと……なんていうんだろう、がっしりしていた。それに、魚にはあんな風にくねくねした触手だとか、人間みたいな指がついた甲殻のない、青白いロブスターの足だとか、そんな風なパーツは付いていない。それも、奇数本は付いていない。少なくとも、高校と大学で習った生物学の授業が間違っていない限り、ああいったものはこの地球の魚には絶対付いていちゃいけないはずなんだ。

そして、魚の一匹がついに、生きたまま地面にたどり着いたみたいだった。そいつは血と肉と海水で川みたいになった道路の上をバチャバチャ跳ねていた。そいつの姿はだいたいアンコウに似ていたけど、びっくりするくらい赤ん坊の小さい手に似た腕を胴体の下に生やしていた。その腕の何本かは落ちたときに折れたみたいで、おかしな方向にひん曲がっていた。

そいつはこの魚の雨が降り始めたときからずっと吠え続けていた、隣のハウエルさんの犬に向かって、ぴょんぴょん跳ねながら近づいていた。犬の吠え声が大きくなって、それからすぐに犬の悲鳴、うん、悲鳴って形容しかできない、死んでいっている犬の鳴き声に変わった。

父さんは家の中で武器にできるものを探して回っていた。僕は……(SCP-XXX-JP-1は口ごもった)

ジョーンズ研究員: 僕は……なんですか?

SCP-XXX-JP-1: 僕は……その。実況してた。Twitterで。こんだけ何が起こったかをちゃんと話せるのは、状況を一生懸命文字起こししてたからなんだよ。

だから……いや、僕のせいじゃないんだけど……母さんがね。窓から空を眺めてたんだ。多分、何が降ってくるのか不安で仕方なかったんだと思う。

そしたら窓の外が急に、昼間みたいに明るくなった。それと同時に、母さんが急に叫びだした。僕はスマホから目を離して、そっちを見た。母さんの叫び方はすごかった。父さんと喧嘩したときに母さんが上げる声とは全然違った。たがが外れたみたいな声だった。母さんのところに駆け寄ると、母さんは……頭がおかしくなってるみたいだった。表情が母さんのものじゃなかった。母さんには自分の表情だとか叫ぶことだとかを、自分で制御できなくなってるみたいだった。目をぎゅっとつぶって口を大きく開けて、あーあーって大きい叫び声を上げる以外にはなにもやりたくないって感じだった。多分、なにかとんでもないものを母さんは見ちゃったんじゃないかって僕は思った。太陽を見たら目がやられるのと同じように、それを見たら心がやられてしまうんだ。

多分、それから連想が働いたんだと思う。僕は墨で汚してある太陽メガネが、自分の部屋の机に入れてあったのを思い出した。母さんが何を見たのかが気になって気になって仕方なかったんだ。(ここで、SCP-XXX-JPは激しく震え、涙を流し始めた)

ジョーンズ研究員: 大丈夫ですか、イセットさん。もし継続が難しいようなら、部屋に戻っていただいてかまいません。

SCP-XXX-JP-1: (これより以下のインタビュー記録は内容理解のため、嗚咽を取り除いたものとなっている)いや、続けるね。話したいんだ。走って太陽メガネを取ってきて、戻ってきた。窓の外にはますます魚が降り注いでいて、そいつらのうちかなりが元気な姿を見せているみたいだった。雨はもうめちゃくちゃに降り注いでいて、もうすぐ水が床上に浸水するくらいに水かさが上がってきていて、最初のびだん、びだん、じゃなくて、じゃぼじゃぼって音と一緒に落ちてきた魚たちは、狭苦しそうに泳いでいた。窓の外は青白い明かりに照らされていて、小さい頃に見た『ファンタジア』を思い出した。大悪魔が山の上で青白い光に照らされながら、死霊を手のひらの上で弄ぶって場面があるんだ。

そのせいで魚がはっきり見えた。明かりに照らされたそいつらは明らかに小さすぎる目を焼かれているみたいで、悶えて必死に暗がりへと入ろうとしていた。最初の方で見た深海魚のような姿のものだけじゃなくて、それよりずっと大きい、脳味噌みたいな模様があるクラゲが、スパイクみたいに棘が生えた触手の先を振り回していたり、昔水族館で見たイルカを人間の型に入れて無理矢理歪めたような、あるいはギーガー版人魚みたいなものがそこら中を這いずり回っていた。

僕は太陽メガネを目に当てて、空を見上げた。そこには……多分、あの像のもとがいた。多分、ってのは太陽メガネ越しにははっきり見えなかったからなんだ。そいつは太陽みたいに光り輝いていて、でも青白い色であたりを照らしていた。たくさんの触手とひらひらした鰭が蛍みたいにちかちか光りながらたなびいていて、聖書映画の天使みたいにも見えた。イカみたいな像はあれを万分の一も表現できてなかった。あれは……すごく、神々しかった。太陽メガネを取ったら、多分もっと鮮明なものが見えたんだと思う。母さんの気が狂うくらいに鮮明なものが。

目から涙が流れ続けて、足から力が抜けて、僕はへたり込んだ。あの像が悪かったの?あの像を売ろうとしたから? それとも拾ったことが悪かったの?

雨はどんどん強くなってた。雨というか滝だった。空の上には青白い光で照らされて、明らかにものすごく広大な海があった。いつの間にかへたり込んだ僕のくるぶしまで海水が来ていた。僕はテーブルに寄りかかって立ち上がって、布にくるんで保管してた像を掴んだ。あれを返したらこの状況は何とかなるんじゃないかって……そう思ったんだ。

僕は窓の外に向かって叫んだ。「返す! これ返すから! だからもう帰ってくれ!」って。そして、像を思いっきり投げた。

像は地面に落ちて、そんでもって魚の一匹に押しつぶされたみたいだった。

僕は太陽メガネをかけて、もう一回空を見上げた。光っているものはぴたっと動きを止めていた。触手の一本も全く動かさずに止まっていた。

もしかしたらなんとかなったんじゃないか、って僕が思った瞬間、これまでの何倍もの速さでそいつは動き始めた。そいつはこっちに近づいてくるみたいだった。いや、多分、それまでもずっとこっちに近寄っていたんだろうけど、その速さがゆっくりだったから分からなかったんだろう。今度はその何倍も速くこっちに近寄ってきてるんだ。多分、怒ってるみたいだった。

それと同時に空から海が降ってきたんだ。うん、雨じゃなくて海。雨って水滴の集まりだけど、水の固まりがざばあって落ちてきたんだ。家のドアがぶち破れて、水が僕のところに来た。そこからは覚えてない。

気が付いたら救命されて、病院にいた。ニュースだとどうも、僕の家を中心とした一帯が全部異常気象の集中豪雨で流されたってことになってるらしかった。たぶんテレビで見た感じ、僕が助かったってのは偶然の産物なんだろうな。

で、病室で目を覚まして、ニュースを見て、しばらくしていたら、また急に雨が降ってきた。それも塩辛い雨が降っているみたいだった。この雨が来たらつぎには恐ろしいことが起こるんだ、って叫んで回ったけど、すぐに看護婦がやって来て、錯乱しているみたいだからしばらく眠っていて貰いましょう、って点滴に薬を入れようとしているのを、止める人がいた。

詳しい話を聞きたいんだって言われて……しばらくしたら別の部屋で、どういうことが起こったかを聞かれて、こうやって話してる。

ジョーンズ研究員: なるほど。それでは、また病室で休んでください、イセットさん。ご協力いただきありがとうございました。

SCP-XXX-JP-1: ……関係あるのかわからないんだけどさ。

ジョーンズ研究員: なんでしょう。

SCP-XXX-JP-1: たぶん、たぶん、いたずらかなんかだと思うんだけどさ。思い出したんだ。バズったツイートへのリプライに、機械翻訳みたいな文章で、「私の像を転載しないで!」みたいなのが来ててさ。当然ブロックしたんだけど、なんか関係あるかもしれない。

ジョーンズ研究員: ありがとうございます。

《録音終了》

補遺2: SCP-XXX-JP-1のTwitterログに当時のリプライが記録されていました。この中で特筆すべきやりとりのみを、以下に抜き出しました。@MissingkingはSCP-XXX-JP-1が使用していたアカウント、@hrigfharogはおそらくこのオブジェクトへの関連が深いと思われる存在が使用しているアカウントです。@hrigfharogというアカウントはTwitter社のデータベースには存在せず、アクセス履歴も存在しませんでした。このアカウントは@Missingkingへとリプライを行うことを除いて、ツイートを行っていません。

@hrigfharog: @Missingking 無断転載はやめてください

@Missingking: @hrigfharog 何?

@hrigfharog: @Missingking それは私のもの重要です 信仰あなたのでは 私は困ってしまう

@Missingking: @hrigfharog 理解できる言葉で話して。

@hrigfharog: @Missingking 私の偶像はあなたへの崇拝ではありません

@Missingking: 次リプライ送ったらブロックするね。

@hrigfharog: @Missingking 私への信仰を返してください 

@Missingking: 変なアカウントからリプライ飛んできたからブロックした。せめて英語くらい理解してくれ。

《ログ終了》

補遺3: もっとも新しいSCP-XXX-JP-2へのインタビュー記録です。対象は非常に強いストレス下に置かれていると判断されたため、臨時でカウンセリングを行うことになりました。対象のインタビュー中の興奮を抑えるため、このインタビューにおいては対象を個人名で呼んでいます。

担当研究員: サイモン・グラズ博士

《録音記録開始》

グラズ博士: S(咳払い)もとへ、ジョーダンさん。本日はカウンセリングを受けたいということで……。

SCP-XXX-JP-2: うんざりなんだよ、もう。

グラズ博士: は?

SCP-XXX-JP-2: うんざりって言ってるんだ、間抜け。

グラズ博士: あの、ジョーダンさん。我々はーー

SCP-XXX-JP-2: (グラズ博士の言葉を遮る)俺がなんでこんな目に遭わなきゃならないんだ! こんな……こんな馬鹿みてえな格好をして、クソ不便な生活をやらせて、酒も飲めねえ、タバコもハッパもなし、だと! この糞重い宇宙服を着てみろよ3

グラズ博士: ジョーダンさん、落ち着いてーー

SCP-XXX-JP-2: なんでここでおえらい先生どもに説明されるまで、あのガキの顔なんざ見たことがなかったんだ! どっかの遺跡から俺があのガキの肛門をファックしてる壁画が出ただぁ? なんでそれで俺がいつまでもこうしてこんな生活をすることになるんだ!

SCP-XXX-JP-2: (大きく息を付く)そもそも俺は被害者だろ! なんでだよ! なんで俺がガキを拷問したりファックしたり暗黒の儀式でもって生け贄に捧げたりとかいうアホなことをしてるなんてことになってんだ? くそくらえだ! 俺が何の関係があるってんだ? その時に初めてCMに出たからか?

グラズ博士: ジョーダンさん、我々もあなたを収容下に置き続けていたいというわけではないのです……しかしながら、あなたがその防護装置を外して表を歩くと、その町が水没して一人残らず人が死ぬことになりますし、その上あなたがその拷問や強姦を行っている壁画やフレスコ画、それから彫像がそこかしこの遺跡から出てくるんです……だから、あなたが安全な状態になるまではどうかこのままでーー

SCP-XXX-JP-2: くそくらえ。なんで俺なんだ、おい! 俺が何したってんだ! 俺じゃなくジャスティン・ビーバーならわかるぞ、おい。俺は何にも悪いことしてねえじゃねえか! せいぜいマリファナキメたくらいだぞ!

グラズ博士: ええ、被害者であるというのは重々承知しておりますから……待遇についても予算の許す範囲内での改善を考えさせていただきますので、どうか落ち着いてください。

SCP-XXX-JP-2: (机を殴りつける)くそったれ……なんで俺が好きなシーフードも食わず、酒場にも行かず、まるでブッダ信者みたいにクルミかじらなきゃならねえんだ! それでもって、「はい、あなたの使っているこのくそったれな宇宙服の魔法のパワーは私たちホグワーツの間抜け魔術師の力不足で失われます、だからこれから断食してくださいね」とか言われてだ、あの出来損ないのレモネード[[footnote/液体栄養剤は柑橘類風のフレーバーが付けられています]]をずっと飲むことになるんだ! その上このクソ宇宙服の不便さ! てめえらはミトンを付けて本を読んだことがねえだろ? 雑誌のページ1つ捲れねえんだ!

グラズ博士: オブジェクトへの曝露や遭遇というものは天災のようなものですから……それからのシェルターのようなものだと思ってください、どうか……。

SCP-XXX-JP-2: こっちの化け物はジャスティン・ビーバーに殺害予告する連中と同じ精神構造してやがるんだ。本当に何で俺なんだ? きっとたまたまだろ? ああ、何でこういうことになってるか予想してやるよ。化け物どもはたぶん俺が出てるCMを見て、あのガキがTwitterに上げてた自撮りになんとなくポーズが似てるからって理由でこういう目に遭わせてるんだろうよ。それか、あのガキが着てた服と似たような服を着てたとかそういう理由だろうさ。俳優やってた俺の方がお前等よりよくわかってるぜ。これはな、間違いなく、愉快犯ってやつなんだよ!(SCP-XXX-JP-2はグラズ博士に掴みかかる)

グラズ博士: ちょっと……やめてください! 警備員さん! 助けて!

《録音終了》

追記: この後、SCP-XXX-JP-2は鎮静剤を投与され、再度収容下に置かれました。

補遺4: 異常現象-6の発生時にもっとも繰り返しSCP-XXX-JP-1に対するリプライを行っていたアカウント、@ocwefnvfに対して接触を行う試みが2016/11/█に行われました。このアカウントはいずれも@hrigfharogと同じくTwitter社のデータベースにアカウントが存在せず、アクセス履歴もありません。特筆すべき事項として、このアカウントは振る舞いなどから、高い確率でSCP-XXX-JP-1が最初に接触したアカウントとは異なった存在である可能性が高いと考えられています。エージェント・ロークがこのアカウントに対して接触を試みました。以下はリプライの記録です。

@ocwefnvf: @MissingKing あなたへの贈り物です http://██████████.█.██.com (リンクの内容は中東の宗教過激派組織による処刑映像をコラージュしたものであり、処刑者の顔がSCP-XXX-JP-2に、被害者の顔がSCP-XXX-JP-1へと差し変わっている)

@damlllvaz: @ocwefnvf @MissingKing (SCP-XXX-JP-Aを戯画化したものらしい生物が激しく発光しているイラストのgif画像がアップロードされている)

@MissingKing: @ocwefnvf @damlllvaz どうしてこのようなことをするのですか?

@ocwefnvf: @MissingKing 神罰

@damlllvaz: @MissingKing 共に送るのは迷惑です 停止

@MissingKing: @ocwefnvf @damlllvaz 何が問題だったのですか?

@ocwefnvf: @MissingKing そういうところ

@damlllvaz: @MissingKing 間抜けを停止してください 書きたくありません書きたくありません

@MissingKing: @ocwefnvf @damlllvaz このようなことをやめたいとは思いませんか?

@ocwefnvf: @MissingKing これを見てくれたらやめます http://███████.██.███.jpeg (リンクの内容はクリックしたものに対し約10時間の間激しい嘔吐感と腹痛、下痢を発生させる精神影響効果があるjpeg画像である。)

@damlllvaz: @MissingKing クソ http//███████.██.███.gif (リンクの内容はSCP-XXX-JP-1をSCP-XXX-JP-2が殴打し続けるgif画像である)

@MissingKing: @ocwefnvf @damlllvaz 画像を見ました。やめてくれますか?

@ocwefnvf: @MissingKing 馬鹿 http//███████.███.██.png (リンクの内容はクリックした者の端末を同質量の大便へと変化させる現実改変効果があるpng画像である。)

(これ以降、@ocwefnvf及び@damlllvazはリプライを返すことはなく、その後30分ほどコラージュや視聴者に有害な影響をもたらすサイトへのリンクを貼り付け続けた。また、この接触の後に異常現象-5が複数件発生した。特筆すべき事項として、この異常現象-5で発見された芸術作品の内容は全て、SCP-XXX-JP-1が下痢と嘔吐に見舞われている状態を表したものだった)


合作の剪定について

1.はじめに:何故合作剪定が必要なのか
SCP-JPには現在多数の合作が存在します。
複数の作者が書いたたくさんの短い作品が一つのページ内に存在する、これらの合作は書いていても見ていても楽しいものなのですが、問題があります。
それは、合作ページの短い作品は、個別に評価することが出来ないということです。これは、作品の出来や不出来というものを測ることが出来ないということであり、財団という評価を前提にした創作サイトにはあまり良いことではありません。
しかしながら、一つひとつの作品に個別評価を行っていくのは、Wikidotの仕様上無理なのです。なので、SCP Foundationのやり方に倣って、私たちはメンバーを集めて、そのメンバーによって合作の剪定を行うことにしました。

2.どうやって剪定を行うの?
2ヶ月に1回、1つ~複数の合作につき1人のメンバーが剪定を担当します。メンバーは合作作品を読んで、一定の水準に達しないと感じた作品を選び、簡単な理由を添えてそれが削除の対象になったことを、その合作のディスカッションで告知します。
告知が行われてから1週間の間、全てのサイトメンバーは削除の対象になった作品の書き直しに立候補したり、削除対象になったことに対して意義を申し立てることが出来ます。
1週間が経過してなお書き直しや異議申し立てが行われなかったり、あるいは書き直されても作品のクオリティが低いままであったり、あるいは異議申し立ての内容がどうしても受け入れられないようなものであったりする場合、その作品は削除されます。

__3.自分の作品が削除の対象にされちゃった! でもこれ、消されたくないんだけど……。
もしそう思うのであれば、当該のスレッドで当該の作品の削除について、異議を申し立てるか、あるいは書き直しを行って、その旨を書いて下さい。剪定のメンバーが異議に対して納得がいくか、あるいは書き直したものが面白ければ、作品は残るでしょう。

4.自分の作品以外でも、削除の対象にされたのが嫌なら異議を申し立てていい?
もちろん!

5.少人数で選ぶんでしょ? 不公平なことにならない?
そうならないように、1週間の異議申し立て期間を設けています。また、剪定メンバーはローテーションで剪定を行い、同じ人が連続で同じ記事を見ないようにすることで、出来るだけの公平さを担保しています。


「研究対象に困ったあなたへ」

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アイテム番号: SCP-21141115-JP-J

オブジェクトクラス: Convenience

特別収容プロトコル: SCP-211415-JP-JPは上級研究員の目に止まらない場所で保管されます。下級研究員のうち人事ファイルに登録されたいなどの理由で昇級を望む者にのみ、隠し場所が明かされることになっています。

説明: SCP-21141115-JP-JはAnomalousアイテムの近くに設置しておくことによって、そのアイテムをSCP対象オブジェクトとして認定させることが可能である手書き風メモです。

どれほど脅威度が低い、あるいは財団が研究対象として興味を惹かれないであろうAnomalousアイテムであっても、このメモを置くことによってオブジェクトとして正式登録されることが可能です。

SCP-21141115-JP-Jは財団の米国支部で最初に作られ、エージェント・カナヘビが日本生類創建に関する報告書を書いた際に日本に持ち込まれました。

以下は出力されるメモの例です。


伝説の剣の周りに生えた草が選ばれた人以外に抜けなくなって大惨事に
理由はGOCがエクスカリバーっぽい剣をぶっ壊してコンクリ詰めにして土に埋めたせい


SCP-JPの歴史

筆者が思い出せる限りもっとも最初にSCPなるものが日本で紹介されたのは、あの彫像の画像がふたば☆ちゃんねるの二次元裏img鯖で2013年の5月頃に投稿された時だったはずです。
そのスレッドでよくわからないあの彫像を見て、匿名のメンバーたちが「ナニコレ」とか言っていると、誰かがSCP-173の翻訳文が入ったテキストファイルをスレッドに投稿しました。
そこがすべての始まりだったといえます。


やり尽くされたもののリスト――IN SCP-JP
・安っぽい感動オチ
・ギミックありきの記事
・要注意団体を出したいから書かれたような記事


SCP-JP(不死王の末路)

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは現在一般的に公開されている技術では発見不能であるため、現状特別収容プロトコルは不要です。

説明: SCP-XXX-JPは銀緯███.█,銀経██.█の惑星上に存在する、おそらく知的生命が存在していたと思われる遺跡です。SCP-XXX-JPは現在の地球上の文明よりおそらく100年程度進んだ文明を滅亡以前には保持していたと考えられており、高層の建築物・多数の商業施設・自動運転が可能であろう様々な乗り物・整備され舗装された道路の痕跡が存在します。SCP-XXX-JPからは解剖学的見地から見ておそらく知的生物と思われる二足歩行生物、SCP-XXX-JP-2の死骸が多数発見されています。

SCP-XXX-JPの特徴には、同等の文明レベルに達している他の知的生物の文明と比べて、遥かに宗教施設であると思われる建築物が多数存在するというものがあります。

SCP-XXX-JPの文明が崩壊した原因として現在最有力なものは、公転周期にある恒星[編集済]が恒星寿命を迎えたことによって膨張を起こしたというものです。現在SCP-XXX-JPが存在する惑星の大気は200℃前後であり、その結果液体の水は惑星状に存在せず、すべてのSCP-XXX-JPには燃焼の跡が見られます。惑星と恒星間の距離を鑑みると、これはありえないレベルの低温です。この低温の理由については、今のところエビデンスのある仮説が存在しません。

SCP-XXX-JPはプロジェクト・ヘイムダルにおける宇宙探査実験の際に偶然発見されました。地球が膨張した太陽に飲み込まれるであろう60億年後を想定し、おそらく膨張パターンが赤色巨星[編集済]と似ていること・現在は膨張した赤色巨星によって表面温度が200℃を超えているものの、もともとは地球に近い環境であったろう惑星が存在したことから、対象が研究対象として選ばれた際、周辺惑星上に明らかに文明の痕跡が残されていることが判明し、探査船から調査ドローンを降下させることによる調査がなされました。クラゲ型の飛行探査ドローンである"ギンカクラゲ(Blue Button)"がこの作戦にあたり使用されました。ドローンのスペックについては財団の探査機カタログを参照して下さい。探査記録はこのページ上では簡易なものに留められています。より詳細なデータを確認する場合、レベル2/SCP-XXX-JPのクリアランスを提示する必要があります。

探査記録XXX-JP-1: 惑星探査ドローンによる最初の探査記録

ギンカクラゲの投下位置はおそらく最大の都市であったであろう遺跡群である。この遺跡群は仮に都市Aと名付けられた。ギンカクラゲのカメラアイは現在殆どが燃え落ちたであろう高層建築物群の残骸を捉える。これらの高層建築物は文明レベルが少なくとも産業革命以降に進行したことを示すものである。
高層建築物群の窓部分はすべて熱によって破損しており、表面は焼け焦げている。ギンカクラゲは建築物群の表面を爪によって掻き取り、サンプルを採取する。
高層建築物群のうち、比較的破損していないものの内部にギンカクラゲは侵入する。空間は吹き抜けであり、内部には焼け焦げているものの、エントランスであったことを推測できるだけの残骸が残されていた。受付らしきカウンターの上には、熱で表面が溶解し破損した何らかの装置が存在する。ギンカクラゲは装置を回収した4
吹き抜けを通ってギンカクラゲは2階へと移動する。2階には小部屋が複数存在したが、すべての部屋には特筆すべき痕跡が残されていなかった。
(中略)
12階にあるホールには明らかに集団の、おそらく知的生物による生活痕が残されていた。燃え残った金属や陶器の残骸が多数残っており、熱により変形しているものの、おそらくテントのような簡易的な家屋が大量に並べられていたこと、食事などがここで取られていたことがわかる。ホールの隅にはおそらく逃げ遅れたと思われるSCP-XXX-JP-2の炭化した死骸が複数残されている。ギンカクラゲは比較的形が残っている小さな個体を回収する。
(中略)
最上階、屋上の、おそらく元は扉があったであろう部分には折り重なって倒れたSCP-XXX-JP-2死骸が多数存在した。おそらく屋上の扉を開けた瞬間にこれらのSCP-XXX-JP-2は死亡したと思われる。ギンカクラゲは死骸の一部を回収する。

おそらくタンパク質ベースで作成された生命にも関わらず、SCP-XXX-JPは平均して1000度に達している赤色巨星表面の熱を受けても生存しています。この生存は熱によって焼却され炭化した組織が、それと同等のスピードで再生するという特異な性質によって達成されているようです。SCP-XXX-JPはその外観から推定される体内構造が正しければ呼吸を必要とする生物である可能性が高く、同時に窒息を起こしている可能性があります。その他、生物として必要な代謝行動などが不可能であるにも関わらず、SCP-XXX-JPは生存を続けています。

地球が膨張した太陽に飲み込まれるであろう60億年後を想定し、おそらく膨張パターンが赤色巨星[編集済]と似ていること・現在は飲み込まれているものの地球に近い環境の惑星が存在したであろうことから、対象が研究対象として選ばれた際、[編集済]表面を探査していた調査ドローンの1つによってSCP-XXX-JPは発見されました。オブジェクトが生体であるということが速やかに判明した理由として、SCP-XXX-JPの口部が再生する度に大きく開き、燃え尽きるまで体内の気体を放出することを繰り返していたことが挙げられます5

・インパクト不足
・そもそも恒星表面はガスだから沈む
改稿
膨張しつつある恒星の表面で燃え続ける文明の残り
ロケットの構築には失敗して残骸は燃えている
その中に一人だけ死ねない存在がいて再生し続ける
惑星の中には「死なない王様」の意匠がある色々な絵画などが
死ねない存在は財団ドローンにすがりついてくるが
リスクとリターンが合わないので財団は放置
そのうち恒星が膨張してあの王様は恒星の中に取り込まれるんじゃないかな

2行説明: SCP-XXX-JPは不死の王様です。自分の惑星から脱出するだけの技術が不足していたため、彼は膨れ上がった恒星に焼かれ続けています。


部屋の窓が殺風景だね、というのは彼女の言葉だった。
「カーテンくらいもうちょっと綺麗なやつを付けたらどうなの」
そう言われて、おれはカーテンをまじまじと見た。まぁ、言われてみれば、ちょっとばかり汚れが目立つかもしれない。けれど、
「別に外から汚れが見えるわけでもないしなぁ」
正直なところ、買い直すのはとてもとても面倒くさいのだ。ホームセンターなり家具屋なりが近くにあればいいのだが、ここからだとバスで3駅、電車で2駅ほど先にまで行き、更に10分近く歩かなければならない。Amazonで注文すればいいかもしれないが、おれは現物が見られないネット取引があんまり好きではない。前に買った折りたたみの椅子が半年で壊れて以来、余計に好きではなくなった。
「あなたねぇ」
彼女は呆れた顔をした。
「掃除もなにも私に任せて、散らかしっぱなしにしているから、そういうことが平気で言えるの。あなたが散らかした部屋を綺麗にして、やれやれこれで駄々っ子の世話が終わった、と思ったらあのシミの付いたカーテンが目に入るの。嫌になるわよ。ちゃんと綺麗なやつを買って来るべきです」
買って来るべき、ねぇ。とはいえ、アルバイトで疲労しているからとか、学業の方で根を詰めないといけないから、とか色々と理由をつけては彼女に掃除やらなんやをやってもらっている我が身としては、反論するだけの権威がまるでないし、それにまぁ汚いのは事実であった。
「近所に家具屋があればなぁ」
おれは呟いた。

バイト先の工場でクソつまらない作業――どんな作業かわかるか? でかい印刷機から吐き出される、どこに張られるのかも知らないポスターが汚れていないかひたすら確かめるだけの仕事だ――を片付けた後、おれはくたびれて帰り道についた。給料は安いのに生産性だのプロ意識だのを無駄に求められるのにはうんざりしていたが、今日はいつもよりは機嫌がマシだった。振り込みの明細票には安いとはいえそこそこの金額が記録されていて、これを使えば新しいゲームを買うなり飲み代にするなり楽しむことができる。あるいは彼女にささやかなプレゼントを買ってもよい。
おれが金の使いみちを考えながら帰り道をのろのろと歩いている時、いつもと違う風景がふと目についた。
「リサイクルショップ」の文字が書かれた幟。本日開店、のビラが貼り付けられたドア。幾つかの花束。そして、仕事上がりですっかり遅くなった今でもまだ開店していることを示す「開店10時 閉店21時」の文字。
ちょうどカーテンのことがなんとなく心に引っかかっているところだった。おれは店のドアを開けて、中に入る。
「いらっしゃいませ」
と声をかけてくる、店員らしい若い男をちらっと横目で見た後、おれは店内をぐるりと見渡して、家具類のコーナーを示すものがないかを確認し、どこに何があるのかがいまいち不明瞭なのを理解する。この微妙な雑然具合はマニュアルなりがあるチェーン店ではなくて、個人がオーナーをしている店なのだろう。
「カーテンって置いてありますかね? 置いてるんだったら、アパートの窓にかけておきたいんですが、いい感じのやつってないですか?」
「ああ、カーテンでしたら、こちらにあります」
店員の後ろについていくと、椅子やらテーブルやタンスの間に挟まるようにして、丸められた状態


評価: 0+x

アイテム番号: SCP-1000-JP

オブジェクトクラス: None

前提: SCP-1000-JPは複数のオブジェクトをナンバリングしたものです。全てのオブジェクトは当初個別にナンバリングを行われていましたが、全てのオブジェクトは一つの因果関係にあることが判明し、SCP-1000-JPとして再度ナンバーを付け直されました。

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-1000-JP-1はセクター-67内に収容されます。セクター-67に関与可能な職員は全て日本民族を先祖に持っていない者のみに限定されます。SCP-1000-JP-1の音声情報にアクセスするためにはレベル4クリアランス以上を保持する職員による許可及び、日本民族を先祖に持っていないことの証明が必要となります。

説明: SCP-1000-JP-1は日本国の島根県に存在する洞窟です。洞窟外からの反響定位測定及び遠隔操作ドローンによる確認ではおよそ300mで行き止まりが確認されますが、人間がSCP-1000-JP内に入った場合、洞窟内がおよそ5度程度の傾斜を持った状態で、およそ1.5kmに渡って上り坂が続きます。一般的な洞窟にあるような分かれ道や横穴が存在せず、完全な一本の穴が奥へと続いています。

1.5km程度奥に進むと、入った人間は穴が巨大な岩に塞がれていることを発見します。岩は原始サーキック・カルトに見られる祭礼の痕跡が残されています。考古学的見地からの推定、ルミネッセンス法による年代測定、祭祀に使用された血液の炭素年代測定を行った結果、この祭礼はおよそ1600年前に行われたものであると推測されています。

岩により近づいた場合、日本民族を先祖に持っている人間は「女性の声」を聞き取ります。この声は録音に一切成功しておらず、後述する理由から内容を推測することが極めて困難ですが、聴者はこの声を「女性」「嗄れている」「不気味」であると形容しています。

この「声」を聞いてから約20秒が経過した後、聴者の肉体に大きな変異が起こり始めます。この変異は激しい苦痛を伴い、不可逆的なもので、治療は不可能です。変異は以下の様な順序で起こります。

  1. 聴者周辺のヒューム値の急速な上昇。
  2. 皮膚の急速な壊死。この壊死は致死的なレベルには達することはないが、聴者の容貌及び皮膚感覚を損なう。
  3. 骨格の変形。特に頭蓋骨の変形は著しく、突出した骨が体外に突き出ることがしばしばある。これにより脳圧が上昇し、聴者の精神活動がある程度損なわれることもしばしばある。
  4. サーキック・カルト信仰のミーム感染。
  5. 筋繊維の可塑性筋細胞化。これはSCP-610に見られる肉体変異と酷似している。

変異が完了した対象はSCP-1000-JP-2として分類される存在へと変貌します。詳細はSCP-1000-2-JPの項目を参照して下さい。


エージェント・カナヘビのバイオグラフィ

Taleにおけるキャラクターの描写: エージェント・カナヘビはサイト管理者として描かれます。

エージェント・カナヘビは小型のトカゲ様生物として外見が描写されます。また、ボーイ・ソプラノ

エージェント・カナヘビは水槽に入っていることがあります。水槽そのものが特別な機械であり、動きまわることが可能であることが多いです。

キャラクターについての雑感: エージェント・カナヘビは実に適当な理由で作られたキャラクターです。このキャラクターができた時、人事ファイルとして置かれていたアバター職員の数が博士3・エージェント1だったので、バランスを取ってこのキャラクターはエージェントになりました。
CLAMPの漫画がたまたま目についたので、このキャラクターは財団にふさわしい邪悪なケロちゃんになりました。このキャラクターが小動物で、関西弁をしゃべる設定なのはそれです。
このキャラクター


"秘宝館""グレープ""メガネ""つらら""信号機""カナヘビ""手話言語学""芝刈り機""栄養ドリンク""保険証""鉄道模型""自分探し"

・メガネ秘宝館
・オートかき氷生成つららグレープ味
・健康改竄栄養ドリンク、保険点数も改竄してくれます
・自分探しの旅をご案内する鉄道模型、ただしマヌケは信号でストップだ
・カナヘビこと邪悪な葦船中佐大暴れの巻、いまなつのとかげが人間らをつるす
・シュワ言語学
・芝刈り機にかけると悲鳴を上げる草、元は恨みがましいDクラス


SCP-JP()

評価: 0+x
ファイル名.jpg

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe Euclid Keter Neutralized

特別収容プロトコル:

説明:

補遺:

インタビュー記録
担当者:
<録音開始>

実験記録XXX-1
担当者:
対象:
実験内容:
実験結果:
担当者私見:

aaaa
  bbbbb

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