SCP-XXX-JP
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発見当初のSCP-XXXX-JP

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 10m×10m×20m20m×20m×40mの3重の防音壁からなる特別収容ユニットにて収容してください。担当職員はオブジェクトの外葉が除去される場合は、SCP-XXXX-JPが発する悲鳴に備え、遮音性の高い耳栓もしくはヘッドホンを着用してください。SCP-XXXX-JPの高さが5mを超え、30分の間に外葉の除去をSCP-XXXX-JPが行わない場合に█時間毎に常にプロトコル“出荷準備”に則り、重機および爆発物を用いてオブジェクトの外葉にあたる部分の一部除去を行います。行える状況にしておきます。

説明: SCP-XXXX-JPは異常性のある白菜(Brassica rapa var. pekinensis)です。SCP-XXXX-JPは脳組織、神経組織、感覚器官が確認できないにも関わらず知性をもち、周囲の環境を知覚し、五感を有すると考えられます。また、発声器官がないにも関わらず、若い女性の声で日本語を用いて意思疎通することが可能です。

SCP-XXXX-JPは耐環境性、耐貧栄養性に優れており、一般的な旱魃、寒波の状況下、人為的な病害、病害虫の影響においても枯死することはありません。また実験で、光合成が不必要であることが判明しています。

SCP-XXXX-JPにおける外葉に位置する部分は異常なほど頑丈です。SCP-XXXX-JPの破壊実験で外葉の破壊には甚大な労力を必要とすることが確認されていますが、芯や、芯と外葉の接着面にはこの異常性は確認されず、外葉は剥がすことが可能です。

SCP-XXXX-JPの特筆すべき異常性は外葉の成長速度です。SCP-XXXX-JPは外葉が際限なく増大、増加し、一般的な白菜の高さである0.3mからおよそ24時間で約5mにまで成長します。これは指数関数的に成長すると推測され、██日で地球の質量を上回るとされています。またオブジェクトの成長速度自体もごく僅かながら上昇していっているとも推測されています。これらはSCP-XXXX-JPの意思と関係なく起こり、現在までSCP-XXXX-JPに対する成長を阻害する試みはいかなる手段でも成功していません。

またオブジェクトの根はSCP-XXXX-JPの意思により頭足類の触腕のように自在に操れ、そして根も成長が著しく、最大で直径15cm、長さが50mのものが確認されています。ですが根の成長速度は一定の大きさまで成長すると二次関数的に下降すると推測され、最大でも直径50cm、長さが100m程度に留まるとされています。

現在財団はオブジェクトの過度な成長をSCP-XXXX-JPと友好的な関係を築き、オブジェクトの根によるオブジェクト自身の重機、爆発物を用いた定期的な外葉の除去で対策しています。

SCP-XXXX-JPは██県██市██山において、「山の方から女性の大きな悲鳴が何度も聞こえる」という通報を受け、駆けつけた警察によって発見され、財団にその存在が確認されました。発見されたSCP-XXXX-JPは根で自身の外葉を剥がしており、通報で言及された複数回の悲鳴は、SCP-XXXX-JPが外葉を剥がす際に発した声だと考えられています。SCP-XXXX-JP周辺の住居は埃が溜まり、畑の農作物は枯れ、SCP-XXXX-JPの成長によって潰れていました。これらには数年前から人間の手が加えられていません。

SCP-XXXX-JPは収容の際、周辺サイトへの移動に根を地面に潜らせ、自身を地面に固定することで激しく抵抗し、重機を用いても移動は困難だと判断されました。そのため、一時的に発見場所に簡易的な防音の収容室を建設し、インタビュー記録XXXX-JPの後、収容ユニットが建設されました。

補遺1: インタビュー記録からオブジェクトの外葉を周辺サイトの食堂にて使用する計画の提案が出されました。現在衛生面について検討しています。計画は中止されました(補遺2を参照してください)。以後、オブジェクトの外葉はDクラスを用いて、周辺サイトに付属している焼却炉で焼却処分します。

補遺2: オブジェクトの外葉を実験として定期接種した被験体に解離性同一性障害の兆候、四肢の痙攣、[削除済み]、その他数種類の病害とみられる症状があらわれました。オブジェクトの外葉の、より精密な成分解析を複数回行った結果、合計72種類の本来白菜には含まれていない成分と、合計36種類の、成分および構成分子の構造が未解明のものを含んでいることが判明しました。これらは当初の成分解析では検出されていません。またSCP-XXXX-JPの生息する周辺土壌、インタビュー記録XXXX-JPにおいてSCP-XXXX-JPが拾い上げた野菜の一部からも、これらが検出されました。これらの成分がSCP-XXXX-JPや人間に影響を与えたのだと推測されており、現在研究をすすめています。また、SCP-XXXX-JPが「ゲンさんの家」と称す住居からはこれらは発見されませんでした。財団は成分の出処を調査しています。

補遺3: SCP-XXXX-JPが「ゲンさん」と称す人物の身元が██県██市出身の男性、██ 玄蔵氏であると特定されました。██ 玄蔵氏は19██/██/██に東京都██区での小型トラックの運転中、信号を無視した大型トラックとの衝突事故で数十箇所にわたる外傷性骨折と脳内出血、脳挫傷を患い、遷延性意識障害1と診断され、██県の████病院に入院していました。現在は財団の管理下で治療を施していますが意識が回復する見込みは少ないとされています。

補遺4: 事件記録XXXX-JP以降、SCP-XXXX-JPに軽度の鬱障害に似た症状があらわれました。SCP-XXXX-JPに対する心理カウンセリングは、数時間毎に外葉を除去しなければならない現状からか効果を示していません。また、SCP-XXXX-JPへの事件記録XXXX-JPに対する記憶処理は不明な原因から効果を示していません。補遺2で示された未解明の成分が原因と推測されています。そして自暴自棄になったとみられるSCP-XXXX-JPが外葉除去の拒否を表明したため、現在は財団が、簡易的に根を固定して████クレーン車や██████剥離用████といった重機、███████などの爆発物を用いた外葉除去を行っています。

映像記録XXX-JP: SCP-XXXX-JPが外葉除去作業を行なっている際に根の固定具を損壊させ、妨害および脱走行動をとりました。このときのオブジェクトの高さは約16mです。以下は収容ユニット内の録画装置による映像記録です。


補遺5: オブジェクトの成長速度は現在も上昇傾向にあり██年後には、財団が外葉を除去する速度よりも、新しく外葉が生えてくる速度が上回り、対処が不可能になると推測されています。現在、オブジェクトの成長を抑制する方法の研究と並行して、オブジェクトの終了手順の確立を進めています。