SCP-XXX-JP
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SCP-XXX-JPをかけているD-37467

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト8123の標準小型アイテム収容ロッカー内に保管してください。SCP-XXX-JPを用いた実験にはレベル3以上の職員1名の許可が必要です。

説明: SCP-XXX-JPは黒フレームの度の入っていない眼鏡です。SCP-XXX-JPは異常のないチタンとプラスチックで構成されているにも関わらず、17000ニュートンの衝撃に耐える異常な耐久性を持ち、また自己修復能力を持ち合わせています。SCP-XXX-JPは触れた人間の頭部、視力に合わせ適切な大きさ、度数に変形します。

SCP-XXX-JPの特筆すべき異常性はSCP-XXX-JPをかけた対象に表れます。対象は他人が特定の一人の人物に見えるようになります。見える人物は、対象と親密な関係にあった場合が多く、服装・声・筆跡・体格までも同じであるように知覚します。この異常性は写真や動画といった、ありとあらゆる媒体でも発生します。

さらに、SCP-XXX-JPは対象が、死亡しない限り外すことはできません。耳を切断する実験では、SCPは切断された耳に接触し続け、対象の死亡と同時に外れるようになりました。

発見記録: SCP-XXX-JPは20██/06/21、埼玉県██市で発見されました。「列車に轢かれた被害者のものと思われる眼鏡に損傷が全くなかった」という事案が発生し、その事案が財団の興味を引いたことで発見に至りました。

また、被害者は身元特定により周辺地域で発生していた大量失踪事件の犯人であり、食人鬼であることが分かりました。被害者の自宅には、██体の死体の入った5台の大型冷蔵庫や、人肉の調理用と思われる器具や設備、人体錬成のための機器や資料、財団で用いられる記憶処理剤に非常に成分の似た薬物と共に、 SCP-XXX-JPの設計図と思われる図案が発見されましたが、その図案とSCP-XXX-JPの設計は一致しませんでした。

設計図の隅には被害者の字で「なるべく壊れにくく、外せないように。」「███1を作って主食にするのは出来なかったが、これで一般人を███に見立てて食べることができる。愛は最高の調味料だ」といった記述がありました。現在、SCP-XXX-JPの出所を調査中です。

インタビュー記録XXX-JP

対象:D-37467

インタビュアー:██博士

付記: D-37467は██████株式会社を狙った大量殺人・放火・爆破事件で死刑判決を下されていた。D-37467は実験としてSCP-XXX-JPをかけている。D-37467には、インタビュー現在他人がD-37467の妻に見えており、その人物は勤務先であった██████株式会社での飛び降り自殺で5年前に亡くなっている。

<記録開始>

██博士: やあ、気分はどうかね。D-37467

D-37467: えーと、あんたが██博士かな?あんたが誰かも分かんないよ。

██博士: そうか。君から見た私は誰に見えているのかね。

D-37467: 俺の妻だ。5年前に亡くなった。

██博士: なるほど…死者も見ることができるのか。外見に生前の妻との差異はあるか?

D-37467: いや、ない。見えている年齢はあいつが亡くなる数ヶ月前かな。そっくりだよ。まるで本物みたいだ。

██博士: 生前の妻との関係を教えてくれるかな?

D-37467: あぁ。あいつは最高の妻だったよ。俺なんかとは釣り合わない。何もなかった俺の人生を、あいつは変えてくれたんだ。優しくて、頼りがいがあって、いつだって俺を支えてくれた。

██博士: ほう。

D-37467: でも、あいつは。そんないい奴だからさ、誰でも助けようとしちゃうんだよ。だんだん笑顔が消えて、傷が増えて。俺が、どうもできない間に、あいつは壊れちまった。

██博士:

D-37467: 罪滅ぼしをしたい。いや、それもただの口実で、もう一度会いたかった。いつもの笑顔のお前にもう一度会いたかった。だから、最初、目の前にお前がいた時、死ぬほど嬉しかったんだ。いつも見る妄想や夢の中のお前じゃなくて、ちゃんと触れて、話せて、俺を見てくれる本物のお前なんだって。でも、あんたらの言っていたことを思い出した。ああ、こいつは偽物なんだ。あいつもそいつも偽物なんだ。

[D-37467が涙を流し始める]

D-37467: そのことに絶望しているはずなのに、すげえ嬉しいんだよ。偽物なのに、お前に会えた喜びで毎日涙を流してる。でもよ、お前はどこにもいないんだよ。そこにいるお前も偽物なんだよ。なのに、お前と話したくて、一緒にいたくて、抱きしめたいんだよ。

[D-37467が██博士に抱きつく]

D-37467: なあ、俺の愛も偽物なのかな。お前をこんなに愛してるのに。

<記録終了>