とある魔女の砂箱
旧版に作ってしまったページは放棄しました。
なんだかページがやたらに細長い? いやそんなはずは、あっ……[畳んでいない下書きが溢れ出る音]





玉菜さん's リサイクル!

開いたドアから聞こえる足音に、雑談の声が混じり始めた。
時計をもう一度確認してからキーボードをモニターの下に押し込んで、弁当を机の上に出す。
「おっ、今日は弁当か?」
草野研究員が振り向くと、山田研究員がいつも通り弁当袋を提げて立っていた。
「そうなんですよ、『たまには体にいいものを食べなさい!』ってうるさくて」
草野は苦笑いしながら答える。
「だから言ったろ、ニンニク入りラーメンなんか夜食にしたらすぐバレるって」
「次は気を付けます」
草野が弁当箱の蓋に手をかけようとすると、山田はそれを遮った。
「そういや、草野はまだ屋上行ったことないだろ」
「いや、ないですけど……」
少し前から気にはなっていた。転属する前は屋上に行くなど偏屈で有名な人しかしないことだったのに、ここでは何故か、研究員から警備員まで実に様々な人が屋上への階段を行き来している。
「この時期は特に面白いぞ」
山田が自分の弁当袋を振ってみせる。
「屋上で食おうぜ」
悪戯っぽい笑みに少し嫌な予感がしたが、いつも食堂組と連れ立って昼食へ行く草野には断る理由が見つけられなかった。弁当箱を包み直して、席を立つ。

草野は屋上へ近付くにつれ増えていく職員の多彩さと人数を目の当たりにして驚いたが、屋上への扉を抜けた瞬間、感嘆の声を洩らした。
見慣れた明るい灰色のコンクリートの一角に土が敷かれ、随分と立派な緑が生い茂っていた。中庭のそれと全く遜色無い草木の側には、休憩室に鎮座している時の無機質さをすっかり忘れたベンチが並び、ある者は仕事仲間と談笑し、ある者は緑を眺めて休憩している。
「これ、一体――」
誰が、と山田に訊くより先に、本人に声をかけられた。
「おっ、草野君じゃないか!」
白衣を着ていなくても、自分の上司だということはキャベツ頭ですぐ分かる。植込みに紛れてセーラー服を土で汚す相垣補佐を見ればおよその見当はつくが、草野は確かめずにはいられなかった。
「玉菜博士、あなたがこれを……?」
「そうだよ。君、転属したばかりでまだ忙しそうだったし、案内するのは秋の手入れが終わってからでいいかと思ってたんだけどね」
少し困ったようなトーンで話し、山田の方にもキャベツで覆われた顔を向ける。
山田は草野を小突き、バツが悪いのを誤魔化すような苦笑いを見せながら答えた。
「そりゃ先生、独りで弁当食べようとしてたら連れて来たくもなっちゃうじゃないですか」
「おや、草野君が弁当か。珍しいね」
「ええ、まぁ……」
妻が最近うるさくて、と続けようとしたが、やめておいた。最近の玉菜博士はちょっと敏感だ。草野は咄嗟に話題を変える。
「これって、どんな感じに植え替えしていかれるんですか?」
「植え替えってほど大袈裟なものでもないよ。手前にプランターがあるだろ?」
植え込みよりも更に手前で横一列に並んでいるプランターを、人差し指で指し示す。
「一年草で枯れちゃうやつを入れ替えするんだ、これから花が咲く種類にね」
「なるほど。種類は何にするんですか?」
草野がふたつめの質問を口にした瞬間、唐突に沈黙が流れた。
「え、今年は別の植えるんすか?」
山田の問い掛けに、キャベツがピクッと動く。
「ああ、いや、いつものだよ」
「ははーん、さては先生、草野にはまだ内緒にするつもりでしたねぇ?」
「ははっ、まぁね」
そう言った玉菜がキャベツを被り直すのを、草野は小さな引っ掛かりを感じながら見ていた。
「玉菜さーん、ちゃっちゃか作業しないとお昼休み終わっちゃいますよー!」
声がした方へ目を向けると、木々の合間から相垣が手を振っている。
「そうだ、僕この後会議があるもんだから」
また時間のある時に、と小さく手を振ってみせ、玉菜は相垣の方へ小走りに向かって行った。
「俺らもゆっくり食う時間がある間に食べ始めようぜ」
「そうしますか」
草野と山田は座れる場所を確保するべく、屋上の奥へ歩き始めた。

「玉菜さん!たーまーなーさん!」
怒鳴るような大声で耳元で呼ばれて、ようやく意識が戻った。
「ごめん相垣さん……」
大きく息を吐きながら、少し後ろに仰け反って自分の頬を叩く。姿勢を戻して目を開けると、頭から外して枕代わりにしていたキャベツの向こうで、相垣が見るからに心配そうな顔をして立っていた。
「玉菜さん、ほんとに1人で大丈夫なんですか? ここ3日くらいずっと……」
「大丈夫だって、ちょっと忙しかっただけだよ」
玉菜はポンポンと相垣の頭を撫でながら、起こしてくれてありがとう、と言った。できるだけ自然に笑ったつもりが、疲れが滲み出ていたのかこわばっていたのか、相垣の瞳が潤み始める。
「玉菜さん、やっぱり私も――」
「ダメだ」
立ち上がって相垣の肩に手を置き、キッパリと伝えた。
「これは僕なりのケジメだ。誰かに背負わせるわけにはいかない」
相垣はこの数年で、この件だけは駄々をこねても無理だと分かっていた。それでも、毎年止めずにはいられない。純粋に、ただ、心配だった。
「本当に危なかったらちゃんと医療部に連絡するから、ね?」
うん、とはとても言えない。返す言葉が見当たらず、唇を噛みながら不満の声を漏らす。
「ありがとう、また明日ね」
そう言いながら、玉菜は少しだけ困った顔をして手を振ってみせる。こうなったらもう、相垣は胃が絞り上げられるような心配とほんの少しの諦めを胸に抱えたまま、部屋を後にするしかなかった。




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81地域ブロック新入職員へのパンフレット

エージェントが知るべき化学分析の基礎

2018年版


概説

 本パンフレットは、財団という特殊な組織に参加することとなった新人エージェントに対し化学分析における基礎的な注意喚起を「研究員の立場から」行ったものです。財団が異常なオブジェクトに対抗する際の一番の武器は科学ですが、エージェントが科学の知識を持っていないという場合は少なくありません。また、今までに科学に対する無知により悲惨な事故が多く発生しています。本来ならばエージェント全員に財団科学部門用の映像授業などを視聴してもらうのが一番なのですが、それ以外にも多くの技術や知識を習得しなければならないエージェントに対してはこうしたパンフレットにより心構えを周知してもらうほうが遥かに効率的です。

 本パンフレットで取り扱うのは化学分析──分かりやすく言えば「あるサンプルが何からできているか」の調査方法についてです。科学部門の担当者はサンプルを複雑怪奇な方法で特定していると思われがちですが、実際に行っている手順は比較的単純なものですし、中には高校化学までの知識で扱えるものもあります。

 多くのオブジェクトの報告書、特に初期収容時に作成されるものでは、しばしば「未知の素材」という表現が用いられます。しかし、後の調査により既知の物質であった例は意外にも多いのです。もしあなたが多くのセーフハウスに備え付けの基礎化学分析キットの使い方を知っていれば、あなたがオブジェクトと対面するときに最悪の選択をする可能性を下げることができます。

 ですが、あなたが完璧な分析結果を出す必要はありません。財団科学部門は、必要とあらば人類が今まで作り出してきた物質解析の手法をすべて試すことができます。しかし、初期収容の時点でオブジェクトの化学的・物理学的な特性がある程度判明していればより適切かつ迅速な対応が可能です。

 そして忘れてはいけない事があります。情報災害、認識災害、ミーム災害といったものをオブジェクトが引き起こす場合、分析すること自体が異常性の拡大につながる可能性があるという事です。エージェントは常に自分が“正気”かどうか、オブジェクトに対応していない他のエージェントに定期的に確認してもらってください。

なぜ化学分析が重要か

 あなたの目の前に無色透明な液体があったとします。この液体が何か調べるにはどうしたらいいでしょうか?「飲む」「匂いをかぐ」などといった回答はやめてください。確かに人間の感覚器官は最先端の機械にも劣らず、適切なメンテナンスさえ施せばかなり高性能な観測機器になりえます。しかし、その能力はあなたがオブジェクトに直面したときの回避に使うべきであって、十分な機材が用意されている状況で使うべきではありません。その液体が人体にとって猛毒だとしたら?揮発性の有毒ガスが含まれていたら?財団は貴重な人員をひとり失うことになります。

 その代わりとなるのが機械です。値段は高級車に匹敵することも多いですが、それだけの価値があります。ありとあらゆる物質と反応するガスからほとんど不活性な固体まで、人間が感知できないほど少量の物質であっても分析を行うことができます。そのようにして得られたデータは客観性があり、財団の化学物質データベースと比較すればどのような物質なのか調べることができます。

 化学分析はオブジェクトに対抗するときの大きな武器となります。多くの人命を浪費する実験を行わずとも、いくつかの単純な分析を行うことでその異常性の正体が判明することもあります。ある統計によれば、オブジェクトが発生させる化学現象で分析不能の物質が発生した例は10%にも満たないことがわかっています。逆に言えば、ほとんどのケースにおいて、化学分析はオブジェクトの分析に対して効果的なのです。

化学分析の前に

 後の分析をやりやすくするために、現場でエージェントができることがあります。まずはオブジェクトの状態を記録することが最も重要です。回収や移動の際にサンプルが変質することはあり得ますし、実際に一昨年、変質後のサンプルにあわせて計画を立ててしまったために収容に失敗した例がありました。化学分析の方にも問題はありましたが、エージェントとの意志疎通がしっかりできていれば防げた失敗でした。

 まずは見た目で判断できるいくつかの情報を集めます。基本的には色、形、そして状態――state――です。この場合の“状態”というのは固体、液体、気体を指しますが、他にも2種類の物質が微粒子として入り混じった分散系、高温などによって発生するプラズマ、現実子の拡散によって本来あって然るべき化学的な安定性を失ったオッペンハイマー態など、物質には多くの状態が存在します。質量や体積、内部構造といった比較的簡単に確認できる情報も集めます。

 もし対象となる物体が純粋な物質からなるものであれば、この時点で正体の見当がつく場合があります。ですがそれでも物質が何であるかわからない場合には、一般的に蛍光ホログラフィや核磁気共鳴、質量分析などといった方法を用い含まれている元素を特定します。もし炭素や水素が多ければ有機化合物であると予想できますし、金属がほとんどであれば合金ではないかと判断できます。元素が特定されれば、物質の中でどのように分子が結合しているのかを調べることもできます。

 さらに異常性との関連について見ていきます。調べたい物質はどのような異常性と関係があるのでしょうか?オブジェクトの素材なのか、産出物なのか、はたまた異常性には直接関係ないが現場にあった奇妙な物なのか。それによって実験での安全対策のレベルや、重点的に調べる分野を変えなくてはいけません。もちろん最終的には基本的な分析すべてを行うのですが、時間などの制約によりできる限り早く確実に情報が欲しい場合は、こういった情報も必要です。

 具体的な方法についてみていきましょう。まずは色です。色というのは反射する光(透かした場合には透過する光)なので、逆に言えば物質が「吸収しない」光のことです。一般的な機材、たとえば標準装備の中にあるカメラの撮影からでも色の解析が可能ですから、写真や映像は出来る限り頻繁に撮影するよう心掛けてください。

 つぎに形ですが、気体や液体は形を持ちません。これは物質を構成している分子同士のつながりが固体に比べて弱いためです。形状については写真を複数の方向から撮影すればコンピューター解析で3次元モデルを作成できますが、一般的にはその後に行われる内部構造の分析の際に3次元モデルを作成します。状態は固体・液体・気体とざっくりと分類してもらって大丈夫です。これは実際の詳しい振る舞いを調べないと正確な状態を決めることができないためです。ただ、粘ついていたり静電気を帯びやすかったりする場合はそのことを特記していただけると、科学部門の手間が少し減ります。

 次に質量ですが、これは多くの場合ただ単純にはかりに載せるだけで知ることができます。体積や内部構造は多くの場合コンピュータ断層撮影(CT)や核磁気共鳴画像法(MRI)などを用いてスキャンされます。CTやMRIは医療関係の用語として聞いたことがある人も多いでしょうが、事実医療分野での研究を応用しています。解析されたモデルを見れば、中空だったり内部が別の素材でできていたりするのを特定できます。また、オブジェクトの一部に発生している空間的なひずみや時間の揺らぎなども検出できます。

 では、今回のテーマである化学分析を具体的に見ていきましょう。

具体的な化学分析の手法

 化学分析の方向は大きく二つ、定性分析と定量分析に分けることができます。定性分析は「どのような物質が含まれているか」、定量分析は「どのような割合で含まれているか」を調べる方法です。多くのサンプルはいくつもの物質からなる混合物であり、その振る舞いを知るためには定性と定量、二つの分析が必要となります。

 今回は5つの方法を紹介しましょう。

・クロマトグラフィー
 原理的には超高精度なフィルターのようなものです。物質によってフィルターの通りやすさのが変化することを利用して物質を分離するこの方法は、とかく組成不明なモノを扱うことが多いこの場所ではとても役に立ちます。実際、液体または気体試料の場合は、大抵この機械の世話になるでしょう。

 クロマトグラフィーの最大の特徴は、やろうと思えば定性と定量を同時進行で行いつつ、混合物をある程度分離させることができる点にあります。定性分析は他にも方法がありますが、「混合物の分離」という点においてクロマトグラフィーは非常に頼りになります。対象の性質がよく分からなくても、流せさえすれば勝手に重さや引っ掛かりやすさに従って分かれてくれるからです。

 ですが、そのようなクロマトグラフィーにも弱点があります。最大の弱点は機械が詰まりやすいことです。なにしろやっていることが濾過と同じようなものなので、測定の設定と試料が噛み合わなければフィルターが目詰まりするのと同じように簡単に詰まってしまうのです。一般の測定であっても“塩”の析出を始めとした原因で普通に詰まるのですから、私たちが扱っているような未知試料なら言わずもがな、ということです。しかも内部では試料を速く装置に通すために加圧しているので、詰まりは事故に直結しやすく、発生したら直ちに対応しなければいけません。

 ここで役に立つのが「混入予測物票」です。詰まりやすいものが入っていると予め分かっていれば、効率が悪くとも詰まりにくい設定にしたり、他の手法で取り除いたりして対策することができます。通常は入っていないはずのものが混入していると手の打ちようが無く非常に困るので、少しでも可能性があると感じた場合は記入しておくようにしてください。

・吸光
 こちらも非常に多用される測定です。使う機械こそ違えど、同じ原理で固体から気体まで状態を問わず使用でき、機械によっては定性と定量が同時に行えるからです。

 「吸光」の名前の通り、測定には赤外から可視光、紫外まで幅広い波長の光が使われます。目標の物質が一定の条件を満たさなければ検出することができない一方で、検出できれば化合物の組成まで粗方突き止めることができるという測定でもあります。試料が多過ぎるとかえって測定が成り立たなくなるため基本的に少量で行うのも、サンプルの節約に繋がるため、立派な利点のひとつです。

 最大の弱点は、混合物の測定にはめっぽう向かないということです。混ぜた絵の具の色を分解して見ることができないのと同じように、光の吸収を利用したこの測定では何か混入していてもその“何か”を見分けることはできません。奇妙な測定結果が得られても、それがオブジェクトとしての正常な結果なのか、それとも何か混じっているのか、未知の相手を測定するのが大前提の状態で判断することは不可能なのです。

 ここでも混入物予測票が役に立つのですが、この測定においてそれ以上に重要な下準備がサンプルの現地処理と初期観察です。どの手法であっても塊のままでは測定することができない上に、光を当てて測定を行うので、砕くのに危険が伴うか否かはっきりさせておかなければ準備すらままなりませんし、光を当てると反応を示す対象には――引き起こされる反応が予め分かっていれば話は別ですが――使いようがありません。去年も特定の波長の光を当てることで急激に反応するサンプルのせいで、測定用の石英セルが6本、測定装置内で溶けました。石英セルも測定装置もかなり高額なものです。可視光下でのちょっとした観察をしっかり行うことで、無駄な出費を大幅に削減できるということは、是非覚えておいてください。

・ルーペ
 レンズで物を拡大して見る、というのは幼稚な、もしくはローテクな手法と思われがちです。しかし、真面目にやれば得られる情報量を侮ることはできません。実験室では光学顕微鏡もまだまだ現役です。といっても、みなさんも触ったことがあるような小学校の理科室にあるタイプの顕微鏡を使うことは、化学においては稀です。生物学分析室にはずらりと置いてありますがね。化学分析において、その分解能ではあまり情報を得ることができません。普通の光学顕微鏡を使うのはある程度大きさのある結晶が相手の時くらいです。

 化学においてよく使うのは電子顕微鏡です。これは光の代わりに電子を使うもので、分子ひとつひとつが確認できるほどの高い解像度を得ることができます。これを使わずとも化合物の構造は種々の測定結果から明らかになって然るべきなのですが、画面越しであっても目で見て直感的に形状を捉えられるというのは大きいのです。オブジェクトが相手であれば測定結果と見た目が食い違うことも充分あり得ますから、皆さんが想像している以上に、電子顕微鏡の出番は多いはずです。

 当然のことですが、サンプルは顕微鏡に合ったサイズ、今回なら電子が通過できるほど薄くできる必要があります。他の測定ではちゃんと測れているのかしっかり検証しなければなりませんが、顕微鏡はとにかく画像が得られればいいので、測定室の混雑次第では顕微鏡での観察を先に行うこともあります。サンプルの現地処理が不十分だと試料として使える状態のものを確保するのに時間がかかるため、細かくできなかったものに関してはその旨をしっかり明記し、スムーズに特殊処理室へまわせるようにしてください。

・磁気
 これは理解するのにかなり専門的な知識が必要な測定なので、こんなパンフレットで多くを語っても仕方がないのですが、我々にとっては切り札と言っても過言ではないものです。丹念に調べ上げれば、物質を構成する分子の並びや、物質の反応で重要な役割を果たす電子の並びまで明らかにできるためです。

 この測定の結果からオブジェクトの危険性が明らかになるケースは稀ですが、異常性そのものや異常な振る舞いの原因をひとつでも多く突き止めるのに役立つことが多いです。化学的にどういう成分が含まれているのか徹底的に詳らかにするには避けて通れない測定なので多くのサンプルがこの測定を受けることになりますが、含まれている元素の“種類”を突き止めるのには若干役不足なので、測定を行うタイミングとしては他の殆どの測定を終えた後になります。よって、危険なものは磁気関連以外の測定の段階で騒ぎになっているし、これ以降で事故があった場合の原因は大抵研究部にある、ということになります。

 要するに、この手の測定については何も知らなくても全く問題無い、ということです。ですがもし個人的に勉強したいのであれば大歓迎です。忙しくないときに検査室にお越しいただければ、実際の機器を見せながら説明しましょう。

・アナログ
 金属でできた箱型の機械だけではなく、種々のガラス器具を用いた測定も種類と場合によっては未だ現役です。特にオブジェクトはちょっとした条件の違いで異常性が出たり出なかったりすることも多いので、化学者でも教科書でしか見たことがないような古めかしい実験器具をガラス細工で実際に作って測定を行うことがあるのです。

 機械化されていないということは、人間の手で操作を行うことになります。アンドロイド系ロボットでの操作も試されたことがありますが、その場その時での素早い反応が必要とされること、他にもっとロボットの手を必要としている作業があることから、今でも生身の化学者が測定を行なっています。

 ここで頼りになるのが「簡易観察票」です。測定中の作業で実際に実行する予定の動作について、オブジェクトが危険な反応を示さないかどうかを測定の前に確認しておくことができます。また、実際に危険な目に遭った時も、その反応に対して適切な対処をとることができます。予期しない事故を防ぐことができ、不必要かつ過剰な防護を省くこともできるので、安全を確保しながら金銭と時間の両方を節約することができます。

特殊な分析

 ここまでの分析で化学的な性質は把握できたので、さらにその性質に特化した検査を追加で行うことがあります。たとえば生物由来の物質であればアミノ酸や塩基の配列を調査し、似た構成の物質を持つ生物がいないかどうか調査します。

 また、物質の構成が把握できれば、どのような物質と化学反応を起こすかをシミュレートすることができます。結合すれば安定かつ安全な化合物になるような物質があるのであれば、それを用いることで収容時のリスクを減らすことができます。

この辺財団的オーバーテクノロジーでもうちょっと盛大に嘘つきたい(真顔)

 これまで書いてきたのは基本的に一般的な科学の範囲で行われる分析です。ですが、私たちが対面するオブジェクトが法則を遵守してくれる保障は全くありません。化学の基本原則である質量保存の法則(口うるさい物理学者曰く"質量-エネルギー和一定の法則")をさらりと破るオブジェクトは珍しくありませんし、解析しようにも破壊・分解が不可能なオブジェクトも大量にあります。霊的実体や現実子に干渉するオブジェクトに至っては、その分野の専門家以外は特定も分類もできないなどという事例もあります。そういう事態に出くわしたらあなたができることはただひとつです。

 被害を最小限にし、退避が可能であればすぐさま退避してください。なんとしてでも財団と連絡を取り、現状をできる限り正確に伝えてください。すぐさま専門化が招聘され、未知のオブジェクトに対する専門的な調査が行われるでしょう。

まとめ

 あなたがサンプルを採取するときに注意を払ってくれれば私たちの手間は減りますが、そのために人材を失っては本末転倒と言うものです。あなたがたがプロであるように、私たちもプロです。状況を的確に伝え、私たちが調べるべきことを伝えてください。

それから、自分の知っている科学の法則を破っているように見えるオブジェクトに対して、必要以上に怯えないでください。法則には例外がつきものですし、“辻褄の合う例外”はごまんとあります。本当にそれが法則を踏み躙っているかは我々が頭と本と論文を突き合わせて判断しますから、あまり深く考えすぎないように。


このパンフレットは2018年に発行されました。もし新しい版がすでに発行されている場合、最新版を参照してください。


※文責
研究部門 研究員/工学技術事業部門 設計者
小沼 高希
Takaki Konuma
Scientific Department, Researcher / ETS Department, Designer

研究部門 測定員/技術士 (化学部門)/実験監督官
潮海 冬真
Tohma Chokai
Scientific Department, Measurer / Professional Engineer (Chemical) / Principal Investigator




アイテム番号: SCP-153-KO
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: まず、最優先に銘記【→明記?】しなければならないことは、当該文書は自然発生した異常オブジェクトではないとのこと【→ということ】、そしてSCP-153-KOとして登録された、SCP-154-KOの文書が本物の異常オブジェクトであることを認識し、下の収容プロトコルに従うことです。[以後内容廃棄]
SCP-153-KOのオンライン上の収容は保留されました。当該文書とSCP-153-KOの両方を異常オブジェクトとして扱います。
説明: SCP-153-KOは財団データベースの文書SCP-154-KOです。SCP-153-KOは2008年9月2日、財団データベース上で突然出現しました。当時には【→当時は】意味を持たない数字と特殊文字で構成されていて、如何なる方法でも削除・修正することができませんでした。これにより、同年の9月20日に異常オブジェクトとして公認され、示談【→“示談”はおそらく誤訳です、意味が通りません。】データーベースの文書SCP-153-KO(以下、「当該文書」という)に異常オブジェクトSCP-153-KOに関する内容が記述されていました。
しかし当該文書が作成された直後、SCP-153-KOは自分【→“自ら”もしくは”自身“の方が自然です。】の内容を変更、当該文書を模倣して逆に、当該文書が異常オブジェクトであると主張しました。加えて、SCP-153-KOは自分【→“自ら”もしくは”自身“】の文書生成時間【→文書作成時間】もまた捏造して、当該文書よりも先に書かれた文書として装いました。これにより、該当の異常オブジェクト管理部で相当な混乱がきたされました【→“重大な混乱が発生しました”もしくは“重大な混乱をきたしました”】。
以後、当該文書もまた幾度の改修に経るに沿って【→“数度”もしくは“度重なる”(どちらなのかは韓国語次第で変化すると思います、確認してください)改修を経て】、SCP-153-KOが本物の異常オブジェクトであると記述する内容に修正されました。SCP-153-KOもまたこの度に【→この都度】、自らの内容を修正して、逆に当該文書が異常オブジェクトであると記述しました。この事態により、オンラインでしか作業を行わない【→オンラインでのみ作業を行なっている】多くの財団人員【→財団職員】は、SCP-153-KOと当該文書の中で【→“中で”は不要です】どちらが本物の異常オブジェクトかわからなくなりました。
SCP-153-KOの影響を解消するため、数々の案【→“対策”の方が自然かと思います】が構想されて【→提案されて】実際に特別収容プロトコルに含められ【→追加され】ました。しかし追加的措置を行う度に【→“追加”もしくは“追加の”措置を行う度に】SCP-153-KOの異常性はSCP-154-KOの文書に限らず、財団データベース全域2とその他の部分まで【→部分へ】拡散されました【→拡散していきました】。次【→以下の表】は財団が現在まで試みた、SCP-153-KOと当該文書をオンラインで比較する案【→オンラインで比較する為に取られた措置】とその措置にSCP-153-KOが対応した仕方【→KOが示した対応の内容】です。

【→表の「措置内容」の部分は、“との案”を全て削った方が自然です。】

措置施行日付【→措置実行日】 措置内容 SCP-153-KOの対応

2008/10/01 SCP-153-KOが削除・修正されないことを逆利用。【→逆手に取り、(1文にまとめてしまいます)】一時的に当該の文書を削除して、復元するとの案。 SCP-153-KOは一時的削除の【→一時的に削除された】場合、実際に自らを削除することが可能であった。削除の一定の時間後【→削除から一定時間後】、自分を自ら【→“SCP-153-JPを自ら”もしくは“自ら”のみにする】復元しました。

2008/10/25 当該文書以外に、SCP-153-KOに関して記述する新しい文書を作るとの案。 文書を作ると同時に、SCP-153-KOと類似な【→類似の】新しい文書型異常オブジェクトが財団データベースに登録された。該当の【→この】異常文書は、財団が新しい文書を削除すると同時に消えた。

2008/12/10 特別収容プロトコルに記述された、SCP-153-KOの担当者のEメールで事実【→内容、でもいいのでしょうか…?】を確認するとの案。 担当者のEメールの内容が伝送途中に【→途中で】変更された。

2009/01/09 特別収容プロトコルに記述された、ビデオ通話装置の呼び出し番号で担当者と直接通信するとの案。 伝送される映像も通信途中に造作【→一般的な語ではありません。ここならば”改変“もしくは”変更“が適していると思います】された。担当者の口の形と音声が巧みに造作【→上と同じです】された映像が受信された。

2009/02/21 当該文書のリンクを他のページに複数挿入するとの案。 相当数が造作された【→リンクと同数の異常な文書が創作された、でしょうか?リンクを貼られた文書が改変されているのなら、上と同じ変更で意味が通ります】。一部、造作【→上に同じです】されていない文書が発見され研究が進行された。しかしこれは既にSCP-153-KOの異常性を知っている財団職員を撹乱させるため、わざと造作【→上と同じです】】をしなかったことに確認された。

2009/04/02 財団が補助として用いる非常データベース上にSCP-153-KOに関する文書を作成するとの案。当該データベースは、既存の財団データベースと繋がっていない。 非常データベース上のSCP-153-KOは作成【→”後“を足して”作成後“としてください】即座に削除された。SCP-153-KOの異常性が財団データベースに局限されない【→異常性の影響範囲が財団データベース内に限られない】ことが確認された。

2009/07/20 全財団に、関する内容を【→本措置の実行を、でしょうか?】オフラインから公知【→告知】した後、当該文書を削除するとの案。唯一に【→“に”は必要ありません】残っている文書が異常オブジェクトであるとの事実を把握するため。 SCP-153-KOが自らを削除。異常性が消滅したと最初把握された【→当初は異常性が消滅したと判断された】。しかし事態発生【→”の”を足してください】█時間後、財団データベース上に存在していた全ての異常オブジェクト文書【→SCP報告書全体を指しているのでしょうか?もしそうなら、“全てのオブジェクト報告書”にすれば大丈夫です】が削除された。資料は、当該文書を復元した後、SCP-153-KOが再び発生すると同時に復元された。

2009/08/30 オンライン上区分【→オンライン上での区別、でしょうか?】を諦め、特別収容プロトコルに「████博士を直接対面し、事実を聞かせて貰う」との内容を含むとの案。 ████博士は、財団メールで受信された【→財団内のメールで受信した】ミーム殺害エージェントにより死亡した。当該メールの発信人【→発信者】はO5-█となっていた。

2009/10/08 SCP-153-KOを収容していた【→KOの収容担当であった(韓国語では過去形なのでしょうか?少し違和感が…)】██████ ████博士が直接、所属サイトの研究員に事実を知らせるとの案。 2009年末【→“の”を足してください】財団職員定期精神検査から、██████ ████博士が1年前にとある【→“とある”ではなく“ある”が適切です】ミーム災害エージェントに露出された【→エージェントに曝露していた】ことが遅れて確認。既に██████ ████博士は、上に記述された幾度の【→“数度の”もしくは“数回の”】収容プロトコルの手順で5回異常、最高責任者【→読点の位置のせいで意味が通らなくなっています。“5回、異常最高責任者”です】の位置【→地位】にあった。以後、SCP-153-KOに関するアンケート結果によると、既に財団サイトごとに二つの文書の中でどちらが本物であるかの意見が分かれていることが確認された。

このような一連の事態の発生により、2010年にセキュリティクリアランスレベル5職員の会議の結果に沿って、SCP-153-KOの追加的【→“追加の”もしくは“これ以上の”】オンライン上の収容を保留するとの内容の批准書【→提案書、くらいの表現が妥当です。批准では条約を扱うことになってしまいます】が通過されました【→通過しました】。既存の収容プロトコルは廃棄され、事実上、SCP-153-KOと当該文書の両方を異常オブジェクト【→“オブジェクト”もしくは“異常な文書”】として見なすとの指示が施されました【→“行われました”もしくは“下されました”】。
SCP-153-KO의 데이터베이스 좌표
SCP-153-KOのデータベースリンク


http://www.fictionalreality/deathdemoware/jp/index.[編集済]

こちらは投稿準備として清書したものです。

記事タイトル案スレッド
Hasuma_Sさん より 死 ~体験版~

清書済ver. につき、哀れな魔女が悩んだ痕跡は本文から抹消されています。

過去に悩んだ痕跡を畳んであります。下書き本体はこのタブの真下です。ここは読まずに先へ進んでください。

↓現在の下書きはここからです↓

評価: 0+x

発行元に使用させて頂いているFictional Reality Entertainment Ltd.は、SCP-759-JPに登場しています。
不自然な場合はご指摘ください。

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの配信を妨害する試みは全て失敗しています。一般人によるSCP-XXX-JPとの接触を防止するため、破損したファイルのうち発行元がFictional Reality Entertainment Ltd. のものを自動的に削除するプログラムを、SCP-XXX-JPの配信が予想されるハードウェアへ配信し続けてください。

SCP-XXX-JPの保護は標準異常プログラム取扱手順に従って実施してください。SCP-XXX-JPがインストールされた状態のハードウェアを確保した場合は、研究での活用を目的とした収容と、プログラムの復元が確実に不可能になる状態での破棄が認められています。ハードウェアを収容する場合は全ての機器をSCP-XXX-JP-a,b,c,… とナンバリングしたうえで異常精密機器倉庫へ収容し、適切に管理してください。また、SCP-XXX-JP-1の影響が疑われる症例を確認した場合は、医療部及び機動部隊を-1 ”橋上の鉄線”への連絡を最優先し、人命の保護と症例サンプルの確保に努めてください。

説明: SCP-XXX-JPは、"死 〜体験版〜"というタイトルのVR専用ゲームソフトです。VR専用ゲームソフトを実行できるハードウェアは全て、インターネットに接続されている限りSCP-XXX-JPを配信される可能性があります。発行元はFictional Reality Entertainment Ltd. だと確認できていますが、全てのファイルのデータが破損しており、いかなる部分も実行形式ファイルとして成立していません。

プログラムとして実行できる状態ではないにも関わらず、SCP-XXX-JPはHMD1を接続した機器もしくはHMDの代用として使用できる状態の機器を用いることで、一般的なVR専用ゲームソフトと同様に実行することができます2。SCP-XXX-JPを起動させゲームプレイを開始した場合、伝達強度が5以上に達する異常ミームを含む映像と音声が再生されることが確認されています。これらの映像と音声の一部は一般的なVRゲームと同様にVR機器と接続された他のディスプレイや音響機器からも再生されますが、伝達強度が異常値を示すのは、ヘッドマウントディスプレイからの映像とヘッドホン又はイヤホンからの音声を同時に認識した場合に限られます。

伝達強度が異常値に達している状態の本ミーム(以下SCP-XXX-JP-1)に曝露した人物は、心拍数と呼吸数が極端に低下3します。しかし、これにより曝露者の生命及び意識の維持、発話や平易な運動に支障をきたした例は確認されていません。ヘッドマウントディスプレイを外す、SCP-XXX-JPを実行している機器の電源を切るなどの対処によりSCP-XXX-JP-1への曝露を中断することで、曝露によって引き起こされる異常な影響は直ちに取り除かれます。この対処は曝露者自身が行うことも可能です。

SCP-XXX-JP-1に曝露しその記憶を保持した人物は、自身の死に対する本能的な恐怖が欠落することが確認されています。多くのケースにおいてこの影響は曝露者に自覚されず、衝動的な自殺に帰結します。クラスB以上の記憶処理によってこの反応を完全に取り除くことが可能です。



補遺1: 聞き取り調査によって判明したSCP-XXX-JPのゲーム内容を以下の表にまとめてあります。詳細な記録が必要な場合は、別途聞き取り調査ログを取り寄せてください。

症例番号 証言を基にしたSCP-XXX-JPのゲーム内容 プレイヤーの感想
XXX-JP-1 ゲーム開始と同時に、ジムのトレーナーのような恰好をした女性NPCが登場する。床も含めた背景は全て白く、女性NPCとプレイヤーの足元には桃色のヨガマットのような敷物が敷かれている。女性NPCの動きを真似することでエフェクトと効果音が発生する。女性NPCは基本的にBGMに合わせて朗らかに踊っているが、明らかにリズムを外している動きをする、変顔をする、テレビのリモコンやトングなどを手に持つなどの変化がみられる。約1時間で自主的に終了。 初回プレイ後に強烈な不安を感じたが、いい運動になるうえに面白いので、何度もプレイした。
XXX-JP-2 ゲーム開始と同時に、レコーディング用の防音室を連想させるプレイエリアと、黄色のエレキギター、青色のエレキベース、緑色のドラムセット、茶色のキーボード、銀色のティンパニが表示される。いずれも“ペンキに浸けたように”均一な色をしている。コントローラーによる操作で各楽器の前へ移動することができ、ゲーム内のプレイヤーが自動的に楽器の演奏の準備を整えた状態になる。楽器に応じた動作を行うことで演奏が可能であり、録音、ループ再生などの機能もある。楽器の音色が、犬の鳴き声やドアの開閉音をはじめとした、本来これらの楽器から発生しない種類の音源に前触れなく変化することがある。約1時間で自動的に終了。 初回プレイ後に強烈な孤独感を感じたが、いい加減な動作であっても演奏できるので楽しかった。
XXX-JP-3 ゲーム開始と同時に、前方に木製の直方体の枠が1つ表示される。プレイヤーの両手には自動的に様々な形状と色のブロックが握られた状態で表示され、コントローラーによる操作で枠の中へ自由に置くことができる。ゲーム内でブロック同士を押し付けてもグラフィック同士のめり込みは発生せず、曲がる、潰れる、崩れるなどの変形がみられる。枠の中に置いたブロックは、再度手に取るまで変形しなくなる。隙間なく敷き詰めることでブロックが消えるが、どの程度敷き詰めた時点でブロックが消えるかの法則性は特定されず、敷き詰めたブロックが枠に触れると枠が伸びて余裕ができる。約3時間で自主的に終了。 初回プレイ後に強烈な寂しさを感じたが、延々と遊べるパズルができて嬉しかった。
XXX-JP-4 ゲーム開始と同時に、一般的なパイ投げ用のパイとパンケーキが白色のテーブルに積み上げて並べられた状態で表示される。NPCや他のテーブルなどの表示は無いが、テーブルの奥側からパイ投げ用のパイとパンケーキがプレイヤーの方向へ飛んでくる。軌道が直線ではなく不自然に曲がっている場合もあるが、頭を動かすことで避けることが可能である。プレイヤーの顔に当たった場合は当たったものに応じて視界が汚れ、パンケーキを持った状態の手で顔を拭く動作を行うまで汚れが付着し続ける。プレイヤー側は白いテーブルに並べられているパイ投げ用のパイとパンケーキを手に取り、任意の方向と勢いで投げることができる。約15分で自主的に終了。 初回プレイ後に強烈な喪失感を感じたが、パイとパンケーキが飛び交う様子と、爽快感が癖になった。




補遺2: 現在確認されている症例サンプルは以下の通りです。供述は全てSCP-XXX-JP-1曝露者本人によるものです。

症例サンプルXXX-JP-1

対象: 会社員 23歳
事例: 自殺未遂、線路への飛び込み
調査結果: 電車を待っている間に「自宅の鍵を閉め忘れたのを思い出した」ことを理由として主張する。止めに入った者を含め、周囲の目撃者は通常の飛び込み自殺だと認識していることが確認できたため、特別な処理は実施されていない。「あんな部屋他人に見られるくらいなら本当に死んだ方がマシだと思った」と供述。


症例サンプルXXX-JP-2

対象: 学生 20歳
事例: 自殺未遂、ステーキナイフを頸部に刺す
調査結果: フードコートで水を飲んだ際に「激しくむせた」ことを理由として主張する。多数の目撃者によるインターネットへの投稿により事例が発覚し、インターネット監視課からの通報を受けた機動部隊 を-1が、エアロゾル型クラスC記憶処理剤の散布を含む対応を実施した。「一緒に食事していた彼氏が引いていたので頭が真っ白になってやってしまった」と供述。


症例サンプルXXX-JP-3

対象: 学生 13歳
事例: 自身の手で頸部を締める
調査結果: 対象は幼少時から首を絞められて気絶する際の感覚を好んでおり、「思いっ切り首を締めれば絶対もっと気持ちいいと思いついた」ことを理由として主張する。扼頸4跡の鑑定では、死亡に至る可能性の生じる圧力が頸部にかかっていたことが指摘されている。実際は死亡には至らず、気絶しているところを家族に発見され、病院へ搬送された。「前はやり過ぎたらどうしようと思ってたけど、今回は吹っ切れたみたいにうまく絞められた」と供述。


症例サンプルXXX-JP-4

対象: 主婦 57歳
事例: 自殺未遂、浴槽に入れたホルマリンに全身を沈める
調査結果: 「老いる方が怖くなった」ことを理由として主張する。回収時の対象の精神状態は思わしくなく、事案当時に関する更なる聞き取りは断念された。風呂場で水酸化カリウム、アリザリンレッド、アルシアンブルー5の混合溶液 3Lが発見されている。




補遺3: SCP-XXX-JPの被配信者の元に、アンケートメールが配信されていることが確認されました。配信元が存在しないアドレスであること、それにも関わらず問題なく返信できることの2点を除き、異常性はありません。現在、このメールで言及されている“有料版”についての調査が進められています。

この度は「死 〜体験版〜」をダウンロードして頂き、誠にありがとうございます。
より良い商品へ改良してゆくため、アンケートへのご協力をお願いいたしております。個人が特定できる形で本アンケートの情報を使用することはありませんので、率直なご意見をお願いいたします。




Q.1 プレイ時間は長過ぎませんでしたか?


Q.2 プレイ後に具合が悪くなってしまうことはありませんでしたか?


Q.3 プレイ中に恐怖を感じてしまうシーンはありませんでしたか?





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有料版では、以下のコンテンツをお楽しみいただけます!


・快適な死亡体験!
TYXエンジン®による滑らかな再現により、一切の不快感を完全排除!あまりのスムーズさに、全然死亡にそそられないあなたも、もう一度死んでみたくなること間違いなし!
暗転速度や倒れ込み方向、走馬灯タイムなど、様々な要素を自由自在にカスタマイズすることで、あなたの嗜好にストライクな死亡を確実に演出できます。実行前のシミュレーションも、何度でもOK!

一生に一度の機会、せっかくだから体験版とはちょっと違うスリリングな死を楽しみたい……そんなあなたの為に、追加有料コンテンツ
 ・“Madness of Shudder ~震慄の狂気~”
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詳細な商品説明、ご購入は以下のURLからどうぞ!

http://www.fictionalreality/deathdemoware/jp/index.[編集済]





死 〜体験版〜 Copyright © 20██ Fictional Reality Entertainment Ltd. All Rights Reserved.

http://www.fictionalreality/deathdemoware/jp/index.[編集済]

整理するのが億劫なのでタブにして畳みました。
こちらは無視して先へお進みください。






(未修整もしくは検討中です)
・「ミーム」ではないのでは?
これについて、私自身がVRゲームをプレイした感想として「認識災害は不適切である」と思っていますので、とても悩んでいます。
いい代替案を思いつけば別の語に差し替えるかもしれませんが、心は差し替えない方に大きく傾いています。

・オブジェクトの情報量が少な過ぎるような…
わりと増やせてきてるんじゃないかなと思っています。まだ足りないと感じた方は、どの要素の情報(ゲームとしての情報、異常についての情報など)が足りないと感じるかを教えてください。



EN(本部)支部のAn FAQ; Or, What The Hell Is A Hume? の"17 Jan 2017, 11:36"の更新と、FAQ;~ヒュームって一体全体なんだ?とを比較して、一部追加及び修正された箇所を発見したため、自分で訳してみることにしました。この変更は、1/29現在、非公式翻訳wikiの当該記事には反映されていません。
他にも改稿された箇所を見付けた方は、PMもしくはフォーラムでご一報ください。

私が確認できたのは、「Q: But how do we define these things? What are they in relation to?」の追加、「Q: So how are these mystical Humes measured?」の修正です。



まぁぼつぼつやりましょうや(=゚ω゚)ノ

勢いで書くtale その一点を目指して

やっぱりスクロールめんどくさいので折り畳むことにした。

以下テンプレ

評価: 0+x

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe/Euclid/Keter (適切なクラスを選んでください)

特別収容プロトコル: [SCPオブジェクトの管理方法に関する記述]

説明: [SCPオブジェクトの性質に関する記述]

補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]

対象: [人間、団体、SCPオブジェクトなど]

インタビュアー: [インタビュアーの名前。必要に応じて█で隠しても良い]

付記: [インタビューに関して注意しておく点があれば]

<録音開始, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>

インタビュアー: [会話]

誰かさん: [会話]

[以下、インタビュー終了まで会話を記録する]

<録音終了, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>

終了報告書: [インタビュー後、特に記述しておくことがあれば]

実験記録XXX - 日付YYYY/MM/DD

対象:

実施方法:

結果:

分析:






以下は取るに足らない走り書きたちです。55

ただの折り畳みです。次元圧縮かもしれないけど。


一応投稿済みのやつも下書き残しておくよ的な。
投稿版と全く同じやつは残ってないです。本番投稿のページ読んでください、そしてvoteかコメ残していってください。

折りたたみもとい次元圧縮。