Tetra-Xのお砂場
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe(推定Neutralized)

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SCP-XXX-JP

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは現在サイト-8181の低脅威度物品保管ロッカー内に収容されています。SCP-XXX-JPは現在異常性を消失した状態にあります。異常性の消失が確認された20██/██/██から5年後の20██/██/██まで経過観察が行われ、その間に異常性が再発生しなければSCP-XXX-JPのオブジェクトクラスは正式にNeutralizedに改訂されます。

説明: SCP-XXX-JPは一般的に市販されているA5サイズのノートです。表紙には、中央に大きく書かれた「秘」を円で囲んだ文字1が筆ペンで記されています。
SCP-XXX-JPは20██/██/██に病死した漫画家████氏の遺品整理をしていた遺族および仕事関係者により発見されました。その際、別室で遺品整理をしていた██氏が「ネタ帳を眺めていた数人が感電したような様子を見せ失神した」という旨の119番通報をしました。その通報を当██県██市の自治体に潜伏していたエージェント・██が不審に思い調査した結果SCP-XXX-JPは発見され、20██/██/██に回収されました。曝露した数名には記憶処理を施し、一般社会へと解放しました。

SCP-XXX-JPの異常性はSCP-XXX-JPを開き内容を30秒程度視認すると発生します2。人物(SCP-XXX-JP-1に指定)がSCP-XXX-JPの異常性に曝露するとその瞬間に激痛に襲われます。曝露者が失神する場合がありますが、痛みか異常性によるのかは判明していません。
実験の結果よりSCP-XXX-JP-1が過去に何らかの創作活動3を行っていた場合、その期間の長さや入れ込み度合に応じて痛みが増減することが判明しています。特筆すべき点として、この創作活動が当人の想像のみであるなど、現実に形が残る方法で行われていなくとも痛みの増減が発生します。この痛みは複数のSCP-XXX-JP-1へのインタビューの結果、「雷に打たれたような」「身体中に電流が走るような」といった、電撃のような痛みに襲われるという点で共通しています。また、痛みが本来ならばショック死が発生しうるほどまでに達することがありますが、SCP-XXX-JP-1が死亡することはありません。

この激痛の後にはSCP-XXX-JP-1の、創作に必要な技能の上達が発生します4。複数の分野の創作歴がある場合は、その複数の技能の上達が確認されています。また、実験より痛みが強いSCP-XXX-JP-1ほど高い技能の上達が確認されています5。この異常上達はクラスB記憶処理を適用することで除去が可能です。

実験ログ: 以下にSCP-XXX-JPの実験ログの抜粋を記載します。

補遺1: 20回目の実験において、異常性に曝露したD-XXX20が失神から目覚めることなく2時間後に消失しました。異常性発生時のD-XXX20の脳波鑑定により、記録にある今までの曝露者の中で最大の激痛に襲われたという結果が出ました。
D-XXX20は着用していた衣服ごと消失し、首に巻かれた追跡装置のGPS反応により所在地の特定に成功しました。しかし、再収容のために当地帯である漫画家████氏の自宅兼仕事場の捜索が行われましたが、D-XXX20のみならず追跡装置の発見もなされませんでした。D-XXX20が装置を取り外し逃走した可能性も考えられますが、財団の[削除済]を使用せず取り外すことはまず不可能である点と、装置が未発見である点からこの判断は保留されています。
D-XXX20の消失と同時に漫画家████氏の担当の編集者であった██氏の原因不明の失踪が確認されました。両者の消失・失踪の関連性は不明です。
また、この事案を受けD-XXX20の実家の調査が行われました。その結果、自室から████氏の作品の単行本や、それらの作品を題材としたグッズや同人誌が複数発見されました。特筆すべき点として、この同人誌の内の3冊は20██年にD-XXX20自身が作成したものであることが判明しています。このことから、D-XXX20は████氏の熱烈なファンであった可能性と、上達した技能は漫画を描く際に必要な「文章力」「画力」「空想力」である可能性が指摘されています。

補遺2: D-XXX20の消失後から2週間後、対象のGPSの発信地が編集社として知られる██社の██県支社に移動していることが確認されました。翌日には再び████氏の自宅兼仕事場に発信地は戻っていました。
経過観察より、GPSの発信地は毎月の10日に同社へと移動することが判明しました。このことから、D-XXX20は現在別の平行世界に存在しそこで活動していると考えられますが、GPSが依然機能している理由は不明です。

この様子だとD-XXX20はその上達した「文章力」「画力」「空想力」をもって漫画を描き、毎月完成した作品を編集社まで持ち込んでいるのだろう。どんな漫画を描いているのかは想像することしかできないが、持ち込み先が████氏が連載していた漫画を掲載していた雑誌の編集社であるのは、果たして偶然なのだろうか? ──██博士

補遺3: D-XXX20の消失からおよそ1年後の20██/██/██にD-XXX20のGPS反応が突如喪失しました。それと同時に、██社の刊行する週刊漫画雑誌の電子書籍版サイトに突如『█████████』6の最終巻とされる作品が追加されました。本誌の表紙には「原作:███7 漫画:でぃー8」と記載されており、更に描かれている絵の解析よりD-XXX20が作成したものである可能性が極めて高いと推測されています。
発見後即座に作品の削除が試みられましたが、いかなる方法をもってしても削除には成功していません。隠蔽用のカバーストーリーを作成・流布するという案も挙がりましたが、██社の持つ社会的影響力が非常に大きいために多大なコストを投じても効果が薄いことが予想され、代わりにカバーストーリー「漫画家████氏の遺稿を基にした完結編の公開」を流布し、常に当作品を公開することが決定されました。

補遺4: 補遺3の事案から1ヶ月後の20██/██/██漫画家████氏の自宅兼仕事場にD-XXX20が再出現し、ベッドで眠っていたところを確保しました。同時に、SCP-XXX-JPの裏表紙裏に手書きのメッセージが出現しているのが確認され、筆跡鑑定の結果████氏の自筆であるとの鑑定結果が下されました。また、SCP-XXX-JPの追加実験を行った結果、SCP-XXX-JPの異常性が消失していることが判明しました。以下にD-XXX20へのインタビューと出現したメッセージを記載します。


補遺5: (ここから先は一番最後に?)SCP-XXX-JPは異常性の消失以後5年間の経過観察が行われます。この間、重要人物としてD-XXX20の月例解雇を免除し、セキュリティクリアランスレベル0の職員として再雇用し事務作業に当てることが決定されました。5年間の経過観察の後に異常性の復活が見られなければ、SCP-XXX-JPのオブジェクトクラスはNeutralizedに再分類されます。
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