アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe/Euclid/Keter (適切なクラスを選んでください)
特別収容プロトコル: [SCPオブジェクトの管理方法に関する記述]
説明: [SCPオブジェクトの性質に関する記述]
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
・アナログ動物
神経がデジタルではなくアナログの動物
・万能引っ越しマシーン(TM)
引っ越し先との人間関係までサポート!(記憶改変)
・微睡みの惑星より愛を込めて
AKクラス及びNKクラスシナリオによって滅んだ惑星
・罅割れた世界に黒き雨は降る
Dimension兵器が使用されたと思しき異常空間、鈍色の空に黒い雨が降り続けている
-人類は麺類
-綿毛マラソンor綿毛トライアスロン
-Unpan(反パン)
-押し鳥
-随分隣のズッキーニ
-「再生可能」エネルギー
-瞳を閉じる
-「がん」もどき
-アルゴノートの虚栄
-反則級のエクリプス
-オーバード饅頭
-此岸花(シガンバナ)
-水平線はまっすぐに
-この██な世界でさえこんなにも美しいのに
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPには週に一度、満充電状態の一般的な配線用差込接続器のプラグ受け1が2つ以上付いた蓄電容量が15.0Ah以上の蓄電池を与えてください。
SCP-XXX-JP-1をSCP-XXX-JPから引き離す試みは、収容違反を起こす恐れがあるため禁止されています。
収容室にはSCP-XXX-JPが収容違反を試みた場合の足止めのために内部に向けて毒ガスを放出できる装置を取り付けてください。装置に充填する毒ガスには現在ルイサイト2が指定されています。
説明: SCP-XXX-JPは概ね人型をした体長2.13mの生命体です。
SCP-XXX-JPは先端が一般的な配線用差込接続器の差し込みプラグの形状をした長さ8mの紐状の器官を持ち、これを一般的な配線用差込接続器のプラグ受けに差し込むことによって電気を得て、その電気を活動のエネルギー源としています。電気を活動のエネルギー源とする体内での詳細なプロセスは現在のところ不明です。
SCP-XXX-JPに対して成分の調査を行ったところ、上述のような機械的な特徴を持つにも関わらず一般的に脊椎動物の体内に含まれる程度の量しか金属が検出されませんでした。
SCP-XXX-JPは████社製の██████と外見の酷似したコンピュータ機器(以下、SCP-XXX-JP-1と呼称)を所持しており、頻繁にSCP-XXX-JP-1を使用している様子が確認されています。
回収された資料には、SCP-XXX-JPは日本生類創研の実験などを補佐し、時には助言を行うなどの高度な知能を持っていることが記述されており、SCP-XXX-JPが収容違反を起こした場合、再収容あるいは破壊が非常に困難であることが予測されています。
また、別の回収された資料によって、状況に応じて肉体を変化させその状況に適応する能力や電気以外のエネルギーを活動のエネルギー源とする機能が存在する可能性が示唆されていますが、20██/██/██現在確認できていません。
20██/██/██、機動部隊による日本生類創研の施設へのオブジェクト奪取作戦が行われ、作戦によって回収された日本生類創研の研究資料の中の一つが財団の目にとまり、資料から推定される高い危険性から早急な確保が必要であると断定され、SCP-XXX-JPのナンバーが与えられました。
日本生類創研A-46E 被験体え-1A2 経過報告0B
状況対応機能の追加に成功。次はいよいよ高度な知能の付与だ、これが成功すれば我々は新たな頭脳を手に入れることになるだろう。
日本生類創研A-46E 被験体え-1A2 経過報告0D
高度な知能を与えた結果、凄まじい速度で物事を学習しもはや我々と何不自由なく会話できるまでになった。
これで我々の研究もさらに進歩したものにできる。補遺: 被験体え-1A2は頻繁に遊んでほしがる。対応が面倒なのでインターネット等の機能を制限したスマートフォンを与えておいた。
20██/██/██、日本生類創研がSCP-XXX-JPを管理している施設が特定され、SCP-XXX-JP奪取作戦が行われましたが、日本生類創研にこの作戦を察知され、SCP-XXX-JPそのものの確保は出来ませんでしたが、SCP-XXX-JPの関連資料を回収しました。
日本生類創研A-46E 被験体え-1A2 経過報告13
実用試験は全て合格、文句なしの性能に仕上がった。
ただ、我々の命令を受け入れないことが多々あり、実際の使用において支障をきたす恐れがある。早急に対応を行うべきだろう。補遺: やたらとスマートフォンを弄っていると思ったら機能制限を解除してインターネットを使用していた。
情報漏洩はしないとのことなので、とりえずこのままにしておく。
日本生類創研A-46E 被験体え-1A2 経過報告16
被験体による事前の報告のおかげで、財団の襲撃を逃れることができた、本当に被験体え-1A2様様だ。
この件の報酬として、かねてより被験体が欲しがっていたパソコンを与えることにした。
被験体もきっと喜んで、より一層我々の役に立ってくれるだろう。
20██/██/██、日本生類創研の放棄された施設において、資料ともにSCP-XXX-JPが発見されました。SCP-XXX-JPは機動部隊によって確保され、現在サイト-81██に収容されています。
20██/██/██現在、SCP-XXX-JPは時折娯楽用品、特にSCP-XXX-JP-1をインターネットに接続できる環境を要求する他はほとんどを動かずに過ごしており、要求は常に却下されています。
SCP-XXX-JPへのインタビューの試みはSCP-XXX-JPが返答しないために全て失敗しています。
日本生類創研A-46E 被験体え-1A2 経過報告1F
被験体が命令を無視してパソコンを弄り続けることが増えてきた。
今後もこの状態が続くようならば、何らかの対策を取らなければならない。
日本生類創研A-46E 被験体え-1A2 経過報告20
ネットとの接続を切っても、一向にパソコンを止める気配はなく、電気の供給を絶ったときには被験体自身の食事を削ってまでパソコンに電気を供給していた。
より効果的な対策を取る必要があるようだ。
日本生類創研A-46E 被験体え-1A2 経過報告21
最後に被験体え-1A2が我々の命令を聞いてからかなりの日数が経つにもかかわらず、命令を聞き入れる様子はない。
自由度が下がるのは惜しいが、もはや被験体に処置を施す他は無いようだ。
日本生類創研A-46E 被験体え-1A2 経過報告22
被験体え-1A2に処置を施そうとしたところ、被験体え-1A2は被験体こ-D43や被験体ま-5F9などを使用して我々に抵抗してきた。
幸い人的被害は無かったが、施設の機能の4割が喪失し、再び処置を行えるようになるにはかなりの日数が掛かるだろう。提案: 被験体え-1A2が我々に反抗したのは今回が初めてとはいえ、被害も大きい上、今後再び反抗しないとは考えにくい。
被験体え-1A2は処分または廃棄とするべきだと思われる。
日本生類創研A-46E 被験体え-1A2 廃棄報告
施設の復旧にかかる経費のことも考え、施設共々廃棄処分にすることにした。
被験体は放っておいても特に問題なさそうだし、どこかの団体が回収なり破壊なりしてくれるだろうから大した問題はないと思われる。
アイテム番号: SCP-XXX-JP-J
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-Jは内側がレベル7財団標準隔壁基準以上の強度を持つ材料で補強した最低でも3mx3mx3mの大きさの収容室に収容してください。
SCP-XXX-JP-Jには食事として週に一度、満充電状態の一般的な配線用差込接続器のプラグ受け3の付いた放電容量が1kW以上の蓄電池を与えてください。
20██/██/██追記: 収容施設内にはインターネットに接続されたコンピュータ機器を設置してください。コンピュータ機器の通信記録は常に監視されます。
収容室にはSCP-XXX-JP-Jが収容違反を試みた場合の足止めのために内部に向けて毒ガスを放出できる装置を取り付けてください。装置に充填する毒ガスには現在ルイサイト4が指定されています。
説明: SCP-XXX-JP-Jは概ね人型をした体長2.13mの生命体です。
SCP-XXX-JP-Jは推定40000N以上の筋力、高速で弾体を発射する不明な機構、8mm弾を弾く強靭な皮膚などを持ち、無酸素条件下でも活動でき、高い知能を持つなど非常に危険な性質を持つため、SCP-XXX-JP-Jが収容違反を試みた場合、完全な封じ込めが非常に困難であることが予測されています。
SCP-XXX-JP-Jは先端が一般的な配線用差込接続器の差し込みプラグの形状をした長さ8mの紐状の器官を持ち、これを一般的な配線用差込接続器のプラグ受けに差し込むことによって電気を得て、その電気を活動のエネルギー源としています。電気を活動のエネルギー源とする体内での詳細なプロセスは現在のところ不明です。
SCP-XXX-JP-Jに対して成分の調査を行ったところ、上述の機械的な特徴にも関わらず一般的に脊椎動物の体内に含まれる程度の量しか金属が検出されませんでした。
後述の回収した資料によって、状況に応じて肉体を変化させその状況に適応する能力や電気以外のエネルギーを活動のエネルギー源とする機能が存在する可能性が示唆されていますが、20██/██/██現在確認できていません。
20██/██/██、機動部隊による日本生類創研の施設へのオブジェクト奪取作戦が行われ、作戦によって回収された日本生類創研の研究資料の中の一つが財団の目にとまり、資料から推定される高い危険性から早急な確保が必要であると断定され、SCP-XXX-JP-Jのナンバーが与えられました。
日本生類創研A-46E 被験体え-1A2 経過報告0B
弾体射出機構の追加に成功。引き続き残る機能の追加と状況対応機能の実現に向けて実験を続ける。
提案: 被験体え-1A2が複雑な命令を解釈し、自己判断で行動できる様に知能を向上させるべきだと思われる。
日本生類創研A-46E 被験体え-1A2 経過報告0D
知能を向上させた結果、凄まじい速度で物事を学習しもはや我々と何不自由なく会話できるまでになった。
これで複雑な命令も難なくこなせるだろう。補遺: 被験体え-1A2は頻繁に遊んでほしがる。対応が面倒なのでインターネット等の機能を制限したスマートフォンを与えておいた。
20██/██/██、日本生類創研がSCP-XXX-JP-Jを管理している施設が特定され、SCP-XXX-JP-J奪取作戦が行われましたが、日本生類創研は既にその施設を放棄していたためSCP-XXX-JP-Jそのものの確保は出来ませんでしたが、SCP-XXX-JP-Jの関連資料を回収しました。
日本生類創研A-46E 被験体え-1A2 経過報告13
状況対応試験は全て合格、文句なしの性能に仕上がった。
ただ、我々の命令を受け入れないことが多々あり、実際の使用において支障をきたす恐れがある。早急に対応を行うべきだろう。補遺: やたらとスマートフォンを弄っていると思ったら機能制限を解除してインターネットを使用していた。
幸い情報の漏洩はまだ起こしていない様だったが、いつ情報漏洩を起こすか分からないのでスマートフォンは没取しておく。
日本生類創研A-46E 被験体え-1A2 経過報告16
被験体にスマートフォンを返却してから試験の結果が著しく向上した。被験体曰く情報漏洩はしないとのことだが何処まで信用できるか分からないので早急な対処を求める。
20██/██/██、日本生類創研の廃棄された施設において、資料ともにSCP-XXX-JP-Jが発見されました。SCP-XXX-JP-Jは機動部隊によって確保され、現在サイト-81██に収容されています。
20██/██/██、SCP-XXX-JP-Jが収容違反を起こし、SCP-XXX-JP-Jが確保された際に所持していたスマートフォンを保管庫から奪取してサイト-81██内の無線LAN端末を使用してインターネットに接続しました。SCP-XXX-JP-Jは収容違反発生から45時間後に再確保され、回収されたスマートフォンには約6GBの[編集済み]画像及び動画が保存されていた他、██時間分のアニメの視聴記録とインターネット掲示板[編集済み]への多数の書き込み記録が確認されました。
だって色々たまってたんだもん—SCP-XXX-JP-J
この事件を受けて収容プロトコルが改訂され、SCP-XXX-JP-Jの収容室内にはインターネットに接続されたコンピュータ機器が配置され、収容違反の際の足止めとして毒ガスを放出できる装置を設置しました。
SCPにネット環境を与えるのは非常に不本意なことだが、収容違反されるよりかはマシだ—村雲研究員
20██/██/██、SCP-XXX-JP-Jは1TB容量のソリッドステートドライブを要求しました。要求は却下されました。
20██/██/██、SCP-XXX-JP-Jが収容違反を起こしました。毒ガス装置は収容違反の足止めには十分な効果がありましたが、機動部隊による再確保には失敗しました。SCP-XXX-JP-Jは「オフ会行ってくる」と発言し、より人間らしい形状に変化しつつ収容室を脱走するのが監視装置に記録されています。SCP-XXX-JP-Jは収容違反発生から8時間後に落ち込んだ様子で自ら収容室内に戻ってきました。SCP-XXX-JP-Jはこの事件後数週間の間コンピュータ機器に触れず、食事も取りませんでした。
何だか少しだけ気持ちがわかる様な気がする・・・—村雲研究員
日本生類創研A-46E 被験体え-1A2 廃棄報告
従順にする実験は全て失敗、殺処分しようにも状況対応機能のせいで殺すなんて到底不可能、もはや手の打ち様がないため施設共々廃棄処分にすることにした。
被験体は放っておいても特に問題なさそうだし、どこかの団体が回収なり破壊なりしてくれるだろうから大した問題はないと思われる。
こんな穀潰しになるなんて誰が想像できたんだ?
いやお前らのせいだろ —村雲研究員
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは内側がレベル7財団標準隔壁基準以上の強度を持つ材料で補強した最低でも3mx3mx3mの大きさの収容室に収容してください。
収容室にはSCP-XXX-JPが収容違反を試みた場合の足止めのために内部に向けて毒ガスを放出できる装置を取り付けてください。装置に充填する毒ガスには現在ルイサイト6が指定されています。
SCP-XXX-JPには食事として週に一度、満充電状態の一般的な配線用差込接続器のプラグ受け7の付いた放電容量が1kW以上の蓄電池を与えてください。
説明: SCP-XXX-JPは概ね人型をした体長2.13mの生命体です。
SCP-XXX-JP-Jは推定40000N以上の筋力、高速で弾体を発射する不明な機構、8mm弾を弾く強靭な皮膚などを持ち、無酸素条件下でも活動でき、高い知能を持つなど非常に危険な性質を持つため、もしSCP-XXX-JPが収容違反を試みた場合、完全な封じ込めが非常に困難であることが予測されています。
SCP-XXX-JPは先端が一般的な配線用差込接続器の差し込みプラグの形状をした長さ8mの紐状の器官を持ち、これを一般的な配線用差込接続器のプラグ受けに差し込むことによって電気を得て、その電気を活動のエネルギー源としています。電気を活動のエネルギー源とする体内での詳細なプロセスは現在のところ不明です。
SCP-XXX-JPに対して成分の調査を行ったところ、上述の機械的な特徴にも関わらず一般的に脊椎動物の体内に含まれる程度の量しか金属が検出されませんでした。
後述の回収した資料によって、状況に応じて肉体を変化させその状況に適応する能力や電気以外のエネルギーを活動のエネルギー源とする機能が存在する可能性が示唆されていますが、20██/██/██現在確認できていません。
20██/██/██、機動部隊による日本生類創研の施設へのオブジェクト奪取作戦が行われ、作戦によって回収された日本生類創研の研究資料の中の一つが財団の目にとまり、資料から推定される高い危険性から早急な確保が必要であると断定され、SCP-XXX-JPのナンバーが与えられました。
日本生類創研A-46E 被験体え-1A2 経過報告0B
弾体射出機構の追加に成功。引き続き残る機能の追加と状況対応機能の実現に向けて実験を続ける。
提案: 被験体え-1A2が複雑な命令を解釈し、自己判断で行動できる様に知能を向上させるべきだと思われる。
日本生類創研A-46E 被験体え-1A2 経過報告0D
知能を向上させた結果、凄まじい速度で物事を学習しもはや我々と何不自由なく会話できるまでになった。
これで複雑な命令も難なくこなせるだろう。補遺: 被験体え-1A2は頻繁に遊んでほしがる。対応が面倒なのでインターネット等の機能を制限したスマートフォンを与えておいた。
20██/██/██、日本生類創研がSCP-XXX-JPを管理している施設が特定され、SCP-XXX-JP奪取作戦が行われましたが、日本生類創研にこの作戦を察知され、SCP-XXX-JPそのものの確保は出来ませんでしたが、SCP-XXX-JPの関連資料を回収しました。
日本生類創研A-46E 被験体え-1A2 経過報告13
状況対応試験は全て合格、文句なしの性能に仕上がった。
ただ、我々の命令を受け入れないことが多々あり、実際の使用において支障をきたす恐れがある。早急に対応を行うべきだろう。補遺: やたらとスマートフォンを弄っていると思ったら機能制限を解除してインターネットを使用していた。
幸い情報の漏洩はまだ起こしていない様だったが、いつ情報漏洩を起こすか分からないのでスマートフォンは没取しておく。
日本生類創研A-46E 被験体え-1A2 経過報告16
被験体にスマートフォンを返却してから試験の結果が著しく向上した。被験体曰く情報漏洩はしないとのことだが何処まで信用できるか分からないので早急な対処を求める。
20██/██/██、日本生類創研の廃棄された施設において、資料とともにSCP-XXX-JPが発見されました。SCP-XXX-JPは機動部隊によって確保され、現在サイト-81██に収容されています。
20██/██/██現在、SCP-XXX-JP-Jは時折娯楽用品、特にインターネットに接続されたコンピュータ機器を要求する他はほとんどを動かずに過ごしており、その攻撃的な機能を使用したことは収容以降一回もありません。要求は常に却下されています。
SCP-XXX-JPへのインタビューの試みはSCP-XXX-JPが返答しないために全て失敗しています。
日本生類創研A-46E 被験体え-1A2 廃棄報告
従順にする実験は全て失敗、殺処分しようにも状況対応機能のせいで殺すなんて到底不可能、もはや手の打ち様がないため施設共々廃棄処分にすることにした。
被験体は放っておいても特に問題なさそうだし、どこかの団体が回収なり破壊なりしてくれるだろうから大した問題はないと思われる。
私が何時から存在しているかはもはや解らなくなってしまったが、あの視線が常に私に向けられていたことだけは覚えている。
羨望と憎悪で満ちたあの視線を。
私はその視線が厭で堪らなくなって彼らの視線の届かぬ処へ行こうとした。しかし彼らは何処にでも居て、何処まで行っても彼らの視線が止むことはなかった。
地下深くに逃げ場を求めたこともあった。けれども結局其処にも彼らは存在し、私をあの視線で見つめてきた。
あの視線は時を経るごとに増えていき、より疎ましく、より悍ましく、より醜悪なものになっていった。
何故彼らは私にあの視線を向けてくるのか。そんなことはわかっていた。
私は彼らにとって叶わぬ理想の完全なる体現であり、理から外れた忌まわしき存在であったのだから。
或る時、彼らの視線から逃れようとするうち、彼らのうちの一つを殺してしまった。そしてふと気付いた、
彼らを殺して殺して殺し尽くせばあの視線も止むのではないか?
そうして私は彼らを殺し始めた。
大きな者、小さな者、目についた者は全て殺した。
何故今までこうしようと思わなかったのだろう。
彼らは私にとってただあの唾棄すべき視線を向けてくる忌むべき存在であり、殺すことには快楽さえ覚えた。
彼らを殺していくうちに、彼らの視線が恐怖と嫌悪に満ちた物へと変わっていった。それはあの忌々しい視線に比べればずっと良い物に感じられた。
だから私は彼らを、貴様らを憎み、殺すのだ。
決してあの視線を私に向けぬように、いつか私に視線が向くことが無くなるように。
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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
SCP-XXX-JP
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8170の中型鳥類用標準収容房にそれぞれの個体が接触できないよう1羽ごと個別に収容してください。
SCP-XXX-JPには食事として肉食鳥類用標準飼料を自動給餌器にて与えてください。
SCP-XXX-JPの収容房内に入る必要がある場合は、必ず表面が超撥水性8を持つよう加工された防護服を着用する必要があります。
説明: SCP-XXX-JPはワタリガラス(Corvus corax)に近縁なカラス属の未記載種です。
SCP-XXX-JPの嘴の先端と足の爪は鋭く尖っており、この種が積極的な捕食者であることを示します。
SCP-XXX-JPが頭胴長10cm程度以上の動物(以下、対象と呼称)の上空を通り過ぎた時、対象は「ものすごく嫌な予感」と形容される感覚9に襲われ、その場を動きますが、SCP-XXX-JPが飛んでいた高さに関わらず約1秒後に鳥の排泄物に類似した物体(以下、SCP-XXX-JP-1と呼称)が対象に直撃します。
この時SCP-XXX-JPがSCP-XXX-JP-1を直接排出する様子は確認されておらず、対象の上方約40cm付近に突如として出現することが判明しています。
SCP-XXX-JP-1は非常に粘性が高く、身体から剥がすにはかなり手間がかかるうえ、強い悪臭を放つため、対象に多大な不快感を与えますが、それ以外の点についてはほぼ無害です。
SCP-XXX-JPの体表面は超撥水性を持っており、これによりSCP-XXX-JP-1が粘着しないようになっています。
研究によってSCP-XXX-JP-1は一般的な超撥水加工が施された面に対してはほとんど粘着できないことが判明しており、現在収容プロトコルに利用されています。
SCP-XXX-JPは19██/██/██、北海道██群██町に人にフンを当てるのが非常に上手い10カラスがいるとの情報を得た財団エージェントが調査に向かい、その存在を確認しました。
第一次捕獲作戦の際、1000羽以上のSCP-XXX-JPが集団で捕獲部隊員にSCP-XXX-JP-1を大量に浴びせ、対象が行動不能になったところを一斉に攻撃するという行動を行い、第一次捕獲部隊員のうち█人が死亡、██人が重症を負うという結果となり、第一次捕獲作戦は失敗に終わりました。
この失敗を受け、武装した特殊部隊による第二次捕獲作戦が実行され、計████羽の生きたSCP-XXX-JPと████体のSCP-XXX-JPの死骸を回収しました。
捕獲作戦後、SCP-XXX-JPの営巣地であったと思われるエリアからは███人分の人骨と大量の付近に生息している動物の骨が発見され、その中には200年以上前の人骨と思われる骨片も含まれていました。
この発見を受けて周辺地域の伝承などを調査した結果、周辺地域に伝わるユーカラ11に「糞を人間に当てて弱らせてから集団で食い殺す大ガラス」についての言及が確認され、かなり以前からこの地域で人間を襲っていたことが判明しました。
のちの研究で第一次捕獲作戦時の襲撃行動はSCP-XXX-JPが大型の獲物を狩る際の行動であることが判明しています。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: カバーストーリー「有害物質の含有」を適用し████油田への関係者以外の立ち入りを禁止しています。また採掘済みのSCP-XXX-JPは専用に設計されたドラム缶に入れてサイト81██の低危険度物品収容倉庫に収容されています。
現在、財団フロント企業を介して世界各地の油田の調査が進められています。
説明: SCP-XXX-JPは[編集済み]連邦に属する████油田に存在している推定██億バレルの原油および同油田から採掘された████バレルの石油です。
SCP-XXX-JPは通常の石油と同様に多種多量の炭化水素を含んでいるにも拘らず一切燃焼しません。
SCP-XXX-JPには複数種の未知の窒化合物(以下、SCP-XXX-JP-aと呼称)が多く含まれており、SCP-XXX-JP-aを中心とする化学反応のほぼ全てが吸熱反応であるため、この性質がSCP-XXX-JPが燃焼しない主な原因となっていると思われます。
SCP-XXX-JPは19██/██/██、████油田の発見の際に採掘された石油が一切燃焼しなかったことから財団フロント企業に調査が依頼され、その異常性が確認されlました。油田を発見、採掘した作業員らにはクラスD記憶処理が施されました。
財団による調査の中で、月潟-涸沢式年代測定法12を用いて油田が形成された年代を測定した結果、████油田はおよそ38億年前にはすでに形成されていたことが判明しました。この結果は一般に信じられている石油の形成過程13からは考えられない数値であり、現在より詳細な調査が行われています。
SCP-XXX-JP-bは主に未知の窒化合物で構成された生命体様物質群です。
SCP-XXX-JPに含まれるSCP-XXX-JP-aの多くはSCP-XXX-JP-bの活動が停止したもの及びそれが変化したものであることが確認されています。
SCP-XXX-JP-bは未知の代謝系によって周囲の炭化水素と窒素を同化しいくつかの種類のSCP-XXX-JP-aを合成することによって成長と分裂を行いその数を増やしていきます。この増殖プロセスは既知の原始的な生命体と類似しています。
SCP-XXX-JP-bはSCP-XXX-JP中に生息する生物の調査の際に偶然発見されました。SCP-XXX-JP-bは発見された当初、通常の新種微生物だと思われていましたが、詳細な分析の結果核酸及びリボソームが一切検出されず、SCP-XXX-JP-aを主成分としていることが判明し、SCP-XXX-JP-bに指定されました。
SCP-XXX-JP-bが他の油田にも存在している可能性を考え、現在財団フロント企業を中心に世界各地の油田の調査を行っています。
月潟-涸沢式年代測定法を用いて[編集済み]王国に属する██████油田の形成年代を測定したところ、34億年前には形成されていたという結果が出たため、██████油田の詳細な調査が行われた結果、未知の有機化合物が主成分であるSCP-XXX-JP-bと類似した生命体様物質群を発見しました。その後各地の未採掘油田から相次いで主成分の異なるSCP-XXX-JP-b様物質群が発見され、SCP-XXX-JP-bを含むそれら全てがSCP-XXX-JP-1に分類されました。
SCP-XXX-JP-1の中にはコアセルベート14と似たものなども存在したため、既存の原始的な生命体や各SCP-XXX-JP-1同士を比較した結果、SCP-XXX-JP-1は現生の生命体の祖先と同時期あるいはそれ以前に発生し、現生の生命体との存在競争に敗北した生命体になれなかったものたちであり、原油やSCP-XXX-JP-aはそれらの活動が停止したものが変化したものであるという仮説に至りました。
油田から既知の生命体が発見された場合はSCP-XXX-JP-1が殆ど発見できないことは、この仮説の証拠の一つとしてあげられています。
この仮説は何らかの異常な物理現象が関与していなくても成立するため、SCP-XXX-JPのオブジェクトクラスをExplainedへ変更する申請がなされています。
この仮説はSCP-XXX-JPのオブジェクトクラスがExplainedに変更されると同時に順を追って一般の学会に公表していきます。
SCP-XXX-JPのオブジェクトクラスの変更は中止されました。
20██/██/██、[編集済み]共和国に属する███████油田でのSCP-XXX-JP-1の調査において、未知のSCP-XXX-JP-1ではない有機珪化合物(以下、SCP-XXX-JP-2と呼称)が発見されました。
SCP-XXX-JP-2は常温常圧では固体ですが、一般的な石油の精製過程で容易に気化し気体相では触媒物質を被覆し触媒反応を強力に阻害する性質がある上、昇華15する際にアスベスト16状になる特性を持つ為、石油に混入した場合莫大な被害が想定されます。
SCP-XXX-JP-2の詳細な検査の結果、あきらかに作為的な化学組成の変更の痕跡が確認されました。
この発見を受けてオブジェクトクラスの変更および仮説の一般への公表を中止し、SCP-XXX-JP-1及びSCP-XXX-JP-2のさらなる調査の施行と当報告書の情報の一部にセキュリティクリアランスによる情報制限を設けることを決定しました。