tenkosuの
評価: 0+x
seiken.jpg

発見時のSCP-XXX-JP-a-7

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe Neutralized Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8123の高耐久ロッカー内に、バンドの留め具を外した状態で保管してください。実験を行う場合はセキュリティレベル3以上の担当職員の許可を取ってください。
SCP-XXX-JPはサイト-8123の低危険度物品ロッカー内に保管してください。
SCP-XXX-JPの継続的な収容は現在成功していません。SCP-XXX-JPが原因と思われる事件が発生した際は機動部隊し-6"刀さらへ"が回収に向かいます。関係者にはクラスAからクラスB記憶処理を施し、状況に応じてカバーストーリー「経年劣化」「交通事故」等を適用してください。また財団が監視可能なX線検査装置からSCP-XXX-JP-aと思われるオブジェクトを発見した場合、オブジェクトの最も近くにいる財団職員をすぐさま回収に向かわせてください。SCP-XXX-JPが発現しているSCP-XXX-JP-aを収容できた時は、バンドの留め具を外した状態で専用の保護ケースに収めた上で高耐久ロッカー内に保管してください。SCP-XXX-JPを喪失したSCP-XXX-JP-a群は引き続き低危険度物品ロッカー内に保管してください。SCP-XXX-JPが発現しているSCP-XXX-JP-aを使用する実験を行う場合はセキュリティレベル3以上の職員3名以上の許可を取ってください。

説明: SCP-XXX-JPは全長68cmの黄色のジャンプ傘1です。に現れる異常性です。現在SCP-XXX-JPが現れるジャンプ傘に規則性は見つかっていません。SCP-XXX-JPが発現した傘はSCP-XXX-JP-aに分類されます。

SCP-XXX-JPSCP-XXX-JP-aはバンドの留め具を外した状態では、通常の傘となんら変わりはありません。しかしバンドを巻き付け留め具を固定すると、SCP-XXX-JPSCP-XXX-JP-aは活性化します。留め具を固定した時点でSCP-XXX-JPSCP-XXX-JP-aのバンドと石突の間にある生地の内側を外部から観測できなくなります。電磁波や音波などは問題の箇所を透過できなくなり、小型カメラなどはバンドより先は侵入できる大きさの隙間があるにも関わらず進むことができず、またその隙間からも撮影はできません。あらかじめ内部に観測機材を設置していた場合、機材が消失するという結果に終わりました。この状態のSCP-XXX-JPSCP-XXX-JP-aを刀剣類を持つように握り、はじきボタン2を押し込むことでバンドより石突側の部分に不可視の「刃」のようなものが現れます。この「刃」の直接の観測には成功していませんが、ウルツ鉱型窒化ホウ素を切断できるほどの能力を持っています。この「刃」ははじきボタンを元の位置に戻すことで消失します。

SCP-XXX-JP-aは通常初めて「刃」を出してから7日間でSCP-XXX-JPを喪失します。しかし生地に穴を開けるなど、傘としての機能を損なうような損傷がSCP-XXX-JP-aに与えられた場合、SCP-XXX-JP-aはその時点で即座にSCP-XXX-JPを喪失します。喪失したSCP-XXX-JPはほぼ同時刻に異常性のないジャンプ傘の一つに発現すると考えられています。

補遺: SCP-XXX-JPは19██年11月23日、高知県██町にて「ちゃんばらをしていた子供の一人が傘で玄関先のヒメシャラの木を切り倒した」という警察への通報を財団が傍受し、発見に至りました。所有者やその保護者、友人に聞き込みをしましたが、この異常性がいつからあるものなのかは判明しませんでした。製造から販売までのルートも調査しましたが不審な点は見当たりませんでした。調査の結果、財団は傘をSCP-XXX-JPに指定、オブジェクトクラスをSafeに分類しました。しかし発見から7日後の19██年11月30日、SCP-XXX-JPは実験の最中に突如条件を満たしてもその異常性を発現しなくなりました。その後数度の実験を経てSCP-XXX-JPは異常性を喪失したと判断され、オブジェクトクラスはNeutralizedに変更されました。

19██年6月4日、SCP-XXX-JPと同じ異常性を持つ傘が回収されました。関係者の証言と映像からこのオブジェクトは最初から異常性を持っていたわけではないことが判明しました。このことからSCP-XXX-JPは複数存在し、さらに新たに生まれる可能性が出てきたため、財団はSCP-XXX-JPのオブジェクトクラスをEuclidに変更、特別収容プロトコルを改訂しました。また最初に見つかったSCP-XXX-JPをSCP-XXX-JP-1に再分類、この時見つかったオブジェクトをSCP-XXX-JP-2に指定しました。

20██年9月12日、SCP-XXX-JP-3が回収されました。SCP-XXX-JP-3は20██年9月18日に行われた実験が原因で異常性を喪失しました。しかし同日のほぼ同時刻に別の場所でSCP-XXX-JP-4が発見されました。SCP-XXX-JP-4はサイト-81██所属の██研究員が所有する傘であり、X線手荷物検査装置の画像と██検査員の証言から発見時刻10分前のSCP-XXX-JP-4はなんら異常性のない傘であったことが判明しました。これらの事実からSCP-XXX-JPは複数あるのではなく、SCP-XXX-JPの異常性がランダムに1つの傘に発現している可能性が指摘されました。協議の結果、SCP-XXX-JPは異常性そのものとし、特別収容プロトコルが改訂されました。また異常性が発現した傘はSCP-XXX-JP-aに再分類されたため、それまでSCP-XXX-JP-1~4に分類されていたオブジェクトはSCP-XXX-JP-a-1~4へと変更されました。

20██年4月13日、SCP-XXX-JP-a-6が回収されました。SCP-XXX-JP-a-6は同年1月29日、旅客機に手荷物として持ち込まれており、その時のX線手荷物検査装置の画像を調査すると、その時点ですでにSCP-XXX-JPが発現していたことが判明しました。SCP-XXX-JP-a-6は7日後の20██年4月20日にSCP-XXX-JPを喪失しました。このことから一度も「刃」を出したことのないSCP-XXX-JP-aの収容はSCP-XXX-JPの完全な収容につながる公算が高いとされ、特別収容プロトコルが改訂されました。