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SCP-060-JPログ-██
日付: 20██/██/15
内容: SCP-060-JP収容セル内PCより、複数回のメール送信を確認。宛先はダブル-Aマイナーリーグ・ベースボール・チームのペンサコーラ・ブルーワフーズ。所属選手への応援メーセージを受け付けるアドレスが指定されていた。
アドレスは財団側で設定した架空のメールアドレスだが、ペンサコーラ・ブルーワフーズ含むダブル-Aマイナーリーグ・ベーシボールチームのWebサイトはSCP-2272に関連する事項として模擬サイトから除外されているはずのものだった。

封じ込めログSCP-2223-█群:20██/██/22、 財団ハッキングチームはSCP-2223-█の発生を封じ込めしました。
SCP-2223-█-1はSCP-2223-Aが、視聴者に向けて両手を振ってアピールしている様子を描いたものです。
SCP-2223-█-2はSCP-2223-Aが右を向いて画面外の何者かの人物から、封書を受け取っている様子を描いたものです。
SCP-2223-█-3はSCP-2223-Aが左手に受け取った手紙を持ち、右手で敬礼して視聴者にアピールした様子を描いたものです。

SCP-2223-█のいずれのSCP-2223-Aも2017年に推進された日本郵便の制服を着用しています。また、SCP-2223-█の背景は財団標準の人型収容セル内の様子に酷似しており、一台のPCの電源が入っている様子が全てに描写されています。特定の人型オブジェクトの収容セル内の可能性を踏まえて、調査を進めています。

20██/██/25、ログ更新: SCP-2223-█の背景がSCP-060-JP収容セルであると判明しました。SCP-2223-Aの目的について調査が進められています。


私はこのオブジェクトを担当するに、適任だと自負があった。

過度にオブジェクトに入れ込まないであろう家族構成、評価の高い非実体オブジェクト研究の論文、何人かのサイト管理官からの推薦──我ながら申し分の無いものだと思っていた。
だが実際にはどうだ?オブジェクトは大人しくせず、精神状態の診断は困難を極め、最近は他オブジェクトとの接触騒ぎだ。ここ数日の睡眠時間は両手指で数えられてしまう。もう若くない身体には、かなり、辛い。学生の時分に、勉学をサボりたくなった時のように足取りは重く、廊下が異常に長い。これが通常業務でなく、SCP-2223の収容チームとの通話会議ともなれば尚の事だろう。
──精神ケアプログラムを申請しよう、いやそんな時間は無い。通常業務に加えて接触騒ぎで業務は増えている。しかし、このままでは身が持たない。だが上から収容体勢の見直しも迫られている。時間は無い。
Drドクター.████」
時間は無い。身が持たない。しかし、やり遂げなければならない。
「Dr.████?」
しかし、私には最早、顔が見る事が出来ないのでは──
「████博士!」
正面から肩を掴まれ、身が竦む。気がつけば目の前には1人の研究員が心配そうな顔でこちらの顔を覗きこんでいた。
「救護は必要ですか?ドクター……Ah…████博士?」
「……ああ、いや、すまない。睡眠を確保できていなくてね」
君の呼びやすいようで構わない旨を伝えながらなんとか笑顔を繕うと、目の前の日米ハーフ研究員も息を吐いて肩から手をどかしてくれた。
「お疲れかと思いますが、Dr.████をお呼びでして」
「SCP-2223チームとの会議だろう?すまないね、時間を過ぎてしまったかな?」
笑顔を繕い続けたまま、受け答えすると、目の前の研究員の表情が気の毒そうなものに変わった。
「いえ……もう1チーム増えました」
差し出されたファイルとその言葉の意味することに気づき、自分の笑顔が消えたことを自覚した。

封じ込めログSCP-2223-█群:(20██/██/31更新)SCP-2223-█-4の封じ込めに成功しました。 SCP-2223-Aが画面外、右の人物に向かって封書を手渡しています。解析の結果、ペンサコーラ・ブルーワフーズで公式に使われているファン向けの封筒であると判明しました。

SCP-060-JPログ-██
日付: 20██/██/31
内容: SCP-060-JP収容セル内PCに、外部回線からのメール着信を確認しました。本文にはSCP-060-JPを自身の登板する試合に招待する旨が書かれており、"エリス・カナストータ"の署名と電子チケットIDが2名分、記されていた。IDは使用が可能であったため、ただちに使用不能に処置をとった。

──私の記憶は、読み終えたところで身体の感覚が失われた所で途切れた。


目覚めた私は、喧騒の中に身を置いている事に気づいた。どこかのスタジアムの観客席、耳慣れない英語の声援、いつの間に着用していたキャップを確かめると、資料で見たロゴが有り、ペンサコーラ・ブルーワフーズの野球キャップであることがわかった。
私は自身の身体へのいくつかの刺激手順──財団内での標準意識座標確認法で自身が夢の中に有ることを自覚した。これはなんなのか。"夢の中でも混乱するのだな"と冷静に混乱をしながら呆然と、マウンド上で投球をしている投手を見つめるしかなかった。

ふと、自身の右手のすぐ近く、やや低い位置からプラスチックの筒同士を打ち付けるようなリズムの良い応援が耳に飛び込んだ。恐らく、子供がそうしているのだろう。そして、これが誰なのか、私は気づいてしまった。

見るべきではない──私の頭の中は冷静な混乱の中、確かに警告を繰り返していた。だがしかし、私の首は右手の方で応援している子供の方に目を向けた。

それに気づいたのか、子供は、彼女は私の方を向いて。


イメージ解析SCP-2272-IMG███:
日付: 20██年8月1日
場所: ベースボールスタジアムのスポーツイベント (確実性100%)
種類: フルカラーの写真
対象:
確実性95%で焦点の合った人物は笑顔です。その右手隣は席が空いています。

補遺: ████博士はこの事案における自身への記憶処理を希望しています。要望は現在、協議中です。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


↑以上、下書き 以下、雑書き↓


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