アイテム番号: SCP-1074-JP
オブジェクトクラス:Euclid Neutralized
特別収容プロトコル: 生物収容チャンバーに収容します。戦争等の武力衝突を忌避する職員は当オブジェクトに接触してはなりません。SCP-1074-JPの性質上SCP-1074-JPを用いた実験がSCP-1074-JPの損傷につながる恐れがあり、かつ、SCP-1074-JPの性質の理解が進んだため、2013年3月9日以降はSCP-1074-JPを用いた実験を禁止します現在SCP-1074-JPは異常性を失い、標準的な飼育を受けています。
説明: SCP-1074-JPは体長70㎝、翼開長170㎝、翼が灰褐色のクマタカ(Nisaetus nipalensis)です。対象は戦争等の武力衝突を忌避する人物が半径1.3mに存在すると、その人物に向かって体当たりを試みます。その試みはSCP-1074-JPの衝突部位の複雑骨折という形で終了します。SCP-1074-JPは2013年█月█日、徳島県板野郡藍住町で行われた世界平和啓発イベント█████で発見されました。この時、12体のSCP-1074-JPがイベント参加者に向けて「非国民め」と発言しながら体当たりを行いました。SCP-1074-JPがなぜ発声できるかは不明です。この時、11体のSCP-1074-JPが死亡し、現在収容されているのは残った1体です。また、対象に遭遇した人物には記憶処理を行いました。2013/6/20、SCP-1074-JPの収容違反が発生しました。(事案13620参照)このとき、武力衝突を忌避している███博士とSCP-1074-JPが接触したにもかかわらず、SCP-1074-JPは███博士への攻撃を行いませんでした。このことからSCP-1074-JPの異常性は喪失したと考えられ、Neutralizedに認定されました。
実験記録1074-JP-1 - 日付2013/█/█
対象: 複数の平和団体に所属していたDクラス職員(武力衝突を忌避していることを確認済み)
実施方法: 試験室で対面させる。SCP-1074-JPが攻撃の兆候を見せるとシャッターにより隔離する。
結果: SCP-1074-JPは攻撃の兆候を見せたが、隔離すると攻撃を中止した。
分析: 姿が見えなくなると攻撃をやめるようだ。
実験記録1074-JP-2 - 日付2013/█/█
対象: 一般的なDクラス職員(武力衝突を忌避していないことを確認済み)
実施方法: 試験室で対面させる。SCP-1074-JPが攻撃の兆候を見せるとシャッターにより隔離する。
結果: 攻撃は行われなかった。
分析: 武力衝突を忌避しない者には攻撃しないようだ。
実験記録1074-JP-3 - 日付2013/█/█
対象:一般的なDクラス職員(武力衝突を忌避していることを確認済み)
実施方法: 試験室で対面させる。SCP-1074-JPが攻撃の兆候を見せるとシャッターにより隔離する。
結果: SCP-1074-JPは攻撃の兆候を見せたが、隔離すると攻撃を中止した。
分析: 思っているだけでも攻撃対象になるようだ。
実験記録1074-JP-4 - 日付2013/█/█
対象: 複数の平和啓発団体に所属していたDクラス職員(武力衝突を忌避していないことを確認済み)
実施方法: 試験室で対面させる。SCP-1074-JPが攻撃の兆候を見せるとシャッターにより隔離する。
結果: SCP-1074-JPは攻撃を行わなかった。
分析: 心が伴っていなければ平和啓発行動していても攻撃されないようだ。
実験記録1074-JP-5 - 日付2013/█/█
対象: 一般的なDクラス職員(20██年に国連で決議された[編集済]への経済制裁に否定的であると確認済み)
実施方法: 試験室で対面させる。対象が攻撃の兆候を見せるとシャッターにより隔離する。
結果: 対象は攻撃を行わなかった。
分析: 軍事力以外での攻撃は武力攻撃に含まないようだ。
2015/6/23、以下の文書が不明な差出人から財団に郵送されました。
この鳥のように過激な思想をもっていて他者を攻撃する連中は、敵を嫌っているが敵がいないと成立しないものだ。なぜなら、敵を嫌っていることが、あるいは敵そのものが彼らのアイデンティティだからだ。