多聞のサンドボックス
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発見時のSCP-XXX-JP

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の低危険度生物収容室に収容されています。SCP-XXX-JPの転倒による破損を防ぐため、床の仕上げを特殊発砲シートを用いた二重張りとしてください。SCP-XXX-JPがデータにない行動をした場合、担当研究者の██博士に即座に連絡してください。

説明: SCP-XXX-JP個体は一般的に販売されている「ビニール傘」と呼ばれる物体の先端に、22.5㎝のスニーカーと呼ばれる靴が付着しています。この靴と傘本体は完全に癒着していますが、SCP-XXX-JP自身の意思で自由に脱着できます。

SCP-XXX-JPは32日毎に先端の靴を新品の物に取り替えます。この際、22.5㎝のスニーカーを好みますが、サイズや形状が好みの物でない場合は最大で57日までは同一の靴を履き続けるようです。

また、履き替えを行えないまま57日を過ぎるとSCP-XXX-JPは収容房内に27~74本の傘を転移させます。 SCP-XXX-JPは転移させてきた傘を用いて鳥の巣状の物体を作成します。作成した「巣」を使用してSCP-XXX-JPは休眠状態に入ります。3か月~6か月の休眠状態状態が終わるとSCP-XXX-JPは全体が新品の状態に変化します。この変化の過程を撮影する試みは「巣」に遮られこれまで成功していません。「巣」に用いられた傘は休眠状態が終了すると同時に消失します。また、「巣」に用いられた傘にGPS付きの発信機を付けて消失後の位置を調査する試みはこれまで成功していません。

SCP-XXX-JPは尺取り虫の様に靴底を波打たせることでおよそ2㎞/hで歩行することが可能です。ハイヒールや下駄などを与えた場合は、片足で飛び跳ねるように移動しますが多くの場合転んで一部の破損を起こすため推奨されません。SCP-XXX-JPは学習能力を持っているようです。底部が平らでない靴の受け取りを拒否するようになりました。
SCP-XXX-JPは簡単な言葉を理解することが可能です。また、SCP-XXX-JPは足踏みによって大まかな自分の意思を伝えることが可能です。知能レベルは3歳から5歳の幼児程度と推測されています。

SCP-XXX-JPは██県██市の小学校に通う児童らの「夏休み中の校舎内に一人でに飛び跳ねる傘が出る」「その傘は小学校のプールで溺れた生徒の傘だ」等の噂を財団のエージェントが調査している際に発見し収容されました。収容の際、逃げようとしてSCP-XXX-JPが転倒し一部が破損しました。収容後に収容房内に██本の傘が出現し、その傘を使用して巣状の物を作成し休眠状態に入ったことで、傘を転移させる事と休眠状態になる事で破損した箇所の修復を行う事が確認されました。

SCP-XXX-JPは雨天時に傘の部分を何度も開け閉めしながら、通常傘を用いるような形状にになろうと全体をひっくり返す様に行動します。これまでにSCP-XXX-JPは、この行動により█回の破損を起こしている為、雨天時はSCP-XXX-JPの行動に注意してください。この特異性によりサイト職員、実験担当の██博士の傘7本を含む████本の傘がSCP-XXX-JPの「巣」に使用され消失しています。

補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]