アイテム番号:scp-6095
オブジェクトクラス:Euclid🟠
特別収容プロトコル:scp:6095は財団施設の縦7m、横7m、高さ5mの何もない部屋に収容されている。
監視人数:0
オブジェクトモデル:scp-6095は自我を持った高さ10cmほどの決して外れないコルクで栓された瓶である。コルクを含め、外部の干渉からはほぼ影響は受けない。10から15歳程度の精神年齢で、温厚な性格で、経歴上全く敵対性を示していない。
遭遇と収容:財団職員であるアンダーソン氏が自宅の机の上でscp-6095が活動しているのを発見。財団側に通報し、機動部隊を要請。なんの被害も及ぼさずに無事に収容。収容時、機動部隊員のトーマスがポリマー性の袋に入れて一時収容した。財団施設に到着後、アンダーソン氏によって縦7m、横7m、高さ5mの何もない部屋に[削除済み]された。収容後の観察によると、収容施設に何の仕掛けも施していないのにも関わらず、パネルのようなものが壁に出現したり、scp-6095の周辺に木や自動車などが出現した。
実験1:アイテム番号D-66237をscp-6095を収容している部屋へ投入。すると、scp-6095は人型の物体scp-6095-1を出現させ、その物体の頭頂部へと移動した。その後、D-66237と意思疎通を試み、人間語を発した。D-66237によると、scp-6095-1は男の子のように見えたと話している。また、実験終了後のD-66237の手には、純金のネックレスが握られていた。監視カメラと録音の結果からscp-6095はD-66237の一番欲しがっていたものを出現させていたことがわかった。
実験2:scp-6095を圧力機にかけ、耐久実験を行った。対象に362kgの圧力をかけた結果、ガラスの割れる音が鳴りscp-6095は破裂。圧力機を元に戻すと、割れたはずのscp6095や、scp6095の破片などは消滅していた。
収容施設に戻るとscp6095は元の姿で部屋の真ん中に位置していた。
実験3:[削除済み]
実験4:[削除済み]
実験5:アイテム番号D-47514をscp-6095を収容している部屋へ投入。実験1の記録と同じくscp6095はscp6095-1を生成し、D-47514と意思疎通を試みた。録音記録によると、D-47514はscp6095に対し対戦車用ロケットランチャーを要求しており、これに対しscp6095は要求を拒否。代わりに著者不明の道徳の本一冊をD-47514に付与。本の材質は表面が牛革製で模造紙を使用した厚さ3.5cmの一般的なものであった。実験後、録音記録媒体にscp6095が記録したと思われる録音記録が発見された。そこには、「彼は危険だ」と記されていた。
実験6:[削除済み]
実験7:アンダーソン氏による会談実験-アンダーソン氏がscp-6095の収容施設に入室。scp6095-1と会話を開始。
質問一:あなたの経歴について聞きたい。
scp6095の答え:僕は、1962年に誕生しました。ある教会の神父の持ち物であり、純水を入れる容器として使われていました。神父は、僕にとって父親のような存在でありました。1995年、神父は[削除済み]ました。居場所を失った僕はアンダーソン氏の新居となる家へ移動して、収容されるまでそこでずっと活動していました。
質問2:あなたは人類に対し何か言いたい事はありますか?
scp6095の答え:あなたたちは素晴らしく、そして恐ろしい存在であると思います。
質問3:私に[削除済み]をくれないか。
scp6095の答え:忘れてください。
実験終了後、アンダーソン氏の実験中の記憶は消滅していた。血液検査の結果、アンダーソン氏にはAクラス記憶処理用に使われる薬物が検出された。おそらく、scp6095によるものだと推測される。
実験8:scp6095を収容している部屋へ燃料切れの標準的な自動車一台を投入。10分後、自動車の燃料タンクを確認すると満タンになっていた。
実験9:最大記憶容量に達するほど記録されたUSBメモリー一個をscp6095を収容している部屋へ投入。結果、何の変化も表さず実験は終了。
実験10:[削除済み]
実験11:scp6095を輸送容器が空の天然ガス輸送用タンカー一隻に設置。結果、輸送容器いっぱいに液化天然ガスが生成された。
実験12:scp6095をサハラ砂漠の一部地域に設置。結果、scp6095の半径1mに栄養分と水分を多く含んだ土と、多年草の芝生が生成された。
実験13:重要機密事項によるため未記載。
実験14:scp-6095を縦15m、横17mの土地に設置。scp-6095は職員達の意図がわからなかったらしく、「何をすればいいのですか?」と質問。職員達は、「建物を建ててほしい」と要求。結果、免震性の4階建ての小ビルが生成された。外壁は標準的なコンクリート製の壁に耐腐食塗装を施したもので、内装は質素なものだった。一回はエントランスになっており、エレベーターと階段が備え付けられ、部屋の四隅に観葉植物の入った植木鉢が置かれていた。2階、3階はワークスペースのような部屋になっており、デスクやパソコンが置かれており、部屋の一角にはウォーターサーバーがあった。4階は倉庫になっており、部屋は空になっていた。実験結果からscp-6095を建設
実験記録によるscp6095の性質:scp6095は宇宙のあらゆる物質や構造物を生成することができるが、殺傷能力のあるものや使い方を誤ると莫大な被害が出るようなものは生成しない。また、生命を持った物体には直接干渉することはない。scp6095を物理的に破壊または消滅させることは現状不可能で、いかなる破壊手段を用いても必ず元の姿で収容施設に戻ることが確認されている。
収容違反履歴: 事例1:財団職員一名が、興味本位で収容施設へ入室。scp-6095に対し、「銃をくれ」と要求。これに対し、scp-6095はグロック34を生成。職員が引き金を引くと、発砲音とともに銃口からPOWと書かれた小さな旗が出現。銃自体に弾丸の発砲能力はなく、弾倉も存在していなかった。関わった職員はAクラス記憶処理によって処分された。
事例2:財団職員による実験中の事故。カナダのとあるダムで破壊実験を行っていたところ(高所から落とし重力破裂させる実験)scp-6095を吊るしていた物資運搬車のワイヤーが切れ、空の貯水池にscp-6095が落下。scp-6095は破壊されなかったが、落下と同時に貯水池に淡水が満たされた。実験中ではダムは壊れており、淡水が満たされた直後ダムは決壊。瓦礫によりscp-6095は破壊された。scp-6095は実験施設に帰還しており、実験現場では下流市域に莫大な被害をもたらした。実験の指揮をとっていた財団職員は責任を取って辞任。
実験プロトコル:scp6095を用いた更なる実験を検討中。