ノイエ・sugoitakaiBILLのサンドボックス
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPによる死者はカバーストーリー『轢き逃げ殺人事件』を通して通常の交通事故の死者と扱われるように誘導してください。その際被害者の遺体にSCP-XXX-JPに関連する物証があった場合には回収してください。SCP-XXX-JPの出現範囲においてはSCP-XXX-JPによる死者を減少させるため、企業・学校等におけるカウンセリングの強化、歩道橋の建設を進めてください。

説明: SCP-XXX-JPは、黒色のメーカー不詳のセダン型乗用車の外見をした実体です。SCP-XXX-JP内部の様子はSCP-XXX-JPの窓がミラーガラスと思しき、透明度が著しく低い素材で作られているため視認できません。SCP-XXX-JPには通常の自動車同様ナンバープレートが取り付けられていますが、通常のナンバープレートとは異なり白地に「La Muerte」と書かれているだけであり、所有者等の特定には役立ちません。

現在SCP-XXX-JPは東京都██区、██県███市および██郡██町、███県██市、茨城県██市などで出現が確認されており、また確証はないもののSCP-XXX-JPによると思われる轢き逃げ事件が███県██市、██県██郡███町などでも発生しています。詳細はファイル:『SCP-XXX-JPによる死亡事故一覧』を参照してください。

出現の間隔は不定期であり、現時点では最短で22時間、最長で11ヶ月19日が確認されています。いずれの出現例でも出現した時間帯は日没後であり、またSCP-XXX-JPによる事件の現場は交通量が比較的少ない道路である場合が多い事は特筆すべきです。しかしながら、幹線道路などでの事件も発生しており、そのため目撃証言や監視カメラの映像等からSCP-XXX-JPの外見等のデータを入手する事に成功しました。

SCP-XXX-JPは時折道路上に出現し、横断歩道等を横切る人物(以下『被害者』とする)に接触し殺害します。接触時の時速は最低でもおよそ時速80km、最高で時速███kmを記録しており、またブレーキ痕等も確認されないため、被害者の殺害が目的で接触していると見られています。SCP-XXX-JPの異常性のひとつとして、接触時のSCP-XXX-JPの物理法則を無視した加速が挙げられます。例として、インシデント-XXX-PSEにおいては目撃者がSCP-XXX-JPを最初に目撃した時は推定時速20km程であったのが、数秒後には推定時速90kmにまで加速しました。

現時点ではSCP-XXX-JPの被害者には共通点が発見されています。SCP-XXX-JPは何らかの手段によってこれを察知し、標的としていると考えられています。共通点は以下のとおりです。

  • つい最近公私問わず何らかの大きな失敗をしている
  • その失敗により希死念慮を軽重問わず抱いている

SCP-XXX-JPにより殺害された被害者は死後、周囲から死亡した事を惜しまれます。被害者の死による損失1や将来性を惜しむのみならず、生前の業績を賞賛するもの、被害者を殺害した「犯人」への憎悪などが見られます。これらは一般的な反応ではあるものの、その程度は異常なまでに過剰なものになる事が判明しています。以下、この異常なまでの反応を現象XXX-JPとします。また、現象-XXX-JPの後も周囲の人物の認識においては被害者に対しては肯定的なもののみが残り、その失敗とそれによる損害などは記憶されているものの悪感情はほとんど無い事が確認されています。

SCP-XXX-JP被害者一覧(一部抜粋)

被害者 死亡直前の動向 現象XXX-JP
30代男性、会社員 死亡する██日前に仕事上で失敗し、勤務先に████万円の損害を与えた。それが原因で周囲に「死にたい」と漏らしており、また精神病院への通院もしていた。 葬儀には勤務していた会社の社員███人全員が参加。その後会社主催の「お別れの会」が開かれ、代表取締役社長が被害者の人格および生前の業績を称えるスピーチを行った。また会社の所有する施設の1つの名称が被害者を記念する名称に改称された。
40代女性、会社員 死亡する██日前に勤務先の顧客の個人情報が含まれたUSBメモリを紛失した。この事により厳しく叱責されており、また死亡する█日前には直属の上司に辞表を提出していた。さらに█日前にはロープと脚立を購入しており、自殺する意志があった可能性がある。 社内規定で定められた条件には合致していないにも関わらず、臨時取締役会において全会一致で特例として認められ社葬が行われた。また社葬においては代表取締役社長により被害者の生前の業績を称え、かつ「犯人」に対する強い敵意を示すスピーチが行われた。全文はファイル:「SCP-XXX-JP被害者-███関連記録」を参照のこと。
40代男性、トラック運転手 死亡する██日前に交通事故を起こし、勤務する会社と被害者の間で示談交渉中であった。また事故により免許を剥奪され、周囲に「この先どうすればいいかわからない、いっそ死んでしまいたい」という旨の主張をしていた。 SCP-XXX-JPによる殺害後█日で示談交渉は通常よりも遥かに会社側に有利な形でまとまった。理由としては「運転手が気の毒であったから」というものであった。また、葬儀には勤務先のみならず同業他社の社員も多数参列した。
11歳男児、小学生 1学期で非常に低い成績を取得した事により、両親から非常に強く叱責されていた。8月中旬には自宅から行方をくらましており、失踪先だった茨城県██市2でSCP-XXX-JPにより殺害される。 当該男児の通っていた小学校では1日がかりで慰霊行事が行われた。また、当該男児の両親は轢き逃げ等交通事件の厳罰化を求める市民団体を組織、20██年現在も代表として活動している。
20代男性、財団職員 殺害の██日前、SCP-███-JPの特別収容プロトコルにおいて[編集済](過失)、幸い犠牲者は出なかったものの、サイト-81██の[編集済]棟が半壊、██億円の損害が出た。このことにより停職処分とされていた。またこの間カウンセリングを█回受けていた事が判明している。 現在調査中。20██/██/██追記: 同僚らの間で「処分は少し重すぎたのではないか」「善良な人物だったのに」などの意見が交わされている事が判明。これらは現象XXX-JPであると断定された。

補遺: SCP-XXX-JPの被害者のうち███人中██人の遺体から、以下の文章が書かれたメッセージカードが発見されました。内容およびカードの材質等が一致している事などから、このカードはSCP-XXX-JPに深く関係するものであると考えられています。

この先疎まれ、転落していくであろう貴方をせめて綺麗な思い出に -La Muerte

「La Muerte」を名乗る個人ないし集団については目下調査中です。我々は絶対に彼らを許しませんし、逃しません。罪にふさわしい罰を与えます。