SCP 記事案
ためしにつくった。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは非物理的な性質上、確実な収容は不可能です。したがってSCP-XXX-JP事象が発生した場合の迅速な対応に重きを置く必要があります。
SCP-XXX-JPが発生した場合、自首したSCP-XXX-JP-2が連行された留置場へ弁護士に扮したエージェントが12時間以内に向かい、接見を行って下さい。その際指定の薬品投与を行いSCP-XXX-JP-2を昏睡状態に陥らせ、医療施設へ緊急搬送させます。このとき搬送先の医療施設を財団傘下の施設にし、警察の影響が可能な限り届かないように調整します。その後SCP-XXX-JP-2が殺害したと見られる被害者の遺体が他県にて発見されたため、管轄を変更する旨を該当地域の警察に伝えSCP-XXX-JP-2の身柄引き渡しを請求するカバーストーリー「身柄引き渡し」を行ってください。
発展途上国はじめ警察組織が未整備である地域でSCP-XXX-JPが発生した場合、該当地域を国土とする国家に働きかけSCP-XXX-JP-2を確保してください。
説明: SCP-XXX-JPは、自身が自身の親族または友人を殺害したという妄想に囚われ、直近の警察組織に自首するという一連の流れを表した事象です。自分は親族または友人を殺害したという妄想に囚われた人物をSCP-XXX-JP-2と指定し、SCP-XXX-JP-2が殺害したと主張する被害者をSCP-XXX-JP-1とします。SCP-XXX-1、SCP-XXX-2になり得る人物の共通点は現在までに判明していません。
SCP-XXX-JP-1という人物は戸籍などの公文書にもその記載は無く、人々の記憶にもそのような人物がいたという事実はありません。以上のことからSCP-XXX-JP-1は存在しておらず、SCP-XXX-JP-2の中の架空の人物だということが判明しています。
SCP-XXX-JP-2はSCP-XXX-JP-1を殺害したときの状況を詳細に説明することが可能です。その殺害方法は客観的に見ても矛盾のない方法であり、論理的に筋の通ったものだと判断できます。SCP-XXX-JP-2がSCP-XXX-JP-1を殺害した理由として、SCP-XXX-JP-1が重度の苦痛を訴え、最終的には自身を殺してほしいと懇願したためやむを得ず殺害したと証言します。またすべてのSCP-XXX-JP-2が上記の証言をすることが判明しています。
SCP-XXX-JP-2の症状は統合失調症の症状と類似しているため、今後研究が進捗し異常性がないと判断された場合はNeutralizedクラスへと再分類されます。それまでは特別収容プロトコルに従い、厳密に対処してください。
以下の文書を参照するにはレベル4以上またはそれに準ずるセキュリティクリアランスが必要です。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe Keter
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは非物理的な性質上、確実な収容は不可能です。したがってSCP-XXX-JP事象が発生してした場合の迅速な対応に重きを置く必要があります。
SCP-XXX-JPが発生した場合、自首したSCP-XXX-JP-2が連行された留置場へ弁護士に扮したエージェントが12時間以内に向かい、接見を行って下さい。その際指定の薬品投与を行いSCP-XXX-JP-2を昏睡状態に陥らせ、医療施設へ緊急搬送させます。このとき搬送先の医療施設を財団傘下の施設にし、警察の影響が可能な限り届かないように調整します。その後SCP-XXX-JP-2が殺害したと見られる被害者の遺体が他県にて発見されたため、管轄を変更する旨を該当地域の警察に伝えSCP-XXX-JP-2の身柄引き渡しを請求するカバーストーリー「身柄引き渡し」を行ってください。
発展途上国はじめ警察組織が未整備である地域でSCP-XXX-JPが発生した場合、該当地域を国土とする国家に働きかけSCP-XXX-JP-2を確保してください。
説明: SCP-XXX-JPは、自身が自身の親族または友人を殺害したという妄想に囚われ、直近の警察組織に自首するという一連の流れを表した事象です。自分は親族または友人を殺害したという妄想に囚われた人物をSCP-XXX-JP-2と指定し、SCP-XXX-JP-2が殺害したと主張する被害者をSCP-XXX-JP-1とします。SCP-XXX-JP-1、SCP-XXX-JP-2になり得る人物の共通点は現在までに判明していません。SCP-XXX-JPは、自身が自身の親族または友人を殺害したという事実に基づき、直近の警察組織に自首するという一連の流れを表した事象です。親族または友人を殺害した人物をSCP-XXX-JP-2と指定し、SCP-XXX-JP-2が殺害した人物をSCP-XXX-JP-1とします。SCP-XXX-1になり得る人物の共通点として、自身と直系3世代の先祖が過去に投与された記憶処理剤の種類とその量が関係しています。
SCP-XXX-1になり得る条件として、1.過去に一度でも化合物Y-909をベースに据えたクラス-█、クラス-E、クラス-XX、クラス-███、フォスター-クラス実験的化合物、[編集済]化合物記憶処理剤を投与された経験があること、2.直系3世代の先祖にあたる人物の誰かがクラスH記憶処理薬改良型である[編集済]記憶処理剤、または前世代型記憶処理剤である█-Q薬を投与された経験があること。上記の条件が揃った場合、78%の確立でSCP-XXX-JP-1となります。またSCP-XXX-JP-2となり得る人物はSCP-XXX-1と良好な関係を築く人物ならば誰でもなり得ることが可能です。
SCP-XXX-JP-1という人物は戸籍などの公文書にもその記載は無く、人々の記憶にもそのような人物がいたという事実はありません。以上のことからSCP-XXX-JP-1は存在しておらず、SCP-XXX-JP-2の中の架空の人物だということが判明しています。SCP-XXX-JP-1は実在する人物ではないかと仮定されます。しかしSCP-XXX-JP-1に殺害された場合、その瞬間からSCP-XXX-JP-1が存在していたという痕跡がすべて消えてしまうために存在しない人物と認識されるものと推測されます。上記の仮定は█████博士が化合物Y-909のアミノ酸配列に見られる[削減済]と████████の数値が███████████の法則に逆らっていると気づき、その数値に████を加味し計算した場合の解が現実改変能力の原理である[削減済]が[削減済]に変化しており[削減済]の兆候を発見したことで導き出しました。SCP-XXX-JP-2がSCP-XXX-JP-1を殺害した時点でSCP-XXX-JP-2が存在したという痕跡が抹消してしまうため確認できませんが、█████博士の提唱するSCP-XXX-JP-1は実在していたとする理論は信憑性があると考えられます。
SCP-XXX-JP-2はSCP-XXX-JP-1を殺害したときの状況を詳細に説明することが可能です。このことから、SCP-XXX-JP-2は唯一SCP-XXX-JP-1が存在していたことを記憶している人物であると考えられ、これは[削減済]の影響が関係していると推測できます。したがってSCP-XXX-JP-1の殺害方法は客観的に見ても矛盾のない方法であることは、SCP-XXX-JP-1は実在していたとする理論を鑑みた場合論理的に筋の通ったものだと判断できます。SCP-XXX-JP-2がSCP-XXX-JP-1を殺害した理由として、SCP-XXX-JP-1が重度の苦痛を訴え、最終的には自身を殺してほしいと懇願したためやむを得ず殺害したと証言します。SCP-XXX-JP-1が重度の苦痛を訴える原因は不明です。またすべてのSCP-XXX-JP-2が上記の証言をすることが判明しています。
SCP-XXX-JP-2の症状は統合失調症の症状と類似しているため、今後研究が進捗し異常性がないと判断された場合はExplainedクラスへと再分類されます。それまでは特別収容プロトコルに従い、厳密に対処してください。SCP-XXX-JPについての研究は継続して行っていかなければなりません。SCP-XXX-JP-1になり得る人物は、世界人口の約█5%と試算されます。その数値になる理由として19█0年代から利用されていた記憶処理剤である█-Q薬が挙げられ、インシデント[編集済]を初めとした多くの場面にて一般人に投与されました。これにより現在約[編集済]人がSCP-XXX-JP-1になり得る条件2を満たしている状況です。一方の条件1を満たしている人数も[編集済]人規模で存在していると予測されています。そのためSCP-XXX-JPの研究は優先して進めなければなりません。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXはサイト-81██の高セキュリティロッカーに収容されます。24時間に1度専用読み取装置でSCP-XXXの記載内容が変化していないか確認します。表記内容が変化していた場合、直ちに財団日本支部総指令室へ報告されます。
SCP-XXXの閲覧・実験を行う者は2人以上のO5または日本支部理事会メンバーの許可を与えられた人物に限られます。閲覧・実験を行う場所はサイト-81██の第13実験室か第14実験室に限られ必要に応じてその後A~Cのいずれかの記憶処理を行います。
オブジェクトを実験・閲覧する場合、その人物が閲覧できるページは指定されます。閲覧ページ指定はO5、各支部理事会メンバーにも適用されます
説明: SCP-XXXは寸法25cm×16cmで黒色の表紙が特徴の書籍です。表紙に題名は記されていません。総ページ数は2021年現在532ページであり、その内訳は口絵と奥付(共に白紙)2ページ、目次15ページ、索引5ページ、残りのページはオブジェクト特有の文章が記されているメインページとなっています。
オブジェクトは年数経過による劣化の兆候が見られません。オブジェクトのサンプル採集、ベータ線の検出は、紙の表面を覆う█.██nmの[編集済]原子と[削除済]原子で構成された超薄膜により阻まれ現時点では成功していません。そのため加速器質量分析法やベータ線計測法を用いた年代特定の試みは成功していません。オブジェクトの重量、目視等で推測する限りでは一般的な書籍と異なる特徴は持っていません。
オブジェクトは自身に加筆を加えようとするなどの外部からのアクションに抵抗します。現在までに確認されたオブジェクトによる抵抗は、メインページを含めた自身への加筆修正、切断機を仕様したページの切り取り、湿気・高温等による紙の劣化です。上記の試みはいずれも失敗しました。
CSP-XXXの最も特出すべき点はメインページに記されている文章の内容です。文章はこれまでに世界が直面したk-クラスシナリオとその詳細内容が年代順に整理され、読者の最も親しむ言語で表記されたものとなっています。メインページの1ページ目にある書き出しは紀元前████年の日付から始まっており、現在確認されている最も新しい日付は████年█月██日です。
メインページの構成内容は始めに西暦で年月日が表記され、次にk-クラスシナリオに関係するSCPナンバーが示されています。SCP ナンバーの隣に記述されるそのSCPを表すような単語ないし短文はオブジェクトが独自に命名したものなのかは不明です。それ以降はそのk -クラスシナリオが発生するまでの過程と、それが最終的にどのように収束したのかが詳細に記されています。一つのk-クラスシナリオについて表記するために最長で██ページほどのメインページが割かれていますが、反対に最短8行で一つのk-クラスシナリオの表記が完了している箇所も存在しています。
発見当初はSCP - XXXは未来予知か現実改変を行うオブジェクトと仮定されていましたが補意1に見られる特性に加え、後述の考察により上記の仮定は段階的に取り下げられました。オブジェクトの収容時から現在までに測定されたヒューム値は1/1~1/1.03HMに留まっており、この数値を鑑みるにSCP - XXX 自体がk-クラスシナリオを発生させる可能性は著しく低いと判断されました。また、事案1に見られるオブジェクトが自身に行う加筆行為は少なくとも半日以上過去におきた出来事を今現在ページに書き加えるというものであり、未来を予測している可能性は低いと考えられます。
オブジェクトの357ページに表記されているk-クラスシナリオにはその文面を閲覧しただけで認識災害を引き起こす類のSCPが関係していました。しかし研究員がオブジェクトに表記された対象の文面を目にしても認識災害は起きませんでした。このことから、オブジェクトは自身に表記した場合に限り本来異常を引き起こす文面から異常性を取り払う能力がある可能性が指摘されています。
回収ログ: オブジェクトは1899年5月に北海道豊浦町の昆布岳5合目付近にある崩壊した小屋から発見されました。発見者の周辺住民は、小屋から売りに出せる物品を探すため崩壊した小屋を調べて回ったところ、唯一風化を免れていたオブジェクトを██質屋に持ち込みました。██質屋の台帳に”日記帳(舶来品)”として1円で質に入れたことが記載されています。その際、お雇い外国人の護衛として北海道に来ていたエージェント・█████がオブジェクトを回収し財団の保護下になりました。
補遺1:不測閲覧記録ログ(イグニス・████博士が個人記録として作成 1903~1905年までのもの)
年月日: 1903/07/03
対象: ████博士
クリアランス: 2相当
露見情報: 機密事項である暫定オブジェクトクラス分類の露見
対処方法: 終了措置
イグニス・████博士: まだクリアランス4の職員さえ知り得ない████████クラスの存在をクリアランス2ごときの職員に知られるとは。彼には申し訳ないがこうするしかなかった。次回の実験からは私がページをめくる役目を果たすことにする。
年月日: 1903/11/25
対象: ██博士
クリアランス: 3
露見情報: SCP - 001 - █の収容位置と活性周期
対処方法: 終了措置
イグニス・████博士: 少し目を離した隙に██博士は無断でオブジェクトのページをめくった。好奇心からそんな馬鹿げたことをしたのだろうが、偶然開いたらページにSCP - 001に関する情報が載っているとは本人も驚いただろう。彼のしたことは自殺行為以外の何でもない。
これ以上望まない終了措置を取らないためにも、オブジェクトの何ページに何が書いてあるのか私が詳細に必要がある。
年月日: 1904/02/13
対象: ██・██████博士
クリアランス: 4相当
露見情報: SCP - 001の各レポートの中でどれがダミーレポートかを特定し得る断片情報
対処方法: 記憶障害誘発剤(α改良型)の使用・クリアランス2段階降格
イグニス・████博士: ダミーレポートと知られてしまえばもはやダミーレポートの意味がない。ついこの間[編集済み]の連中がSCP - 001のレポートが収められている[削除済み]に侵入を試みていたこともあるし、警備を厳重にせねばなるまい。
年月日: 1904/06/25
対象: █████・███博士
クリアランス: 4
露見情報: O5 - █の個人名義の預金口座残高
対処方法: [編集済み]
イグニス・████博士: まさかO5の預金残高がk-クラスシナリオに関係しているなんて誰が予想できるんだ?
年月日: 1905/01/03
対象: O5-█
セキュリティクリアランス: 5
露見情報: SCP - ███ の持つ特異および[削除済み]に表示される数値の表す意味
対処方法: O5-█がO5-██を呼び二人だけで会談
イグニス・████博士: O5メンバーは個別に機密性が高いオブジェクトを受け持ち監督することがあるらしい。今回O5-█に露見したSCP - ███の情報は相当重要なものなのだろう、13実験室から出ていったO5-█の足音は相当早かったように思う。あの後すぐにO5-██を呼び出して会談したのだろう。
年月日: 1905/01/05
対象: [削除済み]
クリアランス: 無所持
露見情報: [削除済み]
対処方法: 尋問後[削除済み]
イグニス・████博士: 明日からオブジェクトの閲覧可能なページを制限する。また、SCP - XXX を閲覧するための条件を厳しくすることに決定される。このオブジェクト自体は事実を羅列しているに過ぎないかもしれないがその内容だけに危険を孕みすぎている。
年月日: 1905/02/28
対象: —
クリアランス: —
露見情報: —
対処方法: —
イグニス・████博士: このオブジェクトを担当して3年経つが、今やこの世界に降りかかった災厄について私より詳しい者はいないだろう。オブジェクトに書かれた文章を読むと、この世界のどこかに隠れる災厄が常に私たちを狙っていることがわかる。私は研究室でコーヒーを飲みながら報告書を仕上げられるこの瞬間が奇跡に思える。
私は思い違いをしていた。地球が宇宙の塵だった頃から今現在まで時間は常に流れていると思っていた。目で見たもの、耳で聞いた音、手で触った感覚、すべて当たり前のものだと思っていた。しかし違った。世界は比較的簡単に壊れ、そして塗り替えられている。

活性化状態のSCP-XXX-JP
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXは布で包み、アタッシュケースに納められた状態でサイト-81██の高セキュリティロッカーに収容されています。
SCP-XXXを使用する場合はレベル3以上の職員の許可を得て、かつ使用計画書をSCP-XXX 研究主任である佐藤巴博士に提出後、承認を得るようにしてください。
説明: SCP-XXX は長さ約10センチ重量約0.7キロの鳥の形状を模したガラス細工です。化学成分分析を行った結果、オブジェクトの構成成分は一般的なガラスと同様に珪酸を主成分としていることが判明しています。
SCP-XXX-JPは自らを包む布から完全に離れると活性化状態へと移行します。この時からオブジェクトはほのかに熱を発したうえで半径5メートル以内に存在する生物全般(以下対象)に精神的な影響を与え始めます。対象に与える精神的影響は主に対象の精神状態を安定させるというものです。
オブジェクトが活性化状態に移行するとオブジェクトの内部にまだら状の模様が浮かび上がります。このまだら模様は時間が経過していくと共に色彩が変化します。
まだら模様の色彩ごとに対象の精神へ与える影響の内容が異なります。色彩の変化順は透明(非活性状態時)から緑、黄、橙、赤、黒となります。非活性状態をLevel0としてLevel5までの各段階を区分しています。各レベル時の状態については"SCP-XXX-JP状態記録"を参照してください。
オブジェクトがLevel5状態になり約60分経過すると自動的にLevel0状態へ移行します。その際オブジェクトを布に包まなければもう一度各段階のサイクルを回そうとすることに留意してください。
以下の文書を参照するにはレベル3以上またはそれに準ずるセキュリティクリアランスが必要です。
Level0(非活性)
布に包まれている状態時
ガラス内部は透明であり一般的なガラス細工と変わらない。
Level1(低活性)
発生時間: 布から取り出されてから約10秒後
外見変化: ガラス内部に緑色のまだらが浮かび上がる
事象: 半径5メートル以内の生物に影響を与えはじめる
対象への影響:
Level1状態のオブジェクトの半径5メートル以内に5分以上留まり続けた場合、対象は瞳孔収縮、血圧や心拍数の下降といった症状が徐々に表れます。Dクラスを用いて実験を行ったところ、対象に表れる身体機能の変化は全て副交感神経が優位になっている際に表れる反応であることが分かっています。上記の状態になった対象はアセチルコリン1の放出量が一時的に増加します。この過程の最中に対象は自分はリラックスしているという旨の感想を口にします。
Level 2(中活性)
発生時間: Level1の状態から約25分経過後
外見変化: ガラス内部のまだら模様が黄色に変化
事象: 半径5メートル以内の生物に影響を与えはじめる
対象への影響:
Level2状態のオブジェクトの半径5メートル以内に5分以上留まり続けた場合、対象のドーパミンやノルアドレナリン、セロトニンといった神経伝達物質の放出量に変化が現れます。放出量の変化が認められる神経伝達物質の詳細なリストは別紙を参照してください。オブジェクトはニューロンの細胞体や神経終末に何らかの影響を及ぼし、神経伝達物質の合成量を調整していると予測されます。
オブジェクトはストレス等により過剰または不足に放出されていた神経伝達物質の方出量を抑制/促進する働きがあり、それにより対象の精神状態を安定させることが可能です。対象は上記の過程の最中に「心地よい」「気分が良い」などの感想を口にします。対象が神経障害を患っている場合に至っては、化学的不均衡2の観点から観察するならばその障害の有効な治療アプローチになっていると考えられます。
Level3(高活性)
発生時間: Level2の状態から約40分後
外見変化: ガラス内部のまだら模様が橙色に変化
事象: 半径5メートル以内の生物に影響を与えはじめる
対象への影響:
Level3状態のオブジェクトは半径5メートル以内に5分以上留まり続ける対象の中に軽度の精神的異常(ミーム汚染/精神影響/認識災害/情報災害など)がある者がいた場合、対象の精神的異常およびその根源を除去する試みを始めます。(以下SCP-XXX-1と指定)オブジェクトがどのようにして対象の持ち得る精神的異常を察知しているのかは不明です。精神的異常がない者(以下非対象)がSCP-XXXの5メートル以内にいた場合、非対象に対してオブジェクトが何か影響を及ぼすことはありません。
オブジェクトがLevel3の状態へ移行し10分程経過するとSCP-XXX-1は激しい頭痛を訴え、オブジェクトの影響外である5メートル先の位置まで無意識に離れようとします。その際SCP-XXX-1の58%が5メートル前後の位置で立ち止まりそのまま待機します。SCP-XXX-1がオブジェクトの影響範囲内に留まろうとする反応はSCP-XXX-1が意図して起こした訳ではなく、無意識のうちに取る行動だということが判明しています。
SCP-XXX-1が激しい頭痛を訴えたままその場に待機し20分経過すると精神的異常およびその根源が取り除かれます。軽度の精神的異常ならばLevel3状態のSCP-XXXの影響を1回から3回程度受けることで改善されます。精神的異常の場合ならば5回から10回程度SCP-XXXの影響を受けることで大方改善されます。
現在までSCP-███、SCP-████、SCP-███-JP、SCP-███-██等のオブジェクトに暴露し精神的異常を付与されたDクラス12名の精神的異常を取り除くことに成功しています。
Level4(最高活性)
発生時間: Level3の状態から約60分後
外見変化: ガラス内部のまだら模様が赤色に変化
事象: 半径5メートル以内の生物に影響を与えはじめる
対象への影響:
Level4状態のオブジェクトは半径5メートル以内に5分以上留まり続ける対象の中に、中度から重度の精神的異常を持ちえる者(以下SCP-XXX-JP-2と指定)がいる場合対象の精神的異常を除去する試みを始めます。オブジェクトがどのようにして上記の試みを行っているのかは不明です。非対象がSCP-XXX-JPの5メートル以内にいた場合、非対象に対してはオブジェクトが何か影響を及ぼすことはありません。
オブジェクトがLevel4の状態へ移行し10分程経過すると、SCP-XXX-JP-2は体調不良を訴えオブジェクトの影響外である5メートル先の位置まで離れようとします。その際SCP-XXX-JP-2の46%が5メートル前後の位置で立ち止まりそのまま待機します。
SCP-XXX-JP-2がその場に待機し20分経過すると精神的異常が多少取り除かれます。約20分の待機中に対象は、痙攣、幻覚、幻聴等の症状が表れますが3日から7日程度で回復します。SCP-XXX-JP-2の精神的異常はLevel4状態のSCP-XXX-JPの影響を██回から███回受けることで大方改善されます。
████/██/██以降SCP-XXX-JP研究主任である佐藤巴博士は自身がインタビュアーとなり、SCP-XXX-2の発言内容を個人記録として残しています。インタビュー内容についてはSCP-XXX-JP-2インタビュー内容記録を参照してください。

Level5状態のSCP-XXX-JP
Level5(限界活性)
発生時間: Level4の状態から約80分後
外見変化: ガラス内部のまだら模様が黒色に変化
事象: 半径5メートル以内の生物に影響を与えはじめる
対象への影響:
Level5状態のオブジェクトは半径5メートル以内に1分以上留まり続ける生物に何らかの精神的影響を与えます。(以下Level 5状態に移行したオブジェクトの影響を受けた存在をSCP-XXX-JP-3と指定)
SCP-XXX-JP-3の多くはオブジェクトの影響を受けると重度の錯乱状態となります。その他にも偏執病、重度鬱、心因性嘔吐症、痙攣、ひきつけ、幻覚、幻聴等の症状が表れることがあります。これらの症状のほとんどは以後回復しません。
████/██/██以降SCP-XXX-JP研究主任である佐藤巴博士は自身がインタビュアーとなり、SCP-XXX-JP-3の発言内容を個人記録として残しています。インタビュー内容についてはSCP-XXX-JP-3インタビュー内容記録を参照してください。
**実験記録XXX **
実験No.2
被験者: D-04068
被験者の状態: インタビューの2日前にSCP-040-JPへ暴露。中度のミーム汚染を受ける。Level4状態のオブジェクトに13分53秒暴露後、興奮状態で叫び出す。
詳細: 興奮状態のD-25068にどうしたのかと質問。D-25068は「ねこはいない」または「いなかった」という旨の発言を30分に渡り繰り返す。D-25068の精神測定結果は正常値へ変化していた。
実験No.8
被験者: D-21047
被験者の状態: インタビューの2日前にSCP-1975-JPへ暴露。重度のミーム汚染を受ける。Level4状態のオブジェクトに12分09秒暴露後、頭痛を訴える。
詳細: D-21047にニホンカワウソの写真を見せそれが何に見えるか質問する。質問にD-21047はラッコと回答。後日再びD-21047をLevel4状態のオブジェクトに暴露させ、上記写真を見せたうえで同様の質問をしたところカワウソと回答。D-21047の精神測定結果は正常値へと変化していた。
実験No.17
被験者: SCP-1318-JP-█
被験者の状態: インタビューの8ヵ月前にSCP-1318-JPへ暴露したと推定。重度のミーム汚染を受ける。SCP-1318-JP-█は水槽の中にいることに留意し実験を行う。Level4状態のオブジェクトに15分38秒暴露後、痙攣の症状が表れる。
詳細: SCP-1318-JP-█が痙攣状態になったためにインタビューを開始できず。症状回復後の3分19秒後、SCP-1318-JP-█は混乱状態に陥る。その際SCP-1318-JP-█は投げかける質問には答えなかった。そのかわり「自分の子どもの頃の夢はピアノ伴奏者あり人魚ではない」という旨のうわ言を繰り返す。SCP-1318-JP-█の精神測定結果は正常値へと変化していたが重度鬱の症状が見受けられた。
以下の文書を参照するにはレベル5またはそれに準ずる特別閲覧資格が必要です。
**実験記録XXX **
インタビュー対象が錯乱状態のため聞き取った内容を編集し直した上で記録。
実験No. [編集済]
被験者: D-25068
被験者の状態: コーカソイド男性。精神的異常はなく、過去に精神的異常を与えるオブジェクトにも割り当てられていたことはない。
症状: Level5状態のオブジェクトに1分13秒暴露後D-25068は錯乱状態になる。
詳細: D-25068にどうしたのかと質問。D-25068は自分の目がおかしくなったと取り乱し、「物の色がおかしく見える」と繰り返し述べ、さらに「照明の明かりが白くない」「空が青くない」という旨の発言を複数回に渡り繰り返す。
D-25068の精神測定結果は正常値を示していたが後に側頭連合野に原因不明の重度損傷が発見された。
2███/█/ █ O-█の管理者権限による追記: 上記実験の結果からLevel5状態のSCP-XXX-JPは化合物ENUI-5を含有する記憶喪失薬の効果を消失させる可能性がある。記憶喪失薬の効果が消失してしまうのは好ましい事態ではない。
実験No. [編集済]
被験者: █████博士
被験者の状態: 日本人男性。[編集済]部門に所属し█5年間財団に勤務。過去に███種類に及ぶオブジェクトの研究に携わり財団に貢献している。精神的異常はないが20██年に実施した検査の結果█████博士の心理抵抗度の値は28と判明しており、これは平均より低い数値である。
症状: Level 5状態のオブジェクトに1分8秒暴露後█████博士は錯乱状態になる。
詳細: █████博士にどうしたのかと質問。█████博士は泣き出し「私は何人ものDクラスや民間人を殺してしまった」「財団は日常的に殺人を行っている」などの発言を繰り返す。後に調査したところ █████博士はオブジェクト███種類の研究の過程でDクラス[編集済み]人、民間人[編集済]人を意図せず喪失させていた。
█████博士の精神測定結果は正常値を示していたが後に前頭葉の前部、中間部、後部の各部位に重度損傷を確認。それに伴い記憶障害をはじめ複数の障害の症状が見られる。
2███/█/ █ O-█の管理者権限による追記: 上記実験の結果からLevel5状態のSCP-XXX-JPはSCP-███-JPの効果を消失させる可能性がある。財団職員の精神衛生を保つため、以後SCP-███-JPを使用する実験に被検体として参加する人員は注意して選別せねばならない。
実験No. [編集済]
被験者: ████博士
被験者の状態: モンゴロイド女性。[編集済み]部門に所属し12年間財団に勤務しオブジェクト収容方法の確立、収容違反の対応策研究に携わり財団に貢献している。精神的異常はない。
症状: Level5状態のオブジェクトに1分2秒暴露後████博士は錯乱状態になる。
詳細: ████博士にどうしたのかと質問。████博士は笑いだし「私は████ではなかった」「私は████、であり██████という████の██████ではなかった!だから世界の皆は█████████から取った████████████で勘違いをして████████████と████████、████!██?████████!████████。どうして?私はただ████████████████████████████神よ、████████、████████」
この時点でインタビューはO-█により打ち切られた。
████博士の精神測定結果は[編集済み]。
2███/██/ █ O-█の管理者権限による追記: 思い違いであってほしいがこのオブジェクトはY-909を含めた現存するほぼすべての記憶処理薬の効果を消失させる可能性がある。
実験No. [データ破損]
被験者: [データ破損]
被験者の状態: [データ破損]
症状: [データ破損]
詳細: 思い出してはいけないこと。思い出すと破滅してしまうこと。そういったものには封をしておかねばらならない。ありのままがいいという常識はこの世界には通用しないのだから。Level5状態のSCP-XXX-JPを使用した実験は無期限に中止されます。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは人型収容室にSCP-XXX-JP-A、SCP-XXX-JP-B各個体をそれぞれ個別に収容します。
SCP-XXX-JP-A、Bは食事、睡眠、排泄を必要としませんが、週に一度行う収容室の清掃はロボットではなくDクラスを用いて行うようにしてください。
説明: SCP-XXX-JPは特定の条件下で周囲に異常な現象を発生させる二つの人型個体で、SCP-XXX-JP-A、Bは両個体共に20歳前後に見えるコーカソイド女性です。両個体の身体特徴はそれぞれ差異があり、SCP-XXX-JP-Aは身長172cm、体重57kgで多少浅黒い肌、SCP-XXX-JP-Bは身長170cm、体重56kgで日に焼けていない白い肌をしています。
SCP-XXX-JP-A、Bは自身に向かって120日以上生身の人間から声をかけられない場合活性化状態となり、自身を中心とした10メートル範囲内に存在する一物質に対して影響を与えます。SCP-XXX-JP-Aが周囲に与える影響は10メートル範囲内の物質を数十秒かけて原子にまで崩壊させるというもの、SCP-XXX-JP-Bが周囲に与える影響は10メートル範囲内に存在する生物の知能レベルを急激に低下させ、最終的に人間でいう2歳程度の知能にまで後退させるというものです。
SCP-XXX-JP-A、Bの活性化状態を解除するには生身の人間がSCP-XXX-JP-A、Bに対して声をかける必要があります。声をかけた場合、SCP-XXX-JP-A、Bは瞬時に活性化状態を解除します。
tale 案
ためしにつくった。
飢える人々には施しを分け与えるべきだ。なにせ彼らは隣人なのだから。
【財団フロント企業】
個人的にこういうフロント企業ないかな?という業種のものを作っています。
LSキャピタル株式会社
高度管理医療機器製造
LSCAPITAL Co., Ltd.
specially controlled medical devices Production

LSキャピタル株式会社(エルエスキャピタル)
は神奈川県厚木市に本社を置く医療器具の製造、販売を行う企業です。
高度管理医療機器のなかの(クラスⅢ・Ⅳ)第一種医療機器を主軸に各種分析機器も製造、販売しています。
種類 株式会社
市場情報 東証1部 XXXX 1998年5月12日上場
本社所在地 神奈川県厚木市██████番地
設立 1982年(昭和57年)7月19日
業種 精密機器
法人番号 XXXXXXXXXXXXX
事業内容 1. 医療機器、臨床検査器具、各種分析機器の製造販売
2. 医療ガスの製造販売
代表者 箕島治明(代表取締役社長)
資本金 3403億861万
発行済株式総数 [編集済]
売上高 7408億8324万円
従業員数 連結 :15,509名
単体 :2,138名
決算期 3月31日
主要株主 [編集済]
主要子会社 国内外158会社
留書: LSキャピタル株式会社が製造、販売する医療機器、臨床検査器具、各種分析機器は財団がオブジェクトを正しく収容するためには必要不可欠です。財団に対しては上記の製品を常に定価の7割程度の価格で卸しています。