アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: -Safe- Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは小型発信機を取り付けた状態でサイト-8107の低脅威物品保管ロッカーに収容されます。SCP-XXXX-JPを使った試験は、申請書を提出し、セキュリティクリアランスレベル4以上の職員5人からの承認を得た時のみ認められます。現在認められていません。
説明: SCP-XXXX-JPは顔や四肢、尻尾に見える模様が描かれた石です。これらの模様は小型のネズミのように見える報告されています。SCP-XXXX-JPの異常性は自身を掌握した人間(以下、対象者と呼称)が外傷を負う際、対象者を伴って現在位置から消失し、同時に対象者の安全が確保出来る場所に出現するというものです。この移動は瞬間的であり、高速度撮影での過程を記録する試みは全て失敗しています。以下の記録は試験記録-XXXX-JP群の抜粋です。
試験記録-XXXX-JP-1
対象: D-2357・D-1001
内容: SCP-XXXX-JPを掌握した状態のD-2357の手足を拘束。D-1001が対象者に暴行を加える。
結果: D-1001による殴打の直前、D-2357は消失した。その直後、D-2357はD-1001の背後に出現。身に付けていた衣服や拘束用のバンドは着用された状態を保っていた。D-2357は掌握していたSCP-XXXX-JPを取落した為、試験終了。D-2357は「移動の瞬間は認識出来なかった、D-1001の殴打から身を守る事だけを考えていた」と供述。
試験記録-XXXX-JP-2
対象: D-6174・D-3110
内容: SCP-XXXX-JPを掌握した状態のD-6174を椅子に拘束。D-3110がナイフによる外傷を負わせる。
結果: 刺突の直前にD-6174はSCP-XXXX-JPを伴って消失。同時に、D-6174は試験室北東側の隅に出現。D-6174はSCP-XXXX-JPを掌握したままの状態であった。その為、D-3110がもう1度、刺突を試みるが、同様にして失敗。D-6174はD-3110からナイフを奪い、自らの右頚部に当てがった為、消失。D-6174がSCP-XXXX-JPを伴って逃走する収容違反が発生。試験終了。
追記: SCP-XXXX-JPによる危機回避が可能である事が立証された。収容違反を起こす事を防ぐ為、今後のSCP-XXXX-JPを使った試験は忠誠度テストに合格したエージェントが対象者となる。
試験記録-XXXX-JP-7
対象: エージェント平田
内容: SCP-XXXX-JPを掌握した状態のエージェント平田が椅子に座る。[削除済]を使用する。
結果: エージェント平田はSCP-XXXX-JPを伴って消失。試験室の外に出現した為、保護された。
追記: [削除済]による危害をも無効に出来る事が証明された。これまでの試験と合わせて、SCP-XXXX-JPはSRAに準ずるアノマリー対策となり得るといえる。
試験記録-XXXX-JP-9
対象: エージェント沢渡
方法: SCP-XXXX-JPを掌握した状態のエージェント沢渡の手足を拘束。拳銃で外傷を負わせる。
結果: 銃弾はエージェント沢渡の右頸部に向けて発射された。着弾の瞬間、エージェント沢渡はSCP-XXXX-JPを伴って消失した。取り付けられた発信機を元にSCP-XXXX-JPの捜索が行われた。約1時間後、消失地点から約2489km離れたユニット-543内で蹲った状態のエージェント沢渡が発見された。この際、エージェント沢渡は激しく取り乱し、発見した職員による保護を強く拒んだ。SCP-XXXX-JPの性質上、エージェント沢渡の強制的な保護は更なる収容違反が引き起こされる事が懸念される。SCP-XXXX-JPの再収容にはエージェント沢渡による自発的な解放が必要である。
追記: エージェント沢渡は暫定収容施設に指定されました。エージェント沢渡はSCP-XXXX-JP-Aに指定されました。特別収容プロトコルは標準的人型オブジェクトの物を適用してください。安全確保と収容違反の防止の為、SCP-XXXX-JP-Aとの接触は心理カウンセリングを目的とした物以外では認められません。
補遺1:
護送計画XXXX-JP
SCP-XXXX-JP-Aに対する心理カウンセリングの継続は不可能であり、自発的なSCP-XXXX-JPの解放が絶望的であると考えられます。(要参照:カウンセリング記録郡)
しかしながら、ユニット-543は収容施設として不向きである事に加え、周辺施設に収容されているオブジェクト郡の特徴から現行の暫定収容プロトコルには致命的な脆弱性があります。
したがって、機動部隊ぬ-13("尾曲猫")を中心としたSCP-XXXX-JPの護送を行います。
カウンセリング記録郡抜粋
SCP-XXXX-JP-Aは確実に忠誠度テストをパスした人物です。しかしながら、財団の一員である私にだけでなく常に何かにおびえた様子で、インシデント前と比べて人が変わったように臆病になりました。SCP-XXXX-JPの返還を求めると、彼は異常な程に震え始めます。あの様子は単にSCP-XXXX-JPによる絶対的な安全を手放したくないだけではないように思われます。
護送計画XXXX-JP-βの実施については現在審議中です。また、異常性の維持と収容違反の防止の為、SCP-XXXXへの接触は認められません。
Finally it works
… in iPhone!
UPDATE 1.08: 2018/11/21
UPDATE 1.07: 2018/11/03
UPDATE 1.06: 2018/10/30
UPDATE 1.05: 2018/9/29
UPDATE 1.04: 2018/9/16
UPDATE 1.03: 2018/9/06
UPDATE 1.02: 2018/9/05
UPDATE 1.01: 2018/8/25