ようこそ、担当職員様。お好きな文書をお選びください。
執筆・批評中の下書きです。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: ██高校はカバーストーリー「学校統廃合」を用いて封鎖されます。██高校内には気象観測装置を設置し、気候に急激な変化が見られた場合と夏の間はSCP-XXX-JPの監視体制に移行してください。SCP-XXX-JPは校内各所に設置された監視カメラによって監視されます。SCP-XXX-JPに未知の動きが見られた場合は即時調査に向かってください。
説明: SCP-XXX-JPは日本国に位置する██県立██高校において出現する人型実体の総称です。SCP-XXX-JPは約1ヶ月~半年ごとの不定期な15日間(以下出現期間)、9時から17時1までの間、敷地内に出現します。現在4体のSCP-XXX-JPが発見されており(以下それぞれSCP-XXX-JP-1~4)、すべてが10代後半のモンゴロイド系女性で、██高校の夏制服を着用しています。また、SCP-XXX-JPは総じて顔貌が不明瞭であり、顔による特定が不可能です。各出現時でSCP-XXX-JP-1~4の容姿は変わりません。以下はSCP-XXX-JPのリストです。ナンバー | SCP-XXX-JP間での呼び名 | 特徴 | 主な行動 |
---|---|---|---|
SCP-XXX-JP-1 | ユーリ、悠理、生徒会長様 | 眼鏡を着用している | 生徒会室で書類を作成する |
SCP-XXX-JP-2 | サヤ、さや | 群を抜いて背が高く、活動時は運動着に着替える | グラウンドでサッカーの練習をする |
SCP-XXX-JP-3 | リーサン、ドクペ2飲みたい | 制服が絵の具で汚れている | 絵画室など、校内で絵を描く |
SCP-XXX-JP-4 | マヒロ、まひろん | 常に小型の肩掛け鞄を持っている | 音楽室でクラリネットを吹く |
SCP-XXX-JPは外部からの干渉に反応せず、外部の存在を認識していないと推察されます。しかし、監視カメラなどの機器類には映像・音声共に記録が可能です。
SCP-XXX-JPの出現期間中、敷地内は平均気温30℃、平均湿度60%と、近年の██県の夏と同様の気候になります3。気候の変化は学校の敷地を境に起こり、敷地外へは影響を及ぼしません。
SCP-XXX-JPは出現期間の9時に██高校に登校するようにして出現し、17時になると校門前に集合して一緒に下校する形で消失します。出現中は主に上記の「主な行動」を行って時間を過ごし、おおよそ11時から13時ごろにそれぞれの持参した昼食を食べます。また、6日目、9日目、14日目、15日目には特殊な行動(以下イベント)を起こします。
出現6日目、SCP-XXX-JPは普段の活動場所には行かず、女子更衣室に集合して水着に着替えたのち、プールに入って遊びます。行動の内容は出現期間によって様々です。12時ごろにプールから上がり、全員で昼食を済ませたのち、それぞれの活動場所に戻ります。
以下はイベント時の行動の一例です。
イベント記録XXX-JP-2020/12/03-1
参加者: SCP-XXX-JP-1~4
内容: プールサイドで「ラジオ体操第二」による準備体操を行う。
結果: N/A
付記: 音楽はSCP-XXX-JP-1のスマートフォンによるものであった。
会話記録:
中学の頃やらされたなあ、ラジオ体操第二。──SCP-XXX-JP-4
あー、あったあった。今でもそらでやれる。──SCP-XXX-JP-2
イベント記録XXX-JP-2020/12/03-2
参加者: SCP-XXX-JP-1~4
内容: プールに入り、2チームに別れてビニールボールを使った水上バレーボールを行う。
結果: SCP-XXX-JP-3, 4のチームの勝利。
付記: ビニールボールはSCP-XXX-JP-1が持ってきたと思われる。ルールの裁定は厳密ではなかった。
会話記録:
ミホさえ……ミホさえいたら……。──SCP-XXX-JP-1
ほんとそれ。でも、前々から遊ぶって言ってたのに、顔すら出さないとは……。何かあったのかな。──SCP-XXX-JP-2
イベント記録XXX-JP-2020/12/03-4
参加者: SCP-XXX-JP-3, 4
内容: クロール50mレース
結果: SCP-XXX-JP-4の勝利。
付記: レース中、SCP-XXX-JP-1は審判を、SCP-XXX-JP-2は応援を行っていた。
イベント記録XXX-JP-2020/12/03-5
参加者: SCP-XXX-JP-3, 4
内容: バタフライ50mレース
結果: SCP-XXX-JP-3の圧勝。
付記: SCP-XXX-JP-1は審判を放棄、レースのコース外で背浮きをしていた。SCP-XXX-JP-2は応援を行っていた。
会話記録:
なんでリーサンってバタフライだけそんなに速いの? ──SCP-XXX-JP-4
好きこそ物の上手なれって言うじゃん? ──SCP-XXX-JP-3
イベント記録XXX-JP-2020/12/03-17
参加者: SCP-XXX-JP-2, 3
内容: プールの底に落ちたSCP-XXX-JP-1の眼鏡を拾う。
結果: SCP-XXX-JP-2が先に底に到着、眼鏡をSCP-XXX-JP-1に届けた。
付記: 眼鏡は偶発的に落ちたものと思われる。SCP-XXX-JP-4は出遅れたため参加しなかった。
会話記録:
浮いて沈めない。──SCP-XXX-JP-3
まあ、サヤは筋肉の塊みたいなものだから。──SCP-XXX-JP-1
失礼な。否定しないけど。──SCP-XXX-JP-2
出現9日目、SCP-XXX-JP-2が各SCP-XXX-JPを花火に誘い、各SCP-XXX-JPはそれを承諾します。この誘いは当日または前日に行われ、電子機器を通じることもあります。SCP-XXX-JPは17時以降グラウンドに集合して、日が沈むまで会話をした後、花火を開始します。21時ごろまでSCP-XXX-JP-2の持参した手持ち花火で遊んだ後、SCP-XXX-JP-1の持参した打ち上げ花火を一発打ち上げ、その後普段通りに消失します。なお、これがSCP-XXX-JPが17時以降も校舎に残る唯一のイベントです。
以下は各SCP-XXX-JPの持つ端末に記録されたLINE株式会社提供のアプリケーション「LINE」のログの複写です。
<記録開始>
さや: ねえねえ<2018/8/8 19:23 既読4>
さや: あした花火もってく<2018/8/8 19:23 既読4>
まひろん: 花火?<2018/8/8 19:24 既読4>
ドクペ飲みたい: [「いいね~」と書かれたアニメ「██████████」のスタンプ]<2018/8/8 19:24 既読4>
さや: うん[花火の絵文字が3つ]<2018/8/8 19:24 既読4>
まひろん: どう思うよ生徒会長様<2018/8/8 19:25 既読4>
悠里: どんな花火?<2018/8/8 19:25 既読4>
さや: 手持ちの<2018/8/8 19:25 既読4>
さや: ぶわーってなるやつと<2018/8/8 19:25 既読4>
まひろん: ススキ花火?<2018/8/8 19:26 既読4>
さや: せんこうはなび<2018/8/8 19:26 既読4>
さや: それ<2018/8/8 19:26 既読4>
悠里: 校庭でやるならいいんじゃない?<2018/8/8 19:28 既読4>
悠里: 確認取れる先生もいないしね。<2018/8/8 19:29 既読4>
ドクペ飲みたい: 最近全然見ないよね~(・ω・≡・ω・)<2018/8/8 19:29 既読4>
さや: ね<2018/8/8 19:29 既読4>
さや: どこにいるんだか<2018/8/8 19:29 既読4>
まひろん: 他の子も見ないしね。ミホとか<2018/8/8 19:30 既読4>
まひろん: 文化祭大丈夫かな<2018/8/8 19:30 既読4>
ドクペ飲みたい: そなの?<2018/8/8 19:30 既読4>
ドクペ飲みたい: ミホは確かに見ない<2018/8/8 19:30 既読4>
さや: 美術部いつも閑古鳥泣いてる[原文ママ]もんな<2018/8/8 19:31 既読4>
ドクペ飲みたい: 見てるなら返事しろー! せめて来ない理由を!<2018/8/8 19:31 既読4>
ドクペ飲みたい: [「うむ……」と書かれたアニメ「█████」のスタンプ]<2018/8/8 19:31 既読4>
悠里: 泣くじゃなくて鳴く。<2018/8/8 19:32 既読4>
さや: ほんとだ<2018/8/8 19:32 既読4>
悠里: 返信はいつもマメなのにね。どうしたんだろう。<2018/8/8 19:33 既読4>
悠里: 私も何か持っていこうかな。<2018/8/8 19:34 既読4>
ドクペ飲みたい: マ?<2018/8/8 19:34 既読4>
さや: じゃあ部活おわったら校庭集まって<2018/8/8 19:34 既読4>
さや: 日沈むまで時間つぶそ<2018/8/8 19:35 既読4>
まひろん: りょ<2018/8/8 19:35 既読4>
ドクペ飲みたい: [OKと書かれたイラストレーター██作のスタンプ]<2018/8/8 19:35 既読4>
悠里: 了解。<2018/8/8 19:36 既読3>
<記録終了>
出現14日目、SCP-XXX-JPは出現直後に全員が校庭に集合します。そして、校庭南東にあるもっとも大きな桜の木の根元に████社製のクッキーの缶を埋め、通常の活動に戻ります。
以下はイベントの映像記録です。
<録音開始, 2025/09/04 08:47>
SCP-XXX-JP-1: [缶を持って桜の下に立っている]
SCP-XXX-JP-4: 早いね。いや、いつもか。
SCP-XXX-JP-1: 早く行動して損することはないでしょ?
SCP-XXX-JP-4: [笑い声]ユーリらしい。
[この後09:14まで雑談をしている]
SCP-XXX-JP-3: [SCP-XXX-JP-2とともに校門方面からやってきて]お待たせ。
SCP-XXX-JP-2: すごくない? 15分しか遅れなかったよ。
SCP-XXX-JP-1: はいはい、その調子で遅刻しないようになりましょうね。
SCP-XXX-JP-2: それはちょっと無理かな。
SCP-XXX-JP-4: 夜更かしから直さないと。
SCP-XXX-JP-3: それも無理かな。
SCP-XXX-JP-1: 全く、忘れ物は?
SCP-XXX-JP-2: それはばっちり。えーっと……。[持っていたリュックを下ろし、漁る]
SCP-XXX-JP-4: 適当に入れるから。[肩掛けカバンから薄桃色の封筒を取り出す]
SCP-XXX-JP-2: 違うの。今回は入り込んだの。あった。あー、ラメ剥がれてる。[リュックからしわの付いた、ラインストーン付きの封筒を取り出す]
SCP-XXX-JP-3: まあしょうがないしょうがない。[リュックからイラストが手描きされた封筒を取り出す]
SCP-XXX-JP-1: オッケー。残りは私が持ってるから。[缶を薄く開けて、それぞれの封筒を入れ、蓋を閉める。]
SCP-XXX-JP-3: みんな何入れたんだろうね。
SCP-XXX-JP-4: まあ、大体予想はつくけど。
SCP-XXX-JP-2: そういえば、ミホは?
SCP-XXX-JP-1: 今日は来れないからって私が預かってきた。
SCP-XXX-JP-4: 今日だけ?
SCP-XXX-JP-1: うーん、「今日は」としか言ってなかったけど。
SCP-XXX-JP-2: まあ、いつもの如くどっかふらふらしてるんでしょ。マヒロ心配性だし。
SCP-XXX-JP-4: かなあ。
SCP-XXX-JP-3: スコップ持ってくるね。[校庭にある倉庫の方へ歩いていく]
SCP-XXX-JP-1: はーい。ありがと。
SCP-XXX-JP-4: 10年後か。何してるんだろうね。
SCP-XXX-JP-2: さあ?
SCP-XXX-JP-1: まあ、私は平凡な人生だろうな、となんとなく思ってるけど。他のみんなはほんとに何してるかわからないな。
SCP-XXX-JP-2: わかるー。もしかしたら勉強に目覚めて研究とかしてたりして。
SCP-XXX-JP-4: それはない。
SCP-XXX-JP-2: だよねー。あたしもそう思う。
SCP-XXX-JP-3: でもまあ、私は絵、描き続けてると思うよ?[スコップを持って戻ってくる]
SCP-XXX-JP-1: おかえり。じゃあ、サヤ頼んだ。
SCP-XXX-JP-2: 任せろ![SCP-XXX-JP-3からスコップを受け取り、桜の根元に穴を掘り始める]
SCP-XXX-JP-4: そうだね。私も多分クラリネットは続けてる。
SCP-XXX-JP-1: 私は……なんだろうなあ。本は読んでると思う。
SCP-XXX-JP-2: 活字中毒だもんな、ユーリは。
SCP-XXX-JP-1: そこまでは行ってないもん。
SCP-XXX-JP-2: あたしもサッカー続けたいな。仕事忙しくなったらやめるかもだけど。あー太りそう。
SCP-XXX-JP-4: わかる。これは絶対やめられないな……。
SCP-XXX-JP-2: [掘った穴を指して]これで入る?
SCP-XXX-JP-1: [缶をはめ込んで]うん、大丈夫そう。
SCP-XXX-JP-2: よし、埋めるよ。[缶に土をかぶせ始める]
SCP-XXX-JP-3: 今時タイムカプセルとか埋めてるJK、私たちだけでは?
SCP-XXX-JP-4: かもね。それはそれで、なんかいいなあって思うけど。
SCP-XXX-JP-1: そうだね。物語みたいで。
SCP-XXX-JP-2: よし、これでOK。
SCP-XXX-JP-3: おお、ぜんぜんわからん。
SCP-XXX-JP-1: よし、じゃあ解散! ここで集まるのはまた10年後だね!
一同: はーい!
<録音終了, 2025/09/04 09:56>
缶は実際に発見されました。内容物については補遺3を参照してください。なお、缶を取り除いてもこのイベントがなくなることはありませんでした。
出現15日目、SCP-XXX-JPは、出現時間中に回によって異なる何らかの形で死亡します。全員が死亡した後、死体は消失し、備品はSCP-XXX-JPが出現する前の状態に戻ります。
以下は、15日目のイベントでの死亡原因の例です。
- 下校する際、SCP-XXX-JP-1が出現したトラックに轢かれて死亡。
- SCP-XXX-JP-2が熱中症により死亡。
- SCP-XXX-JP-3が足場にしていた椅子から転落、頭部を強打して死亡。
- SCP-XXX-JP-4が落ちてきた大量の金管楽器に押しつぶされて死亡。
SCP-XXX-JPの身元は現在調査中ですが、SCP-XXX-JPの顔貌・本名の不確かさから調査は難航しています。また、SCP-XXX-JPがたびたび口にする「ミホ」という名前に関しても調査が進められています。補遺1, 2を参照してください。
補遺1・インタビュー記録1: 2028年、12回目のSCP-XXX-JPの出現期間中、新たなSCP-XXX-JP(以下SCP-XXX-JP-5)が発見されました。この個体は他の4体と違い、外部からの干渉に反応し、また外部の存在を認識しているようです。ナンバー | SCP-XXX-JP間での呼び名 | 特徴 | 主な行動 |
---|---|---|---|
SCP-XXX-JP-5 | ミホ | 特になし | 屋上から空やグラウンド、校内4を眺める |
以下はSCP-XXX-JP-5へのインタビューの映像記録です。
対象: SCP-XXX-JP-5
インタビュアー: エージェント・██
付記: これがSCP-XXX-JP-5への初接触です。この日は出現9日目でした。
<録音開始, 2028/03/02 16:32>
SCP-XXX-JP-5: [屋上の柵に両腕を載せ、もたれかかっている]
インタビュアー: 聞こえていますか。
SCP-XXX-JP-5: [振り向いて驚く]見えるんですか。インタビュアー: はい。私はあなたと話しに来ました。
SCP-XXX-JP-5: そうですか、わかりました。何が聞きたいんですか?
インタビュアー: そうですね。まず、あなたはここで何をしているんですか?
SCP-XXX-JP-5: 空を眺めていました。ここからならみんなのことも見えるし。
インタビュアー: そうですか。いつからここに?
SCP-XXX-JP-5: ずっとです。
インタビュアー: ずっと? もちろんこの屋上も探しましたが、我々があなたを発見したのは今年が初めてですよ。
SCP-XXX-JP-5: それは……[1秒沈黙] 自分でもわかりません。でも、私はずっとここにいました。
インタビュアー: 自分の身に何が起きているかよくわかっていないということですか。
SCP-XXX-JP-5: はい。でも、気がついたらここにいて、普通じゃない格好の人達がたくさんやってきて、怖かったことは覚えています。
インタビュアー: なるほど。現在はどうですか。
SCP-XXX-JP-5: 現在は、ですか。[思案して]とりあえず、みんなに痛いことはしないってわかって、ちょっと安心したところ、ですかね。
インタビュアー: ふむ。先程あなたは「気がついたらここにいた」と言いましたね。それ以前の記憶はありますか。
SCP-XXX-JP-5: それは──
SCP-XXX-JP-2: [ドアの開閉音]あ、ミホ! こんなところにいた!
インタビュアー: えっ。[カメラが振り返る。SCP-XXX-JP-1~4が屋上のドアを開けて入ってくるのが映る]
SCP-XXX-JP-4: もう、どこ探してもいないから心配したんだからね![SCP-XXX-JP-5のところに駆け寄る。カメラはSCP-XXX-JP-4を追いかけてSCP-XXX-JP-5の方を向く]
SCP-XXX-JP-1: なんかごめんね。私はそもそも学校に来てないんじゃないかって言ったんだけど、3人とも探すって聞かなくて。
SCP-XXX-JP-5: ううん、いいよ。何の用?
SCP-XXX-JP-3: みんなでグラウンドで花火しようって話してたんだ。ミホも行こうよ!
SCP-XXX-JP-5: うん、ありがとう。[SCP-XXX-JP-4と共に屋上の扉の方へ歩いていく。カメラは2体を追いかける]
インタビュアー: あ、すみません。最後に1ついいですか。
SCP-XXX-JP-5: なんですか?[振り返る。他のSCP-XXX-JPは声に反応しない]
インタビュアー: あなたの名前は?
SCP-XXX-JP-5: ああ、そういえば名乗っていませんでしたね。カンダミホと申します。
<録音終了, 2028/03/02 16:56>
終了報告書: これ以降、SCP-XXX-JP-5も各イベントに参加していることが確認されました。
補遺2: SCP-XXX-JP-5の名乗った「カンダミホ」という名前は、2018年に██高校2学年に在籍していた女子生徒である「神田美穂」と一致しました。さらに調査の結果、同年8月15日に██高校の女子生徒5名5が旅行中に事故に巻き込まれ、神田氏以外の4名が死亡するという事故があったこと、生還した神田氏は奇跡的に無傷でしたが、同年9月3日に自殺したことが発覚しました。
補遺3: 校庭から掘り出された缶の内容物は以下の通りです。
- ████社製の万年筆。
- 土のついた靴ひも。
- 絵の具で汚れた絵筆。
- クラリネットのリードとそれを入れたリードケース。リードは壊れていて使えない。
- SCP-XXX-JP-1~5の写った写真群。裏に手書きで日付が書かれている。SCP-XXX-JP-5の写る写真は極端に少ない。顔貌がはっきりしており、それぞれ記録に残るものと一致した。
- 2018年8月6日に撮られた、海を背景にした写真群。
- 2018年8月9日に撮られた、夏祭りを背景にした写真群。SCP-XXX-JP-1~5は浴衣を着ている。
- 2018年8月1日から13日までの間に撮られた、学校を背景にした写真群。
- その他の日付に撮られた、関連性の薄い写真群。
- 内容の異なる5つの手紙。全て筆跡が異なり、「10年後の自分へ」から始まり、「10年前の自分より」で内容が締めくくられている。それぞれがSCP-XXX-JP-1~5によって書かれたものであると思われる。以下は、SCP-XXX-JP-5によって書かれたものと思われる手紙の複写。
マダダヨ-
書くことリスト
・美穂が相貌失認であること(ぼかす。診断はついていない)
・友人が極端に少ないこと
・1~4が初めてできた友達であること
・1~4と出会い、顔を覚えようと努力したができなかったこと
・顔を覚えようとした過程で写真を撮る楽しさを知ったこと
・これからもずっと一緒であると信じて疑わないこと(全面通して匂わせる)
予定タグ: euclid scp-jp 自我 天候 人間型 場所
インタビュー記録2:
対象: SCP-XXX-JP-5
インタビュアー: エージェント・██
付記: これはSCP-XXX-JP-5の発見から2度目のインタビューです。この日は出現15日目でした。
<録音開始, 2028/08/15 9:23>
SCP-XXX-JP-5: [屋上の柵にもたれかかっている]
インタビュアー: 神田さん、今いいですか?
SCP-XXX-JP-5: [顔をインタビュアーに向けて]はい、大丈夫です。なんですか?
インタビュアー: あなたたちの過去について伺いたいのですが。
SCP-XXX-JP-5: 過去?
インタビュアー: あなたたちは2019年1月からここに出現しており、その前、2018年8月にあなた以外の4人の死亡、9月にあなたの死亡が確認されています。
SCP-XXX-JP-5: はい、そうですね。でも、他のみんなはそのことは知らないみたいです。
インタビュアー: そうなんですか?
SCP-XXX-JP-5: はい。自分が死んでいることも、出たり消えたりすることも。あ、そっか。みんなはあなた達のことが見えないんだから、話せもしませんね。
インタビュアー: そうですね。では、あなたのみ事件当時の記憶があるんですね。どれぐらいまで思い出せますか。
SCP-XXX-JP-5: [2秒沈黙]この屋上から飛び降りて、落ちるところまで。多分、本当に死の直前まで記憶はあります。
インタビュアー: それは……辛いことを聞いてしまったかもしれませんね。
SCP-XXX-JP-5: いえ、大丈夫です。そんなに気にしていないので。インタビュアー: [一瞬の間]そうですか。では、その記憶についてお聞かせ願えますか。
SCP-XXX-JP-5: そうですね、[思案して]2018年って9月の頭が土日だから、2日まで夏休みじゃないですか。
インタビュアー: そうですね。
SCP-XXX-JP-5: だから、休みの間はなんとなく生きてたんです。でも、学校が始まるってなったとき、「もうみんなはいないんだな」ってふと思って。じゃあ、なんで生きてるのかな、って。
インタビュアー: それは、あの4人のいない人生に価値はないと判断したということでしょうか。
SCP-XXX-JP-5: そうなるんですかね。それで、この屋上に来て、飛び降りました。
インタビュアー: それは、ずいぶんと早い決断ですね。
SCP-XXX-JP-5: そうかもしれません。でも、みんなと出会う前の日々も、みんなを亡くしてからの日々も、何もなかったから。辛いんじゃなくて、何もなかったから。じゃあ、意味はあるのかなって。
インタビュアー: 何もなかったということは、4人の死を悼むことはなかったんですか?
SCP-XXX-JP-5: 直後とかお葬式の後とかは、流石に。でも何日かして、宿題に手を付けてないことに気づいて。やってたら、いつの間にか終わってました、夏休み。
インタビュアー: 気が紛れたということでしょうか。
SCP-XXX-JP-5: [思案して]なんだろうな。そう言うのかな。私、特に部活とかには入ってなかったんですけど、みんなの練習風景とか見にちょくちょく学校に行ってたんです。でも、もうしなくて良くなったから、宿題ははかどりました。
インタビュアー: 思い出して辛くなるとか、そういったことは?
SCP-XXX-JP-5: 思い出すことはあったけど、辛くなることはあんまり。なんというか実感がわかなくて。
インタビュアー: では、実感が湧いたのがその始業式の日だったということでしょうか。
SCP-XXX-JP-5: はい。あの、もういいですか? 今日は最後の日なので、ほら、あれをしなくちゃ。
インタビュアー: はい。
SCP-XXX-JP-5: ありがとうございます。では、さようなら。[手を振って屋上の縁に向かって歩いていき、柵を乗り越えて落下する。数秒後、衝突音が聞こえる]
<録音終了, 2028/08/15 9:59>
付記: SCP-XXX-JP-5は現時点までずっと、15日目のイベントで屋上からの飛び降り自殺を行っています。
没・投稿済み作品です。
SCP-XXX-JPの一例
写真を介した視認による異常性はありません
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの出現は3台の人工衛星によって常に監視されます。SCP-XXX-JPと思われるオブジェクトを発見した際は機動部隊す-1”いかれ帽子屋”によって回収されます。その後Dクラス職員を用いて視認による異常性を確認した後、研究用の██個を除いて焼却処分してください。また、研究用のSCP-XXX-JPは小型低脅威度物品保管用ロッカーに収容してください。
自然発生したSCP-XXX-JP-AはインタビューとBクラス記憶処理ののち、死亡するまで財団フロントの学校、企業、介護施設などに所属させ、監視の上通常の社会生活と変わらない環境を与えてください。遺体は検査ののち、通常の手段で処分してください。財団の実験で発生したSCP-XXX-JP-AはインタビューとBクラス記憶処理ののち終了してください。
説明: SCP-XXX-JPは人間用の帽子です。外見は個体によって大きく異なります。SCP-XXX-JPは約1か月~半年おきに、観測のなされていない日本国全域の路上にあるポールにランダムに出現します。SCP-XXX-JPの起源を探る試みは現在成功していません。
SCP-XXX-JPを視認した人間(以下、対象)は例外なくそれを「自身のものである」と思い込みます。思い込みは対象の年齢・性別・経験・嗜好に関係なく発生しますが、大抵の対象は自身の経歴からその思い込みを疑います。しかし、一部は疑いを持たず、それによって多くの場合SCP-XXX-JPを着用します。この思い込みは人間以外には起こりません。
SCP-XXX-JPを正しく着用した人間(以下、SCP-XXX-JP-A)は、その着脱が不可能になります。このときSCP-XXX-JP-Aはそのことに対して動揺を示しません。そして、█秒後に不明なプロセスで老化または若返りと、場合によっては性転換を始め、██秒~███秒かけて着用したSCP-XXX-JPの対象年齢・性別に心身ともに変化します。このときSCP-XXX-JP-Aには苦痛は見られず、変化後には一様に「しっくりくる」「生まれ変わった気分だ」といった旨のことを述べています。このプロセスののちにSCP-XXX-JPは前述の異常性を失い、はじめからSCP-XXX-JP-Aの所有物であったように認識されます。また、一旦SCP-XXX-JP-Aになった対象はSCP-XXX-JPの異常性を受けなくなります。
SCP-XXX-JP-Aの寿命は変化後の外見から想定される程度に変わりますが、SCP-XXX-JP-Aの体細胞は変化前と後での違いは見られず、記憶の相違も見られませんでした。また、遺体の解剖でも通常のヒトとの相違は見られませんでした。
インタビュー記録:
対象: SCP-XXX-JP-A-04
インタビュアー: 北中研究員
付記: SCP-XXX-JP-A-04はDクラス職員であり、SCP-XXX-JPの発見以降、初めて財団での実験でSCP-XXX-JPを着用した人間である。SCP-XXX-JPの効果により27歳男性の肉体から老婆の肉体へ変貌している。
<録音開始, 20██/05/04 13:00>
インタビュアー: SCP-XXX-JP-A-04、調子はどうですか。
SCP-XXX-JP-A-04: その呼び方は慣れないね。気分はすこぶるいいよ。ちょっと体が不自由だけど、多分普通のジジババぐらいだろう。
インタビュアー: そうですか。では質問に移ります。SCP-XXX-JPに暴露したとき、どういった心情でしたか。SCP-XXX-JP-A-04: そりゃあ、何にも聞いてないから脱げなくなったときはちょっとビビったよ。でもね、すぐに大丈夫だって思ったんだ。
インタビュアー: それはなぜですか。SCP-XXX-JP-A-04: わかんない。ただ、大丈夫だ、って思った。あと、それから嬉しくもなった。
インタビュアー: 嬉しく、ですか。
SCP-XXX-JP-A-04: ああ、なんというか、無くしてたものが戻ってきたような。あの帽子のことだけじゃなくてね。
インタビュアー: あの帽子、とはあなたの着用したSCP-XXX-JPのことで間違いないでしょうか。
SCP-XXX-JP-A-04: うん。そして、体が変化し始めたときによりそれが強くなった。……ああ、そうだ。いまピンときたよ。
インタビュアー: ほう、何でしょう。
SCP-XXX-JP-A-04: 今からあたしはほんとの自分になる、ってね。
<録音終了, 20██/05/04 13:17>
終了報告書: 実験時のSCP-XXX-JP-A-04はもっと粗野な言葉遣いだったように思います。インタビューの内容も加味するとSCP-XXX-JPは肉体だけでなく、精神への影響もあることは確実でしょう。具体的にどのようにかはまだ研究の余地がありますね。 - 六連博士
回収ログ: SCP-XXX-JPは20██年4月6日に、██県██市の街中での「息子が若返った」という通報ののち、財団に発見されました。目撃者には事情聴取ののちAクラス記憶処理を施しました。「息子」は現在SCP-XXX-JP-A-01と指定されています。以下は通報者へのインタビューです。
対象: ██ ██氏(通報者)
インタビュアー: 北中研究員
付記: ██氏には警察からの事情聴取であると通達してあります。
<録音開始, 20██/04/06 14:59>
インタビュアー: では██さん、あなたが何を見たのかを教えていただけますか。
██氏: ああ、私は息子と飲食店に向かってたんですよ。本当ならもうじき24ですかね。給料が入ったから飯を奢ってくれるって話になって。そしたら道中で、小さな男の子が被るような赤いキャップが道の柱に引っかかってるのを見つけたんです。それを見て私は自分が昔に被ってた物だと思ったんですけど、なんでこんなとこに引っかかってるのかわかわからなくて……。不思議に思ってると、息子が「俺のだ」って言ったんです。インタビュアー: それで、息子さんはそのキャップをどうされたのですか。
██氏: はい、息子は「懐かしいなあ」なんていいながらそれを被りました。その時私はそれが自分のものだと思っていたこともあって、「何を馬鹿な事を言ってるんだ、そんなもの買ってやった覚えはないぞ」と言って帽子を脱がせようとしたんです。そしたら、がっちり頭にはまって取れなくて。驚いて引きはがそうとしたら、背がみるみる縮んで、子供になっちまったんです。
インタビュアー: なるほど。通報では「若返った」とおっしゃっていましたが、今の姿は幼少期に似ている、ということでしょうか。██氏: [しばらく考え込んで]いや、そういうわけでもないですね。通報した時は混乱してたし、なんて言えばいいんだかわからなくてああいってしまいましたが。
インタビュアー: 当時の息子さんの写真等は残っておりますでしょうか。
██氏: 家にならありますよ。さすがに今は……いや、確か免許証に家族写真が挟まって……ああ、これです。[██氏は懐を漁り、免許証の入ったカードケースを出して写真を見せる]
インタビュアー: なるほど。こちらコピーさせていただいてもよろしいでしょうか。
██氏: ええ、大丈夫です。
インタビュアー: その他息子さんの言動で何か気になったことはございますか。
██氏: え、いや、特には……ああ、そういえば、ああなった直後「これでもう虐められなくて済む」とかなんとか言ってましたね。それぐらいです。
インタビュアー: なるほど、ご協力ありがとうございました。
<録音終了, 20██/04/06 15:26>
終了報告書: 写真に写るSCP-XXX-JP-A-01と現在のSCP-XXX-JP-A-01の顔立ちはかなり異なっていました。どうやらただ老化・若返りを起こすだけではないようです。最後の発言に関しても調査が必要でしょう。 - 六連博士
補遺: その後の調査で、SCP-XXX-JP-A-01の所有していたアパートから遺書が発見されました。内容は「会社でのパワハラがつらいから自殺する」「両親には申し訳ないがもう我慢できない」といったものでした。また、「なりたい自分になる」といった特集の組まれた雑誌や類似した内容の載ったサイトへのアクセス履歴なども見つかりました。
自然発生したSCP-XXX-JP-Aの身辺調査を希望します。 - 六連博士
SCP-XXX-JPの一例
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの出現は3台の人工衛星によって常に監視されます。SCP-XXX-JPと思われるオブジェクトを発見した際は機動部隊す-1(”いかれ帽子屋”)によって回収されます。その後Dクラス職員を用いて視認による異常性を確認した後、研究用の██個3個を除いてすべて焼却処分してください。また、研究用のSCP-XXX-JPは小型低脅威度物品保管用ロッカー小型中脅威度物品保管用ロッカーに収容してください。
自然発生したSCP-XXX-JP-AはインタビューとBクラス記憶処理ののち、死亡するまで財団フロントの学校、企業、介護施設などに所属させ、監視の上通常の社会生活と変わらない環境を与えてください。遺体は検査ののち、通常の手段で処分してください。財団の実験で発生したSCP-XXX-JP-Aはインタビューののち終了してください。
20██/3/16追記: SCP-XXX-JPの実験をする際はクリアランスレベル3以上の職員2名以上の許可が必要です。
説明: SCP-XXX-JPは様々な外見の帽子です。SCP-XXX-JPは約1か月~半年おきに、観測のされていない日本国全域の路上にあるポールにランダムに出現します。SCP-XXX-JPは既存の製品と同様の外見・素材ですが、その出現方法は不明です。
SCP-XXX-JPを肉眼で視認した人間(以下、対象)は例外なくそれを「自身がかつて忘れたものである」と思い込みます。思い込みは対象の年齢・性別・経験・嗜好に関係なく発生しますが、大抵の対象は自身の経験からその思い込みを疑います6。この思い込みは人間以外には起こりません。
SCP-XXX-JPを正しく着用した人間(以下、SCP-XXX-JP-A)は、SCP-XXX-JPを脱ぐことが不可能になります。このときSCP-XXX-JP-Aはそのことに対して疑問を持ちません。そして█秒後に不明なプロセスで、出現したSCP-xxx-JPの対象とされる対象年齢・性別へと心身ともに変化します。このときSCP-XXX-JP-Aには苦痛は見られず、変化後には一様に「しっくりくる」「生まれ変わった気分だ」といった旨のことを述べています。このプロセスののちにSCP-XXX-JPは前述の二つの異常性を失い、新たにはじめからSCP-XXX-JP-Aの所有物であったように認識される異常性を獲得します。
SCP-XXX-JP-Aの寿命は変化後の外見から想定される程度に変わりますが、SCP-XXX-JP-Aの体細胞は変化前と後での違いは見られず、記憶の相違も見られませんでした。また、遺体の解剖でも通常のヒトとの相違は見られませんでした。
インタビュー記録XXX-1: SCP-XXX-JPは20██年4月6日に、██県██市の街中での「息子が若返った」という通報ののち、財団に発見されました。目撃者には事情聴取ののちAクラス記憶処理を施しました。「息子」は現在SCP-XXX-JP-A-01と指定されています。以下は通報者へのインタビューです。
対象: ██ ██氏(通報者)
インタビュアー: 北中研究員
付記: ██氏には警察からの事情聴取であると通達してあります。
<録音開始, 20██/04/06 14:59>
インタビュアー: では██さん、あなたが何を見たのかを教えていただけますか。
██氏: 私は息子と飲食店に向かってたんです。本当ならもうじき24、かな。給料が入ったから飯を奢ってくれるって話になって。そしたら道中で、小さな男の子が被るような赤いキャップが道の柱に引っかかってるのを見つけたんです。それを見て私は自分が昔に被ってた物だと思ったんですけど、なんでこんなとこに引っかかってるのかわかわからなくて……。不思議に思ってると、息子が「俺のだ」って言ったんです。インタビュアー: それで、息子さんはそのキャップをどうされたのですか。
██氏: はい、息子は「懐かしいなあ」なんていいながらそれを被りました。その時私はそれが自分のものだと思っていたこともあって、「何を馬鹿な事を言ってるんだ、そんなもの買ってやった覚えはないぞ」と言って帽子を脱がせようとしたんです。そしたら、がっちり頭にはまって取れなくて。驚いて引きはがそうとしたら、背がみるみる縮んで、子供になっちまったんです。
インタビュアー: なるほど。通報では「若返った」とおっしゃっていましたが、今の姿は幼少期に似ている、ということでしょうか。██氏: [しばらく考え込んで]いや、そういうわけでもないですね。混乱して、なんて言えばいいんだかわからなくてああいってしまいました。
インタビュアー: 当時の息子さんの写真等は残っておりますでしょうか。
██氏: 家にならありますよ。さすがに今は……いや、確か免許証に家族写真が挟まって……ああ、これです。[██氏は懐を漁り、免許証の入ったカードケースを出して写真を見せる]
インタビュアー: なるほど。こちらコピーさせていただいてもよろしいでしょうか。
██氏: ええ、大丈夫です。[2秒沈黙]ほんと、こんなことになってしまって。どうすればいいんでしょうか。妻にも、息子の勤め先にも、なんて言えばいいのか。[泣き始める]
インタビュアー: そうですね、後処理と息子さんの今後については我々が何とかします。息子さんに関して以外は、今まで通りの生活に戻れるでしょう。
██氏: 本当ですか。息子はどうなりますか。
インタビュアー: こうなってしまったなりの生活を送れるように尽力します。だから大丈夫です。[██氏にティッシュを渡す]
██氏: ありがとうございます、本当に……。[インタビュアーの渡したティッシュで涙や鼻水の処理をする]
[重要性が低いので割愛]
インタビュアー: 落ち着きましたか?
██氏: なんとか、少しは。
インタビュアー: 差し支えなければでいいのですが、その他息子さんの言動で何か気になったことがないか教えていただけませんか。
██氏: そうですね、[2秒沈黙]ちょっと明るくなったかな? いや、どっちかというと悩みがなくなった感じかな。ああなった後も、嬉しそうに話しかけてきて……[嗚咽]
インタビュアー: ご協力ありがとうございました。酷なことを訊いてしまいすみません。ゆっくりお休みください。
<録音終了, 20██/04/06 15:26>
終了報告書: 写真に写るSCP-XXX-JP-A-01と現在のSCP-XXX-JP-A-01の顔立ちはかなり異なっていました。どうやらただ老化・若返りを起こすだけではないようです。また、最後の発言から精神面への影響も伺えます。 - 六連博士
事案SCP-XXX-JP-1: 20██年12月24日に行われたSCP-XXX-JP-A-11へのインタビューの最中、SCP-XXX-JP-A-11が暴走し、インタビュアーに襲い掛かりました。SCP-XXX-JP-A-11はインタビューを行っていた部屋の外で待機していた警備員によって鎮圧され、終了されました。また、当該インタビュー記録の後半部の音声を聞いた職員の██%が未知の認識災害を受け、SCP-XXX-JPの収容違反を試みました。これを受けて当該インタビューの映像・音声記録はアーカイブされました。閲覧の必要が生じた場合、クリアランスレベル3以上の職員2名以上の許可を得た上で、Dクラスに閲覧させてください。
事案SCP-XXX-JP-2: 20██年3月14日に行われた確保作戦の際、機動部隊す-1(”いかれ帽子屋”)隊長のエージェント・██がSCP-XXX-JP-Aになる事案が発生しました。発生したSCP-XXX-JP-A(SCP-XXX-JP-A-16と指定)は狂暴化し、同機動部隊員によって鎮圧、終了されました。その際、同機動部隊員2名、通行人7名が死亡しました。目撃者にはインタビューのちAクラス記憶処理が施されました。調査の際、終了されたSCP-XXX-JP-A-16が使用していた部屋から以下の日記が発見されました。
20██年1月20日
[重要性が低いので省略]
あの帽子をずっと見てると、なんだか昔を見てる気分になる。中学とか高校とかはダチとつるんで色々悪さした覚えしかない。今思えば馬鹿なことしてたなあ。あの時もっと勉強しときゃよかったのに。そういえば、小さいころからよく物を壊すわがままっ子だったらしい、なんて母さんから聞いたっけ。暴れること以外を覚えたのはいつだったっけなあ。
[重要性が低いので省略]
今度あれが発生するのはいつだろう。なんだか、あれを見て昔を懐かしむのを楽しんでる節があるような気がする。気を引き締めてかからないとな。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: ██高校はカバーストーリー「学校統廃合」を用いて封鎖されます。██高校内には気象観測装置を設置し、気候に急激な変化が見られた場合、また夏の間は直ちにSCP-XXX-JPの監視体制に移行してください。SCP-XXX-JPは校内各地に設置された監視カメラによって監視されます。SCP-XXX-JPに未知の動きが見られた場合は即時調査に向かってください。
説明: SCP-XXX-JPは日本国に位置する██県立██高校において出現する人型実体の総称です。SCP-XXX-JPは約1ヶ月~半年ごとの不定期な15日間、9時から17時7までの間、敷地内に出現します。現在4体のSCP-XXX-JPが発見されており、それぞれSCP-XXX-JP-1~4とナンバリングされています。SCP-XXX-JPはすべてが10代後半のモンゴロイド系女性で、██高校の夏制服を着用しています。各出現時でSCP-XXX-JP-1~4の容姿は変わりません。以下はSCP-XXX-JPのリストです。ナンバー | SCP-XXX-JP間での呼び名 | 特徴 | 主な行動 |
---|---|---|---|
SCP-XXX-JP-1 | ユーリ、悠理、生徒会長様 | 眼鏡を着用している | 生徒会室で書類を作成する |
SCP-XXX-JP-2 | サヤ、さや | 活動時は運動着に着替える | グラウンドでサッカーの練習をする |
SCP-XXX-JP-3 | リーサン、ドクペ8飲みたい | 制服が絵の具で汚れている | 絵画室で油絵を描く |
SCP-XXX-JP-4 | マヒロ、まひろん | 常に小型の肩掛け鞄を持っている | 音楽室でクラリネットを吹く |
SCP-XXX-JPは外部からの干渉に反応せず、外部の存在を認識していないようです。しかし、監視カメラなどの機器類には映像・音声共に記録が可能です。
SCP-XXX-JPの出現中、敷地内は平均気温30℃、平均湿度60%と、近年の██県の夏と同様の気候になります9。気候の変化は学校の敷地を境に起こり、敷地外へは影響を及ぼしません。
SCP-XXX-JPは出現日の9時に██高校に登校するようにして出現し、主に上記の「主な行動」を行って時間を過ごします。おおよそ11時から13時ごろ、それぞれの持参した昼食を食べ、17時になると校門前に集合して一緒に下校する形で消失します。また、6日目、9日目、14日目、15日目には特殊な行動(以下イベント)を起こします。
出現6日目、SCP-XXX-JPは普段の活動場所には行かず、女子更衣室に集合して水着に着替えたのち、プールに入ります。12時ごろにプールから上がり、全員で昼食を済ませたのち、それぞれの活動場所に戻ります。
以下はイベント時の行動の一例です。
イベント記録XXX-JP-2020/12/03-1
参加者: SCP-XXX-JP-1~4
内容: プールサイドで「ラジオ体操第二」による準備体操を行う。
結果: N/A
付記: 音楽はSCP-XXX-JP-1のスマートフォンによるものであった。
会話記録:
中学の頃やらされたなあ、ラジオ体操第二。──SCP-XXX-JP-4
あー、あったあった。今でもそらでやれる。──SCP-XXX-JP-2
イベント記録XXX-JP-2020/12/03-2
参加者: SCP-XXX-JP-1~4
内容: プールに入り、2チームに別れてビニールボールを使った水上バレーボールを行う。
結果: SCP-XXX-JP-3, 4のチームの勝利。
付記: ビニールボールはSCP-XXX-JP-1が持ってきたと思われる。ルールの裁定は厳密ではなかった。
会話記録:
ミホさえ……ミホさえいたら……。──SCP-XXX-JP-1
全くだ。でも、前々から遊ぶって言ってたのに、顔すら出さないとは……。何かあったのかな。──SCP-XXX-JP-2
イベント記録XXX-JP-2020/12/03-4
参加者: SCP-XXX-JP-3, 4
内容: クロール50mレース
結果: SCP-XXX-JP-4の勝利。
付記: レース中、SCP-XXX-JP-1は審判を、SCP-XXX-JP-2は応援を行っていた。
イベント記録XXX-JP-2020/12/03-5
参加者: SCP-XXX-JP-3, 4
内容: バタフライ50mレース
結果: SCP-XXX-JP-3の圧勝。
付記: SCP-XXX-JP-1は審判を放棄、レースのコース外で背浮きをしていた。SCP-XXX-JP-2は応援を行っていた。
会話記録:
なんでリーサンってバタフライだけそんなに速いの? ──SCP-XXX-JP-4
好きこそ物の上手なれって言うじゃん? ──SCP-XXX-JP-3
イベント記録XXX-JP-2020/12/03-17
参加者: SCP-XXX-JP-2, 3
内容: プールの底に落ちたSCP-XXX-JP-1の眼鏡を拾う。
結果: SCP-XXX-JP-2が先に底に到着、眼鏡をSCP-XXX-JP-1に届けた。
付記: 眼鏡は偶発的に落ちたものと思われる。SCP-XXX-JP-4は出遅れたため参加しなかった。
会話記録:
浮いて沈めない。──SCP-XXX-JP-3
まあ、サヤは筋肉の塊みたいなものだから。──SCP-XXX-JP-1
失敬な。否定しないけど。──SCP-XXX-JP-2
出現9日目、SCP-XXX-JP-2が各SCP-XXX-JPを花火に誘い、各SCP-XXX-JPはそれを承諾します。この誘いは当日または前日に行われ、電子機器を通じることもあります。SCP-XXX-JPは17時以降グラウンドに集合して、日が沈むまで会話をした後、花火を開始します。21時ごろまでSCP-XXX-JP-2の持参した手持ち花火で遊んだ後、SCP-XXX-JP-1の持参した打ち上げ花火を一発打ち上げ、その後普段通りに消失します。なお、これがSCP-XXX-JPが17時以降も校舎に残る唯一のイベントです。
以下は各SCP-XXX-JPの持つ端末に記録されたLINE株式会社提供のアプリケーション「LINE」のログの複写です。
<記録開始>
<2018/8/8 19:23 既読4>さや: ねえねえ
<2018/8/8 19:23 既読4>さや: あした花火もってく
<2018/8/8 19:24 既読4>まひろん: 花火?
<2018/8/8 19:24 既読4>ドクペ飲みたい: [「いいね~」と書かれたアニメ「██████████」のスタンプ]
<2018/8/8 19:24 既読4>さや: うん[花火の絵文字が3つ]
<2018/8/8 19:25 既読4>まひろん: どう思うよ生徒会長様
<2018/8/8 19:25 既読4>悠里: どんな花火?
<2018/8/8 19:25 既読4>さや: 手持ちの
<2018/8/8 19:25 既読4>さや: ぶわーってなるやつと
<2018/8/8 19:26 既読4>まひろん: ススキ花火?
<2018/8/8 19:26 既読4>さや: せんこうはなび
<2018/8/8 19:26 既読4>さや: それ
<2018/8/8 19:28 既読4>悠里: 校庭でやるならいいんじゃない?
<2018/8/8 19:29 既読4>悠里: 確認取れる先生もいないしね。
<2018/8/8 19:29 既読4>ドクペ飲みたい: 最近全然見ないよね~(・ω・≡・ω・)
<2018/8/8 19:29 既読4>さや: ね
<2018/8/8 19:29 既読4>さや: どこにいるんだか
<2018/8/8 19:30 既読4>まひろん: 他の子も見ないしね。ミホとか
<2018/8/8 19:30 既読4>まひろん: 文化祭大丈夫かな
<2018/8/8 19:30 既読4>ドクペ飲みたい: そなの?
<2018/8/8 19:30 既読4>ドクペ飲みたい: ミホは確かに見ない
<2018/8/8 19:31 既読4>さや: 美術部いつも閑古鳥泣いてる[原文ママ]もんな
<2018/8/8 19:31 既読4>ドクペ飲みたい: 見てるなら返事しろー! せめて来ない理由を!
<2018/8/8 19:31 既読4>ドクペ飲みたい: [「うむ……」と書かれたアニメ「█████」のスタンプ]
<2018/8/8 19:32 既読4>悠里: 泣くじゃなくて鳴く。
<2018/8/8 19:32 既読4>さや: ほんとだ
<2018/8/8 19:33 既読4>悠里: 返信はいつもマメなのにね。どうしたんだろう。
<2018/8/8 19:34 既読4>悠里: 私も何か持っていこうかな。
<2018/8/8 19:34 既読4>ドクペ飲みたい: マ?
<2018/8/8 19:34 既読4>さや: じゃあ部活おわったら校庭集まって
<2018/8/8 19:35 既読4>さや: 日沈むまで時間つぶそ
<2018/8/8 19:35 既読4>まひろん: りょ
<2018/8/8 19:35 既読4>ドクペ飲みたい: [OKと書かれたイラストレーター██作のスタンプ]
<2018/8/8 19:36 既読3>悠里: 了解。
<記録終了>
出現14日目、SCP-XXX-JPは出現直後に全員が校庭に集合します。そして、校庭南東にあるもっとも大きな桜の木の根元に████社製のクッキーの缶を埋め、通常の活動に戻ります。
以下はイベントの映像記録です。
<録音開始, 2025/09/04 08:47>
SCP-XXX-JP-1: [缶を持って桜の下に立っている]
SCP-XXX-JP-4: 早いね。いや、いつもか。
SCP-XXX-JP-1: 早く行動して損することはないでしょ?
SCP-XXX-JP-4: あはは、ユーリらしい。
[この後09:14まで雑談をしている]
SCP-XXX-JP-3: [SCP-XXX-JP-2とともに校門方面からやってきて]お待たせ。
SCP-XXX-JP-2: すごくない? 15分しか遅れなかったよ。
SCP-XXX-JP-1: はいはい、その調子で遅刻しないようになりましょうね。
SCP-XXX-JP-2: それはちょっと無理かな。
SCP-XXX-JP-4: 夜更かしから直さないと。
SCP-XXX-JP-3: それも無理かな。
SCP-XXX-JP-1: 全く、忘れ物は?
SCP-XXX-JP-2: それはばっちり。えーっと……。[持っていたリュックを下ろし、漁る]
SCP-XXX-JP-4: 適当に入れるから。[肩掛けカバンから薄桃色の封筒を取り出す]
SCP-XXX-JP-2: 違うの。今回は入り込んだの。あった。あー、ラメ剥がれてる。[リュックからしわの付いた、ラインストーン付きの封筒を取り出す]
SCP-XXX-JP-3: まあしょうがないしょうがない。[リュックからイラストが手描きされた封筒を取り出す]
SCP-XXX-JP-1: オッケー。残りは私が持ってるから。[缶を薄く開けて、それぞれの封筒を入れ、蓋を閉める。]
SCP-XXX-JP-3: みんな何入れたんだろうね。
SCP-XXX-JP-4: まあ、大体予想はつくけど。
SCP-XXX-JP-2: そういえば、ミホは?
SCP-XXX-JP-1: 今日は来れないからって私が預かってきた。
SCP-XXX-JP-4: 今日だけ?
SCP-XXX-JP-1: うーん、「今日は」としか言ってなかったけど。
SCP-XXX-JP-2: まあ、いつもの如くどっかふらふらしてるんでしょ。マヒロ心配性だし。
SCP-XXX-JP-4: かなあ。
SCP-XXX-JP-3: スコップ持ってくるね。[校庭にある倉庫の方へ歩いていく]
SCP-XXX-JP-1: はーい。ありがと。
SCP-XXX-JP-4: 10年後か。何してるんだろうね。
SCP-XXX-JP-2: さあ?
SCP-XXX-JP-1: まあ、私は平凡な人生だろうな、となんとなく思ってるけど。他のみんなはほんとに何してるかわからないな。
SCP-XXX-JP-2: わかるー。もしかしたら勉強に目覚めて研究とかしてたりして。
SCP-XXX-JP-4: それはない。
SCP-XXX-JP-2: だよねー。あたしもそう思う。
SCP-XXX-JP-3: でもまあ、私は絵、描き続けてると思うよ?[スコップを持って戻ってくる]
SCP-XXX-JP-1: おかえり。じゃあ、サヤ頼んだ。
SCP-XXX-JP-2: 任せろ![SCP-XXX-JP-3からスコップを受け取り、桜の根元に穴を掘り始める]
SCP-XXX-JP-4: そうだね。私も多分クラリネットは続けてる。
SCP-XXX-JP-1: 私は……なんだろうなあ。本は読んでると思う。
SCP-XXX-JP-2: 活字中毒だもんな、ユーリは。
SCP-XXX-JP-1: そこまでは行ってないもん。
SCP-XXX-JP-2: あたしもサッカー続けたいな。仕事忙しくなったらやめるかもだけど。あー太りそう。
SCP-XXX-JP-4: わかる。これは絶対やめられないな……。
SCP-XXX-JP-2: [掘った穴を指して]これで入る?
SCP-XXX-JP-1: [缶をはめ込んで]うん、大丈夫そう。
SCP-XXX-JP-2: よし、埋めるよ。[缶に土をかぶせ始める]
SCP-XXX-JP-3: 今時タイムカプセルとか埋めてるJK、私たちだけでは?
SCP-XXX-JP-4: かもね。それはそれで、なんかいいなあって思うけど。
SCP-XXX-JP-1: そうだね。物語みたいで。
SCP-XXX-JP-2: よし、これでOK。
SCP-XXX-JP-3: おお、ぜんぜんわからん。
SCP-XXX-JP-1: よし、じゃあ解散! ここで集まるのはまた10年後だね!
一同: はーい!
<録音終了, 2025/09/04 09:56>
缶は実際に発見されました。内容物については補遺3を参照してください。なお、缶を取り除いてもこのイベントがなくなることはありませんでした。
出現15日目、SCP-XXX-JPは出現時間中に何らかの形で死亡します。詳細は回によって異なりますが、自殺か事故死のどちらかです。全員が死亡した後、死体は消失し、備品はSCP-XXX-JPが出現する前の状態に戻ります。
以下は、15日目のイベントでの死亡原因の例です。
- SCP-XXX-JP-1が箸で咽頭を突いて死亡。
- 下校する際、SCP-XXX-JP-2が出現したトラックに轢かれて死亡。
- SCP-XXX-JP-3が絵筆で右目を突いて死亡。
- SCP-XXX-JP-4が落ちてきた大量の金管楽器に押しつぶされて死亡。
SCP-XXX-JPの身元は現在調査中ですが、SCP-XXX-JPの本名の不確かさから調査は難航しています。また、SCP-XXX-JPがたびたび口にする「ミホ」という名前に関しても調査が進められています。補遺1, 2を参照してください。
補遺1・インタビュー記録1: 2028年、12回目のSCP-XXX-JPの出現期間中、新たなSCP-XXX-JP(以下SCP-XXX-JP-5)が発見されました。この個体は他の4体と違い、外部からの干渉に反応し、また外部の存在を認識しているようです。ナンバー | SCP-XXX-JP間での呼び名 | 特徴 | 主な行動 |
---|---|---|---|
SCP-XXX-JP-5 | ミホ | 特になし | 屋上から空やグラウンド、校内10を眺める |
以下はSCP-XXX-JP-5へのインタビューの映像記録です。
対象: SCP-XXX-JP-5
インタビュアー: エージェント・██
付記: これがSCP-XXX-JP-5への初接触です。この日は出現9日目でした。
<録音開始, 2028/03/02 16:32>
SCP-XXX-JP-5: [屋上の柵に両腕を載せ、もたれかかっている]
インタビュアー: 聞こえていますか。
SCP-XXX-JP-5: [振り向いて]あ、来た。えっと、あなたは最近この辺りをうろうろしている白衣やオレンジのつなぎの人の仲間ですか?
インタビュアー: 聞こえるんですね。はい、私はあなたと話しに来ました。
SCP-XXX-JP-5: そうですか、わかりました。何が聞きたいんですか? みんなのこと?
インタビュアー: そうですね。まず、あなたはここで何をしているんですか?
SCP-XXX-JP-5: 空を眺めていました。ここからならみんなのことも見えるし。
インタビュアー: そうですか。いつからここに?
SCP-XXX-JP-5: ずっとです。
インタビュアー: ずっと? 我々があなたを発見したのは今年が初めてですよ。もちろんこの屋上だってきちんと探しました。
SCP-XXX-JP-5: それはそうでしょう。ずっと見つからないようにしていたので。
インタビュアー: 見つからないように? どこかに隠れても10年間ずっと見つけられない、なんてことはないと思うのですが。
SCP-XXX-JP-5: [思案して]そうですね、見つけられないようにしていた、という方が正しいかもしれません。
インタビュアー: 見つけられないように?
SCP-XXX-JP-5: そう、ずっと見えないように。
インタビュアー: それって、どういう──
SCP-XXX-JP-2: [ドアの開閉音]あ、ミホ! こんなところにいた!
インタビュアー: えっ。[カメラが振り返る。SCP-XXX-JP-1~4が屋上のドアを開けて入ってくるのが映る]
SCP-XXX-JP-4: もう、どこ探してもいないから心配したんだからね![SCP-XXX-JP-5のところに駆け寄る。カメラはSCP-XXX-JP-4を追いかけてSCP-XXX-JP-5の方を向く]
SCP-XXX-JP-1: なんかごめんね。私はそもそも学校に来てないんじゃないかって言ったんだけど、3人とも探すって聞かなくて。
SCP-XXX-JP-5: ううん、いいよ。何の用?
SCP-XXX-JP-3: みんなでグラウンドで花火しようって話してたんだ。ミホも行こうよ!
SCP-XXX-JP-5: うん、ありがとう。[SCP-XXX-JP-4と共に屋上の扉の方へ歩いていく。カメラは2体を追いかける]
インタビュアー: あ、すみません。最後に1ついいですか。
SCP-XXX-JP-5: なんですか?[振り返る。他のSCP-XXX-JPは声に反応しない]
インタビュアー: あなたの名前は?
SCP-XXX-JP-5: ああ、そういえば名乗っていませんでしたね。カンダミホと申します。[1秒沈黙]あんまり余計な邪魔はしないでくださいね。
<録音終了, 2028/03/02 16:56>
終了報告書: これ以降、SCP-XXX-JP-5も各イベントに参加していることが確認されました。
補遺2: SCP-XXX-JP-5の名乗った「カンダミホ」という名前と外見の特徴は、2018年に██高校2学年に在籍していた女子生徒である「神田美穂」と一致しました。さらに調査の結果、同年8月15日に██高校の女子生徒5名11が旅行中に事故に巻き込まれ、神田氏以外の4名が死亡するという事故があったことが発覚しました。生還した神田氏は奇跡的に無傷でしたが、同年9月3日に自殺しました。この事件は以前の調査では発見されておらず、その原因は調査中です。
インタビュー記録2:
対象: SCP-XXX-JP-5
インタビュアー: エージェント・██
付記: これはSCP-XXX-JP-5の発見から2度目のインタビューです。この日は出現15日目でした。
<録音開始, 2028/08/15 9:23>
SCP-XXX-JP-5: [屋上の柵にもたれかかっている]
インタビュアー: 神田さん、今いいですか?
SCP-XXX-JP-5: [顔をインタビュアーに向けて]また来たんですか?
インタビュアー: まだ聞きたいことがありますから。
SCP-XXX-JP-5: [インタビュアーに近づく]そうですか。何が聞きたいですか?
インタビュアー: あなたたちの出自についてです。
SCP-XXX-JP-5: 出自?
インタビュアー: あなたたちは2019年1月からここに出現しており、その前、2018年8月にあなた以外の4人の死亡、9月にあなたの死亡が確認されています。
SCP-XXX-JP-5: はい、そうですね。でも、他のみんなはそのことは知りませんよ。
インタビュアー: そうなんですか?
SCP-XXX-JP-5: はい。自分が死んでいることも、出たり消えたりすることも。あ、そっか。みんなはあなた達のことが見えないんだから、話せもしませんね。
インタビュアー: はい。それで聞きたいのは、あなたはこの事件の何なのかということです。
SCP-XXX-JP-5: 何、って、なんですか?
インタビュアー: あなたは立役者なんですか? それとも、被害者なんですか?
SCP-XXX-JP-5: [微笑して]そんなの、決まってるじゃないですか。私が隠れたかったから見つからなかった。私が隠したかったからわからなかった。なら答えは1つでしょう。
インタビュアー: ええ、そうですね。そうでしょうとも。でも、ならどうしてあなたはあの缶を掘り出そうとしなかったんですか。
SCP-XXX-JP-5: [1秒沈黙]どうして1人で掘り出しに行かなくちゃいけないんですか?
インタビュアー: え?
SCP-XXX-JP-5: みんながいなかったら、意味がないじゃないですか。「みんなで掘り起こそう」って埋めたのに。それならもう、ずっと埋まったままでいい。
インタビュアー: それなら、そうすればよかったじゃないですか。そのまま生きていれば、また新しい友達も見つかるでしょうし、あなたには家族だっているでしょう。どうして死んだりなんか──
SCP-XXX-JP-5: [遮って]お兄さんは幸せな人だったんですね。
インタビュアー: [2秒沈黙]それはどういうことですか?
SCP-XXX-JP-5: きっと、お兄さんは両親も優しくて、クラスでも人気者で、友達に困ったことなんてないんだろうな、って。
インタビュアー: それは、つまりあなたはそうじゃなかったということですか?
SCP-XXX-JP-5: ご想像にお任せします。まあ、なんにせよ、あの4人は私の大事な友達で、失ったまま生きるなんて考えられなかった。それだけのことですよ。インタビュアー: [2秒沈黙]そうですか。
SCP-XXX-JP-5: もういいですか? 今日は最後の日なので、ほら、あれをしなくちゃ。
インタビュアー: はい。
SCP-XXX-JP-5: ありがとうございます。では、さようなら。[手を振って屋上の縁に向かって歩いていき、柵を乗り越えて落下する。数秒後、衝突音が聞こえる]
<録音終了, 2028/08/15 9:59>
補遺3: 校庭から掘り出された缶の内容物は以下の通りです。
- ████社製の万年筆。
- 土のついた靴ひも。
- 絵の具で汚れた絵筆。
- クラリネットのリードとそれを入れたリードケース。リードは壊れていて使えない。
- SCP-XXX-JP-1~5の写った写真群。裏に手書きで日付が書かれている。SCP-XXX-JP-5の写る写真は極端に少ない。
- 2018年8月6日に撮られた、海を背景にした写真群。
- 2018年8月9日に撮られた、夏祭りを背景にした写真群。SCP-XXX-JP-1~5は浴衣を着ている。
- 2018年8月1日から13日までの間に撮られた、学校を背景にした写真群。
- その他の日付に撮られた、関連性の薄い写真群。
- 内容の異なる5つの手紙。全て筆跡が異なり、「10年後の自分へ」から始まり、「10年前の自分より」で内容が締めくくられている。それぞれがSCP-XXX-JP-1~5によって書かれたものであると思われる。
著者ページができるまでの仮置き場です。現在一応完成。多分まだ書き足す。
名前: 六連 空(むつら うつほ)
セキュリティクリアランス: レベル3、Bクラス
職務: 異常存在の研究。主に化学系・認識災害系のオブジェクトを担当。
所在: サイト81██
外見: 六連博士は成人女性用に作られた水兵帽です。白地に青のリボンが巻かれ、リボン上部に1箇所三角に突き出た部分があります。六連博士には通常の帽子以上の構造はありませんが、発声、可動範囲内での変形が可能です。内側のタグには「ポリエステル50% 綿50%」という表記と、手洗い可能を示すISO洗濯表示が描かれています。
普段は全長160cm、質量45kgの球体関節人形を操って人間と変わらない動作を行なっています。服装は楽なものを好み、白衣を着用したままであることが多いです。球体関節人形の頭部は表情筋を細かく再現した特注品であり、人間とほぼ変わらない表情を作ることが可能です。何らかの事情で頭部が破損した場合、修理・再製造の間頭部無しで活動している場合があります。
人物: 六連博士は堂々としているように見えますが、内心にはサボリ願望があるようです。生来のまじめな性格よりその願望を成就させたことはほとんどありません。また、好奇心旺盛で、何か事案に首を突っ込んでややこしくすることは少なくありません。本人曰く「人との距離感がわからない」とのことで、あまり会話に積極的に参加することはありませんが、誰かと話をするのは好きなようです。
六連博士は不明な方法で被せられた物を操作することが可能です。ただし、生きている生物の操作は不可能です。前述の球体関節人形はこの異常性により操られています。
六連博士は創作活動を趣味としており、その表現方法はイラストや小説、3Dアニメーションなど多岐にわたります。また、常日頃から妄想にふけっており、顔が緩んだり奇声を発したりしている場面がよく見られます。
経歴: 六連博士はSCP-████-JPの効果に暴露した際、現在の形態に変化しました。以前は生年月日19██年8月20日(事案当時██歳)、身長158cm、体重42kgの日本人女性でした。現在六連博士が使用している球体関節人形は以前の六連博士に似せて作成されています。この状態に対し、六連博士は「不便はないし、睡眠をとらなくていいのはむしろありがたいけど、イベント行けないんだよねこれ……」と発言しています。
課題にしてた漢字の書き取り、ちゃんとやってきました? - 六連博士
う、うるせー! サクセンカイギで忙しかったんだよ! - エージェント・鬼道
ははは、じゃあ今からやりましょう。 - 六連博士
名前: 北中 誠也(きたなか せいや)
セキュリティクリアランス: レベル2、Cクラス
職務: 異常存在の研究。主に認識災害系のオブジェクトを担当。
所在: サイト81██
外見: 北中研究員は生年月日19██年10月10日、身長171cm、体重56kgの日本人男性で、黒縁の眼鏡をかけています。男性としてはやや長めに髪を切りそろえてあり、前髪は七三分けに整えてあります。しかし、分け目からよく1房の毛束が飛び出ています。職務中の服装はスーツであることが多く、実験中は白衣を着用しています。
人物: 北中研究員は温和で気が弱く、自分の身体状態や他人の精神状態に鈍感です。北中研究員は屈折異常弱視を患っており、裸眼視力は両目で0.01程度です。近視・遠視・乱視の全ての症状が見られるため、状況に応じて複数の眼鏡を使い分けていますが、似たようなデザインの眼鏡を好むためよく取り違えが起こります。
北中研究員は認識災害に対する強い耐性を有しています。認知抵抗値(Cognitive Resistance Value:CRV)を検査したところ、最高で██.█を記録しました。しかし、情報災害やミーム汚染への耐性は有していないようです。
北中研究員は作曲を趣味としており、PCを用いた現代的な曲を多く作っています。彼の作った曲は財団フロント企業のCMなどにも用いられています。
北中くーん、今度投稿する曲のPVできたよー。 - 六連博士
ありがとうございます! いつもほんとにお世話になってます。 - 北中研究員
え、何? 照れる……。 - 六連博士
キタナカ! オマエ、オレのプリン食ったろ! - エージェント・鬼道
え、あれ鬼道さんのだったんですか? あ、待って、メガネは! メガネだけは!! - 北中研究員
名前: 鬼道 陽子(きどう ようこ)
セキュリティクリアランス: レベル2、Eクラス
職務: 異常存在の確保。主に狂暴なオブジェクトを担当。
所在: サイト81██
外見: エージェント・鬼道は生年月日不明(外見は20代に見えます)、身長180cm、体重78kgのモンゴロイド系女性です。髪はベリーショートで、整えられていません。ほぼ常に眉間にしわが見られます。
人物: エージェント・鬼道は常に不機嫌であり、些細なことでも怒鳴り、暴力を振るいます。また、義務教育を修了していないようで、成人に一般的な知識・常識の大部分が欠落しています。よって、現在六連博士によって仕事の合間を縫って教育が進められています。彼女にはよく懐いているようです。
経歴: エージェント・鬼道は以前識別番号D-12132番のDクラスでした。しかし、SCP-████-JPが実験中収容違反を起こした際、高い身体能力を発揮してオブジェクトの再確保に多大な貢献をしました。それを受けて、六連博士と河田人事官の提案で財団のエージェントとして雇用されました。現在は暴走を防ぐために追跡・通信用の腕輪を着用しています。
彼女の幼少期については謎が多く、戸籍も存在しませんでした。現在の名前は六連博士が与えたものです。
ちゃんと六連博士の言うこと聞いていい子にしてるようで何より。 - 河田人事官
あ、オーヤ。だってアイツ菓子くれるし。 - エージェント・鬼道
だから俺は大家じゃないと何度言えば。あと、理由が単純すぎる。悪い人についていくなよ? - 河田人事官
名前: 河田 満(かわた みつる)
セキュリティクリアランスレベル: レベル3、Bクラス
職務: Dクラスの採用、管理、斡旋。Dクラス職員寮の管理。
所在: 主にサイト81██。職務の都合上81エリア各地を飛び回っている。
外見: 河田人事官は生年月日19██年8月7日、身長189cm、体重81kgの日本人男性です。乱雑に伸ばした髪を後ろで1つに縛っています。普段はやや無表情気味です。
人物: 河田人事官はその風貌より、近寄りがたい印象を受ける者が多いようですが、実際には気さくな人柄です。真面目で、職務に熱心です。
河田人事官はDクラス職員専門の人事部職員です。定期的に刑務所とコンタクトを取って財団への雇用が可能そうな死刑囚を探したり、彼らの入る寮の部屋を管理したり、各種実験・探査へ適切な性質のDクラスを斡旋したりするのが彼の仕事です。そんな自らの職務に対し、たまに「獄卒」であると自嘲する場面が見られます。
河田人事官は天体観測を趣味としており、休暇の際は屋外で望遠鏡を覗いている姿がよく見られます。彼に星の話を振ると3時間ほどは話し続けるので注意してください。
胃薬効いてる? - 六連博士
最近は頭痛もしてきた。あと、それらの原因にはあんたも入ってるからな。 - 河田人事官
すみません、今度また星の話聞かせてくれませんか? - 北中研究員
最近俺の話をまともに聞いてくれるのは北中ぐらいだよ……。 - 河田人事官
四人の名前はそれぞれ星関係からとっている。
六連博士: プレアデス星団(すばる)
北中研究員: 北極星
エージェント・鬼道: 黄道十二宮
河田人事官: 天の川
それぞれの口調はこんな感じ。
六連博士
一人称: 私
二人称: 君
三人称: あいつ
名前呼び: ○○くん(男女問わず)
口調: 基本敬語、よく崩れる
北中研究員
一人称: 僕
二人称: あなた
三人称: あの人
名前呼び: ○○さん
口調: 敬語
エージェント・鬼道
一人称: オレ
二人称: オマエ
三人称: アイツ
名前呼び: カタカナで呼び捨て
口調: 体言止め、「~か?」「~じゃねーの?」など。粗野。名詞はカタカナ気味、母音を伸ばしがち。
特殊: 六連博士のことは「センセー」、河田人事官のことは「オーヤ」
河田人事官
一人称: 俺
二人称: あんた
三人称: あいつ
名前呼び: 呼び捨て、または役職付き
口調: 「~だ」「~だろ」「~だな」など。お堅い。
その他の雑多な書き物です。
「[タイトル未定]」
原子核中の中性子と陽子の性質が入れ替わる異常現象or中性子と陽子の性質が入れ替わっている異常原子核。同位体が別の元素のように振る舞い、中性子数の同じ原子は同一の元素のように振る舞う。が、放射能は変わらない。
「身体分裂病」
「あなたの忘れ物」の批評でboatOBさんにもらった意見
現状、異常性についての一般的な説明に終わっているように思える。収容した結果凶暴性を覗かせるという展開もややありきたりで、本家のシリーズⅠを思わせる。もちろんそれ自体が悪いわけではないが、なにかしら展開にひねりを加えたものが近年は好まれると思う。
→いわゆる「SCP-1983」「恩人へ」になりきれていない。過去につながる電話、悪魔みたいなものがいる扉。そこにプラスなにかを持たせるのが腕の見せ所だと思う。
似ていると思ったのはスープが出てくる器。番号は忘れた。
改稿の方向性としては
①何かバックストーリーを設定してそれに伴った書き方にする
②異常性の方向をもう少し絞る事で背景を覗き見ることができるような書き方にする
③付け足しで何か面白い記述を増やす
とかだろうか。
①②だと例えば
変異した人間たちは皆年齢、性別がバラバラのようでいて、とあるAさんへの記憶を新たに植えつけられていた。Aさんとは何者なのか。帽子の作り手か、あるいは変異した結果の人間たちは実はどこかに実在していた人間で、彼らが新たに獲得したAさんについての記憶も本物なのではないか。すなわち、誰でもない人に変異しているのではなく、誰か(別世界人、死者など)に変異していたのではないか
変異した人たちは皆共通してやや精神状態が安定するようだ。なぜなのかを研究していた結果、これは精神が安定しているというよりは帽子を被ることによってその事自体に満足し快感を覚えているせいだと分かる。つまり精神的なストレスに鈍くなるような効果があることが判明した。ではこの帽子とはどういうものなのか。さらに研究を続けた結果実はこの帽子は帽子型で脳に寄生するクラゲの一種であった。エイリアン
とか
記事の中にフォーラムを!
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- 記事の中にフォーラムを!

日付: 26 Jan 2017 12:08
投稿数:: 3

フォーラムっぽい記事を書きたい!
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記事の中にフォーラムを!

フォーラムっぽい記事を書きたいけど、どうやって書けばいいの?
Re:記事の中にフォーラムを!

フォーラムっぽい記事を書きたいけど、どうやって書けばいいの?
記事の中にフォーラムを!

気合
ここが非サインインユーザに見える文章です。
ようこそゲストさん!
よくわからんけど[[/div]]とかいうやつが大事なのは分かった(小並感)
Finally it works
… in iPhone!
UPDATE 1.08: 2018/11/21
UPDATE 1.07: 2018/11/03
UPDATE 1.06: 2018/10/30
UPDATE 1.05: 2018/9/29
UPDATE 1.04: 2018/9/16
UPDATE 1.03: 2018/9/06
UPDATE 1.02: 2018/9/05
UPDATE 1.01: 2018/8/25
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