小宇宙

評価: 0+x

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは現在サイト-81██の低危険度オブジェクト収容室に収容されています。室内には実験時を除いて絵画を持ち込むことが禁じられています。また、オブジェクトの正面に監視カメラを1台設置し、SCP-XXX-JP-Aによる改変を常時記録します。今後SCP-XXX-JPに関連すると思われる異常が新たに発覚した場合は、カバーストーリー「贋作とのすり替えによる窃盗事件」として、警察組織内へ潜入している財団エージェントが捜査を担当します。

説明: SCP-XXX-JPはF80号規格(縦1455mm、横1120mm)のキャンバスに描かれた油絵です。SCP-XXX-JPには椅子に腰掛ける中心人物(SCP-XXX-JP-Aと指定)と、テーブルの上に配置された金地金、宝石類や装身具といった経済的価値の高い物品や花卉類による背景が描かれています。財団による美術鑑定と周辺調査の結果から、このオブジェクトは画家であった故戸塚解男氏1の作品であるとされており、収容以前は『████』と通称されていました。

SCP-XXX-JP-Aはモンゴロイド的な特徴を持つ若年の男性として描かれており、20代程度の男声を用い日本語のみで人間とのコミュニケーションが可能です。

SCP-XXX-JP-Aは同室内に存在する他の絵画2の中へ移動する特性を持ちます。このときSCP-XXX-JP-Aが移動した先の絵画に描かれている人物にも同様の特性が付加されます。この状態の絵画はSCP-XXX-JP-Bと指定され、SCP-XXX-JP-Aがその絵画に存在する限り続きます。また、SCP-XXX-JP-Aや絵画内の物品は、SCP-XXX-JPと他の絵画との往来に際して移動先の絵画と同様の手法・画風へ変化します。

SCP-XXX-JPは██県██市にある████美術館から警察へ「所蔵している絵画のいくつかが偽物と替えられている」という通報があり、警察による鑑定中にSCP-XXX-JP-Aが言葉を発したことがきっかけとなって財団の目に留まり、収容に至りました。SCP-XXX-JP-Aは移動先の絵画に描かれている物品をSCP-XXX-JP内へ持ち帰り背景の一部として配置するという行為を繰り返しており、その結果として同美術館に所蔵されている複数の絵画に「肖像画の人物の装身具が消失している」、「背景に描かれている観賞用植物の数が減少している」等の異常が発生していました。
 


 
補遺: 20██/02/01、SCP-XXX-JPからSCP-XXX-JP-Aの姿が消失するという事案が発生しました。このことからSCP-XXX-JPはNeutralizedクラスへの再分類が検討されましたが、46日後の20██/03/19に復元したことから変更は行われませんでした。復元後のSCP-XXX-JP-Aへのインタビューから、消失の直接的な原因はSCP-XXX-JPがSCP-XXX-JP-Aによって改変され『SCP-XXX-JP-Aが描かれていない様子』へ変化したことであったことが判明しています。また、同インタビューにおいてSCP-XXX-JP-Aに抑うつ症状が見られたため、後日、美倉博士によって心理カウンセリングを兼ねたインタビューが行われました。
 

 

  
  


 
 

戸塚解男
美倉博士
結城
矢崎

参考:SCP-745-JP、SCP-1264-JP、SCP-1503-JP、SCP-1893-JP、