souyamisaki014's sandbox

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 日本国内におけるSCP-XXX-JPの個体数をなるべく多く保つように努めてください。日本政府の協力のもと、日本国内の公営公園に少なくとも100,000本以上のSCP-XXX-JPを確保してください。SCP-XXX-JPはその来歴及びプロトコルの都合上、また当該地域への文化的な影響に対する考慮という理由から収容はされていませんが、プロトコルを実行し続けている限り異常性による被害の心配はありません。オブジェクト保護の観点から、SCP-XXX-JPに触れることは推奨されません。SCP-XXX-JPを保護するため、SCP-XXX-JPが開花する時期に合わせて当該地域住民へSCP-XXX-JPを傷つけること、特に枝を折ることを禁止する内容を含む情報の流布を行ってください。

説明: SCP-XXX-JPは日本国固有のバラ科サクラ亜科サクラ属に分類される園芸用樹木Cerasus ×yedoensis Matsumura ‘Somei-yoshino’(和名:ソメイヨシノ)として知られている樹木群です。SCP-XXX-JPは自家不和合性が強く同一種間での交配による繁殖が不可能である、すべてのSCP-XXX-JPは遺伝情報的に同一の個体であるなどといった生物学的特性から、特定の樹病に罹りやすく、プロトコルに定められた本オブジェクトの管理・維持に際しては特に注意を要します。

現時点においてSCP-XXX-JPは全ての個体の現実性強度が一律して基底ヒューム値よりもわずかに高く、ごく微弱ながらも現実改変能を備えていることが推測されます。SCP-XXX-JP実体群の各個体の現実性強度はSCP-XXX-JPの総数に反比例することが実験により確認されています(詳しくは後述する各種資料のコピーと共に別紙として添付した実験報告書を参照のこと)。SCP-XXX-JPは開花に際してヒューム値の上昇を見せること、また後述する性質や資料の記述からSCP-XXX-JPの開花が現実改変のトリガーではないかと考えられていますが、オブジェクトの性質上実験による検証は計画されていません。

開花している状態のSCP-XXX-JPを認識した人物1はSCP-XXX-JPに対し強い魅力を感じ、“SCP-XXX-JP実体の枝を折りたい”という欲求を持ちます。この欲求は極めて弱く、本人の意志で抑制することが可能な程度に留まります。この性質の曝露者は多くの場合「観賞用として手元に保管しようと思った」などと言った旨の証言を行います。なおこの性質に被曝した一部の神道系宗教従事者が“イワナガ様のご意思である”などといった証言をしたことが確認されていますが、この証言と日本国内に伝わる神格存在との関連は不明です。この性質によりSCP-XXX-JPが傷つくことそれ自体に問題はありませんが、その際に折られた枝の断面から非異常性の腐食が進行するため、SCP-XXX-JPの個体を可能な限り多数に維持するという本オブジェクトの取り扱いの方針上、SCP-XXX-JPが傷つくことは望ましくありません。蒐集院から引き継がれたこのオブジェクトに関する資料によると、この性質は後述する蒐集院によるSCP-XXX-JPの封じ込め処置が行われた後から確認されるようになったものです。

SCP-XXX-JPは蒐集院から財団へ受け渡された異常存在のうちの一つです。蒐集院によりもたらされた史料・文献の調査及び日本国内におけるSCP-XXX-JPに関した民俗学的アプローチの成果により、SCP-XXX-JP実体群のオリジナルである個体(以下SCP-XXX-JP-1と呼称)は西暦18世紀後半に現在における日本国の東京都周辺で誕生したことが確実視されています(別紙に研究論文を添付)。またSCP-XXX-JP‐1は非常に強い現実改変能力を保持していたと考えられ、史料にはSCP-XXX-JP‐1が誕生してから初めて開花したその日に、SCP-XXX-JP-1の周囲で不自然に発火、さらにこの火そのもの及びこれが延焼した火の中から日本国内で神格存在として伝えられている存在と思しき実体(以下SCP-XXX-JP-2)が複数体出現したことが記録されています。その後蒐集院の構成員により当該実体群が終了され当時の行政による鎮火が行われるまでに、SCP-XXX-JP-1を中心とした██km四方の土地において、火災及びSCP-XXX-JP-2実体群により、合計█████人の死傷者と行方不明者が発生したことが当時の歴史的文献によって示されています。また、この火災による被害はSCP-XXX-JP-1には及んでいませんが、これがSCP-XXX-JP-1の異常性や何らかの現実改変によるものなのかは判断材料となる資料がないため不明です。蒐集院はこの事態2に対し、SCP-XXX-JP-1を枝分けして日本国全土に分散させることで当該オブジェクトのヒューム濃度の低下を図り、これに成功しました。以降SCP-XXX-JPによる大規模な被害は確認されていません。現在の特別収容プロトコルはこの対処をベースとして制定されています。