SCP案「Red Number」

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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPの出現を観測した職員に対しては聴取及び記録を行った後、担当職員へ報告してください。記録が完了したSCP-XXXX-JPに関しては機動部隊数-壱("Red Number")の手によって清掃されます。SCP-XXXX-JPの起源及び発生原因に関する情報を発見した職員は如何なる発見であっても担当職員に報告するようにしてください。

説明: SCP-XXXX-JPはサイト-81██に突発的に出現する"数字"及び"数列"です。SCP-XXXX-JPの出現する場所はサイト-81██で発生する事を除いて共通点は一切存在していません。これまでに発見された場所は以下の通りです。

  • 食堂に設置された食器等の上
  • 廊下の壁や床
  • 職員の服や身体
  • サイト-81██専用Dクラスの宿舎
  • SCP-XXXX-JP報告書

SCP-XXXX-JPの内容は出現する度に変化します。しかしながら、その共通点等はなく、内容に関しての詳細な情報は不明であり、解読にも成功していません。

SCP-XXXX-JPを書いた職員及び目撃した職員は共通して"数列が脳内に響き渡った"または"当時の事は記憶にない"と回答していたことが判明しました。また、SCP-XXXX-JPに対してはこれまでに様々な職員から様々な説が提言されてきましたが、これらは全て否定されています。以下は、これまで提唱されてきた説の一部抜粋です。

  • 何かしらの動力や電波を感知してそれを無意識に記録している説1

提言された理由: これまでに発生したSCP-XXXX-JPによる事件記録を調査した所、██名が上記の症状を患っていた事が判明したという理由から。提言された当時、この説は信ぴょう性が薄い物とされた。
否定された理由: SCP-XXXX-JPが発生した全ての財団施設内部及び地下を調査し、電波を発する機械等には異常は見られなかった。また、患っていない人物がSCP-XXXX-JPを書きなぐる事件が過半数を上回ったため、否定。

  • 職員間による悪戯説

提言された理由: 神無月研究員及び██名によるSCP-XXXX-JPを利用した悪戯及びドッキリ事件が相次いだため。立証された場合は、Anomalousアイテムに分類する物と判断された。
否定された理由: 密室の中実験していた栗原博士が、部屋の壁にSCP-XXXX-JPを書きなぐっていた様子を監視カメラが捕らえ、それ以降も同様な事件が相次いだため、否定。

  • SCP-XXXX-JPの別の異常性が働いている説、現在数列を書かれる強制力を持つ異常性及び他者をSCP-XXXX-JPの真実から遠ざける異常性が有力候補とされている。

提言された理由: SCP-XXXX-JPに関与した人物による事件が多数を占めたため。後述する木島博士及び文月博士のインタビュー記録により、最も有力な説となった。詳細は後述。
否定された理由: 現在、この提言を否定できる証拠等は存在していないが、それと同時に立証できる証拠も存在していないため、正式な発生原因とはされていない。

以上の他にも様々な説が提言されてきましたが、未だSCP-XXXX-JPの原因及び発生源等は特定できていません。現在財団は、SCP-XXXX-JPについて、情報収集及び実験等を行っています。証言の一つである"脳内に響き渡った数列"を調査した結果、"数列と文字が混ざった何等かの羅列"である事が判明しましたが、それが何を表しているのかも未だ判明していません。

以下は、SCP-XXXX-JPに関連する事件記録の一部抜粋です。
事件記録名称 事件概要
神代助手によるSCP-XXXX-JP事件記録 サイト-81██の食堂にて、神代助手がSCP-XXXX-JPと思われる数式を報告書保管室外の壁に書きなぐっている様子を文月博士が目撃。神代助手は当時、炒飯を食しており、周囲の職員全員が「放心状態ではなかった。むしろ、木島博士からの仕事に真剣な様子だった。」と証言した。
木島博士専用ノートパソコンによるSCP-XXXX-JP事件記録 サイト-81██に位置する木島博士のオフィスに設置されたノートパソコンが突如起動し、画面上にSCP-XXXX-JPと思われる数式を打ち込んでいた様子を偶然帰還した木島博士が目撃。後日、ノートパソコンを調査した結果、特に異常な点は見られなかった事が判明した。当事件を受けて、情報端末等もSCP-XXXX-JPの影響を受ける事が判明した。

補遺XXXX-JP-1: 20██/█/██、木島博士が突如として自身が提出しようとしていたSCP-XXXX-JPの報告書上に、SCP-XXXX-JPと同一の物と思われる数列を書きなぐっている様子を偶然文月博士が目撃しました。以下は、その直後に行われた文月博士及び木島博士に対して行われたインタビュー記録です。

対象: 文月博士

インタビュアー: 崇島博士

<記録開始>

崇島博士: それでは、当時の様子について教えて頂けますか?

文月博士: は……はい。実は木島博士、ここ最近SCP-XXXX-JPの研究や調査等に忙しそうだったんです。「真実に近づけそうだ!」と言っていたので、張り切っていたのかもしれません。だから私は木島博士に"お茶を持ってきましょうか"と言いました。彼は笑顔で了承して自分のオフィスへと戻っていったんです。そして、言った通りに私がお茶を持ってきたのですが……、そのときに。

崇島博士: その時に?

文月博士: 木島博士が腕から流れている血で……書いていたんです、SCP-XXXX-JPの報告書に……。番号は忘れてしまいましたが。すいません、すごく長かったので。

崇島博士: いえ、こちらで既に記録していたので大丈夫ですよ。

文月博士: ならいいのですが……。木島博士、一体どうされたのでしょう。あれは何かに憑りつかれた様な感じでしたので、まさか……。いえ、断定する事はできませんね、すいません。

崇島博士: 大丈夫ですよ。知りたい事は記録できたので、ここまでにしましょうか。お疲れさまでした。

文月博士: はい、お疲れ様です。

<記録終了>

終了報告書: 文月博士の証言は注目すべきものでした。SCP-XXXX-JPには何らかの霊的な異常性または何らかの強制力を持ったオブジェクトが原因である事が推測されます。 -崇島博士

対象: 木島博士

インタビュアー: 崇島博士

<記録開始>

崇島博士: それでは、貴方が見たSCP-XXXX-JPについて教えて頂けますか?

木島博士: そうだな、私はあの時、文月博士がお茶を持ってくるとのことだったから、壁際のベットで休息をとっていたんだ。

崇島博士: 壁際ですか?

木島博士: ああ、壁際だ。そっから先はすまないが記憶はないんだ。気が付いたら、数列が出来上がっていたというわけだ。

崇島博士: [4秒間の沈黙] すみませんが、その時SCP-XXXX-JPの報告書はどこへ?

木島博士: 気が付いたか? そうだ。その時、SCP-XXXX-JPの報告書は保管庫に置いてあったはずだ。文月博士から聞いているだろう、私が自室へと戻っている事を。なのに私はなぜ態々向こう側の保管庫に移動してまでSCP-XXXX-JPの報告書に数列を書きなぐったのか。

崇島博士: [5秒間の沈黙] どういうことですか?

木島博士: SCP-XXXX-JPの被害者は様々な場所に書いている。なのに何故神代助手はSCP-XXXX-JPの付近で書き上げたのだろう。 挙句の果てに私は報告書直々に……。私と神代助手の共通点を私は考え、そして見つけた。SCP-XXXX-JPを調査したり、報告書を直に読んだりしたのは、私と神代助手だけだったのだ。他の奴らよりもSCP-XXXX-JPの事を何倍も知っているのだ。

崇島博士: [4秒間の沈黙] つまりそれは……。

木島博士: [5秒間の沈黙] ああ……。俺たちはどうやっても、SCP-XXXX-JPの真実にはたどり着けないんだよ。奴は真実を隠そうとしているのかもしれない。現にこうして、報告書を無駄にしてしまったわけだからな。もしかしたら、その報告書が原因なのかもしれないな。

<記録終了>

終了報告書: 文月博士と木島博士のインタビュー記録を元に、我々は現在、SCP-XXXX-JPには数字を書かせる強制力を持った異常現象である事、そして、その事実を我々から遠ざけようとする異常性も持っている事が推測できる。しかし、そのことを知ったからといって、SCP-XXXX-JPには発生源なる物はあるのか、また、目的はあるのか、それを知る術は今の我々にはないという事には変わりはないのだ。 -崇島博士