アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe/Euclid/Keter (適切なクラスを選んでください)
特別収容プロトコル: [SCPオブジェクトの管理方法に関する記述]
説明:
実験記録XXX - 日付████/MM/DD
対象:
実施方法:
結果:
分析:
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Neutralized
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは現在完全に無力化、または初めから存在していません。以下の文書はサイト-81██内の██████より発見された文書、および映像記録を元に、SCP-XXX-JPが実在した場合に備えて予防的に作成されます。
説明: SCP-XXX-JPは、限定的な現実改変能力を持つウマ目ウマ科の雑種の仔馬です。通常の種との遺伝的な異常は見られません。
SCP-XXX-JPが任意の哺乳類の雌(以下、SCP-XXX-JP-a)と接触した場合、その特異性が現れます。接触後、現実は非連続的に、SCP-XXX-JP-aが一度も性交渉を経験しなかったものとして変化します。
実験記録001 - 日付████/██/██
対象: N/A
実施方法: SCP-XXX-JPの発生時に収容施設内で偶発的に発生した。
結果: SCP-XXX-JPの消失。
分析:SCP-XXX-JPが母体に接触したため現実が改変され、SCP-XXX-JPが発生しなかったことになったと考えられます。特筆すべき点として、SCP-XXX-JPの母体にあたる存在は確認できません。
実験記録002 - 日付████/██/██
対象: ハツカネズミ
実施方法: 別室に設置した容器内を映像で記録しながら、対象をSCP-XXX-JPに接触させる。
結果: 映像は終始空の容器を映していた。
分析: おそらく別室の容器には対象の子供がいたものと推測されます。
実験記録003 - 日付████/██/██
対象: ハツカネズミ
実施方法: 体外受精を行った卵を対象に移植後2週間の時点で、SCP-XXX-JPと接触させる。接触前後の様子を記録する。
結果: 変化なし。
分析: 実験記録が整合性を保っていることから、特異性は発現しなかったと考えられます。このことから、改変されるのはあくまで性交渉を行った事実であると推測されます。
実験記録004 - 日付████/██/██
対象: D-77777、D-88888
実施方法: 対象の、SCP-XXX-JPとの接触前後での血液を比較する。
結果: D-77777に異常は見られなかった。D-88888はHIVに感染していた。どちらも接触前後での変化は見受けられなかった。
分析:この実験の目的は、性病に対するSCP-XXX-JPの及ぼす影響を調べることであったと推測されます。この結果から、SCP-XXX-JPの及ぼす効果は性交渉の副次的なものにまで及ぶことが予想されます。
実験記録005 - 日付████/██/██
対象: D-99999
実施方法: 対象の、SCP-XXX-JPとの接触前後の様子を記録する。
結果: 映像は終始D-99999を映していた。
分析:判断材料に乏しいため、分析不能。
実験記録006 - 日付████/██/██
対象: D-99900
実施方法: 対象の、SCP-XXX-JPとの接触前後の様子を記録する。
結果: 映像は終始D-99900を映していた。
分析:判断材料に乏しいため、分析不能。
実験記録007 - 日付████/██/██
対象: D-99911
実施方法: 対象の、SCP-XXX-JPとの接触前後の様子を記録する。
結果: 映像は終始D-99911を映していた。
分析:判断材料に乏しいため、分析不能。
実験記録008 - 日付████/██/██
対象: D-00000
実施方法: 死亡した対象の、SCP-XXX-JPとの接触前後の様子を記録する。対象は性交渉によって意図的にHIVに感染させた後、併発した敗血症によって前日に死亡した。
結果: 実験中止
分析:対象の身体的特徴及び実施方法から、実験005-007と同一の実験である可能性が高いため中止されました。
実験記録███ - 日付████/██/██
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: SCP-XXX-JPの子(以下、SCP-XXX-JP-1)の発生時に収容施設内で偶発的に発生した。
結果: SCP-XXX-JP-1の消失。
分析:SCP-XXX-JP-1が母体に接触したため現実が改変され、SCP-XXX-JP-1が発生しなかったことになったと考えられます。特筆すべき点として、SCP-XXX-JP-1の母体にあたる存在は確認できません。
追記: この文書は明らかな矛盾をはらんでいます。D-99999が数か月にわたり月例解雇を理由もなしに免れていたことや、サイト-81██の一部収容施設が██か月間にわたり未使用であったことなどは状況証拠に過ぎません。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル:
説明: SCP-XXX-JPは長さ20cmの目盛りが刻まれたガラスに似た管内に、█mlの水銀を内容した水銀温度計です。目盛りは対数的に刻まれており、範囲は1.0×10^(-█)K~1.0×10^█Kです。管はガラスと比較して遥かに高い耐熱性を持ちますが、高温下に長時間晒されることで劣化します。
SCP-XXX-JP表面からおよそ0.1m内の空間の温度は、SCP-XXX-JPが示すものと同等になります。それ以外の領域への影響は、通常の熱統計学の範囲を逸脱しません。内部の水銀は通常の融解点、沸点において相転移を起こさず、その体積は環境の温度と圧力のみに依存します。以上の特異性から、近接作用によってSCP-XXX-JPの示す値を変化させることは不可能であり、通常の遠隔作用または被圧力を変化させることによってのみ変化させることが可能です。
SCP-XXX-JPは19██年に起こった██大学内の火災跡から発見されました。発見当初、SCP-XXX-JPは炎からの赤外線によって加熱され、後の測定で████Kであった事が判明しています。
実験記録1
目的: SCP-XXX-JPの温度を低下させる
実施方法: 気圧操作によって目盛りを変化させ、SCP-XXX-JP自身の特異性によって周囲の温度を低下させる。その後、大気圧まで戻す。この操作を繰り返す。
結果: 3回目の操作で400Kまで低下した。十分に管理可能と判断し、操作を終了した。
実験記録2
対象: リンゴ
実施方法: 対象に400KのSCP-XXX-JPを接触させる。
結果: 破裂した。
分析:影響範囲に晒された部分から対象の温度が非連続的に400Kまで上昇したことで、内部の水分が水蒸気爆発を起こしたためと思われる。
実験記録3
対象: 融解した鉄
実施方法: 対象に400KのSCP-XXX-JPを接触させる。
結果: 凝固した。
分析:影響範囲に晒された部分が瞬時に凝固する様子が観察された。
実験記録4
目的: 下限温度の調査
実施方法: 実験記録1の操作を可能な限り行う。
結果: 凝固した。
分析:影響範囲に晒された部分が瞬時に凝固する様子が観察された。
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル:SCP-XXX-1、SCP-XXX-2、SCP-XXX-3はそれぞれサイト-██の電子ロックと7桁のダイヤル錠を着けた収容ロッカーにて個別に保管してください。ダイヤル錠のナンバーは隔週毎に変更してください。収容ロッカー内外は監視カメラで常に監視してください。万が一収容ロッカーへ侵入、およびSCP-XXXへ接触を図る者がいた場合、直ちに拘束、または終了してください。
説明:
SCP-XXXは外見上は一般にポリバケツとして知られる、高さ645mm、直径500mm、内容量70lの容器です。財団では現在3つのSCP-XXXを収容しており、それぞれSCP-XXX-1、SCP-XXX-2、SCP-XXX-3とします。それぞれのオブジェクトは蓋、本体、ラベルで構成されており、ラベルにはそれぞれ「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「粗大ゴミ」と記されています。
SCP-XXXは、対象(SCP-XXX-a)がそのオブジェクトにふさわしい物体(SCP-XXX-b)をその内部に収納することで特異性を発揮します。SCP-XXX-bは、SCP-XXX-aがゴミとは認識しない状態で復元されます。現在、この性質を人型オブジェクトの心理を調査するための実験に用いる案が出されています。本オブジェクトを用いたすべての実験は現在中止されています。(実験記録013参照)
[以降の説明は不必要と判断し次第消す]SCP-XXXは20██/3/13に██県██市にて、自称手品師の███氏が破り捨てた紙幣を元に戻す手品をしていたところを、休暇中のエージェント████の目に留まり発見に至りました。███氏へのインタビューにより、SCP-XXXは以前は███河川敷に投棄されていたことが判明していますが、それ以前の消息は掴めていません。███氏はAクラス記憶処理の後、解放されました。
実験記録001 - 日付20██/3/15
対象: D-12345
ゴミ:ティッシュペーパー
実施方法:対象にゴミをSCP-XXX-1に捨てさせる。
結果:変化なし。
分析:ゴミがまだ使用可能な状態であったため変化がなかったと考えられる。
実験記録002 - 日付20██/3/15
対象:D-12345
ゴミ:鼻をかんだティッシュペーパー
実施方法:対象にゴミをSCP-XXX-1に捨てさせる。
結果:直後にゴミは消失。代わりにしわのついたティッシュペーパーが生成された。
分析:しわくちゃだが、確かにまだ鼻をかむことはできそうだ。
実験記録003 - 日付20██/3/15
対象:D-12345
ゴミ:鼻をかんだティッシュペーパー
実施方法:対象にゴミをSCP-XXX-2に捨てさせる。
結果:変化なし。
分析:適切なゴミでないといけないようだ。
実験記録004 - 日付20██/3/16
対象:D-12345
ゴミ:歪んだ一円玉
実施方法:対象にゴミをSCP-XXX-2に捨てさせる。
結果:アルミの塊1.0g。
分析:予想では歪ませる前の1円玉が出現するはずだった。引き続き調査する。
実験記録005 - 日付20██/3/16
対象:D-11111
ゴミ:欠けたCDケース
実施方法:対象にゴミをSCP-XXX-1に捨てさせる。
結果:直後にゴミが消失。代わりに完全な形状のCDケースが出現した。
分析:またも予想とは異なる結果が得られた。その後、D-12345に同様の実験を行った際には変化が見られなかった。
追記:後の調査で、D-11111の住んでいた自治体では焼却施設の性能を理由に、数年前からプラスチック類を燃えるゴミとして分別していたことが判明しました。
実験記録007 - 日付20██/3/16
対象:D-12345
ゴミ:山のつぶれたねじ。
実施方法:対象にゴミをSCP-XXX-2に捨てさせる。
結果:直後にゴミが消失。代わりに同質量の金属塊が出現。
分析:検査の結果、元のゴミと材質が一致。予想では完全なねじが出現するはずであった。後のインタビューで、D-12345が単体のねじを状態に関係なくゴミとみなすことが判明。これにより、ゴミかどうかの基準は対象の主観に依存することが仮定された。
実験記録008 - 日付20██/3/16
対象:D-12345、D-54321
ゴミ:██製の████を模したプラモデル。D-54321の実家にあったものを用意した。
実施方法:D-54321にゴミをSCP-XXX-2に捨てさせた後に回収し、D-12345にゴミをSCP-XXX-2に捨てさせる。
結果:D-54321が捨てた場合の変化は見られなかった。D-12345がゴミを入れた直後ゴミは消失。代わりに土煙を模した塗装が落とされたプラモデルが生成された。
分析:やはりゴミかどうかの判断は対象の主観によって決定されるようだ。
実験記録012 - 日付20██/3/19
対象:██博士
ゴミ:D-54321
補足:本実験は前述の実験以降悪化した、D-54321の職務態度の改善を目的とする。
実施方法:D-54321に、SCP-XXX-1に入るよう指示する。
結果:変化なし。
分析:生き物には反応しないのか、分別方法が違ったのか。追って実験をしよう。
実験記録013 - 日付20██/3/19
対象:██博士
ゴミ:D-54321
実施方法:D-54321に、SCP-XXX-3に入るよう指示する。
結果:[削除済み]。
分析:確かに、財団がこれを捨てることはないだろう。
補遺:本オブジェクトを使用するすべての実験は現在中止されています。我々の使用可能な資源は有限です。それは、scpオブジェクトの保管場所についても当てはまります。